亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

失速懸念の米雇用市場、ECB予想通り緩和拡大で金は反発

2020年12月10日 23時32分39秒 | 金市場
本日の注目事項はまず米週次の新規失業保険申請件数。先週末に発表された11月の雇用統計にてNFP(非農業部門就業者)増加数が前月の60万人台から24万5000人に大きく減速、予想の44万人からも20万人ほど少ないという失速状態になったことから、週次の申請件数の注目度はさらに上がっていた。5日に終わった週の新規申請件数は85万3000件と予想の73万件を大きく上振れ、新型コロナ感染の急増に伴う経済活動 . . . 本文を読む
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今週つなぎ予算が切れる米連邦政府  

2020年12月08日 22時04分53秒 | 金市場
週明け12月7日のNY市場の金価格は反発。米国での新型コロナ感染拡大が止まず、経済封鎖措置の導入が伝えられる一方で、追加支援策の進展期待が金価格を押し上げた。英国の欧州連合(EU)離脱協議が難航していることから英ポンドが上下動しドル指数に影響を与えるが、ドル安基調が続いていることも金価格の押し上げ要因になった。 昨日のNY金は、ロンドン市場の取引開始時にややまとまった売りに水準を切り下げ、前週末 . . . 本文を読む
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12月も続いているETF売り

2020年12月07日 21時10分35秒 | 金市場
米国の新型コロナ感染拡大が止まらない。5日までの5日間で100万人が新たに感染し、4日は1日で22万7885人の感染が発生したとされる(ジョンズ・ホプキンス大学)。トランプ大統領の顧問弁護士のジュリアーニ元NY市長の感染も伝えられた。このところ選挙結果が固まった共和党が優勢の激戦州を回り、州議会が(バイデン氏当選の)選挙結果を無視してトランプ大統領を支持する選挙人を指名するよう説得工作をしていたと . . . 本文を読む
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金市場も追加財政協議を注視

2020年12月04日 19時30分58秒 | 金市場
今週のメインイベントと言えるか否かは別として本日は11月の米雇用統計発表日。年内最後となる。市場予想は失業率が10月の6.9%から6.8%に低下。景気動向を表すとされる非農業部門雇用者数(NFP)は前月比48万人増前後の伸びが見込まれている。ちなみに10月は市場予想53万人増に対し63万8000人増だった。ポイントは11月以降に新型コロナ感染拡大のピッチが急激に上がったことから、予想値に対し下振れ . . . 本文を読む
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NY金、相場の主導はETFから先物市場に

2020年12月03日 20時14分45秒 | 金市場
NY金は順調に戻りに転じている。英国がいち早くファイザーとビオンテックのワクチンの緊急使用承認を出し、来週にも投与がはじまるとされる。今朝見たニュースでは、英BBCは航空機によるファイザーの米国工場からのワクチン輸送方法などについて、詳しく取り上げていた。しかし、このニュースは織り込み済みゆえに、先月見られたように金の売り材料にはならなかった。 朝方発表された(企業向け給与計算サービスの)ADP . . . 本文を読む
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金急反発 金市場版ブラック・フライデー、サイバー・マンデー

2020年12月02日 20時14分47秒 | 金市場
 さて昨日の続きのような書き方をするならば、12月1日のロンドンの昼前、NYの早朝に200日移動平均線が位置する1800ドルを越えたNY金は、一定のモメンタムを伴って1810ドルにタッチ。そのままジワジワとNYの昼過ぎには1820ドルを越えたところでこの日の買いは一巡ということになった。結局、200日線を20~30ドルほどディスカウントとなった価格は、2営業日でその状態を解消ということになった。前 . . . 本文を読む
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金市場に優しいイエレン・パウエル体制の誕生 

2020年12月01日 21時04分07秒 | 金市場
11月が終わった。30日のNY金の終値(清算値)は1780.90ドル。この日も米バイオ医薬品大手モデルナが、開発中の新型コロナワクチンの緊急使用を米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)に申請すると発表。先行きの経済正常化への期待が持続する環境の中で、リスクオフ環境で買われる金には、売りが先行する流れが続いた。アジア時間からロンドン、NYと終日マイナス圏で推移。この間に何度も1760ドル台 . . . 本文を読む
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