ご無沙汰しております。(最近この書き出し多いな・・)
ブログ更新はサボり気味ですが、私は元気にやっております。
今週から、石狩地方上空に寒気が入ってきて、平年よりだいぶ遅くなったものの、ようやく初雪が拝めそうな今日この頃です。今年もついに手袋を装着し始めました。間もなくニット帽も使用を開始するものと思われます。ああ、冬が来たんだなぁ。
さて、先日暇だったときに、ここしばらくの懸案であった連続写真動画のフルHD化作業を行いました。
連続写真動画は、最近の言い方では微速度動画というもので、連続して撮影した写真を繋げて動画にしたものです。私は学部2年の頃に、当時の情報工学科の友人に教わって撮影を始め、主に雲を撮影してきました。
当初は、ストップウォッチ片手にコンパクトデジカメで1枚1枚手動でシャッターを切っていたのですが、しばらくしてデジタル一眼を購入して以降、PCと接続して自動で長時間撮影に挑むようになりました。ここ数年でPCの性能も高性能化し、簡単にはフリーズしなくなりましたから、花の開花や蝶の羽化を撮るために最長で1週間の連続撮影に挑んだこともあります。
今年の2月に、以前YouTubeに投稿していた雲の連続写真動画について当ブログで記事にしました。
今年2月のブログ記事「雲の話」
動画編集の際に、以前使用していたWindows XP機だとHD動画製作が困難だったため、これらの動画は基本的にVGA(昔のテレビ画質)で製作されていました。しかし、現在はメインのPCもWindows 7の高性能なものに変わりましたし、時間さえあればいずれフルHD化したいと思っていたのでした。
ここで、私の連続写真動画の製作方法について紹介しておきます。
1.写真の撮影
私の場合、Canonのデジカメ購入時に付いてくるユーティリティソフトである「EOS Utility」のリモート撮影機能を使い、USBケーブルでデジタル一眼と接続して撮影しています。撮影時にはフォーカス、露光、ホワイトバランス等を全て固定しておき、なるべく均一な写真が撮れるようにします。(私は初めの頃はフォーカス以外固定するのを忘れており、動画にチラツキが見られました)
雲の撮影をする場合は、10~30秒に1回撮影しています。後の動画化の際に30フレーム/秒で繋げるので、10秒毎に撮影の場合、300秒分の写真が1秒の映像として(300倍速)再生されることになります。写真の撮影間隔をもっと長くすれば、より高速で動画を再生するのと同じ効果が得られます。
2.写真の編集
「EOS Utility」でのリモート撮影では、写真をPCの画像フォルダに直接保存できます。撮影終了後、写真を動画用の形式に変換します。フリーソフトの、「J Trim」や「Phodoshifter」を使えば、フォルダ内の画像を一括で連続変換できます。新しいフォルダを作成し、そこに変換後の画像を保存します。私の場合、VGA(640x480)やフルHD(1920x1080)という動画サイズの変更は、この一括変換の設定で行っています。つまり、設定を「横:1920、縦:1080、保存形式:ビットマップ.bmp」にして変換すれば、フルHDになるというわけです。ちなみに、このあと画像を動画にするには、ここで保存形式をビットマップ形式に変換しておかねばなりませんが、ビットマップは画像サイズが大きいと非常に重くなるので、そこそこハードディスクの空き容量に余裕が必要です。
私のカメラでは、保存可能な画像サイズは全て横:縦が3:2になっており、これはDVD画質(720x480)と比が一緒なので、以前の動画製作の際は「J Trim」でサイズ変更と保存形式のみ一括変換していました。しかし、フルHDは横:縦が16:9ですから、トリミングせずにサイズだけ変更すると、横長の映像になってしまいます。そこで、今回のフルHD化では「Photosifter」を使いました。こちらのソフトはやや使い方がややこしいのですが、座標指定で一括トリミングが出来るので、写真内の任意の場所を切り抜いてビットマップ化することができるのです。うまく使えば、うっかり撮影中にブレたような場合でも修正できたりして、なかなか有用なソフトでした。
3.動画化
「AviUtl.」という別のフリーソフトを開き、ここに一括変換後の画像フォルダから画像を読み込みます。画像が全て連番になっている場合は、自動的に全ての画像を連続で読み込んでくれます。連番になっていない場合は、適当なフリーソフトで別途ファイル名を連番に変えておきましょう。ちなみに、ファイル名の連番を逆順に付け替えてからAviUtl.に読み込めば、簡単に逆再生動画が作成できます。
画像を読み込んだ後、Aviutl.のファイルメニューでAvi形式で動画を出力保存させます。元がビットマップ画像ですから、Aviにすると猛烈に巨大なファイルになります。長時間撮影だと、数十GBくらいになることもしばしば・・。やはりハードディスクには余裕が必要ですね。
4.動画の圧縮
Avi形式のままだと、動画再生やファイルの移動が大変なので、最後にWMVやMP4(h.264)に圧縮します。今回はWindows純正のムービーメーカーを使用し、フルHDでWMVに圧縮しました。
以上が、1つの連続写真データから動画を作る際の手順となります。結構手間がかかることがお分かりいただけるかと思います。今回のフルHD化作業では、2から4の手順を繰り返し行いました。手元に残っていた動画用の連続写真データを全てフルHD化するのに、結局3日かかりました・・。
そしてその結果が以下の通りです。
Before
成長する積乱雲.avi
↓↓
After
積乱雲の発達[full HD ver.]
一見変わらないように見えますが、右下の再生サイズ変更で1080pに変更出来るようになっています。上の動画を再生中に再生画面をクリックするとYouTubeのサイトに飛べますから、そこで実際に1080pに設定してフル画面で再生すると、細かな雲の動きまで再生されて結構感動できるはずです。
空日記 [ full HD ver. ]
今回フルHD化した映像を使って、1つのPVに纏めました。本当は、ドヴォルザークの「新世界より」第4楽章をBGMにしたかったのですが、YouTubeに著作権ではじかれてしまったので、公認の「モルダウ」に変えてあります。
慌ただしい日常をお送りの皆様、しばしこの動画を画面最大化して、雲の動きに癒されてみてはいかがでしょうか。
ブログ更新はサボり気味ですが、私は元気にやっております。
今週から、石狩地方上空に寒気が入ってきて、平年よりだいぶ遅くなったものの、ようやく初雪が拝めそうな今日この頃です。今年もついに手袋を装着し始めました。間もなくニット帽も使用を開始するものと思われます。ああ、冬が来たんだなぁ。
さて、先日暇だったときに、ここしばらくの懸案であった連続写真動画のフルHD化作業を行いました。
連続写真動画は、最近の言い方では微速度動画というもので、連続して撮影した写真を繋げて動画にしたものです。私は学部2年の頃に、当時の情報工学科の友人に教わって撮影を始め、主に雲を撮影してきました。
当初は、ストップウォッチ片手にコンパクトデジカメで1枚1枚手動でシャッターを切っていたのですが、しばらくしてデジタル一眼を購入して以降、PCと接続して自動で長時間撮影に挑むようになりました。ここ数年でPCの性能も高性能化し、簡単にはフリーズしなくなりましたから、花の開花や蝶の羽化を撮るために最長で1週間の連続撮影に挑んだこともあります。
今年の2月に、以前YouTubeに投稿していた雲の連続写真動画について当ブログで記事にしました。
今年2月のブログ記事「雲の話」
動画編集の際に、以前使用していたWindows XP機だとHD動画製作が困難だったため、これらの動画は基本的にVGA(昔のテレビ画質)で製作されていました。しかし、現在はメインのPCもWindows 7の高性能なものに変わりましたし、時間さえあればいずれフルHD化したいと思っていたのでした。
ここで、私の連続写真動画の製作方法について紹介しておきます。
1.写真の撮影
私の場合、Canonのデジカメ購入時に付いてくるユーティリティソフトである「EOS Utility」のリモート撮影機能を使い、USBケーブルでデジタル一眼と接続して撮影しています。撮影時にはフォーカス、露光、ホワイトバランス等を全て固定しておき、なるべく均一な写真が撮れるようにします。(私は初めの頃はフォーカス以外固定するのを忘れており、動画にチラツキが見られました)
雲の撮影をする場合は、10~30秒に1回撮影しています。後の動画化の際に30フレーム/秒で繋げるので、10秒毎に撮影の場合、300秒分の写真が1秒の映像として(300倍速)再生されることになります。写真の撮影間隔をもっと長くすれば、より高速で動画を再生するのと同じ効果が得られます。
2.写真の編集
「EOS Utility」でのリモート撮影では、写真をPCの画像フォルダに直接保存できます。撮影終了後、写真を動画用の形式に変換します。フリーソフトの、「J Trim」や「Phodoshifter」を使えば、フォルダ内の画像を一括で連続変換できます。新しいフォルダを作成し、そこに変換後の画像を保存します。私の場合、VGA(640x480)やフルHD(1920x1080)という動画サイズの変更は、この一括変換の設定で行っています。つまり、設定を「横:1920、縦:1080、保存形式:ビットマップ.bmp」にして変換すれば、フルHDになるというわけです。ちなみに、このあと画像を動画にするには、ここで保存形式をビットマップ形式に変換しておかねばなりませんが、ビットマップは画像サイズが大きいと非常に重くなるので、そこそこハードディスクの空き容量に余裕が必要です。
私のカメラでは、保存可能な画像サイズは全て横:縦が3:2になっており、これはDVD画質(720x480)と比が一緒なので、以前の動画製作の際は「J Trim」でサイズ変更と保存形式のみ一括変換していました。しかし、フルHDは横:縦が16:9ですから、トリミングせずにサイズだけ変更すると、横長の映像になってしまいます。そこで、今回のフルHD化では「Photosifter」を使いました。こちらのソフトはやや使い方がややこしいのですが、座標指定で一括トリミングが出来るので、写真内の任意の場所を切り抜いてビットマップ化することができるのです。うまく使えば、うっかり撮影中にブレたような場合でも修正できたりして、なかなか有用なソフトでした。
3.動画化
「AviUtl.」という別のフリーソフトを開き、ここに一括変換後の画像フォルダから画像を読み込みます。画像が全て連番になっている場合は、自動的に全ての画像を連続で読み込んでくれます。連番になっていない場合は、適当なフリーソフトで別途ファイル名を連番に変えておきましょう。ちなみに、ファイル名の連番を逆順に付け替えてからAviUtl.に読み込めば、簡単に逆再生動画が作成できます。
画像を読み込んだ後、Aviutl.のファイルメニューでAvi形式で動画を出力保存させます。元がビットマップ画像ですから、Aviにすると猛烈に巨大なファイルになります。長時間撮影だと、数十GBくらいになることもしばしば・・。やはりハードディスクには余裕が必要ですね。
4.動画の圧縮
Avi形式のままだと、動画再生やファイルの移動が大変なので、最後にWMVやMP4(h.264)に圧縮します。今回はWindows純正のムービーメーカーを使用し、フルHDでWMVに圧縮しました。
以上が、1つの連続写真データから動画を作る際の手順となります。結構手間がかかることがお分かりいただけるかと思います。今回のフルHD化作業では、2から4の手順を繰り返し行いました。手元に残っていた動画用の連続写真データを全てフルHD化するのに、結局3日かかりました・・。
そしてその結果が以下の通りです。
Before
成長する積乱雲.avi
↓↓
After
積乱雲の発達[full HD ver.]
一見変わらないように見えますが、右下の再生サイズ変更で1080pに変更出来るようになっています。上の動画を再生中に再生画面をクリックするとYouTubeのサイトに飛べますから、そこで実際に1080pに設定してフル画面で再生すると、細かな雲の動きまで再生されて結構感動できるはずです。
空日記 [ full HD ver. ]
今回フルHD化した映像を使って、1つのPVに纏めました。本当は、ドヴォルザークの「新世界より」第4楽章をBGMにしたかったのですが、YouTubeに著作権ではじかれてしまったので、公認の「モルダウ」に変えてあります。
慌ただしい日常をお送りの皆様、しばしこの動画を画面最大化して、雲の動きに癒されてみてはいかがでしょうか。