飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(奈良):奈良の明日香

2009年02月12日 | 万葉アルバム(奈良)

故郷の明日香はあれど青丹よし
奈良の明日香を見らくしよしも
   =巻6-992 大伴坂上郎女=


古い飛鳥の里もよいけれど、今が盛りの奈良の明日香を見るのはすばらしいものです、という意味。

元興寺の里を詠んだ歌。「元興寺」は、蘇我馬子が建てた飛鳥の法興寺を平城京遷都後に移転した。そのため「奈良の明日香」と呼ばれた。
元興寺のある奈良町の高台にある瑜伽(ゆか)神社にこの歌碑があるが、
神社から、遠くかすかに大和三山を望むことができる。

今の奈良の都が素晴らしいと言っている裏に、昔の飛鳥の都への望郷の念がこめられているようにも思う。

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