goo blog サービス終了のお知らせ 

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

注目データについて

2009年08月24日 22時50分50秒 | 金融市場の話題
週初めはその週に発表される主な経済指標やその他データの中から目ぼしいものをチエックしておくのが習慣化している。これは多くの人がそうだろう。残念ながら国内の指標ではなく米国を中心とした海外指標が関心の対象となる。とりわけ金市場に限定するなら国内のデータで海外金価格が動くことはまずない。さてその注目指標だが今週なら明日25日の6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数の注目度が高い。前回5月に約3年ぶりに前月比プラスとなり前年同月比での下落率も小さくなっていたので、その改善傾向が続いているのかがポイントとなる。先週発表された7月の着工件数や中古住宅販売件数の結果が良かったこともあり、米住宅市場の底打ちへの期待が高まっている。結果が良ければ(持続性は別として)株価の更なる押し上げ要因になりそうだ。26日には7月の米新築販売件数の発表もその延長線上のもの。

確かにケース・シラー住宅価格指数は興味深いが、当方は同じ日24日に発表される米調査機関コンファレンス・ボードが発表する消費者信頼感指数に関心あり。景気や雇用など個人の現況や見通しに対する調査で消費動向を探る材料にもなる。一般にこうした心理状態(マインド)を表す指数は株価の上昇や大型の景気対策が打ち出されている時は回復する傾向が強い。実際にこの指数もそうだったが、6月に市場予想は上昇のところマイナス(5月54.8⇒49.3)となりネガティブ・サプライズとなった経緯がある。さらに7月も数値は下がり(6月49.3⇒46.6)金融安定化や株価の上昇また政府やFRB議長の景気に対する前向きの発言にもかかわらず連続して悪化という結果となった。雇用に明るさが見えない中で個人の景気への見方も曇りがちになるという解釈がされ、またその通りだろう。その時より更に株価も上昇し、さきのFOMCでは景気底打ちといっていい判断が下されたなかでの結果はどうなるか。改善を読む向きが多いと思われるが、果たしてどうか。

金市場を見る上では26日の8月のドイツIfo企業景況感指数も要チェック。他に27日に4-6月期米GDPの改訂値があるが、こちらはやや注目度が落ちる。それより28日の7月の米個人所得・消費支出・PCEデフレーターに注目している。

処暑が過ぎたらそのとおり涼しくなった東京。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 補助策、突然の中止宣言 | トップ | バーナンキ再任へ、そしてW... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金融市場の話題」カテゴリの最新記事