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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第15回・笑福亭鶴二独演会

2013-10-13 13:27:48 | 笑福亭鶴二

第15回・笑福亭鶴二独演会


開場後の繁昌亭・・・本日は立見も出る大入り満員。


瓶太さん、喬介さん、ビックリツカサさん、皆さん御馴染み方々。



笑福亭鶴二関西私設応援団の辻さんとお祝いのお花、。

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

「はい」と手をあげる、喜六。

何とも、喬介さん、前座噺の「兵庫船」を楽しい、愉しい噺に変身。

周りを明るくさせる、喬介さんの落語の世界、極めていますな。

失礼ですが、落語が上手いとか、聴かせるとか、江戸落語の粋なんかとは
正反対のところに位置する喬介さんの落語。

でも、古典落語が古さが無くなって、新鮮さがいっぱいに
息を吹きかえすとこなんぞ、凄いもんでおます。

落語って、楽しんで、なんぼ。笑って、なんぼのもん。
そんな原点を知らしめてくれる、喬介さんの「兵庫船」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「代脈」

毎年、独演会の為に、ネタおろしをする鶴二さん。
今年は、3本ともネタおろしで、それも春から早いうちから演りかけたようで、
すべてが、我が物になって登場。

この「代脈」も、大先生の替りに往診にいく、見習いの周達の
代脈のお嬢様の部屋に行く前の、控えの間でのやりとりが愉しい。

ややも、すると、エロっぽくなりそうな噺。
そこは、さらりと軽妙な笑いで包む鶴二さん。

来年の独演会も、新しくこんな軽いネタもかけて欲しいですな。


三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・「首提灯」

「上燗屋、へいへいヘイと逆らわず」
「あつなし、ぬるなし、ころ加減で上燗」

上燗のお酒が美味しい季節になりましたが、・・・と言いながら
ビール党のわたくしめはいたってこの燗酒の旨さが解らないんですが・・・。

瓶太さんの「首提灯」、今回も上燗屋の部分、瓶太さんらしく、節度ある酔いかた。

「これは何」とあっさり尋ねながら、屋台の親父との会話を楽しんでいる。
道具屋での会話も、時の経つのを忘れるぐらい楽しい。

屋台で呑んだのは、一杯半か、二杯。
各演者さん、上燗屋に、入ってくる酔い具合、テンションで
この噺のすべてが決まるようですな。

素面では、首は斬れないし、グデングデンでも斬れない。
酔い加減、ころ加減、が難しい、噺ですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」

4月の稲田のネタおろしとは、まるっきり完成度が違う。
噺家さんが噺を練りあげる作業というのは素晴らしいもんですな。

客に騙されたと解ってからは、鶴二さんの幇間、秀逸。

掛け軸は蛇とマングースの絵、鰻は硬いは、湯呑は揃うてないし、
天上からはオシメが干してある、爪楊枝といえばマッチ棒がでてくる。

相手の余りの手際良さに、壮絶に罵しれば罵るほど、幇間の悲哀を感じる。

「鰻の幇間」元々江戸ネタであまり、上方で演じる方も少ないので、
鶴二さん、また一つ良いネタが増えましたな。



五、ビックリツカサ・・・・・・・・「おしゃべりマジック」

「ビックリ、ビックリ、ツカサ」の応援もピッタリ揃う、ノリの良いお客様。

レコードジャケットに黒のレコードを入れて、色スカーフを穴に通して
上から抜くと、あら不思議、レコード盤がその色に変身。

最前列で、友人と仕掛けをどうやこうやと言うてると、舞台からツカサさんに
「あまりネタのこと言わないように、小声でもよう聞こえて気になりますと・・・」
注意を・・・。

でも、最後の二色のスカーフを入れて差しこんで、ストライプのレコード出すのに
なんと黒色のレコードを入れるのを忘れて、置いたままのツカサさん。

どうするのかと思っていると、抜きだす時に気づいて、慌てて差しこむ
まさに「ビックリ、ビックリ、ツカサ」さんの巻でおました。



六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」

鶴二さんの「ハンカチ」、どこにでもある中年の夫婦のほのぼの感が出てよろしいな。

連れが、前に他の人でこの噺聞いたらしいが、まるっきりオモシロさが違う。
やっぱり、鶴二さん、凄いですね・・・・・・・と・・・嬉しいですね。

また、初めてお誘いした仕事仲間のお一人が東京へ転勤。
良い思い出づくりができましたと・・・・・・・嬉しいですね。

ずっと毎回来てくれてる、友人が、今回特におもしろかったと・・・・嬉しいですね。

補助席はもとより、立見席まででての大入り満員・・・・・・嬉しいですな。



来年は、9月21日(日)・国立文楽劇場での独演会が決定。
どんな、ネタが聴けるのか楽しみですな・・・・。

第15回・笑福亭鶴二独演会
2013年10月13日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭


一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「代脈」
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・「首提灯」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」
仲入り
五、ビックリツカサ・・・・・・・・「おしゃべりマジック」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」


13-37-188



終演後の鶴二さん。


打上げのあった、繁昌亭前の“cocoNano”さん。
オーナーさんが気さくで、とっても良いお店。


打上げ参加の、ご贔屓の面々。



実は本日は地元のだんじりで、バスがなかなか来なくて30分かけて歩いて駅まで。



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笑福亭鶴二道頓堀落語会・vol3

2013-09-06 16:59:29 | 笑福亭鶴二
笑福亭鶴二道頓堀落語会・vol3が開催。
紋四郎さんの仕事の都合で、治門さんが代演。


ほどよく満員の会場。



一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「野ざらし」

Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載(著者と主催者の許可済)

東大阪の木積さんのリクエストの演目。

能天気のやもめ。

嫁さん欲しさに、幽霊の嫁さんでもと“骨つり”へ
その途中での、サイサイ節といい、全編、ご陽気でよろしおますな。



二、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・「饅頭こわい」


治門さんの「饅頭こわい」・・・・途中、怖いものはで狐に騙されたり、
身投げしようとする女とのやりとりありぃのフルバージョン。

でも、甘いものが好きな私にとっては、もっと美味しい饅頭をオンパレードして欲しい。
もっと美味しそうに食べて欲しい。

今の若い人、甘いもん嫌いで饅頭など食べないみたいですな。

“喜八洲の酒饅頭”“天王寺さんの鐘饅頭”“千鳥饅頭”“ひよ子”
“広島のもみじ饅頭”“御座候に”“蓬莱の豚まん”など、

食べてる仕草で、是非帰りに土産でも買いたくなるように、
旨そうに食べて欲しいですな・・・・・。


三、ビックリ・ツカサ・・・・・・・・「お笑いマジック」


高座ではなく、舞台下でのマジック。

目の前にお客様なので、やれるネタは限られるし、
何ぼ上手いと云われながら、多少タネは見えそうだし、
見えてもお許しを・・・。

手のひらを組んで裏返すネタとか、
三つの扉にお客さんが思ったことを書いて当てる、
いたってベーシックなネタをご披露。

でも、小さな会場だけに、
「ビックリ、ビックリ、ツカサ」のエールの息はピッタリと合いましたな。



四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「江戸荒物」


若手の中で、私の今一押しの呂好さん。

兄弟子、呂竹さんでよく聴いた「江戸荒物」

江戸っこが入ってくるところは、主人公と一緒でちょっと冷汗もんでしたが、
田舎のお女中は、素朴さもあってとっても好演。


でも、どのネタもじっくり練りあげる呂好さん、
しばらくはこの「江戸荒物」が続きそうですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「猫の災難」


これは、奈良在住の阿左さんからのリクエストの演目。

「猫の災難」、これも含めてお酒の噺はすべて完璧の鶴二さん。

「らくだ」が十八番になってからは、酔いに余裕が感じられる。

これからの5年、10年後どんな酔いっぷりになるのか、想像がつきませんな。

このZAZAの会、アンケートに聴きたい演目をリクエストすると、
次の会では、演じてもらえるかも・・・・。


次回、第4回・鶴二の道頓堀落語会は、
道頓堀ZAZAにて、11月8日(金)午後7:00開演予定です。



笑福亭鶴二道頓堀落語会・vol3
2013年9月6日(金)午後7:00開演
道頓堀ZAZA

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「野ざらし」
二、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・「饅頭こわい」
仲入り
三、ビックリ・ツカサ・・・・・・・・「お笑いマジック」
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「江戸荒物」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「猫の災難」
三味線・・・・・・・・・・・はやしや薫子


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角座月夜はなしの会~巴の会

2013-08-26 23:43:14 | 笑福亭鶴二
今日は、初めての角座へ、


巴の会が今回は道頓堀で・・・・・・・・・・。

座談会・・・・・・・・・文鹿、鶴二、瓶太、遊喬

ハナシはこの前亡くなられた松喬(鶴三)さんの想い出。

鶴二さんの「三十石」は、松喬兄さんにつけてもらった噺。
最初、松鶴師匠のテープを渡され覚えて行って聴いて貰うと、「ええんと、ちがう」
あの、芋喰うとこだけ教えといたると、そこをみっちりと・・・。

遊喬さんの「へっつい幽霊」は、最後のネタ。
多くの弟子を抱える師匠にとっても、そうそうお稽古出来るわけでもなく、
さぞ、お互い心に残る稽古だったんでしょうな。
そういえば、作ぼんが耳をひっぱられて“イタイ、イタイ”とこを指摘されたとか。

残念ながら師匠はお亡くなりになりましたが、
上方落語、笑福亭の落語は脈々と継承されていきますな。


一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

この噺、でてくる子供たち、それも長屋のこせがれ達ではなく、商家の子供たち
丁寧な言葉づかいの中、古き良き時代の大阪の町が浮かんでくる。

特に“梅やらはん”は、ごまめ的存在ながら人気もんですな。
タイムトリップするなら、“御座候”か“みたらし団子”でも手土産に
是非会いたいお子でおますな・・・。


そんな子供たちの無邪気さが薄かったのは残念。

文鹿さんで、ハジケルぐらいのバカバカしさ、
一度恥ずかしさが吹っ切れた高座みたいですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「三十石」

最高・・・。

これまた、お女中と一緒に大阪の八軒家に着いてからの、妄想シーンは
前回の「延陽伯」のやもめの妄想シーンと同じ、お手のもの。

船宿での、名簿に書く名前を読み上げるところで、
竹内日出男、河合一、長谷川多持、中川清、の四天王と、続いて
長柄吉恭、久志則行、大倉有展、上田忠正、と今日の四天王さんの名前を挟みこむ。
即興でできるなんて、噺家さんって結構、暗記力凄いんですな。


今回のお女中のお婆さんは、福笑さんが乗り移ったぐらい、エグイ。
袖からの、松五さんの、舟唄も楽しく。

鶴二さんの、櫓を漕ぎながらの舟唄・・・ゆったり流れる舟旅に冷たい風
心地良い時が流れる・・・・夏に聴く「三十石」、よろしいな。



三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・「持参金」

これまた、瓶太さんの楽しさ溢れる「持参金」

お鍋さんの愛嬌もたっぷりで、さぞ良い夫婦になるであろう、そんなほんわかさが漂う噺に。

でも、落語には決まった科白があるようで、
ここでは「早起きは三両、宵寝は五両」とか「一人口は食えんけど、二人口は食える」が
あるんですが、この「早起きは三両、宵寝は五両」が抜けていたようで・・・

この早起きしているのに、借りていた二十円の催促に来られて、何が早起きや・・ですな。
それが、欠けていると、ちくわの芯がないような(元々ないか)ちょっと締りがないようで残念。

でも、ご陽気さいっぱいの、瓶太さんの高座でおました。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」、

亡くなられた松喬師匠に最後につけて頂いたネタ。

よろしいな、どっしりとした噺の中に、軽みのあるおもしろさが満載。
途中、目をつぶって、師匠が比べて聴いていたが、似ているような似ていない様な
それでいて、もう遊喬さんの風味で「へっつい幽霊」完成。

伝承芸の落語。

最後に、良い師匠からの贈り物、いただきましたな。
遊喬さんの「へっつい幽霊」、是非、お聴きください、よろしおまっせ。


角座月夜はなしの会~巴の会
2013年8月26日(月)午後7:00開演
DAIHATSU MOVE 道頓堀角座

座談会・・・・・・・・・文鹿、鶴二、瓶太、遊喬
一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「三十石」
仲入り
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・「持参金」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」





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「第4回若江岩田☆わもん寄席☆」

2013-08-24 22:10:54 | 笑福亭鶴二
今日は、久し振りに「わもん寄席」に、そういえば落語もひさしぶりでおます。



高座の後ろが、坪庭になってる素敵な会場。
2階席もあって、落語を演じるのも、聴くのも、最適な空間。

詳細は、後日

一、桂紋四郎・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

「鳥トリ」で始まるの商売根問と思いきや、雀の捕り方、それも伊丹の名物“こぼれ梅”と
ひょうたん型になった皮のかぶった南京豆を用意しての形。

たまにこの二つが出てこないのがたまにありますが、やはりこれは「鳥トリ」では必須でしょう。

そして「鷺トリ」へ、こうして若手の噺家さんがドンドン話を膨らませていき、
最後は“にわか”の入った、フルバージョンになるんでしょうな。

紋四郎さんのサゲは、坊さんの頭がガチガチガチ
、一人助かって、四人死んだの基本形でおました。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

さすが、文鹿さんの十八番ネタ。
今回で既に三回目、どっしりとして貫禄の高座。

地語りというか、講釈ネタが似合いそうな文鹿さん。
武士がでてくる「竹の水仙」、「癪の合薬」とか、荒くれ者のパンチがみたい「天災」など
一度聴きたいですな・・・・・・・・・・。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「延陽伯」

よろしいな。こんな鶴二さんの軽い噺。

「延陽伯」は、今回で三回目ですが、前の二回の様子を鮮明に覚えている不思議な噺ですな。
(なにわ幸亭、東成区市民寄席)だったんですが、やはりアウェイというかいつもと違う落語会
だからでしょうな、座った位置まで思いだされてきます。

この噺、やもめが嫁さんもらう為に、まず風呂屋へ、
そこへ持っていくのが特大の糠袋、それで身体を洗うシーンや、
カンテキの火を熾しながら、妄想するところなんぞ、鶴二さんのご陽気さが出て楽しさいっぱい。

落語は、能天気な主人公のアホさかげんが一番のツボ。

サゲは「酒を呑むと、酔うてくだんのごとし」ではなく、あっさりと終了。
(それやったら、昼になる・とかで、・・・・・・・・あきませんな、定かでおまへん)


このあと、三人が高座にでてきて座談会。

稽古をつけて貰うハナシで、盛り上がり・・・。
やはり、落語は伝承芸、好きな話をその方からきっちりつけて頂く。

羨ましい限りの世界・・・・噺は落語家全員の財産でおますな。




「第4回若江岩田☆わもん寄席☆」
2013年8月24日(土)午後6時開演(5時30分開場)
和門なかむら(呉服店)
(近鉄奈良線若江岩田駅下車線路沿いを西へ徒歩2分)

一、桂紋四郎・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「延陽伯」
座談会・・・・・・・・鶴二、文鹿、紋四郎



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笑福亭鶴二の道頓堀落語会・vol 2

2013-07-05 22:42:45 | 笑福亭鶴二

第二回目の道頓堀落語会

岸本栄一(ギタリスト)さんと、かんのとしこ(アコーディオン)さんのデュオもお楽しみ。

一、桂紋四郎・・・・・・・・・・・・・「つる」

受付をお手伝いしながら聞いていたので、前半部分は聴けず。
二回目のつるの命名のいわれを聞いて飛びだすあたりから聴きだすが、
何度も聞いて知っている噺だが、最後のオチの部分だけ聞いても笑えない。

やはり、噺の仕込の部分って大事なんですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「代脈」

確か、仁鶴さんで聴いたことがあると思うのだが、鶴二さんには珍しい噺。
もう少し色っぽさがあるようなないような噺だった気がするが、
やはり、鶴二さんの「代脈」いたって健康的・・・・・・・・。、

最近ネタおろししたばかりと、聞いていますが、どんな風に変化していくのか興味ありますな。


三、岸本栄一(ギタリスト)、かんのとしこ(アコーディオン)


かんのとしこさんは、一カ月イタリアへお勉強に行っておられて、帰国されたばかり、
岸本さんとの初めてのセッションで、ちょっとした打ちあわせだけで演奏できるなんて
ミュージシャンの方って凄いですな。

「上を向いて歩こう」からはじまり、シャンソン風、映画音楽風、など曲目ははっきり言えないんですけど
最初の数分でお笑いの空気を一掃、まるで違うお洒落な空気に入れ替わる。

普段、笑いを含んだ色物さんで慣れているだけに、生真面目真面目な演奏に、
どう対処したら良いのかちょっと戸惑った舞台でおました。



四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「時うどん」

なかなかの好演。

親しんだネタだけに、どこか変化を望んで聞く今日この頃ですが、
へんな小細工なくても、正攻法で充分楽しませてくれた、呂好さんの「時うどん」
今、そばをうどんに直しましたが、「時そば」に聴こえたぐらい、シュっとしていたということですな。

この、道頓堀落語会、呂好さんの新しいネタが次々聴けるのも、楽しみの一つですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「船弁慶」

さすが、夏になれば、鶴二さんの「船弁慶」を聴かなければと思いきや、
今日7月7日に梅雨明け、本格的夏の到来でおますな。

雷のおまつの立て弁、いつにもまして、でてくる料理、鱧に西瓜に水なすにそうめん。
美味しそうですな、打上げでも鱧ありましたが、早速翌日の土曜日、家でも鱧鍋しましたで。


今日初めて来た、会社関係のお二人に冷かし気味に、

「雷のお松さん、いかがでしたか・・・・。

夏の遊びの難波橋
対の浴衣に桶鼓
簾下して忍ぶ小間
笹が取り持つ縁かな

是非、次回も素敵な彼と一緒にお越しください」

とLINEすると、

「そもそもこれわ
桓武天皇九代の後胤、平の知盛幽霊なりぃ
あーら珍らしや
いかに義経思いもよらぬ浦浪のぉー

とは言いませんよ、雷のお松より・・・」とのなかなか粋な返事。

次の道頓堀落語会にも、新しい落語ファン一名様ごあんないでおますな・・・。



次回は、9月6日(金)同じく午後7:00開演でおます。





笑福亭鶴二の道頓堀落語会・vol 2
2013年7月5日(金)午後7:00開演
道頓堀 ZAZA  

一、桂紋四郎・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「代脈」
仲入り
三、岸本栄一(ギタリスト)、かんのとしこ(アコーディオン)
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「時そば」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「船弁慶」







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天神寄席6月席~紫陽花いろがわり

2013-06-25 23:36:37 | 笑福亭鶴二

繁昌亭の天神寄席に、鶴二さんがトリで出演。



一階席が半分にも満たない、鶴二さんファンの顔は多く見うけるが不入り。
こんな繁昌亭初めてでおます。


一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・・「色事根問」

いつものボサボサ頭で登場・・・・・・こんな事ありましたと。
電車の中での喧嘩であったり、最終電車で乗り口で人にあたって線路に落としたとか、
堂々と、これだけの話で、オチがないんですよ・・・と。

それって高座であり、会社で昨日あった事話してんのと違いまっせ。
誇張するなり、多少粉飾してでもおもしろくして貰わんと・・・。

「落ちた携帯、ドコモにも無いので、諦めてようみたら、もうエイヨ(au)」でしたとか、
まあ、たいしたことおまへんけど、なんかいうて欲しいもんですわ・・。

ハナシは、「色事根問」、一みえ、二おとこ、三カネ、四芸と、三金で粘って粘って、
四芸の「宇治の蛍踊り」まで辿り着けず、智六さんのモテル道は遠そうでおますな。


二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」

大ちゃん音頭で登場。

22年のベテラン、冷えきった客席をどう温めるのか注目の高座。
でも、笑いというのはいうのは枝雀師匠のいう「緊張と緩和」。

少ない客席で笑いもパラパラ、笑う間もなく緊張が続く
気が付くと「あぁ、裏が弱かったら、花色木綿にしときなはれ」の台詞。

“紫陽花いろがわり”といいながら、暗いままの舞台が続く。


三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・「半分垢」

楽珍さん、笑いなはれや、と・・・・でも今日の企画、無理がありますな。
色がわりということで皆、色にちなんだネタ出しをしてますが、私の場合、あかはアカでも垢。
汚いし、こじつけですし、まあ相撲取りの噺ですので、相撲のハナシを。

実は、息子さんが、朝青龍の付き人していたお相撲さん。
断髪式とかの、相撲界の裏バナシを紹介。

お客さんが10人ほど入場してこられ、あと、十分も時間が無いという時になって、
ネタ出しもしているので、このままでは終われないので「半分垢」演りますと・・・・これが秀逸。

最初の、仕込の部分を地語りで一気に喋り、それから最後の部分を話しだす。
こんなことができるんですね・・・・凄い、さすがベテラン、自由自在でおますな。
(昔、こんな参考書ありましたな)

空気が変わるのでしょうか、仲入り。


四、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」

色もんとしての、英華さんの登場。

色っぽくて、艶っぽくて、さのさに、都々逸、曲弾き・・・・・・、
三味線といい、ええ声でしっとりと。

華やか色の、英華さんでおます。

はんなりした空気で、ついにトリの鶴二さんの舞台へ。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」

“ねずみ”よりにもよって、グレー、ねずみ色。
紫陽花といいながら、無彩色の色気のない色。

でも、久しぶりの「ねずみ」ながら、さすがの舞台。
きっちと落語をすれば、それなりの笑いと満足が客席を埋め尽くす。

今日はね、卯之助ではなく、ねずみ屋の主人の卯兵衛の自然体、よろしおますな。

人情噺仕上げではくこの、ほんわか感・・・・鶴二さんの持ち味ですな。

中入り後に、きっちりと締まった天神寄席6月席、終演でおます。



天神寄席6月席~紫陽花いろがわり
2013年6月25日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・「半分垢」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」


13-22-109




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満員御礼・笑福亭鶴二の道頓堀落語会・vol 1

2013-05-11 23:00:51 | 笑福亭鶴二

今週の金曜日から始まる、鶴二の道頓堀落語会。

二カ月に一回、来年の三月までの6回は既に決定。

各師匠、各兄弟子に付けて頂いた演目を、原点に戻って高座に。

鶴二さんが育った道頓堀で原点回帰ともいえる落語会がZAZAにて・・・。



金曜の夜雨にもかかわらず、通路まで溢れた、満員御礼の客席。


一、笑福亭鶴二・・・・・・・「軽業」


Takeshi Masuda PhotoGraphy より許可を得て転載

今日の着物は、初高座で着たもの、
肥って横にとられて、丈がチンチクリン。

その初舞台の時の写真が、・・・・・これ・・・・若いですな。


このこじんまりとした空間が好きで、又道頓堀という大阪の笑いが栄えた処で
落語会をと思ってスタートしたとか・・・。

まずは、原点回帰と初心に戻って開口一番で、
なかなか普段演ることのない「東の旅から、発端、そして軽業」を・・・。

途中で火災警報機が鳴って中断するが、

清八が喜六に
「今、火災報知器が鳴ってたみたいやけど、何もなかったようやで」と、
鶴二さん、さすが動じることもなく、噺へ戻る。

でも、お客さんんも大人、慌てることもなく、落ち着いたもの。

この会が永く続いた時、語り草になる出来事ができましたな。



ニ、桂紋四郎・・・・・・・・「崇徳院」



あとで聞くと、阪大出身、それもインターン出とか。
「洒落で、親、泣いてますわ」でですが、本当に泣いておられるようで・・・。

まだ、入門して二年目だが、あの大ネタ「崇徳院」を、

師匠春蝶さんに教えて頂いたのをきっちり演ると30分かかるところを、
今日は20分にまとめてやるが、全編おもしろいネタだけに、
コンパクトにした分、小さな笑いのところも略してもったいない。

でも、二年目にしてこの大ネタができるなんて、感心しましたな。
前座ネタだけにこだわるのではない、師匠、春蝶さんの教え方に注目ですな。



三、ナオユキ・・・・・・・・・「スタンダップコメディ」



凄いの一言。

「Barのお客さん、ミージシャンのお客さん、落語のお客さん、それぞれ反応が違う。
その中でも落語のお客さんは、想像力に慣れておられるので、楽。
一度掴むと、ツボにはめ易い・・・。」と、打上げの際に、ポロリ・・・そうなんだ。

一年ぶりぐらいだが、75%は初めて聞くネタ。
あとで聞くと、20分の高座、でも30分以上あった様な高座。

充実の芸。

最悪は、長いな早く終わって。
でも最高は、この至福の時が終わらないでと願う。

そんな秀逸の、ナオユキさんの芸でおました・・・・。


おまけ、私の人生の中では、EXPO70での
ジョージ・セルの「英雄」の二楽章・・・・・聴いていて、
「終わるな、終わるな、終わってはダメ、このままいつまでも」と願った
数少ない至福の時でおました。



四、笑福亭呂好・・・・・・「近日息子」



この頃、三回続けての「近日息子」であるが、聴く度ごとにパワーアップ。

怒りのところでも、勢いもありながら、間合いもある・・・。

どんどん進化する、呂好さんの「近日息子」は注目の演目でおます。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・「馬の田楽」



私が、鶴二さんに初めて出会って、トリコになった記念すべきネタ「馬の田楽」。

鶴二さんの子供、梅やらはんに、松ちゃん、寅んこはん、芳松っあん。
どの子も生意気ながら憎めない子供たちばかり。

馬方も本気で怒る訳でもなく、近所の子供が遊ぶのを周りの大人たちがみて、
諭しもしながら愉しんでいる。

そんな、鶴二はんの「馬の田楽」には、良き時代の大阪の姿が見れまっせ。

どでんに頭うつ、梅やらはん、馬方に自己紹介する、梅やらはん。
タイムトリップしたら是非会いたい、落語の世界の一人ですな。



ミニ、独演会ともいえる充実の笑福亭鶴二の道頓堀落語会・一回目、無事に終了。


笑福亭鶴二の道頓堀落語会・vol 1
2013年5月10日(金)午後7:00開演
道頓堀ZAZA・POKET`S(中座くいだおれビル地下1階)

一、笑福亭鶴二・・・・・・・「軽業」
ニ、桂紋四郎・・・・・・・・「崇徳院」
仲入り
三、ナオユキ・・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
四、笑福亭呂好・・・・・・「近日息子」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・「馬の田楽」


三味線・・・・・はやしや薫子

恒例の打上げ、40名もの、こちらも満員御礼でおました・・・。













次回は、

笑福亭鶴二の道頓堀落語会・vol 2

平成25年7月5日(金)午後7時開演
笑福亭鶴二「船弁慶」「お楽しみ」
ゲスト:岸本栄一・かんのとしこ「ギターとアコーディオン演奏」
笑福亭呂好・ 桂紋四郎

道頓堀ZAZA・POKET`S(中座くいだおれビル地下1階)

2000円(当日2500円)

お問い合わせ:
06-6212-3005 道頓堀ZAZA
090-3263-0435 笑福亭鶴二関西私設応援団事務局

でおます。


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100回の鶴二さん落語会

2013-04-23 00:01:02 | 笑福亭鶴二


前回の武生の蔵の辻落語会が丁度、鶴二さんと出会って100回目の記念すべき落語会に。

2007年3月17日の田辺寄席での「馬の田楽」が最初の出会い。

その瞬間、すぐさま落語の世界に引き込んでくれました。



好きだった笑福亭の「高津の富」「不動坊」「くしゃみ講釈」「三十石」だけではなく、
「稽古屋」「口入屋」「紙屑屋」などの粋な噺から、「舟弁慶」「宿替え」などの夫婦もん
子供がでてくる「佐々木裁き」「馬の田楽」、酒にまつわる「猫の災難」「替り目」
そして一昨年の「らくだ」といい、すべての噺の登場人物が活き活きと・・・・・。

その後、人間らしい落語そのものの世界へ導いてくれる鶴二さんの落語にどっぷりでおます。

100回の落語会、126の演目の中で、印象に残ったBEST10をご紹介。

(解説は、そのときのものをそのまま転用しています。)


BEST・1・・・「舟弁慶」
名人とは何か~ラクゴがはずむ
2009年8月11日(火)午後6;30開演
天満天神繁昌亭

六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「舟弁慶」

鶴二さんの夏ネタ「舟弁慶」。去年より更にまったり感がでて
よろしおましたでぇ。

お松さんも、よう喋るけど、それほど下品ではなく。
上町のおやっさんとこでも、夜のはもちり(確か)、
翌日のなすの浅漬け等、具体的な料理が出てきて、
大阪の夏らしさが、更に増す。

喜六と清八が揃って出掛けるとこも、焼豆腐や鼻水と
油屋ならずとも、私たちも引き込まれる。

しっかりもんの女房と、頼りない夫。
始終、喧嘩しているようで、仲の良い夫婦。

それでないと、河へはまって芝居ごとなどできまへんで。
「青菜」の夫婦といい、落語にでてくる夫婦は温っかくて
仲ようて、よろいいなぁ。

ぐうたら亭主にしっかりもんの奥さん、」
私の理想とする、形でおますな。

名人とは何か。
何度も同じ演目を聴く。
それでいて、飽きない、芸。

まさに、鶴二さんの「舟弁慶」は、私にとっては名人芸でおます。

先日の「高津の富」に続き、鶴二さんのトリネタは
逃したらあきまへんでぇ・・・・。


BEST・2・・・「高津の富」
めざせ・四天王の会・・十八番に挑戦・・
2009年6月16日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」

鶴二さんの「高津の富」・・最高の舞台でしなた。
・・・いつにもまして、笑いと感動が同時におこる。

特に、主人公が、宿屋の亭主に、田舎での金持ぶりを喋るくだり、
言い終った後の「あはぁ・・あはぁ・・あはぁ・・・・・・・・あはぁ」と、
「うぇっ」という亭主の驚きに、今回の「高津の富」集大成をみたり。

パワー全快で、私の好きな「笑福亭の骨太感」に大満足でおます。

お囃子の入った、「紙屑屋」、「稽古屋」、や「口入屋」でみせる
指先まで神経の行届いた、女性ぽい、はんなり感。

喋りだけでみせる「野ざらし」、「延陽伯」、そして「高津の富」の
男くささの骨太感。

まさに、血液型、AB、そのままの両極使いを大いに活かしてますな。
そして、どちらも、超逸品なのが、これまた、にくおますな。

今日の「高津の富」を聴いて、
いづれおとずれるであろう、鶴二さんの「らくだ」が、楽しみですな。

サゲのあと、思わず叫びたくなりました。
(本日の鶴二さんの高津の富)

・・・・・・・・「大当たり」・・・・・・・・。


BEST・3・・・「らくだ」
噺家生活25周年公演~笑福亭鶴二独演会
2011年9月17日(土)17:00開演
国立文楽劇場

六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「らくだ」


http://pub.ne.jp/masutake/より転載


25周年の日に合わせての「らくだ」なのか、あえて25年間置いてあったのか
どちらにしても、25年の集大成としての落語を披露。

7月に初めて、ネタおろしをしてから、何度となく高座に掛けながら練り上げてきた「らくだ」
この大舞台で、最高の出来に仕上げるとは、凄い、意志力。
紙屑屋が酔い初め、ヤタケタの熊に絡み初めてからは、最高調。
随所に、六代目を彷彿させ、笑福亭のお家芸、酒の噺が完璧に、鶴二さんのものに。

音曲噺から、酒の噺、滑稽噺と、器用にこなす鶴二さん。
これからの、噺家生活で、更にどの様な鶴二さんの色を加えてくれるのか、愉しみでおますな。
「真摯に芸に励む」一人の芸人さんの晴れの舞台に立ち会えて、
心から、感動、感銘の落語会でおましたな。


BEST・4・・・「馬の田楽」
第418回・田辺寄席
2007年3月17日(土)午後6:10開演
大阪市立阿倍野青年センター

鶴二さんとの初めての出会いの落語会。

四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

なんて、「馬の田楽」の子供たちの活き活きしていること。
こんなに、楽しく、落語を演じる落語家さんがおられるのだと、感動。
仁鶴さんで育った私の落語好きが、ふつふつと再び沸きあがった瞬間である。

これから、はじまった、鶴二さんの落語とのおつきあい。
その後、4年も5年も続くなんて、私自身も予想していませんでしたな。

「ごまめ~の~いちょかみ」のプログは、2007年12月開始なんですが、
鶴二さんとの記念すべき落語会だけに、思い出しながら、敢てプログさせて頂きました。

そう言えば、このとき一緒に行った、中学生の姪っこの子が、今や東京の大学で学生生活。
時の経つのは、早いですな・・・・・・・(2011年4月)。


BEST・5・・・「紙屑屋」
巴の会
2009年4月5日(日)午後5:30開演
天満天神繁昌亭


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」

出てくるなり、「待ってました」の掛け声。

「紙屑屋」、これも、昨年の独演会の時のネタおろしから、
鶴二さんの十八番(オハコ)の仲間入り。

踊りといい、なんといっても、下座からの本格的な唄の声と
三味の音。・・・本日は林家和女さんと寺西美紀さん。

紙屑屋、上方落語の総合芸術、発揮のネタですな。
鶴二さん・・・・・・・・・・・・・「大当たり」。

本日の紙屑屋、所属の松竹芸能の方で、カメラ2台で収録。
家でも、鶴二さんの芸、堪能できるよう、
早めのDVDの販売、希望致しまっせ。



BEST・6・・・天狗裁き」
イチロウの攻撃・2回戦 「2回の表」
2009年4月16日(木)7:00開演
雀のおやど

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「天狗裁き」

鶴二さん、イチロウの会で、初打席、初ホームランの快挙。
「天狗裁き」ネタおろしを感じさせない、完璧なる一打。

メジャーのイチローは、今日復帰後、いきなり満塁ホームラン。
安打数も、3085本で、張本さんの日本記録に並ぶ。
でも、ユニフォームの背番号が、42.
大事な日なのに、永遠に記録に残るのに、51、残念。

噺は、最高。「友達」、「大家」、「奉行」、「天狗」と各人、
立場上分かったような話をするが、夢の話に興味シンシン。

ほんと、喧嘩の原因は些細なことながら、
その後の態度、対応で、話はややこしくなる。

この噺のおもしろさは、酒無くして、
人間のさががでているところだが

それを、鶴二さん、各人のセリフの違い以上に
しぐさと、そして目線で、見事に演じ分ける。・・・・よう、名人。

チラシには、お楽しみと書いてあったので、先週に続いて
「隣の桜」だったらと危惧していたが(我儘なファンまるだしでおます)
ほんと大当たり、ネタおろし直後の「天狗裁き」に出逢えるとは、幸せ。

でも、鶴二さんの打席に、ハズレ無し。

鶴二さんの、「お楽しみ」は、心から楽しみにして間違いありませんで。



BEST7・・・・「三十石」

第六回・繁昌亭大賞受賞記念落語会
2012年1月24日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

六、笑福亭鶴二(大賞)・・・・・・・・・・・・・「三十石」

もう、でてきた時が、8時45分、時間は迫っていたがそこは大賞の会でトリ、
喜六清八が東の旅へ・・・ええ、「七度狐」かと思いきや・・・大津の宿で・・・「三十石」。

安定感たっぷり、明るく輝いて、そして華がある舞台。
乗り込んでくるお女中と八軒家について、「相乗り、ホロ掛け、ほっぺたくっつけ、おけれっつパー」で始まる妄想部分も
急ぐ事もなく、客席の笑いを待ってくれる、そして鶴二さんらしいほのぼの感が漂う。

そして、船頭唄を聞きながら枚方から八軒家への夢の通い路、夕闇の中ゆったりとすすむ船旅が心地好い。


大賞受賞に相応しい、品格のある高座でおましたな。

さすが、繁昌亭大賞、各賞の受賞者の会・・各人、力のこもった高座で充実感と満足感で一杯。
来年も、誰がなろうと是非都合つけて観たいものですな・・・



BEST・8・・・「稽古屋」
第一回・正覚寺寄席
2009年10月4日(日)」午後2;00開演

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」

「稽古屋」は、ここの御住職の奥さんのリクエストとか。
その奥さん、繁昌亭でお茶子もされており、やはりプロ。
座布団を仕替え、小拍子を置換え、名ビラをめくる動作で、
次の出番ヘの空気を、見事に入れ替える。
普段見逃しているお茶子さんの存在だけで、
落語会の格があがる。

鶴二さんの「稽古屋」丁度、一年ぶり。安定感バツグン。
お師匠さんのしぐさ、謡も、自ら愉しんでおられるかのよう。

鶴二さんの噺になってから、中央の小学生の笑い声。
それも、ひき笑いの声が、会場に響きわたる。
鶴二さんも、時折、好ましいという表情を・・・・・。
その笑いは、真に的を得た笑いで、
いつも高笑いのM子さんも形無しの
お客全員の、笑いのリーダー役である。

笑いに負けぬ大きな声の謡が本堂に響き渡り、心地良い。
「トーンツテン、トーンツテン、ツントチーンテンシャン、」

鶴二さんの「稽古屋」は、いつ聴いても、秀逸でおますな。


BEST・9・・・「替り目」
笑福亭で鶴二を祝う会・文化庁芸術祭優秀賞受賞記念
2011年5年11日(水)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「替り目」


Takeshi Masuda PhotoGraphyより、転載。


入門したての時、「初舞台用意しといたで」「なんかできるやろ」と言われて
一週間で「平林」を覚えて、のぞんだ初高座の想い出を・・・。

噺は「替り目」。・・・・・・・・・黒紋付きだけに、貫禄の高座。
普段、偉そうにいうている男どもでおますが、
「かかぁ、大明神」と心で手を合わせているのは、替り目の主人公だけではありませんな。

時間が、おしていたのか「ああ、おまえ、そこにいたんか」で終わる。
この後の、うどん屋とのしんみりとした「一人酒盛」状態のところが
鶴二さんの更に良いとこだけに、少し残念でおましたが、今回の受賞対象になった演目だけに
更に、夫婦の掛けあいの味が増し、最強の十八番ネタになりましたな。

鶴二さんを称えると云うより、皆が師匠の六代目松鶴を語り、
昔を懐かしみ、笑福亭バンザイの愉しい会でおました。


BEST・10・・・「佐々木裁き」
巴の会
2011年2月27日
天満天神繁昌亭

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

最高に、おもしろい。鶴二さんの「佐々木裁き」

四郎吉、生意気というより周りのおとなが普段喋っていることを悪気もなく喋っている。
それよりも、四郎吉の答えに、一本取られたと苦笑し、はたまた大人気なく憤ったりする
鶴二さんの佐々木信濃守、人柄の良さがでて最高
「座興、座興」と楽しむおおらかさ、ほんま、ええ、人ですな。

来月の、観音寺落語会は「親子茶屋」とか、ネタおろしではないが、
新たなる聴いたことのない噺の登場に嬉しくなりますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

読み返してみると、恥ずかしくなるぐらいべた誉めですな。

でもこの間に、芸術祭優秀賞は頂くし、繁昌亭大賞も受賞。
どんどん噺家さんとして実力と共に世間様に評価されはじめたことは
嬉しい限りでおます。、

米朝師匠曰く、噺家の旬は50才を過ぎてからだと、
それまであと5年、鶴二さんがどんな噺家さんになられるのか興味あるとこですな。

おまけ
この126の中で一番聴いた噺は・・・。

1・「高津の富」「稽古屋」・・・・・8回
3・「替り目」・・・・・・・・・・・・・・・・7回
4・「らくだ」「・・・・・・・・・・・・・・・6回
5・「不動坊」「舟弁慶」・・・・・・・・5回
7・「猫の災難」「寝床」「野晒し」「遊山船」「紙屑屋」
「七度狐」「米揚げ笊」「竹の水仙」・・・・・4回

逆に1回しか聴いてないのは

「鰻の幇間」はほん最近のネタおろしですが、その他では
「親子茶屋」「隣の桜」「七段目」「眼鏡屋盗人」「動物園」「道具屋」「煮売り屋」
どれもおもしろいのですが、なかなか出会うのは難しいですな・・・。


まずは、100回記念のご報告でおました。


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武生・蔵の辻落語会~笑福亭鶴二

2013-04-20 23:04:54 | 笑福亭鶴二

武生・蔵の辻落語会~笑福亭鶴二


ついに、武生の町に笑福亭鶴二さん登場。
お知り合いの明城さんが主催の落語会が、武生の蔵の辻で開催。
ご自分の立派な建物。


玄関のこの日の為に作られた、提灯と名前の看板。


演者さんと明城ご夫妻とお母さま。


正面には、南光師匠書の「楽」の額が・・・。


それに合わせて創られた、にこやか亭の法被
長めの丈に、七分袖、ヒョウ柄の配色でオシャレ。

大阪から駆けつけられた、いつも仲の良い辻さんご夫婦の後ろ姿。


この日のために、用意された本格的高座、もちろん見台と膝隠しに名ビラ台、
そしておNEWの60席のパイプ椅子、準備万端でございます。


雨模様にかかわらず、80名もの満席の2Fの会場。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上品で品がありながら、笑いも多く、とっても良い落語会でおました。

一、鶴二、呂好、千華・・・・・・・・・・・「お囃子紹介」

最初に、鶴二さんが出てこられて、まずはお囃子紹介をと、
三味線の千華さんと、太鼓の呂好さんを紹介。

最初に、「一番太鼓」「二番太鼓」・・・・。
出囃子では、「石段」「三下り鞨鼓」そして「野崎」
鳴り物では、効果音として「雨の音」「風の音」「波の音」「雪の音」など
鶴二さん、説明と笑いを入れながら紹介・・・・・

そのあと、一人になって、見台、膝隠し、などの紹介と
手拭いと扇子の使い方として、筆や、割り箸、うどんの食べる仕草から
焼き芋、最期は鼻を噛むところまで、懇切丁寧にご披露を・・・・。

一段と、お客様の笑いがほぐれたところで、「七度狐」に。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」


楽しい楽しい、「七度狐」、最後列観ていたが、お客様のよう笑われること。

よくみると、七割が女性客、一度笑いだすと止まらないミセス、
それもミドルミセスからハイミセスになので、笑い声の大きいこと・・・。

後ろで、聴こえる黄色い声に、こちらまで嬉しくなってくる。

ぎっしりと入った会場、笑いの渦が巻いている、
ほんま落語会って、空気ですな、それって一番はお客さんなんですな。

上品で、ナチュラルで、無垢なお客さんばかりで、
エルさんが長年おつきあいされてきた雰囲気がよくわかりますな。

良い噺家さんに、良い上方落語の噺、そして良いお客様が揃って
気持ちの良い笑いが、会場いっぱいに満たしていきました。

「七度狐」の紹介は無しか・・・・・えへへ。


三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」

呂好さんの十八番「近日息子」。

あとで、聴いたんですが今日は急ぐことなく、
ゆっくりと言葉が明瞭に聞こえるのを意識して噺されたとか。

これもまた、息子のとんちんかんの受け答えに、どっかん。
言い間違いを謝らない男に文句を言い、どっかん。
悔みに行った近所の男の戸惑いに、どっかん。

最後の息子の「近所の人も、知らなすぎます」
「忌み札の片に、近日よりとしております」で、どっかん。

これだけ、笑いが決まると、KOシーンを見ているみたいで
呂好さん、気持ち良かったですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」


夫婦もの、それも尻に引かれている亭主がでてくる話、女性の方大好き。

新婚さんと、子供でもできた夫婦とは大違い、と。
マクラで、たっぷりの笑いではじまった現代落語の「ハンカチ」。

最後の主人公の亭主が本音を語るところでは、皆さんうるうる。

ハナシ終えると、思わず会場から拍手が、まさに商店街の会場と
この落語の会場が一体化されたのが、よくわかる。

終わった後の満足感。

話し手の鶴二さんしかり、聴き手のお客さんしかり、席亭さんしかり。

ほんま、お帰りになるお客様のにこやかなお顔をみていると、
なんだがこちらまで嬉しくなった、今日の落語会でおました。



武生の町に、落語のたのしさを・・・・次の落語会も予定されているとか。

楽しみですな。


武生・蔵の辻落語会~笑福亭鶴二
2013年4月20日(土)午後7:00開演
武生・ルシックエル2F・にこやか亭


一、鶴二、呂好、千華・・・・・・・・・・・「お囃子紹介」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
仲入り
三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」

三味線・・・佐々木千華



半数の方が参加された1Fでの愉しい、打上げ風景。



料理は美味しいお弁当、そして愉しい会話。


愉しい、お顔、その1.


愉しい、お顔、その2.


愉しい、お顔、その3.

愉しい、お顔、その4.


愉しい、お顔、その5.


愉しい、お顔、その6.
そして、おばさま達に大人気のはにかみ王子こと、呂好さん。




ああ、それと今日が鶴二さんとの出会いで6年目、
丁度100回目の記念の落語会となりました。

それも、合わせて後日に、プログに・・・。


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巴の会~鶴二・瓶太・遊喬・文鹿四人会

2013-04-07 22:49:58 | 笑福亭鶴二

「巴の会~鶴二・瓶太・遊喬・文鹿四人会~」



和気藹々の四人の会・・・・・
肩がこらず、それでいてきっちりとした落語が聴ける。

座談会

幕が上がると、四人が勢揃い。
向かって左から、文鹿、瓶太、鶴二、遊喬さんの順に。

今回で、七回目。本来年一回のペースのつもりが昨年とんで、久しぶりの会。

最初、瓶太、鶴二、遊喬の三人で始めた会。その打ちあわせに使った喫茶店が
三者三様で、シャレとは思うが皆違う。

あとから入った、文鹿さんがつんぼ桟敷に置かれて、
そんなことどうでもよろしいや・・・と。

その文鹿さんから自己紹介を。
気の使うことのない、和気藹々の会がスタート。


一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」

娘さんができて、お母さんになった、ぽんぽ娘さん。
いつもは、メイド漫談が多いが落語で登場。

でも、私はいつも落語ばかりで、メイド漫談は聴いたことがないんですよ・・・。

噺は、「桃太郎」・・・・子供を叱るところでは、ぽんぽ娘さん
恐いお母さんの片鱗を既に発揮。

お子さんが小学校に入り、本当に憎まれ口でも言うようになった時、
ぽんぽ娘の「桃太郎」はどのように変わるのか・・・。

お母さんになったぽんぽ娘さんに、公私とも期待ですな。


二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

瓶太さん、「道具屋」今回ネタおろしとか。こんな前座噺が残っていたとは、
さすが瓶太さんらしく、キッチリとまとめられていた。

でも、随所で笑いが少なく感じたのは、
探り探りの状態で、吹っ切れてない分、お客の心の中に、
ちょっとした不安感が禍しているのか・・・。

こなれた時の、瓶太さんの「道具屋」再び聞いてみたいもんですな。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・「胴切り」

実によろしいな。

胴切りにあいながら、、気楽に歌を唄って足に踊らせたり、
番台に座って楽な仕事に「こんなやったら、何でもっと早う
胴切りに遇わなかったかと思う」と気楽なことを言わせたり、
まさに、悲壮感がなく、前向きに生きる・・・そんな、気楽さが
遊喬さんの、とぼけた味と相乗効果で、最高の噺に・・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」

これも、ネタおろし、それも現代落語に、鶴二さん初挑戦。

結論からいうと、さすがの出来、最高におもしろい。

元々2丁拳銃の小堀さんの繁昌亭の台本コンクールの受賞作。
でも、今日の鶴二さんネタおろしの割には、慌てる事もなく
エントリーNOの7番の方から随時でてきた、長柄さん、久志さん、大倉さん
みんな、今日の他のメンバー達の本名・・・ネタおろしなのに余裕ですな。

最後には、どっしりと構え、最後は人情噺と思うぐらい、しっとりと。

こんなんどっかにあるな・・・と、思って聞いていると
ああ、まさに松竹新喜劇ではないか・・・。
笑いがあって、ちょっとお涙頂戴。

丁度、息子がいて夫婦のちょっとした、いざこざ
鶴二さんが演ると、古典口調が多少あるのか、平成ではなく、
昭和の良き時代を彷彿させられる。

でも今も、鶴二さんの等身大の話で、すんなりとけ込むことができましたで。


五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鍬潟」

相撲取りの噺。いや小さな小さな男のハナシ。

周りのおかみさんや相撲部屋の親方とかの暖かいまなざしに
漫画チックでありながら、ほんわかとする噺。

関取言葉のぶっきら棒さが、文鹿さんもキャラと相まって好演。

関取がでてくる、「花筏」「あか半分」「佐野山」あたりを聴いてみたいもんですな。


「巴の会~鶴二・瓶太・遊喬・文鹿四人会~」
2013年4月7日(日) 午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」
二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・「胴切り」
~中入り~
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」
五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鍬潟」


13-



繁昌亭前の、ひろ菜さんでの打上げ風景



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第632回・田辺寄席~笑福亭鶴二の段

2013-02-18 23:20:52 | 笑福亭鶴二

田辺寄席の雰囲気、よろしいな。


今日は、田辺寄席に、鶴二さん登場。

良かったですな、鶴二さんの二席、そして初めてののんきさん。


開口0番、桂文太・・・・・・・・・・「ふ」の巻・「文也、文鹿、小枝」

今のご三人ではなく、三枝さんの前におられた小文枝さんのお弟子さん達。

三人とも廃業されたみたいだが、その当時小文枝師匠の稽古は厳しかったらしく、
訛りがあるとか、噺家に向いてないとかで、二年半ぐらいでやめられたとか・・・。

その後、入った三枝さんがヤングオーオーで、八方、小染、きん枝、文珍の四人が
パンダでフィバー・・・今の活躍の基礎を築いたのだが、
三人の内一人でも残っていたら、パンダのメンバーも替っていただろうし、
今のタレント性、落語界での地位も変わっていたのでは・・・と。

「継続は力なり」と、よく言われますが、幾つ何十になってもできる噺家稼業にとっては、
辞めずに、そして長生きが一番の成功への道でおますな・・・。


一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・「狸賽」

愉しさが伝わらない「狸賽」。

スリルはあるが、儲かった時の嬉しさでやるのがバクチ。
智六さん、三度連続で思いの目が出て、総ドリやったら、
もっと喜んでもらわんと・・・・・・。

スリルでいうと、出す目を言うところで、間違るんと違うかと、
案外、こちら側では、ヒヤヒヤ。

ガサイレに怯えているのか、何とも落ち着かん「狸賽」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「宿替え」

釘を打ちつけるとこから、始まり・・、

女房に怒られて向かいの家へ、そして隣の家へ行って
嫁さんとの馴れ初めを一段、語る。

そのたのしさ、落語の楽しさ、満載。

いつにも増して自由奔放に、気楽に遊ぶ鶴二さんの「宿替え」。
これも十八番入りで、おまっせ・・・。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「千早振る」

これまった、文太さんらしい「千早振る」。

今まで、風喬さん、吉坊さん、銀瓶さん、阿か枝さん、花丸さん、
染弥さん、梅團治さん、そして鶴志さんで聴いてきたが、
演者によって、微妙に違いがある。
それほど、色んな味付けがし易い噺なんでしょうか。

まあ、答える人のスタンスなんでしょうが。

解らないなりに、なんとか辻褄を合わせようとして四苦八苦、
最後の「みずくぐるとは」と、そこまでたどり着いた安堵感が
こちらまで伝わってくる。

他の、百人一首での。パロディ版って、ないんでしょうか~ね。



四、明石家のんき・・・・・・・・・・「ふたなり」

明石家、田辺寄席、初登場とか・・・。
のんきさんも、私にとっても初めての出会い。

今日は、和泉中央のワンコイン寄席との掛け持ちだったが、
なんと寝坊して、ワンコイン寄席には、ギリギリの入り。
でも、頭のセット、お決まりのリーゼントは、ばっちり。

のんきさん曰く、明石家には年季明けがなく、さんまも、のんきも
今でも、修行中の身とか、松之助師匠の「さんま」襲名のハナシとか
楽しいマクラでスタート。

噺は「ふたなり」、近頃は「書置き違い」とか、「栴檀のの森」とかの
演題で演じられることが多いらしいが・・・・。

見た目とは違い、噺っぷりはなかなかのもの・・・。
私の大好きな松之助師匠の息子さんだけに、似ているフレーズが随所に・・
それが、嬉しい。

噺の途中で、ちょっと説明をと、他のハナシを挟みこむ。
ああ、昔の松之助仕師匠もこんなんだったと、懐かしい。

小拍子、叩いて「フンフン、あんた、の思うていることは、こういう事や」・・
「実は、小拍子叩くと、何でも解るんでっせ」、
客席を指さしてそこの男の方、「早く、終われと」
次の方、「おもろない落語やなぁ」
女の方、「すごい、頭やな」・・・・・・・・と。

ちょっとした、客との会話、松之助師匠の得意技でしたな。

初めての出会いで、何とも言えない雰囲気、お気に入りでおます。

思わず終演後、珍しく、色紙にサイン頂戴してしまいましたで。


五、笑福亭鶴二、・・・・・・・・・・・「口入屋」

やっぱり、よろしおましたな、久々の「口入屋」。

番頭の「ドガチャガ」、今なら、セクハラ、パワハラで訴えられるところですが、
あのおなごしの「お針」「芸事」「書」「お茶」に「お花」と
スーパーぶりには、びっくりでおますな。

でも、膳棚をかかげる仕草、鶴二さんの手の綺麗さには、いつも感心。

「稽古屋」「紙屑屋」「口入屋」の、この鶴二さんの三屋は、
いつ聴いても、何度聴いても、よろしおまっせ。


第632回・田辺寄席、如月、夜席
~新・じっくりたっぷりの会・笑福亭鶴二の段
2013年2月16日(土)午後6:00開演
桃ヶ池公園市民活動センター


開口0番、桂文太・・・・・・・・・・「ふ」の巻・「文也、文鹿、小枝」
一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「宿替え」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「千早振る」
仲入り
四、明石家のんき・・・・・・・・・・「ふたなり」
五、笑福亭鶴二、・・・・・・・・・・・「口入屋」

13-7-31

打上げは、JR南田辺のスタンド旭へ。


きずしのおからまぶし。


イカと筍の木の芽和え。


今日の落語を聴いて鶴二ファンに・・・
杵村さんと、石田さんご夫妻、そして鶴二さん。


いつもの、鶴二ファンさん。




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第14回・新丸八寄席~福井からのお客様

2012-11-28 23:52:11 | 笑福亭鶴二

新丸八寄席へ、今日は福井からのお客様をお誘いして、今里の居酒屋丸八へ。




詳細は、後日・・・・。

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

ひと味違う、「金明竹」を聴かせてくれた福丸さん。

普通たて弁のところ、早口言葉を競うように早く言う方が多い中、
使いの方、最初は同業者と思うので、ちょっと早めに話すが、
丁稚さん、頼りなさ過ぎて理解していないようなので、
二回目の女将さんには、噛んで言うようにゆっくりと話すが、同じように解らぬ様子
三度目は、早く帰りたいのもあって苛立ちながら、ちょっと早めに・・・。

その微妙な、気持ちの焦りが各たて弁に現れていて、さすが京大、理論的ですな。

どっしりと、構えた「金明竹」、この噺の楽しみ方がまた一つ増えましたな。

お客様の、明城様のために、たて弁のセリフを・・・・・。

「わたい、松屋町の加賀屋佐吉方から参じましたんやが、先度、
仲買の弥一が取り次ぎました道具七品のうち、祐乗・光乗・宗乗、三作の三所物。
ならびに備前長船の則光。横谷宗、四分一こしらえ、小柄付きの脇差。
あら、柄前が鉄刀木(たがやさん)やとの仰せにございましたが、
埋もれ木やそぉにございまして木が違ぉておりますので、
この旨ちょっとお断りを申しあげます。ならびに、黄檗山金明竹、
寸胴切りの花活け。のんこの茶碗。古池や蛙飛び込む水の音、と申します
これは風羅坊芭蕉、正筆の掛け物でございまして。
沢庵禅師の一行物には隠元・木庵・即非、張り交ぜの小屏風。
こら、うちの旦那の檀那寺が兵庫にございましてな、
この兵庫の坊主のえらい好みまする屏風じゃによって、
表具へやって兵庫の坊主の屏風にいたしました。と、
かよぉお伝えを願いたいんで。」

それに、しても、これをペラペラとよう言いまんな。
丁稚やないけど、もういっぺん言うてぇと、思わず言いたくなる「金明竹」でおます。



ニ、桂壱之輔・・・・・・・・・・・「野晒し」

弾ける楽しさの「野晒し」。

全編、能天気で唄う、「骨ぅ~にぃ、サイサイ・・・スチャラカチャン」の音曲で、
いつも気持ちよくなれるのに、弾けない、弾けない。

壱之輔さんの、シャイの部分が見え隠れして、ちょっと乗りきれてない様子。
「スチャラカチャン、スチャラカチャン」と、壱之輔さんが気持ちよく唄っている
「野晒し」、もう一度聞いてみたいですな・・・・・。


三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・「宿題」

銀瓶さんの「宿題」、おもしろい。

三枝さんの作だが、今や多くの方が演られる「宿題」だが、
銀瓶さんのは、一味も二味も違う。

おやっさんの、問題への怒りぐあいが凄い・・・。

問題が解らないので誤魔化そうとしているのではなく、
聞いた瞬間、単純に問題の出題に怒り狂っている、
普通では困ったお父さんですが、こんなキャラクター好きですな。

さすが、繁昌亭大賞、受賞者の銀瓶さん、武生の奥さんの一言。
「銀瓶さん、華があるわ」の高座でおましたわ・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「尻餅」

これまた、鶴二さんの世界。

おやっさんの、賃つき屋との一人二役をしながら楽しんでいる様子が、
また、それを演りながら愉しんでいる鶴二さんを観ていて、
こちらまで、しら蒸すの湯気と共に温かくなってくる。

叩く音は、餅の音、女房の尻を叩く音、いずれにしても幸せの音。

今年も、あとひと月、師走になりましたな・・・・。




第14回・新丸八寄席
2012年11月28日(水)午後6:30開演
今里・丸八


一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
ニ、桂壱之輔・・・・・・・・・・・「野晒し」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・「宿題」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「尻餅」




福井県武生市から、お泊りでこの丸八寄席に来られた、明城御夫妻。
打ち上げまで参加して頂き、ご満足されたんでしょうか。


鶴二さんの高校の先生、御一行さんに壱之輔さんと福丸さん。


皆さんにこやかな、ご贔屓の方々。

12-43-206




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第6回・たかつ笑い亭

2012-10-21 22:42:08 | 笑福亭鶴二
今年は、華やかはめもの特集、でも「阿弥陀池」はどこで鳴物が・・・。
鶴二さんの「親子茶屋」は初めて、楽しみでおますな・・・。

たかつ亭、来年も二、三回、開催されると。

席を取ってから、外観の写真を撮りに外へ出ると、ネタを繰っていた鶴二さんに・・・そこで、パチリ。

大阪府教育会館たかつガーデンの外観

200人を超える大入り満員、料金は安く、内容は充実、お値打ちの落語会。

一、林家染吉・・・・・・・・・・「兵庫船」

喜六、清八の旅ネタ、西の旅。
しっかりとした、落ち着きある口調が染吉さんの味になっている。
喜六のアホさ加減も、あんばいよく、言葉のおかしさだけで、十分楽しませてくれる。
フカに身入りされる前の、なぞかけの部分で終わりが、充実の落語でおました。


二、桂出丸・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」

稲荷俥という落語を演りますが、稲荷さんのお使いが「狐」で、
大黒さんは「ねずみ」、恵比寿さんが「鯛」、毘沙門天が「ムカデ」、弁財天は・・・・「白ヘビ」、
みんな、神さんのお使い、でも進物品のことをお使い物というのは・・
やはり感謝の気持ちを伝える、繋ぐものだからですかな・・・。

高津さんの前から、産湯稲荷の前まで、その道中の不気味さ、
サスペンス風のしんしんとした闇の世界がキモ。

出丸さんのキャラが妙に、点々と灯りがあるような、微妙な明るさが逆に気になる。
正直者の俥屋が、神さんからの福を授かった、散財するところで、下座から鳴物が。
愉しく、長屋の奥から、明るい陽気な音が聞こえてくる。

まあ、仁鶴さんの「生活笑百科」ではこの場合どうなるのか。
本来拾得物物は届けないといけないのに、神からの福と信じてしまった俥屋
だました客は、全額お金をとりかえすことはできるのか、上沼相談員いかが・・。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「親子茶屋」


春團治師匠に最初に教えて頂いた「お玉牛」の稽古の様子をマクラに。
今日の「親子茶屋」ももちろん三代目につけて頂いた噺。

この噺、最初の親旦那が若旦那に説教する場面での、
「秤にも天秤にも・・・」、若旦那の言い分がよろしいなぁ。

色町に入ってからの、下座からの鳴物、唄もよろしいな。
「釣ろよ。釣ろよ。」・・・狐釣り、粋な遊び。

三代目の十八番だけに、遠慮して演る人も少ない演目。
鶴二さん、今後は度々かけて欲しいネタでおますな。


四、桂文也・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」

最初、チラシには「阿弥陀池」、どこに鳴物と思っていたら、「宿屋仇」に変更。
でも、文也さんの「宿屋仇」よろしおましたで・・・。

すべて、本寸法、本格的で、硬さと柔らかさが見事に中和され、
落語の世界に引きこんでくれて、噺自身のおもしろさが、滲みでてくる。

この前の「親子酒」といい、たかつ亭のファンというより、文也さんの噺を聴きたくて
次の、たかつ笑い亭は必ずいきまっせ。
(アンケート書いたので、次から落語会のご連絡来るんでしょうか)

低料金ながら、充実の落語に、大満足。

夕方の「咲くやこの花芸術祭」へ、急いで淀屋橋へ・・・。



第6回・たかつ笑い亭
2012年10月21日(日)午後2:00開演
大阪府教育会館たかつガーデン

一、林家染吉・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、桂出丸・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」
仲入り
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「親子茶屋」
 四、桂文也・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」
・・・・・・・三味線・・・・はやしや香穂

12-39-189


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第14回・笑福亭鶴二独演会

2012-10-13 22:48:20 | 笑福亭鶴二

本日待ちに待ちたる運動会、いや笑福亭鶴二独演会がついに、繁昌亭で。

鶴二さん三席は、すべて独演会用にネタおろししたもの。
ナオユキ、バンリさんの色物も楽しみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




楽しかったですな、昔の演芸場の様な色もんさんとの絶妙なるコラボの雰囲気。
すべての人、すべてのネタが、連鎖して輝いていましたな。

一、笑福亭松五・・・・・・「手水廻し」

久しぶりの出会いの高座。
手水の説明をきっちりと・・・・。

でも、落語というのは、その噺の中で理解する事もあり、
手水と聴いて田舎宿の主人と同じ立場で解らないのもありか、あまりに親切過ぎて、
昔は手水というと金たらいに塩、そして歯ブラシ替りのヨウジの様なものが
すべてお盆の上にのっていまして・・・・・と、
最初に、くどいぐらいに、すべての種明かしをするのも如何なものか・・・。

噺っぷりは、さすが十年目、噺がすすむにつれて
どんどん、エンジンガかかっていく。
松五さんらしい味が、滲む「手水廻し」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・「大安売り」

相撲のマクラを数種取りいれながら、「大安売り」へ
「勝ったり負けたり」という、「玉二つ」という関取の江戸場所のハナシ。

他愛のない、10日間の繰り返しを飽きさせずに語る鶴二さんの多彩なる話術。
そして、鶴二さんの気の張らない、こんな軽い噺、よろしおますな。


三、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップコメディ」

凄い・・・。

全編、ほぼ聴いていない新ネタ。
毎回、聴くたびごとに新しいのをご披露してくれる。

ナオユキさん、酒に、まつわるハナシは、最高でおますな・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・「ねずみ」

一緒に行った、大学時代の友人は今回の一番は「ねずみ」と絶賛。
上方落語としては数少ない人情噺であり、ねずみ屋の由来のくだりには
何度聴いても、ほろりとさせられる。、

岡山の百姓の、岡山弁もあっさり目で、全面あっさりとした味付けに・・・。

でも、12才の四朗吉、親に心配かけまいとする健気さと、
お紺や番頭を見返したいと、「ねずみ屋」の宿屋業に励む姿に感動。

鶴二さんの「佐々木裁き」「馬の田楽」など、でてくる子供は皆、
しっかりとしながらも、子供らしい無邪気さで、可愛いおますな。


五、揚野バンリ・・・・・・「お笑い曲芸」

初めて見たが、人柄がでてくる楽しい曲芸。

帽子、ボール廻し、九つの箱、お手玉、ジャグリング。
特にお手玉は、色別の玉を使い、玉の動きを示しながら、
解りやすくいとも簡単そうにみえるが、簡単そうに見せて、実は難しそう。

間のトークも嫌味がなく、好感。
落語とは違う笑いで、頭の中が再度リフレッシュされていく。

ほんと、目が釘づけになる、バンリさんの曲芸、
これからは、目が離せませんな・・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・「尻餅」

この噺は、仕事仲間の友人が、絶賛。
人それぞれ、感動の噺が違うんですな・・・。

物売りの掛け声から、年末の風物詩、情況から「尻餅」へ・・・。

鶴二さんの「尻餅」、この夫婦、似たもん夫婦というか、
ボケとツッコミが交互に入れ替わる、たのしさ。

狭いながらも愉しい我家。金がなくても明るい我家。

まさに「青菜」・・・状態仲の良い夫婦というのは、
普段から同じようなことしてるんでしょうな。

硬目の松五さんではじまり、軽いタッチの「大安売り」
ナオユキさんのシュールさから、ほろりとさせる「ねずみ」
中入り後は、頭は使わず見たままに笑えるバンリさん、
そして、仲の良い夫婦で、年末の冷えきった朝を演出。

まさに、すべてが連鎖して、楽しい、愉しい、落語会。
第十四回、笑福亭鶴二独演会でおました・・・・で。

来年は、「豊竹屋」「代脈」「鰻の幇間」に挑戦とか、
今から、楽しみでおますな・・・・。


第14回・笑福亭鶴二独演会
2012年10月13日(土)午後6時30分開演
天満天神繁昌亭


一、笑福亭松五・・・・・・「手水廻し」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「大安売り」
三、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
四、笑福亭鶴二・・・・・・「ねずみ」
~仲入り~
五、揚野バンリ・・・・・・「お笑い曲芸」
六、笑福亭鶴二・・・・・・「尻餅」



お見送りの鶴二さん。


鶴二さんのご家族。


終演後の、リラックス笑顔の鶴二さん。



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打上げの面々、主役の鶴二さんは一番奥。




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第8回「高安寄席」~「笑福亭鶴二・ひとりじめの会」

2012-09-23 23:12:14 | 笑福亭鶴二
今日は高安の西尾邸で行われる「高安寄席」へ、今回でなんと8回目。
個人宅でかれこれ4年も続けられてこられたとは、敬服でおます。


席亭の西尾さん。

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「大安売り」


演者さんの写真は、 Takeshi Masuda PhotoGraphy より許可を得て掲載。

今年の独演会ように仕込んだ噺らしいが、本日が初ネタおろしとか、
淡々と流れるなかに、大爆笑というよりクスクスと笑える
さすが笑いのツボをおさえた高座。

鶴二さんの、町内の関取の頼りなさは、人一倍。
六日目以降は、トントンと一気に十日間・・・完敗。

こんな、力の抜けたノホホンさたっぷりの鶴二さんの「大安売り」好きでおますな。


二、天満家ひろ菜・・・・・・・・「平の陰」



「平の陰」、これまた難しい噺を・・・。

「長短」同様、ストーリのおもしろさではなく、
二人の会話の繰り返しのしゃべりと間のおもしろさだけで語る噺。

どうしても、このネタと言えば鶴志さんが浮かぶだけに、
アマチュアの方がチャレンジするとは・・・。

でも、マクラのキレは最高。打ち上げでの人柄といい、前回の「寄合酒」に続き、
ひろ菜さんのキャラが、どんどん、私の中へ浸透してきましたなぁ。



三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「尻餅」



これも、独演会用におろした噺。
季節ネタだけに、夏場ではかけることができないので、今回で二回目とか。

この噺、戦時中は禁演落語になっていたそうだが、
お尻をまくったり、二人で布団に入って足を絡ませたり、
色っぽいとこも、やらしくならないのが、鶴二さんのほのぼのキャラ。

「賃つき屋」の餅をつく音も楽しく、独演会が楽しみですな。

それにしても、この夫婦、「替り目」の夫婦と同じように、
なんやかんやと言いながら、仲良ろしおますなぁ。






第8回「高安亭」~「笑福亭鶴二・ひとりじめの会」
2012年9月23日(日)午後2:00開演
高安・西尾邸

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「大安売り」
二、天満家ひろ菜・・・・・・・・「平の陰」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「尻餅」

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打上げ風景


席亭の西尾夫妻と井上さん。


鶴二さん親子と銘子さん。


いわみせいじさん(中央)。


今日お誕生日の、写真家増田さん、サプライズのケーキ。


お馴染の辻さんに、橋本ご夫妻。


明彦さんに、こころやさんに、井上さん。


増田さんに、興津さん、ひろ菜さんに、薫子さん。



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