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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

さて利上げのFOMCが始まる

2016年12月13日 22時27分46秒 | 金市場

週明けは原油相場が市場横断的に影響を及ぼした。10日にウィーンで開かれたOPEC(石油輸出国機構)とロシアやメキシコなど非OPEC加盟国との話し合いで、非加盟国がOPECと協調して日量計55万8000万バレルの減産で合意。2001年以来15年ぶりの協調減産となることで、供給過剰状態の解消につながるとの期待から、NY時間外のアジア時間から原油が急騰。WTIは一時前日比で6%近い上昇で55ドルに接近。引けはさすがに売られたものの、それでも昨年7月以来の高値となる53ドル近い水準に落ち着いた。今夜も53ドル台で推移中。

原油の上昇は、トランプ財政への期待の中でインフレを思わせ、さらに米国債は売られることに。先週はいったんは落ち着いていた長期債利回りは、2014年9月以来の高水準となる2.53%と2.5%突破へ。こうなるとドルも連動し、ドル・インデックス(DXY)は11月30日以来2週間ぶりの高値に(101.69)。ただし、さすがにこの水準は維持できなかった。金は直近の安値を更新し1150ドル割れを試す局面があったものの、回避。それ以降は買い戻された。NYに入ってからは、ショート・カバーの戻り相場。

おそらく一両日は、こうした感じでFOMC(連邦公開市場委員会)の経済予測での金利見通し(ドッツ・チャート)とイエレン議長の記者会見待ちということになりそうだ。FOMCに関しては、原油価格も前回と居所を替え、株価もドルも長期金利も急騰した後だけに、現状と先行きの評価をどう表現するか。記者からは様々な質問が繰り出されそうだ。共和党右派がFRBを牽制する法案をまた準備中とされるだけに、イエレン議長はその辺りにも言及するのだろう。今回のFOMCにからんだ一連の流れに、ツイッターを通じたトランプ発言も市場の関心を集めることになりそうだ。

FOMCについては、新政権発足後の1月31日-2月1日お会合も注目となる。


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