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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

巴の会~鶴二・瓶太・遊喬・文鹿四人会

2013-04-07 22:49:58 | 笑福亭鶴二

「巴の会~鶴二・瓶太・遊喬・文鹿四人会~」



和気藹々の四人の会・・・・・
肩がこらず、それでいてきっちりとした落語が聴ける。

座談会

幕が上がると、四人が勢揃い。
向かって左から、文鹿、瓶太、鶴二、遊喬さんの順に。

今回で、七回目。本来年一回のペースのつもりが昨年とんで、久しぶりの会。

最初、瓶太、鶴二、遊喬の三人で始めた会。その打ちあわせに使った喫茶店が
三者三様で、シャレとは思うが皆違う。

あとから入った、文鹿さんがつんぼ桟敷に置かれて、
そんなことどうでもよろしいや・・・と。

その文鹿さんから自己紹介を。
気の使うことのない、和気藹々の会がスタート。


一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」

娘さんができて、お母さんになった、ぽんぽ娘さん。
いつもは、メイド漫談が多いが落語で登場。

でも、私はいつも落語ばかりで、メイド漫談は聴いたことがないんですよ・・・。

噺は、「桃太郎」・・・・子供を叱るところでは、ぽんぽ娘さん
恐いお母さんの片鱗を既に発揮。

お子さんが小学校に入り、本当に憎まれ口でも言うようになった時、
ぽんぽ娘の「桃太郎」はどのように変わるのか・・・。

お母さんになったぽんぽ娘さんに、公私とも期待ですな。


二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

瓶太さん、「道具屋」今回ネタおろしとか。こんな前座噺が残っていたとは、
さすが瓶太さんらしく、キッチリとまとめられていた。

でも、随所で笑いが少なく感じたのは、
探り探りの状態で、吹っ切れてない分、お客の心の中に、
ちょっとした不安感が禍しているのか・・・。

こなれた時の、瓶太さんの「道具屋」再び聞いてみたいもんですな。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・「胴切り」

実によろしいな。

胴切りにあいながら、、気楽に歌を唄って足に踊らせたり、
番台に座って楽な仕事に「こんなやったら、何でもっと早う
胴切りに遇わなかったかと思う」と気楽なことを言わせたり、
まさに、悲壮感がなく、前向きに生きる・・・そんな、気楽さが
遊喬さんの、とぼけた味と相乗効果で、最高の噺に・・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」

これも、ネタおろし、それも現代落語に、鶴二さん初挑戦。

結論からいうと、さすがの出来、最高におもしろい。

元々2丁拳銃の小堀さんの繁昌亭の台本コンクールの受賞作。
でも、今日の鶴二さんネタおろしの割には、慌てる事もなく
エントリーNOの7番の方から随時でてきた、長柄さん、久志さん、大倉さん
みんな、今日の他のメンバー達の本名・・・ネタおろしなのに余裕ですな。

最後には、どっしりと構え、最後は人情噺と思うぐらい、しっとりと。

こんなんどっかにあるな・・・と、思って聞いていると
ああ、まさに松竹新喜劇ではないか・・・。
笑いがあって、ちょっとお涙頂戴。

丁度、息子がいて夫婦のちょっとした、いざこざ
鶴二さんが演ると、古典口調が多少あるのか、平成ではなく、
昭和の良き時代を彷彿させられる。

でも今も、鶴二さんの等身大の話で、すんなりとけ込むことができましたで。


五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鍬潟」

相撲取りの噺。いや小さな小さな男のハナシ。

周りのおかみさんや相撲部屋の親方とかの暖かいまなざしに
漫画チックでありながら、ほんわかとする噺。

関取言葉のぶっきら棒さが、文鹿さんもキャラと相まって好演。

関取がでてくる、「花筏」「あか半分」「佐野山」あたりを聴いてみたいもんですな。


「巴の会~鶴二・瓶太・遊喬・文鹿四人会~」
2013年4月7日(日) 午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」
二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・「胴切り」
~中入り~
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「ハンカチ」
五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鍬潟」


13-



繁昌亭前の、ひろ菜さんでの打上げ風景



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鶴二さんの『ハンカチ』 (明彦)
2013-04-18 00:30:56
この会は残念ながら欠席したので・・・取り敢えず6月12日繁昌亭での「新世紀落語の会」の前売を買いました。
新作の巨頭・小春團治師匠と鶴二さんの対決が楽しみです。
『ハンカチ』はほろ苦い本家・三風師匠と可愛い若夫婦に見えたちょうばさんで聴いていますが、
鶴二さんなら『船弁慶』『替わり目』の姉妹篇になりそうですね。
そして、古典で鍛えられた人間描写が注入されることによって、
『一文笛』と同様「新しい古典 」になるのでしょうね。
返信する
なかなかのもんですよ。 (ごまめ)
2013-04-18 23:04:56
三風さんのは聴いたことはないんですが、
ちょうばさんのは、子供のいない若夫婦。
鶴二さんのは、子供は下宿して、二人だけの四十半ばの夫婦と、
それぞれ年代が違うように・・・。

現代落語は、今の言葉だけに、演者の年齢が即影響されるみたいですな。

でも、最初奥さんが起こす「ちょっと、おきなはれ」を聴いたとき、
思わず「天狗裁き」がはじまるのかと思いましたで・・・・・。

それぐらい、特に頭の方は古典の匂いがする鶴二さんの「ハンカチ」でおます。
(よく聞くとケーブルテレビ」なんかも出てくるんですが)

まあ、しっとりとほのぼの感のある鶴二さんの「ハンカチ」おたのしみに・・・。
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