亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

長野、松本出張 

2014年02月18日 23時56分44秒 | 金市場

東京証券取引所と地元の長野證券の共催のセミナーで長野、松本と回ってきた。山梨の記録的な雪については盛んに報じられているが、長野県も同じく記録的な雪だったようだ。長野市でも松本市でも、年配の方々が口をそろえて今まで経験したことのない雪だったと話していた。

じつは1年前に友人数名と山形の豪雪地帯で知られる肘折温泉に行ったことがあり、豪雪とはこれほどのものなのか・・・・という体験をしているのだが、1日の降り方としては肘折並みのものだったのだろう。幹線道路は除雪が進んでいるものの、少し路地に入ったりすると車も車庫から出せないような状況のようだった。山間部など孤立するのも、よく理解できた。驚いたのは、長野市内でもコンビニはパンやおにぎりの棚はどこも空っぽで、今日は松本駅構内のスターバックスに入ったが、ここでもスコーンとかクッキーなどが置いてあるスペースは空で、入荷が難しくなっている旨の張り紙がしてあった。地元の人に聞くと、ここまで物流が滞るとは思ってもみなかった、隠れていたリスクが浮上したとしていた。諏訪など一部地域では、出社すらままならない社員もいるとのことで、業務に支障を来さぬよう苦労しているようだ。本日も松本-新宿間は不通で「あずさ」は運休が続いており、一旦長野に戻り、そこから新幹線で東京に戻って来た。・・・で日経の朝刊を先ほどみたら一面に「大雪、生産にも影響」との見出しが。

この冬の大寒波で指標が悪化している米国の状況も、なるほど納得という長野、松本出張となった。

ところで先週末に書いたように、本日の日本時間の15時にワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)から10-12月期の金の需給統計が発表された。ちょうどセミナーで自分の出番が16時からだったので会場でネットをつなぎ確認する時間があったので、話の内容に新しいデータを入れることができた。やはり中国の需要が前年(806.88トン)比32%も増加し1065.8トンとインドを抜いて初めてトップに立つことになった。驚いたのはインドだった。経常収支の赤字拡大阻止のため金輸入を徹底的に抑えにかかったのが昨年6月以降のインドだが、実際に下半期とくに9月以降は輸入も低調になっていた。当然マイナスかと思っていたが、先週辺りの話では、どうも前年を少し上回るような状況かもという内容を目にして?だったが、発表された数字はなんと974.8トンで前年の864.2トンを13%上回る結果となっていた。これは意外だったが、それだけ上半期のインドの需要は爆発的だったということになる。



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1 コメント

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Unknown (fairlane)
2014-02-19 13:31:06
インドの価格はもはや国際価格と連動しないプレミア価格だったそうで インフレ率が高いらしいですね

いったいどのくらい密輸されてるやら ちらっと見たロイターでは毎月20~30トン密輸とか 

そんな統計誰にも取れる訳は無いですが、最もauthenticなWGCの統計となると相場は動きますね
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