もうずっと前から、本当にずっと前から、アニメの「サザエさん」は日本社会の現状と乖離していて、どう見たら良いのか分からない。
家族の構造はもちろん、割烹着を着ているお母さんがいて、お酒やお醤油を裏口に宅配しているお店が存在し、
携帯電話がなく、パソコンやインターネットの類がない世界。そして、世田谷の一軒家に住む中流家庭という、なかなか飲み込みにくい設定。
当たり前だ。すべて昭和の世界なのだから。原作がそうなのだ。
どこにでもある日常を鋭い視点で描いた原作は、ほのぼのとした家庭の風景に置き換わり、そして化石化した。
そして、スポンサーが倒産しようとしている。あの、日本を代表するメーカー東芝が崩壊した。
奇しくも、日本が大好きだった原発ビジネスの世界的な崩壊の波を受けて。
経産省と一緒になって進めてきたのに、仲良く心中しようとしている。
ちょっぴりマルクス風に言えば、「昭和の家族と社会」なるイデオロギー(上部構造)が破たんしつつあり、
遂にはスポンサーの破綻で下部構造まで揺らいでいる。
でも、フジテレビはこれを手放さない。手放せない。
それもなんだか切ない。
僕たちもアニメ「サザエさん」という日常を手放したくないのだろうか?
「サザエさん」で顕在化している無理な部分を僕たちは見ないふりをして生きていけるだろうか?
日本の沢山のシステムで同じようなことをやっている。
破たんするまで僕たちは続ける。
崩壊寸前の古き良き日常というファンタジー。
僕は革命を求めているんじゃない。
ただ、「サザエさん」を昭和の世界に帰してあげたいだけなのだ。
僕たちは僕たちの日常を生きよう。
僕にとっては、まるで現実的ではない「小林さんちのメイドドラゴン」の方が、よほど現実的だったよ(ご存じない方はぜひ見てみて)。
家族の構造はもちろん、割烹着を着ているお母さんがいて、お酒やお醤油を裏口に宅配しているお店が存在し、
携帯電話がなく、パソコンやインターネットの類がない世界。そして、世田谷の一軒家に住む中流家庭という、なかなか飲み込みにくい設定。
当たり前だ。すべて昭和の世界なのだから。原作がそうなのだ。
どこにでもある日常を鋭い視点で描いた原作は、ほのぼのとした家庭の風景に置き換わり、そして化石化した。
そして、スポンサーが倒産しようとしている。あの、日本を代表するメーカー東芝が崩壊した。
奇しくも、日本が大好きだった原発ビジネスの世界的な崩壊の波を受けて。
経産省と一緒になって進めてきたのに、仲良く心中しようとしている。
ちょっぴりマルクス風に言えば、「昭和の家族と社会」なるイデオロギー(上部構造)が破たんしつつあり、
遂にはスポンサーの破綻で下部構造まで揺らいでいる。
でも、フジテレビはこれを手放さない。手放せない。
それもなんだか切ない。
僕たちもアニメ「サザエさん」という日常を手放したくないのだろうか?
「サザエさん」で顕在化している無理な部分を僕たちは見ないふりをして生きていけるだろうか?
日本の沢山のシステムで同じようなことをやっている。
破たんするまで僕たちは続ける。
崩壊寸前の古き良き日常というファンタジー。
僕は革命を求めているんじゃない。
ただ、「サザエさん」を昭和の世界に帰してあげたいだけなのだ。
僕たちは僕たちの日常を生きよう。
僕にとっては、まるで現実的ではない「小林さんちのメイドドラゴン」の方が、よほど現実的だったよ(ご存じない方はぜひ見てみて)。