本日待ちに待ちたる運動会、いや笑福亭鶴二独演会がついに、繁昌亭で。
鶴二さん三席は、すべて独演会用にネタおろししたもの。
ナオユキ、バンリさんの色物も楽しみ。
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楽しかったですな、昔の演芸場の様な色もんさんとの絶妙なるコラボの雰囲気。
すべての人、すべてのネタが、連鎖して輝いていましたな。
一、笑福亭松五・・・・・・「手水廻し」
久しぶりの出会いの高座。
手水の説明をきっちりと・・・・。
でも、落語というのは、その噺の中で理解する事もあり、
手水と聴いて田舎宿の主人と同じ立場で解らないのもありか、あまりに親切過ぎて、
昔は手水というと金たらいに塩、そして歯ブラシ替りのヨウジの様なものが
すべてお盆の上にのっていまして・・・・・と、
最初に、くどいぐらいに、すべての種明かしをするのも如何なものか・・・。
噺っぷりは、さすが十年目、噺がすすむにつれて
どんどん、エンジンガかかっていく。
松五さんらしい味が、滲む「手水廻し」でおました。
二、笑福亭鶴二・・・・・・「大安売り」
相撲のマクラを数種取りいれながら、「大安売り」へ
「勝ったり負けたり」という、「玉二つ」という関取の江戸場所のハナシ。
他愛のない、10日間の繰り返しを飽きさせずに語る鶴二さんの多彩なる話術。
そして、鶴二さんの気の張らない、こんな軽い噺、よろしおますな。
三、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
凄い・・・。
全編、ほぼ聴いていない新ネタ。
毎回、聴くたびごとに新しいのをご披露してくれる。
ナオユキさん、酒に、まつわるハナシは、最高でおますな・・・。
四、笑福亭鶴二・・・・・・「ねずみ」
一緒に行った、大学時代の友人は今回の一番は「ねずみ」と絶賛。
上方落語としては数少ない人情噺であり、ねずみ屋の由来のくだりには
何度聴いても、ほろりとさせられる。、
岡山の百姓の、岡山弁もあっさり目で、全面あっさりとした味付けに・・・。
でも、12才の四朗吉、親に心配かけまいとする健気さと、
お紺や番頭を見返したいと、「ねずみ屋」の宿屋業に励む姿に感動。
鶴二さんの「佐々木裁き」「馬の田楽」など、でてくる子供は皆、
しっかりとしながらも、子供らしい無邪気さで、可愛いおますな。
五、揚野バンリ・・・・・・「お笑い曲芸」
初めて見たが、人柄がでてくる楽しい曲芸。
帽子、ボール廻し、九つの箱、お手玉、ジャグリング。
特にお手玉は、色別の玉を使い、玉の動きを示しながら、
解りやすくいとも簡単そうにみえるが、簡単そうに見せて、実は難しそう。
間のトークも嫌味がなく、好感。
落語とは違う笑いで、頭の中が再度リフレッシュされていく。
ほんと、目が釘づけになる、バンリさんの曲芸、
これからは、目が離せませんな・・・・。
六、笑福亭鶴二・・・・・・「尻餅」
この噺は、仕事仲間の友人が、絶賛。
人それぞれ、感動の噺が違うんですな・・・。
物売りの掛け声から、年末の風物詩、情況から「尻餅」へ・・・。
鶴二さんの「尻餅」、この夫婦、似たもん夫婦というか、
ボケとツッコミが交互に入れ替わる、たのしさ。
狭いながらも愉しい我家。金がなくても明るい我家。
まさに「青菜」・・・状態仲の良い夫婦というのは、
普段から同じようなことしてるんでしょうな。
硬目の松五さんではじまり、軽いタッチの「大安売り」
ナオユキさんのシュールさから、ほろりとさせる「ねずみ」
中入り後は、頭は使わず見たままに笑えるバンリさん、
そして、仲の良い夫婦で、年末の冷えきった朝を演出。
まさに、すべてが連鎖して、楽しい、愉しい、落語会。
第十四回、笑福亭鶴二独演会でおました・・・・で。
来年は、「豊竹屋」「代脈」「鰻の幇間」に挑戦とか、
今から、楽しみでおますな・・・・。
第14回・笑福亭鶴二独演会
2012年10月13日(土)午後6時30分開演
天満天神繁昌亭
一、笑福亭松五・・・・・・「手水廻し」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「大安売り」
三、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
四、笑福亭鶴二・・・・・・「ねずみ」
~仲入り~
五、揚野バンリ・・・・・・「お笑い曲芸」
六、笑福亭鶴二・・・・・・「尻餅」
お見送りの鶴二さん。
鶴二さんのご家族。
終演後の、リラックス笑顔の鶴二さん。
12-38-134
打上げの面々、主役の鶴二さんは一番奥。
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1年分以上笑った、楽しかったわ‐
と申しておりました。
旅行も良いが、落語もお洒落で・・・大いに笑って頂いたと。
お祝いの品、お渡ししときましたが、お気に召しましたか。
着くのが開場前ぎりぎりなるぐらい結構選ぶのに時間がかかったんですよ。
でも、50年とは、凄いですな。
まずは、お二人揃って健康であることが必須条件ですな。