米国は2009年7月に景気回復が始まり、まもなく5年半。雇用環境も良くなっているので傷んでいた個人消費の復活など内需関連はまだ大丈夫だろうが、ユーロ圏の混乱や新興国の減速など外生要因からの景気への悪影響は十分にあり得る話だ。この場合、政策の方向性の違いから、さらなるドル高が米国自体の悪材料となることも考えられる。
こうした事態が発生した場合、FRBに何ができるか?
現状では、一番わかりやすいのが量的緩和策の再開をすること。そもそもゼロ金利なので、一般的な金融政策の手段である利下げはできない。無い袖は振れない。しかし、量的緩和策の再開は政策の後戻り、あるいは失敗のイメージが付いてまわることになる。中央銀行の信認という面でも問題があろう。
クロージングに向かっている今、政策的に後戻りをしたくないFRB。利上げを確保したい、しかしそれで市場の混乱を招きたくない。当然、慎重になる。この神経質な環境の中で、次のバブルが育っていくイメージです。
「外生要因」といえば、今回初めて声明文に「金融動向や国際情勢(financial and international developments)」が判断材料として考慮する旨がうたわれた。このあたりは、かなり議論が高まったと思われるが、それはやはり議事録要旨を待つほかはありません。
昨日・・・・というより日本時間の明け方のことだが、FOMCに関心を向け、金やNY株の反応や債券市場の動きを見ていて見落としたのだが、後からWTI原油がこのところの安値を更新していることに気付いた。アメリカの在庫が大幅に積み上がっているのを嫌気したらしい。下げ足を速めると、またリスク‐オフ気運が高まりそうだ。
こうした事態が発生した場合、FRBに何ができるか?
現状では、一番わかりやすいのが量的緩和策の再開をすること。そもそもゼロ金利なので、一般的な金融政策の手段である利下げはできない。無い袖は振れない。しかし、量的緩和策の再開は政策の後戻り、あるいは失敗のイメージが付いてまわることになる。中央銀行の信認という面でも問題があろう。
クロージングに向かっている今、政策的に後戻りをしたくないFRB。利上げを確保したい、しかしそれで市場の混乱を招きたくない。当然、慎重になる。この神経質な環境の中で、次のバブルが育っていくイメージです。
「外生要因」といえば、今回初めて声明文に「金融動向や国際情勢(financial and international developments)」が判断材料として考慮する旨がうたわれた。このあたりは、かなり議論が高まったと思われるが、それはやはり議事録要旨を待つほかはありません。
昨日・・・・というより日本時間の明け方のことだが、FOMCに関心を向け、金やNY株の反応や債券市場の動きを見ていて見落としたのだが、後からWTI原油がこのところの安値を更新していることに気付いた。アメリカの在庫が大幅に積み上がっているのを嫌気したらしい。下げ足を速めると、またリスク‐オフ気運が高まりそうだ。