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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

いよいよ始まるEU月間(“政治の季節”到来)

2017年03月30日 20時47分02秒 | 金融市場の話題

昨年末から2017年の春はヨーロッパが関心の中心といわれていたが、その時間帯に、いよいよ本格的に入ることになった。今月15日のオランダの下院選挙をプロローグとして、昨日29日の英国のEU離脱通知でいよいよ幕開けということに。

その英国の前に立ちはだかるのが、昨年6月の離脱を問う国民投票前にEU側と約束していた最大600億ユーロ(約7.2兆円)の分担金の支払い問題。こうなったからには、条件は変わったわけで支払う必要はないと英国。対してこの問題を放置したまま交渉には入れないというのがEU。“手切れ金”問題にシロクロつけることが交渉の大事なポイントというわけだ。他国への手前、英国に甘い顔は見せられない。

EU側の交渉窓口を欧州委員会とする話し合いが4月29日に行われた上で、5月中旬からスタートという時間軸の話につき、そもそも時間がかかる。英国の交渉相手は、“超国家の国際機関”であるだけに、なおさらだ。

ということで、その前に決着がつくフランス大統領選が、ここから1ヵ月余りの注目イベントかつ当面のメイン・イベントということになる。

その間に、米国では暫定予算が4月28日に期限を迎えることから、それまでに議会で延長を合意する必要がある。トランプ大統領は、メキシコ国境の壁建設の財源を盛り込みたい意向とされ、そうなれば民主党の反対は必至とされ、4月末に向けて米国政治がゴタゴタする可能性が高そうだ。最悪、予算切れで政府機関の一部閉鎖ということも。

そのトランプ政権、予想通り娘婿のジャレット・クシュナーの存在感が増してきた。2週間ほど前に娘イバンカがホワイト・ハウス西館に事務所を開くとの話があったが、本当らしい。前代未聞の政権になりつつある。閣僚の承認がまだすべて終わってないのも困ったもので、思想的に偏った人物を指名しているだけに、承認も受けにくいようだ。その下の政治任用の人事も滞っているようで。

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