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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金アジア時間に最高値更新、6営業日続伸

2024年09月26日 14時29分03秒 | 金市場

9月25日のNY金は、景気重視(=雇用重視)に転じた米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ継続期待が高まり、6営業日続伸した。通常取引は、前日比7.70ドル高の2684.70ドルで終了。5営業日連続で史上最高値を塗り替えた。

FRBによる大幅下げから1週間が過ぎた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)直前まではおおむね0.25%の利下げを織り込んでいた市場だが、ここに来てFRB執行部は意見の割れはあるものの、景気重視に舵を切ったとの見方が定着しつつある。

先週末20日のウォラー理事の発言は、想定を超えるインフレ減速のデータが得られるならば、次回11月会合でも大幅利下げを容認するものとして、とりわけ金市場では受け止められた。したがって9月会合にて0.5%利下げが決まったにも関わらず、年内残り2会合にて0.75%の利下げ期待が高まっている。それが連日のNY金の上値追いに表れている。

当然ながら、この期待を見直しさせるデータの登場が少し目立った調整(=下げ)につながる可能性がありそうだ。

 

25日は、NY時間外のアジア時間午前に付けた2694.90ドルが取引時間中の史上最高値となった。

その後、ロンドン早朝に掛けて前日終値近辺まで押し戻された。前日のNYコメックスの出来高は、売り買い交錯状態となった18日のFOMC当日(23万枚台、1枚=100オンス)以来の規模に膨らんでおり、相応の利益確定売りを消化しながらの上昇であることがうかがえる。

アジア時間に高値を更新する展開は春先に中国勢が活発に動いていた際によく見られたパターンと言える。ここに来て中国政府は景気テコ入れや株価底支え策に乗り出しているが、1日だけの動きではもちろん判断できないが、一定の注意をしておいてよさそうだ。

 

25日は、ドルの反発が目立つことになった。対ユーロで1年2カ月ぶりの安値から回復し、対円では一時144.85円(FactSet)と、9月3日以来の高値を付けた。米長期金利が上昇したことと、月末と四半期末に伴う実需の円売り・ドル買いも出たとされる。

ドル高がNY金の上値を抑える一方で、国内価格は円安の後押しで25日の大阪取引所のJPX金価格は1万2287円と史上最高値を付けた7月の高値圏に復帰している。

 

本日は、パウエルFRB議長、NY連銀ウィリアムズ総裁、バーFRB副議長の講演など発言機会が予定されている。パウエルFRB議長については、イベントのオープニングスピーチにつき、手掛かり材料となる内容か否かは不明。

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