亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中国規制、人民元建て金価格400元接近

2011年08月25日 12時54分38秒 | 金市場

昨夜は東京工業品取引所他3取引所主催(日経、テレビ東京協賛)の夕刻の6時開始の講演会で話をすることになっており、午前の段階で当ブログを更新しようとしたらこちらのシステム上のトラブルから入力できず原稿を抱えたまま一晩過ぎてしまった。その間に金は急落状態に。

 

以下はその書置きしていた原稿。後に改めて更新予定。

 

2011年8月24日付け

金市場が警戒した今月2度目となるNYコメックスの先物取引における証拠金の引き上げ。その前にSGE(上海黄金交易所)が証拠金の12%引き上げを発表。おおむねNYに追随という感じ。今朝の海外放送、中国CCTVの報道でもこの証拠金引き上げのニュースを取り上げていた。足元の人民元建て取引はグラム当たり392元で今月に入り60元ほど上昇している。この2月に上海の農業銀行に行った際に、現地の同行者が支店長から金を勧められ、曰く「目標価格年内400元」という話だった。自分も仲間も買っている。1キロ以上買うとメールで価格も知らせるし、電話での相談にも応じるということだった。いわゆるプライベートバンキングということのようだった。当時の価格が310元で、女性支店長だったが銀行も中国では結構大胆な勧め方をするもんだと、その時思った。その価格がほぼ達成ということになる。

 

けさのニュースでは、この高値でも金の売れ行きは目立て落ちず現物が品薄としていた。その結果、予約販売だと。これは注釈を加えておくと、予約と言えば予約だが、すぐに現物を引き取れないので買っておいて後日引き取りに来るというものだと思う。ニュースでは専門家が登場し「リスクを十分考えろ」と釘を刺していた。中国の一般投資家の投資スタンスは、 “いいから上がっているのであって、いいものは売らないで、むしろ買い増すべし”というもの。警戒モードが先行する日本とは異なる。したがって、過去にも株式などで大やけどという事例も頻発することになる。

 

さてドル建て金価格の方は、久々の調整ということだが、先日、ひび割れを見つけては、そこにクサビを打ちこんでヒビを大きくして(流れを作り)儲ける類のファンドというように書いたが、そうした手が入ってのものと見える。

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金ETF時価総額で最大銘柄に | トップ | 大相場ならではの大荒れ(振幅) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カメラ坊主さん ()
2011-08-26 08:20:03
遠方よりのセミナー参加ありがとうございました。さっそく話されていたNさんに本日連絡入れておきます。
返信する
Unknown (カメラ坊主)
2011-08-27 05:09:33
もったいないお言葉、ありがとうございます。
今回こそは、と思い、押しかけてしまった次第ですが、大変有意義な経験となりました。
まだまだ、始めたばかりの初心者で、ご迷惑をおかけしたかとは思いますが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
みなさまの、ご指導のおかげで、自分で理解したうえでの判断する事の大切さが、何よりの現物かと改めて学ぶことが出来たような気がしております。ありがとうございました。

※追伸
ちょうど、セミナー終了の直後より値が復調し始めた事は、とても印象的に感じました。(微笑) 行く事が出来て、ほんとによかったです。ありがとうございました。よろしくおつたえください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事