経済紙以外に一般紙も夕刊の一面をNYダウ1万ドル回復の文字が見られた。そんなに時間が経ったのかと思うのだが、最後にNYダウが1万ドル台で引けたのが昨年の10月3日のこと。1年前も前のこと。NYダウのデータをネットで見てもらうとわかるが、リーマン破綻直後にもダウは反発し1万1000ドル台を付けたりしているので、当座は事の深刻さや重大さに市場は気付いていなかったといえる。
株価が本格的に下げ始めるのは、金融安定化法案が大方の予想を違えて米下院で否決されて以降のこと。国際金融が凍りついた10月でさえ、米国財務省やFRBの動きに対する期待があったのか、棒下げにはならなかった。そもそも問題の端緒となったサブプライム問題の深刻化が認識され始めた以降に、このインデックスは過去最高値(2007年11月)を記録しているので、さすがに米国を代表する優良株群ということか。もっとも、そのなかでGMは破綻してしまったが。
個人的にはNYダウ1万ドル回復よりも目に付いたのが、インド:センセックス指数が金融株を中心に1年5ヵ月ぶりの高値をとなったというニュースだった。その話と並立するが、インド株の海外投資家による買越額が年始から9月までの累計で121億ドル(約1兆円)となり2008年の年間売越額(119億ドル)を上回ったというニュースもあった。金需要の低迷が言われ、今週末から始まるDewali(燈明祭)と呼ばれる「光の祭典」あるいはヒンズーの正月にもかかわらず宝飾品の売れ行きがサッパリとのニュースがあった。この期間に光輝くものを買ったり贈ったりすると幸福と繁栄がもたらされるとされる。
金需要の中心は農村部だが、株価上昇の資産効果はないものかと考えたりするわけだ。
ニュースといえばJPモルガン・チェースの純利益が前年同期で6.8倍になったというのもあった。前年がひどかったので変化率が高くなる。内容は前期と同じ債券トレーディングなど投資銀行部門が収益を叩きだした。これから発表されるゴールドマンを筆頭に投資銀行部門を持つところは、同じ構図だろう。証券取引のノウハウの有無がそのまま収益格差につながるわけだ。というのは銀行部門は不良債権の拡大に見舞われ、収益の圧迫要因になっているため。
もっとも、中央銀行であるFRBは調達金利をゼロにして、稼がせようとしているので、その中でも処理費用がかさむというのは不良債権の闇の深さを示すという捉え方もできる。さらには、JPモルガンが投資銀行部門の収益を以前より上げているのは昨年ベアー・スターンズを吸収したことによるが、ここは1年前に破綻したワシントン・ミューチュアルも引き受けている。一部の金融機関が巨大化し、政府の手に負えない存在になっているという点が一方で懸念事項にもなっている。すでにToo big to fail(大きすぎて潰せない)ならぬtoo big to bail out(大き過ぎて救えない)だという。
足元の金融政策には、溢れたカネが、ぐるぐるまわり資産を押し上げ、その資産効果を狙うという側面もあるのだろうが、妙なバブルになるとややこしくなりそうだ。米金融当局は、インフレよりも足元のデフレを怖がっている。壮大な実験なのだ。そういえば日本の来季の国家予算は90兆円を超えるそうな。ムムム、年収460万円くらいの家庭が、900万円超の支出を考えていますという話なのだ。金買おうかな。。。(ハハハ)
株価が本格的に下げ始めるのは、金融安定化法案が大方の予想を違えて米下院で否決されて以降のこと。国際金融が凍りついた10月でさえ、米国財務省やFRBの動きに対する期待があったのか、棒下げにはならなかった。そもそも問題の端緒となったサブプライム問題の深刻化が認識され始めた以降に、このインデックスは過去最高値(2007年11月)を記録しているので、さすがに米国を代表する優良株群ということか。もっとも、そのなかでGMは破綻してしまったが。
個人的にはNYダウ1万ドル回復よりも目に付いたのが、インド:センセックス指数が金融株を中心に1年5ヵ月ぶりの高値をとなったというニュースだった。その話と並立するが、インド株の海外投資家による買越額が年始から9月までの累計で121億ドル(約1兆円)となり2008年の年間売越額(119億ドル)を上回ったというニュースもあった。金需要の低迷が言われ、今週末から始まるDewali(燈明祭)と呼ばれる「光の祭典」あるいはヒンズーの正月にもかかわらず宝飾品の売れ行きがサッパリとのニュースがあった。この期間に光輝くものを買ったり贈ったりすると幸福と繁栄がもたらされるとされる。
金需要の中心は農村部だが、株価上昇の資産効果はないものかと考えたりするわけだ。
ニュースといえばJPモルガン・チェースの純利益が前年同期で6.8倍になったというのもあった。前年がひどかったので変化率が高くなる。内容は前期と同じ債券トレーディングなど投資銀行部門が収益を叩きだした。これから発表されるゴールドマンを筆頭に投資銀行部門を持つところは、同じ構図だろう。証券取引のノウハウの有無がそのまま収益格差につながるわけだ。というのは銀行部門は不良債権の拡大に見舞われ、収益の圧迫要因になっているため。
もっとも、中央銀行であるFRBは調達金利をゼロにして、稼がせようとしているので、その中でも処理費用がかさむというのは不良債権の闇の深さを示すという捉え方もできる。さらには、JPモルガンが投資銀行部門の収益を以前より上げているのは昨年ベアー・スターンズを吸収したことによるが、ここは1年前に破綻したワシントン・ミューチュアルも引き受けている。一部の金融機関が巨大化し、政府の手に負えない存在になっているという点が一方で懸念事項にもなっている。すでにToo big to fail(大きすぎて潰せない)ならぬtoo big to bail out(大き過ぎて救えない)だという。
足元の金融政策には、溢れたカネが、ぐるぐるまわり資産を押し上げ、その資産効果を狙うという側面もあるのだろうが、妙なバブルになるとややこしくなりそうだ。米金融当局は、インフレよりも足元のデフレを怖がっている。壮大な実験なのだ。そういえば日本の来季の国家予算は90兆円を超えるそうな。ムムム、年収460万円くらいの家庭が、900万円超の支出を考えていますという話なのだ。金買おうかな。。。(ハハハ)
まあ、今年度初めの段階で噂されてましたが、400万以下となればかなり厳しいでしょう。
首相もマニフェストにこだわらないと泣きを入れているようです。
8000万の累積債務を400万程度でさらに追加借金できるのが政府ならではですが、一般常識的に返済は無理と言わなければならないでしょうね。
最後?の900万会計が年収アップに繋がるような投資となるかと見ればお寒い状況で、打開策を生もうにも自民党の通った道にはペンペン草も生えていなかったことになります。
すでに、預貯金のほとんどが公債投資に回る可能性すら噂されています。いたずらに不安材料をかき立てるなとの良心的?意見もありますが、実際に民需活性となる政策があるのかと言えば時間も金額もマージンは残されていません。
縮小均衡の中で公的セクターは異常に膨張しました。その逆行に清算という文字がちらついているのやらいないのやら・・・だからといって米国もドングリの背比べですけど・・・そういえば中国の外貨準備もどうなるやら・・・