NYの金価格は結局、18日のフロア取引(通常取引)の引け値が先週末比でプラスとなったことで、9連騰ということになった。出来高が過去の例からして少ないが、過熱気味ではないかということで、そろそろ反落という見方をしたくなるが、ジワジワと続いている相場で急伸する局面が見られないので、まだ続きそうな雰囲気だ。
本日は、1月の米住宅着工の発表が注目されたが、予想95万件に対して88万件とこれも下回った。やはり寒波の影響とする見方が多いようだ。一部には天候要因はあまり関係なく、バブル崩壊で空き家がいまだ多いことが頭打ちの要因という指摘もある。ちなみに前月の数字は速報値の99.9万件から104.8万件に上方修正されている。その結果、前月からの落ち込みが16%と大きくなった。もともと2006年のピークの時には220万件台半ばだったので、まだ半分の水準ということ。もっとも、バブルの頃は、バブルの数字であって、その頃の水準に戻るわけではない。
さて毎日、天候要因を取りあげるが、18日に発表されたNY連銀の製造業景況指数が予想外に落ち込んでいた。ゼロが景気の拡大、後退の分岐点になるが、2月は前月の12.51から4.48に低下し、予想値の8.50も大きく下回ることになった。先行きを表す新規受注など前月の10.98からマイナス0.21に大幅に低下した。はっきり言ってこの指数が総合で前回12.51に跳ね上がった際には、そんなにいいのかと驚いたので、今回の落ち込みは天候???となるが、12月の小売売上高が当初のプラスからマイナスに下方修正され、その時の理由が寒波の影響だったので、その中でNY連銀の製造業景況指数が強い数字になったことは、寒波の影響はなかったのか?ということになる。つまり、この指数は先行性や指標性は薄いというより、NY州という限られた地域の指数という捉え方が良さそうだ。
さて後はFOMC議事録要旨ですな。