亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金を買いたい人と“金価格”を売りたい人のせめぎ合い

2013年04月18日 23時34分12秒 | 金市場

本日は夕刻17時からの日経CNBCテレビの生番組「デリバティブ・ワールド」に出演。タイトルは「弱気一色!金相場」というもので、先方のディレクターがつけたもの。ここまでの金価格の上昇の背景だった環境に変化の兆しが現れ、先読みしたファンドの動きが作った人工的な雪崩が連鎖している間に本格的なそれに発展という構成。

レンジの下割れがセンチメントの悪化を招くが、そもそもこの場合の「センチメント」とは人間のものではなくロボット、すなわちコンピュータ-プログラムのもの。今回の下げの本質はそこにある。暴落したことにより、世界各所で現物需要が俄かに湧き上がっている。シンガポールでは地金が品薄でロコ・ロンドンに対し1.7ドルのプレミアムがついていると。

思うに、いま“金”を欲しい人が我先にと買い求めているが、反対側でこれまで“金価格”を買っていた人たちが手仕舞いするばかりか新規の“金価格”売りを膨らませ、ここに来てうまく行ったものだから売り乗せという感じ。その結果、週末のCFTCのデータを心待ちにしている。日本時間の20日早朝に発表されるが、久々に大きな「振れ」が見られるのではないか。

番組内で触れようと思っていて時間が足りず詳しく取り上げられなかったETFの減少だが、17日も11.13トンも減りこれで4月はここまで86トンも減ったことになる。2月の74トンを抜いて単月での減少量の記録になりそうだ。

今週発売の週刊新潮の特集で金の下げが取り上げられているが、これから「下げ」で国内メディアも取り上げそうだ。



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1 コメント

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意外ですね (なおさん)
2013-04-20 07:32:24
亀井さん、おはようございます。
NYの建玉、意外にも大きく変動してませんね。
ショートが膨らんでると思いきや、
反対にちょっと減ってるだけ。
どういうことでしょうね、これ。
なんだかキツネにつままれたような気分。
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