うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

戦車日和

2010年05月30日 20時56分02秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
昼の記事にも書きましたが、今日は陸上自衛隊東千歳駐屯地へ、戦車パレードの観覧に行ってきました。
例年、この時期は雨が降ることが多いらしいのですが、この週末の北海道は高気圧の影響下で快晴となりました。そんなわけで、今日は絶好の戦車日和でした。

今日私が行った、陸上自衛隊東千歳駐屯地は、陸上自衛隊で最大の敷地面積を誇る巨大駐屯地です。その広さは590haで、北大札幌キャンパスや先日のモエレ沼公園の3倍強にもなります。近所に新千歳空港・航空自衛隊千歳基地がありますが、この駐屯地内にも滑走路が整備されており、戦車パレードはそこで行われました。
また、東千歳駐屯地は面積で陸自一なだけではなく、この駐屯地を拠点とする第7師団は、陸自唯一の機甲師団(戦車主体の機械化師団)となっていて、日本最強の重戦車である90式戦車が多数配備されています。
この東千歳駐屯地が何故これほど重点的に整備されたかと言えば、ソ連時代の北方防御体制に起因します。ソビエト連邦が南侵してきた場合、太平洋側へ戦力を移動させる際に、冬季凍結するオホーツク海ルートを避け、石狩平野を通って小樽方面から苫小牧方面に陸上を通過するルートが想定されていたのです。東千歳駐屯地は、その想定ルートの通過を防ぐための役割を担っていたわけです。

ちょっとお硬い話が続いたのですが、そんな前置きは参考程度に置いておいて、この東千歳駐屯地では、毎年この時期に日本最大の観閲行進と訓練展示が開催されていて、マニア垂涎のイベントとなっています。
私は、趣味で読んでいる旅行パンフレットでこのイベントの情報を見つけ、1ヶ月ほど前に日帰りバスツアーへの参加を申し込んでいました。


札幌駅から観光バスに乗り、1時間強で駐屯地に着きました。上の写真は入口の様子です。地元住民の観覧も広く認められていて、自家用車が列を成していました。
沖縄にいた頃も、嘉手納基地や普天間基地のフェスティバルへ幾度か潜入しましたが、ゲート通過はやはりちょっとドキドキしますね。


広ーい基地内。
イベント会場近くの駐車場にバスは停まり、以降自由行動となりました。
下車してすぐに貰った、案内リーフレットに「戦車試乗会」の文字を見つけ、とりあえずそちらに向かいました。

試乗会って、てっきり停止している戦車に体験搭乗するのかと思ったのですが、実際は↓こんな感じでした。

戦車の後尾に仮設の座席を設置して、そこに5~7人程度の試乗者を乗せて走る(約1分)のです。何より驚いたのは、試乗する戦車が90式戦車であったことで、まさか世界でも屈指の性能を誇る戦車に乗れるとは思いませんでした。
今日の目玉イベントはもちろん戦車パレードですが、この戦車試乗会にも結構人気が集っているようで、50分ほど並んでようやく乗車することができました。(1人参加だったので、家族連れの人よりかはだいぶ早かったですが)


というわけで、90式戦車乗車中の様子。
兵器ですので、乗り心地という概念は存在しないらしく、もの凄い振動で全身の色々な筋肉のコリが治りそうでした。
車重50トン以上の90式戦車を走らせるため、エンジンは1500馬力もの強力仕様となっています。(74式戦車の2倍以上の馬力です)そのパワフルさを、今日の試乗で十分に体感できました。

戦車試乗を終えると、既に戦車パレードの開始時間が間近に迫っていました。
会場の第2滑走路へと急ぎましたが、如何せん広大な駐屯地なため、思ったより時間がかかってしまい、開始には間に合えませんでした。でも、第7師団の戦車連隊の行進には間に合ったようなので、まあ良しとしましょう。(来年以降も見に来るチャンスはあるわけだし・・)


観覧席は築堤上に設けられており、既に一般席は観覧客でいっぱいになっていたので、北端まで歩き、どうにか撮影ポジションを確保し、撮影を始めました。
おお、この装甲車の列、どこまで続いているんだ!?軍用車にはあまり詳しくないのですが、防衛省のHPの装備情報によれば、89式装甲戦闘車や73式装甲車、そして87式偵察警戒車の姿が確認できます。


87式自走高射機関砲の車列。ゴジラの映画に出てきそうな形状ですね。


90式戦車の車列。これまた凄い数がやって来ました。機甲師団の中核の車両です。


90式戦車をちょっと拡大。うーんマンダム、もとい実に厳ついですなぁ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿