本日の焦点はスペイン国債の入札。といっても本日分は、12ヵ月と18ヵ月物の償還期限の短いものゆえ、ECB融資マネーもあって、そう問題はないものと思われる。19日には2022年1月償還の入札が予定されているが、状況次第ではECBが支えるのではなかろうか。昨日はスペイン国債の保証コスト(例のCDS)が過去最高更新。一部ファンドの投機的攻撃が続いていると見られる。スペイン財務相がスペインはリセッションに入ったとも発言していたが、環境はデフレ入り。住宅バブル崩壊の不良債権を抱えた銀行に対する公的資金の投入、といってもダイレクトではなく銀行再建基金のようなものを噛ますようだが、そうしたものが政府債務を押し上げる構図らしい。
それとスペインでは自治州政府の権限が強く、予算面で中央からの権限移譲が進んでいて、国家予算の3分の1は自治州政府が使うが、逆にコントロールが利きにくいということらしい。日本では地方への権限移譲が話題だが、この辺りは日本目線ではスペインの問題も理解できないということ。仕組みが違うわけだ。スペインでは、その権限を中央政府に一部返上することで予算のコントロールをしやすくしようとしていると。その際に、州政府の財政のごまかしが表面化というギリシャの地方版のような可能性も指摘されている。
スペインに「ついては、今後の同国政府の対応を見ながら、という市場の姿勢。今すぐに波乱拡大というわけではないだろう。
それとスペインでは自治州政府の権限が強く、予算面で中央からの権限移譲が進んでいて、国家予算の3分の1は自治州政府が使うが、逆にコントロールが利きにくいということらしい。日本では地方への権限移譲が話題だが、この辺りは日本目線ではスペインの問題も理解できないということ。仕組みが違うわけだ。スペインでは、その権限を中央政府に一部返上することで予算のコントロールをしやすくしようとしていると。その際に、州政府の財政のごまかしが表面化というギリシャの地方版のような可能性も指摘されている。
スペインに「ついては、今後の同国政府の対応を見ながら、という市場の姿勢。今すぐに波乱拡大というわけではないだろう。