日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

アメリカの対中経済政策が厳しくなるのか

2008-12-30 | 中国経済関連
 香港のサウスチャイナモーニングポストの記事に、経済不況の為アメリカの対中貿易の姿勢が厳しくなると書かれていました。

 ブッシュ政権時代は、対中経済の姿勢はより協力的で、元ドルの為替も2005年以降20%元高になった、外資系投資ファンドの中国国内株式の購入が可能になった、食料品の安全検査体制の整備など、一定の成果を収めており、経済制裁などの強硬措置は取らないようにしてきた。

 しかし、現在の経済危機の影響で、11月に中国の輸出は7年ぶりに前年を下回り、来年の経済成長はスコットランド銀行によれば5%以下と予想されている。このような背景の下、中国政府は輸出企業に対する税務のインセンティブを再度与えるようになり、為替政策も7月以降ほぼドルにリンクした動きをとるようになってきており、輸出志向を強めている。

 このため、米国企業や労働組合は議会に対して中国向けの経済制裁等を要求する姿勢が目立つようになったとのことです。

 中国の2010年5ヶ年計画によると、輸出主導経済からバランスの取れた経済への移行をめざしているものの、GDPに占める国内消費は35%と、1993年の45%から大幅に減少しており、その分輸出が急激に増加しているようです。米国側はこの国内消費の少なさを問題視しており、早急にGDP比で40%まで増加させるように圧力をかけたいようです。

 一方中国も今年の11ヶ月に外地人労働者が10百万人も仕事をなくしたそうで、さらに来年は失業者の増加が予想されるとの事。世界銀行の報告では世界の貿易は本年の6.2%増に対し来年は1982年以来の2.1%減が予想されており、この世界の貿易に対する需要減から、中国でも自動車業界や通信業界の過剰投資を明らかに示すようになってきた。
 世界最大の鉄鋼産業も、在庫が63百万トンと年間生産量の13%に達し、宝山製鉄(新日鉄が技術支援をし会社)も創業以来30年間で始めての厳しい状況との発言をしている。情報産業省がこれらのの在庫の買取や輸出に対する支援をする事を検討しているとのことです。

 アメリカはアメリカでブッシュ政権時代の8年間に工場を中心に4百万人の仕事がなくなり、今年また2百万人が失業している状況で、チャイナバッシングは現状を多少は改善しようという動きから来るのだそうです。

 オバマ政権は、ブッシュ政権が行わなかった中国の為替操作国認定を否定しているようで、自国企業の保護政策(中国製品への高額関税等)を取るように公約していたそうで、鉄鋼や繊維、製紙業界や労働組合が新政権への対中制裁に向けたロビーングを開始しているそうです。

 しかしながら、アメリカの景気刺激策には8500億ドルもの資金が必要で、当然国債を発行して資金調達をしなければならないのですが、現在の最大の債権の引き受け先は中国で合計6530億ドルも中国が購入しているそうです。

 中国が怒れば米国国債を売却するのではないかという懸念がありながら、オバマ政権がブッシュ政権との対中政策の違いをいかに見せるかが、為替政策にあるので、何かしなければならないだろう。という論調でした。

 上記は概要翻訳ですが、

・個人的に円元の為替が、来年の我々の大きな懸念事項であり、元がドルに対して下がることが無ければ助かります(上がって欲しいですが)。そういう意味で、米国の姿勢はありがたいかな。

・中国の失業者が10百万人も今年発生しているのですね。来年はどう考えても今より増加するものと考えられますが、この国の場合政情不安に繋がるリスクがあるので心配です。

・内需の低さはしっていますが、所得が偏在していますので、そう簡単に内需が増加するとは思えないです。お金持ちも贅沢をしますが、海外に送金したりしています。これも過酷な歴史から来るのでしょうが、中国人は日本や米国と異なり表面はともかく本音は自分の国を信用していない=特に経済的に豊かな人ほど、だけに、単純に国内消費が増える社会構造にはなっていないと思います。

 うーん。日本の将来も人口減で今後どう成長するかは難しい(というか無理だろうと個人的には考えていますが)、のですが、中国経済もこれから先の絵は書きづらいですね。この国の政権保有者は権力者でもありますが、とても私の頭じゃ勤まらないですね。。。






Recession reopens Sino-US trade rift
Tensions threaten to undo Paulson's mending job
Bloomberg in Washington and Beijing
Dec 30, 2008

The friction comes as president-elect Barack Obama readies a two-year stimulus package worth as much as US$850 billion that will require the US to borrow more than ever from the mainland, the largest buyer of Treasury securities.
コメント (2)
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「中国人男性、なぜもてぬ?」-中国メディア歯ぎしり

2008-12-30 | 中国の社会・文化・歴史等
サーチナを見ていたら以下の記事が。。。白人が見たアジアの男性の評価で、順位としては当然かと思いますが、韓国人の評価にはちょっと驚きですね。

 中国人男性の不人気さに「野心が足りないから」というのはどこまで該当するのかは疑問です。日本人よりはハングリーだと思いますけど。それに恋愛時の感情表現も日本の男より中国人のほうが情熱的じゃないかと思いますが。。

 もてるかどうかを考える前に、まず考え直すべきは、
・清潔感
・公衆道徳心
・相手の心を理解しようとする事
 じゃないですかね?

 恥ずかしながら私の外貌は体格も含め大陸的で、海外何処行っても中国系の人間から中国人かと聞かれてしまいます(アメリカでもオーストラリアでも中国語で話しかけられてしまう。。。。。)。中国にいると韓国人かと。。。だからもてるわけじゃないんですが、前いた企業にいた部下の子に言われた事があります。彼女は1年北京に語学留学した後にその会社に入った子で当時は社長秘書をしていたのですが、私と中国出身者(既に日本国籍取得者)が二人で社長にご挨拶に行った時

 「先ず最初は二人のうちどっちが中国人かわからなかった。でも近づいてきたら肩にふけが無いので私が日本人だとわかった」と。。

 個人的には嬉しくもない発言では有りますが、確かに中国、特に大陸の人は服装まともにしても汚い人がたくさんいます。町を歩けば公衆独特心のかけらもない人が上海でも多いのはすぐにわかりますし、自分が良いと思った事は相手がどう思うかおかまいなくやってしまう。。

 でもまぁ、中国は女性が強いというのは確かにそうですね。特に上海では。唯これも共産政権になってわずか60年程度の歴史しかないはずなんですけど。DVD等で見る限り、民国までの中国の女性の地位は日本の戦前並みがそれ以下のように描かれているのですが、実際どうだったんでしょうね。

 あ、後白人コンプレックスは日本人より中国人のほうが強いのではないでしょうか?それが白人女性への態度にもでるのかもしれません。台湾や香港もそうですが、上海でも企業の中で中国人が欧米式の名前を付けて呼び合っている人がたくさんいます(中国企業の中でさえ)。まぁ、日本でも外資にいたときには英語名を付ける人も幹部にはたくさんいましたね。私も付けろとといわれて拒絶した事があるのですが、アメリカとやり取りする時は便利のようで、これは一概に白人コンプレックスとは言えない気がします。

 この辺は植民地にされたか否かで、日本はアジアの中では白人コンプレックスが少ないと感じます(でも中国系の人と話していると、日本人は白人コンプレックスの裏返しでアジア系を差別すると発言することがありますが)。






中国のインターネットメディア「鳳凰網」は28日、「日韓の男性と比べ、外国人女性にもてない中国人男性」をテーマとする論説記事を掲載した。

  同記事は、単刀直入に「野心が足りないからだ」と指摘。中国人男性は外国人女性と接すると、自信がなくなり不安になるという。外国人女性の中国人男性に対する評価は「優しくて、礼儀正しい。内向的で恥ずかしがりや。何かする時には真面目で、効率を重視する」。しかし、男性として「何か欠ける」と感じる場合が多い。

  北京市に住む米国人女子留学生によると、「中国人の男性とはお兄さんと妹みたいな関係になってしまう。それじゃ、恋愛の対象にはならない。(かかってくるべき)電話が来ない感じなのよね」という。

  米国のインターネットサイトが紹介した白人女性の対アジア人男性観で、最も好まれたのは日本人男性だったという。「礼儀正しく教養もあり、お金持ち。頭もよい。アジア的な知恵を最も備えた、アジア文化の代表」と評価された。

  なお、同記事は「アメリカ人が考えるアジア文化とは、家電製品やアニメ程度。日本人はそれらを武器に、米国人女性を引きつけている」など、なかば“悔しまぎれ”とも思える論評をつけ加えた。

  次に評価されたのは韓国人男性。「体格がよく、男性の魅力がある。容貌もよい。女性も同様で、アジア人の中で韓国人の身体的魅力は抜群」という。

  記事は、同サイトの見方に対して反発。中国人男性に「韓国人男性にみかける“唯我独尊”的なところはなく、女性に対する優しさは日本人男性以上だ」と主張。ただし、「男の魅力」の欠如は否定できないとして、「日本人男性の心の強さ、韓国人男性の“命がけ精神”に中国人男性はかなわない。要するに、野心と覇気に乏しい」と論じた。

  さらに、中国で強いのは「男でなく女」で、「中国は伝統文明の歴史が長すぎて、男性が萎縮してしまったのではないか」と嘆いた。

  同記事は「自信がある男は理想主義者。一切を捨て去ることを恐れない。野心は自信の源」、「自然界を見よ。猛獣はすべて、強い精神力の持ち主だ。80%の中国人男性に欠けているのは、虎の精神力だ」などと主張。

  さらに、「現在の中国で、『野心』という言葉には悪いイメージがあるが、現代の男性に必要なのは『野心』。男たるもの、大空に羽ばたけ」などと、自国男性を鼓舞した。(編集担当:如月隼人)
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