うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

講座旅行(洞爺湖)2011

2011年09月02日 01時08分30秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております。
近頃夏バテなのか、微妙に体調の悪い日が続いています。なんか本調子じゃないんですよねぇ。先週帰省から戻ったばかりですが、もうしばらくどこかで羽を伸ばしたい気分だったりします・・。
とは言っても、既に後期の研究生活は始まっています。重要な実験も進行中ですし、適度に休みつつエンジン回転数を上げていくしかないですね。

さて、今回は先週帰省から戻った直後に行われた我が研究室(正確には2つの研究室から成る共同講座)の慰安旅行の様子を紹介したいと思います。
基本的に、我が研究室の旅行先は宴会が可能な札幌近辺の温泉地に決まっており、ほぼ定山渓・登別・洞爺湖のローテーションとなっています。そんなわけで、今年は洞爺湖温泉に行ってきました。


8月25日の午前、貸切バスで雨模様の北大理学部前を出発、中山峠経由で2時間強で洞爺湖温泉に到着しました。


昼ご飯にラーメンを食べた後、研究室のメンバーで洞爺湖のスワンボートに乗りました。


私が乗ったのはこの4人乗り人力式スワンボート。各席にペダルが設置されていて、4人同時に漕ぐことができます。全てのペダルはリンクしているので、一度一人が足を滑らせると物凄い勢いで回るペダルに足をぶつけられて痛かったりもします。
同僚と後輩と4人組で乗り込んで、食後だというのに、遥か沖合を目指して一生懸命漕いでしまいました。


最近は、エンジン付きスワンボートなどというものがあるそうで、他のメンバーが乗り込んで湖面を疾走していきました。


ところが、何故かそのエンジン付きスワンボート、沖合でエンストしてしまい、漂流するはめに・・。船着き場のおじちゃんが別のスワンボートに乗り込んで救出に向かい、事なきを得ました。(どうやらガス欠だったようです。)


ところで、洞爺湖には貸しボート屋が複数あり、それぞれ微妙に料金設定が違ったりしていて興味深いのですが、ある貸しボート屋の看板は、色々と時代を感じさせる作りでした・・。湖上の異邦人って・・。


さて、ホテルに戻った後は自由時間で、研究室のメンバー各々、テニスコートで教授の雄姿を拝んだり(写真はプライバシー保護のため、あえて広角端にしています)、


プールで戯れたりして過ごしていました。(写真はプライバシー保護のため、あえて逆光にしています)


夜7時からは夕食兼宴会で、結構ボリュームたっぷりのご飯とお酒でお腹いっぱいになりました。


夜8時45分からは洞爺湖ロングラン花火大会(夏季期間中毎晩行われる)を観賞。


この花火、打ち上げ玉数は少ないものの、船で湖の西から東へ横断しながら打ち上げるため、湖畔からよく見えて、なかなか楽しめました。


花火観賞後、宴会の2次会を経て就寝・・・、の前にちょびっと星空を見に行ったのですが、残念ながら曇天で殆ど見えませんでした・・。
その後、温泉に浸かってゆったりした後、午前1時過ぎに床につきました。


翌朝は6時半に起床、朝の散歩に、2000年の有珠山噴火時の火口見物に行ってきました。


洞爺湖温泉は、上空から見ると有珠山と洞爺湖に挟まれた非常に狭い平地に立地しています。この辺りは非常に火山活動が活発で、この100年間に4回も大規模な噴火を起こしています。そもそも洞爺湖温泉自体も1910年の噴火によってマグマが地表近くまで上昇し、熱水が噴き出るようになったことで誕生した新しい温泉なのです。
記憶に新しい2000年の噴火では、温泉の至近に火口が現れ、大量の熱泥流や火山灰が温泉街を襲いました。


これは新生した火口の近所に建っている公営住宅跡です。こちらから見ると大して被害を受けてないように見えますが・・、


火口側に回ると、噴火の衝撃波で多くの窓が破れ、1階部分は泥流で完全に埋没、さらに近所の国道から流されてきた橋桁がぶつかった痕跡が生々しく残っています。もちろん、現在は廃墟になっており、散策道の見学スポットに指定されています。


珠ちゃん火口。
2000年の噴火で新生された火口の一つです。写真だと縮尺が分かりにくいのですが、直径120mほどのクレーターになっています。洞爺湖温泉の市街から僅か500mほどの位置にあります。


有くん火口。
こちらも2000年の噴火で出来た火口で、直径200m以上と、さらに巨大なクレーターです。既に噴火活動は収まっていて、エメラルドグリーンの火口湖が形成されています。
幸い、2000年の噴火は市街地の至近で起きたにも関わらず、噴火前に住民の避難が完了していたこと、事前に対策が行われていたことから、被害は最小限でくい止められました。僅か10年前に噴火した場所も、植生が戻ってきて、平穏を取り戻しつつあるように見えます。

ちなみに、火口までの登山は浴衣姿で行ったので、たいそう歩きにくかったです。


朝食時間は午前9時までだったのですが、なんとか午前8時50分にホテルに帰還、急いでご飯をかき込みました。その後、かなり汗をかいていたので、大浴場で朝風呂を堪能し(教授と一緒になった)、10時にチェックアウトしてバスで札幌に帰着しました。
実は、ちょうど洞爺湖から帰っている最中に札幌をゲリラ豪雨が襲ったそうで、市内のあちこちで冠水していて驚きました。そういえば、途中の中山峠付近から非常に発達した積乱雲が見えていましたっけ。

1泊2日、実際には24時間強の旅行でしたが、温泉にも2回入ったし、結構色々活動できたので楽しかったですね。来年、再来年はどこに行くのかなぁ・・。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿