飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム 花、さくら

2011年04月18日 | 万葉アルバム(自然編)

あしひきの 山の間照らす 桜花
この春雨に 散りゆかむかも
   =巻10-1864 柿本人麻呂歌集=


山の間を照らすように咲いている桜は、この春雨に散ってしまうのだろうか。という意味。

 万葉人には桜の花の時が近づくと花が咲くのを待ち望む心が、咲いた桜が春雨にぬれて散ってしまうと花が散るのを惜しむ心が、ある。現代人よりも自然に咲く花に対する愛着が強く感じられるようだ。

 万葉の頃はサクラといっても自然に咲く桜、すなわち山桜であった。



 この万葉歌碑は名古屋の東山植物園の万葉の散歩道に立っている。(2010/12/24写す)

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