それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

テレビ朝日「チェンジ3」:形成過程の面白さ

2015-10-12 10:07:27 | テレビとラジオ
 深夜番組「333(トリオさん)」が終わって、その後継の番組が始まった。その名も「チェンジ3」。

 飛ぶ鳥落とす勢いのおかずクラブ、ゴッドタンでも紹介されたザ☆忍者、そして当ブログ一押しの鬼越トマホークの番組。

 いわば、新世代の芸人教育番組である。



 早速、2回目からバラエティらしい企画がスタート。高級お寿司屋さんに行き、お寿司一個(一貫ではない)700円以下のものをそれぞれ予想して頼み、オーバーした人がそれまでの累積金額を支払う、というもの。

 正直、企画の内容はどうでもいい。

 このバラエティはチームワークが見どころ。

 誰かがフリを決めて、誰かが落とす。誰かがボケて、誰かが突っ込む。これは短期的な視点。

 長期的に考えれば、30分のバラエティならば起承転結がある。途中でライトモチーフがつくられ、それをつなぐことで、笑いが増していく。意図と偶然をつないで、最終的なゴールを決める。

 しかし、これが難しい。非常に難しい。



 チェンジ3は、このバラエティの基本的な骨格を構築し、その先に行こうとする新世代の芸人たちの生々しさと瑞々しさがウリの一つだ。

 完成された番組やベテランの芸人たちと一緒なら何も問題ない3組だが、彼らだけでやるとなると、土台からつくらないといけないので、とても大変そうなのである。
 
 すなわち、お互いがお互いを生かすための経路がまだ未形成なのである。
 
 コンビの内部ならまだ問題ない。問題はコンビ間の経路だ。

 坂井(鬼越トマホーク)のボケは完成されている。だから、今一番のエンジンだ。

 しかし、その背後には、オカリナ(おかずクラブ)や大久保(ザ☆忍者)という相当なポテンシャルを持っている者たちが控えているが、一体どうやって使えばいいのかまだ誰も分からない。

 全員が生き生きしだしたら、この番組はすごい。すごいんだけど、そこに到達するまでに番組が続くのか?

 爆発的な神回が来るのを信じて待ちわびる次第である。