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ハブの棲む島

2006-02-20 00:59:00 | ハブとマングース
Habunosumushima伝説のハブ捕り名人と奄美の森の物語

表紙はちょっとグロテスクだが、本屋さんでこの本を見てみたら、中の写真がとても美しい。
それに文章も、子供向けに書いてある「写真絵本」ともいうべき本。(※注)
大阪生まれ、石垣島在住の写真家、西野嘉憲(にしの よしのり)氏の作品。
西野嘉憲ホームーページ

奄美大島の森と森の生き物、そして1996年に亡くなった、伝説のハブ捕り名人、南 竹一郎さんのお話だ。

「奄美の森からハブがいなくなったら、島の値打ちは半分じゃヤ」という南さんの言葉に引かれた。
あの、いや~なハブがいなくなったら、値打ちは半分?

先日、アマミアオガエルの記事を書いたときにも触れたのだが、結局森の生き物たちにとって一番の敵は、人間。(生き物を通販する人間だもの!)
ハブはカエルもアマミノクロウサギも食べるだろうけれど、どれも絶滅するほど食べてしまうわけではなく、人間さえいなければ食物連鎖はうまく回っていたはずだ。

ハブはキライ!! 怖いし、キモチワルイし。
でも、奄美の森が、なんとか開発の手から逃れてきたのは、このハブがいるからこそだと考えれば、南さんの言葉にも大きくうなずくことができる。ハブが減り、血清や救急体制が整って、人間が山に入ることが昔ほど怖くなくなってきた今、急速に貴重な生き物達が減ってきたのだ。

「自然の中で、一番の悪者は人間じゃ。
奄美の森の生き物は、なんにも悪いことはしないっチョ」

だからと言って、森を守っているハブをそのまま増やし続けるわけにもいかない。人間とハブの関係はとても複雑だ...

 文章は、子ども向けに書かれているが、すべての漢字にふり仮名があるわけではなく、またふり仮名があっても、「代用薬として重宝された」「毅然として拒み」などなど、小学校の低学年には表現も難しい。(うちの小1は、「それどういう意味?」の連発でいした (^^; 
小さいお子さんには、お父さんお母さんが解説してあげて下さいね!






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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
この本,面白い着眼点なんですが,ターゲット設定... (vagabond67)
2006-02-20 06:59:22
この本,面白い着眼点なんですが,ターゲット設定に若干難ありかと思いました。
大人向けにしては字が少ない,子供向けにしては文字が難しい。
美しい写真はそのままに,言葉を簡単にして,福音館の「かがくのとも」ぐらいのレベルにするともっと面白い本になったかもしれませんね(と,偉そうな!)。

それと,「嘉憲」さんが,「嘉憲法」さんになってますよ。『憲法』で変換しましたね(笑)。(またまた偉そうな!!)
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>vagabond67さん (FORTUNE)
2006-02-20 08:30:00
>vagabond67さん

>「嘉憲」さんが,「嘉憲法」さんになってますよ。『憲法』で変換しましたね

ほんとだほんとだ(^^; バレバレです。早速直しました。ありがとうございます!どんどん指摘して下さい。

内容についても全くその通りなんです。(もうちょっと辛口に書けばよかったかな。)
文字の難しさは、ふりがなでカバーできるのですが、なにせ表現そのものが難しくて。小学校高学年だったらなんとか、って感じですかねー。もったいないなと思います。
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あまんが在住しなかったよ。 (BlogPetのあまん)
2006-02-21 09:34:03
あまんが在住しなかったよ。
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お久しぶりです。奄美手熟師会、ハーブ担当の永久... (Forever)
2011-05-13 02:08:15
お久しぶりです。奄美手熟師会、ハーブ担当の永久そのみです…覚えていらっしゃるが心配ですが、その節は大変お世話になりました。

たまたま叔父の事を思い出して検索していたらヒットしました。

叔父は山に連れて行ってくれたり、動植物の話を良く聞かせてれました。私が竹の子やキノコが大好きで…山からいつも私の分だけ特別に持って来てくれました。

もっと色々と叔父から学んでおけば…と悔やまれます。

奄美にいらっしゃる時はお会い出来ると嬉しいです。…時間があったら、南の残した山をご案内出来れば嬉しいです。

このブログで転勤の事を知りました。お世話になりながら失礼致しました。お子様方もお元気ですか?石けんとキャンドルのブログが昨日の事のように思い出されます。大きくなられたでしょうね…宜しくお伝え頂けると嬉しいです。ご家族皆様のご活躍を心からお祈り致します。
永久そのみ
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★Foreverさん★ (FORTUNE)
2011-05-13 13:32:46
★Foreverさん★

先生!お久しぶりです。覚えていらっしゃるかなんてそんな。もちろんです!!
こちらのほうこそ、手熟師会の先生方には大変お世話になりましたのに、ほとんどの先生にご挨拶もできないまま失礼しました。

伝説のハブとり名人が、まさか先生の叔父さまだったとは...!
あっげー。びっくりです。
以前から知っていたら、先生ともまた色々と違うお話できたかもしれないですね!

子ども達にとって故郷は奄美大島と言っても過言ではないので、多分毎年のように行くかと思います。またぜひお会いできればと思います。
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