飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(関東):足柄万葉公園

2011年02月10日 | 万葉アルバム(関東)

足柄の 御坂(みさか)畏(かしこ)み 曇り夜の
我が下這(したば)へを 言出(こちで)つるかも
   =巻14-3371 東歌=


足柄の神の御坂を越えて行くとき、峠の神に恐れかしこむあまり、心の奥深くにしまっていた恋人の名を口に出してしまった、どうしよう。という意味。

当時は恋人の名前を口に出すことはタブーとされていた。

「下延(したば)へ」は、表面に表さずに心で思うこと。

神奈川県側の足柄峠が万葉集に詠われたことから足柄万葉公園が整備され、相模湾や江ノ島、三浦半島まで眺めることができる。また、尾根伝いに矢倉岳や金時山までハイキングコースが続いている。
この付近から見る富士山は、長い尾をひく裾野から雪をかぶった頂上まで手に取るように大きく壮大である。

足柄峠の近くの足柄万葉公園には、万葉歌碑が7基ある。
この万葉歌碑はこの7基のなかのひとつである。




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