昨晩、相方が出張から帰ってきました。
疲労困憊の様子。
広州はたいそう暑かったそうです。
シンガポールより緯度が高いのに、大陸で空気も悪いから熱がこもるのかな。
広州よりさらに緯度の高い上海と比べても、シンガポールのほうが快適なくらいです。
暑さが何より苦手なのに、気の毒に。
ホテルでの冷房設定温度に問題があったのか、疲れからか、たぶん両方でしょう、
めずらしくも相方は風邪をひいてしまいました。
今週末からはハノイ出張なので、それまでに治してもらわないと。
病んだ体に鞭打っていつもどおりに出勤したかわいそうな相方をよそに、
お気楽な私、今日こそはシンガポール国立博物館へ行ってきます。
昨日に引き続き、こちらで食べたおやつをご紹介。
【クエラビス(左)とパンダンシフォン】
どちらも近所のパン屋さんで買いました。
クエラビスはひとつ$0.8(約55円)、
パンダンシフォンは16cmくらいのホール1個で$2.5(約170円)。クエラビスは黒糖味のバームクーヘンといったところ。
どこでもここみたいに板状に切ったものを売っていることから、
バームクーヘンみたいに筒状に焼くわけではないようです。
パンダンシフォンは軽い口当たりで、このあとおかわりして、結局ホール半分を食べてしまいました。日本のケーキ屋さんのシフォンケーキほどきめ細かい生地でもなければ、しっとり感もありません。
おそらくバターではなく、マーガリンを使い、
タマゴの力ではなく、ベーキングパウダーでふくらませているのではないかと。
ほかのパン屋さんでも山積みで見かけるので、日本でいうとスーパーのスイスロール的位置づけの気軽さではないかと。
パンダンリーフフレーバーものは緑色に着色するというルールがあるようで、
この写真のような緑一色のシフォンケーキや、食パン、ロールパンに初めはびっくりしました。
それらの食品にあるまじき色という点で、
人間にあるまじき肌色をもつデスラー総統に通じるものを感じます。
このパン屋さんでは、食パンを買うと
オプションで緑色のパンダンリーフ入りココナツジャム(カヤジャム)をべっとりと1枚ずつ塗ってくれます。
そのパンを焼くと、あま~い練乳入りコーヒーのお供としてポピュラーなカヤトーストになるのかなあ、と。
激甘どうしの組み合わせは、日本人の味覚には理解不能?
【mr beanという豆乳菓子チェーン店の焼き菓子】
ふたつで$2ちょっと(だいたい150円くらい)だったような。
このお店、あちこちでみかけるので、こちらでは人気のようです。
今なら、左のパッケージにも描かれているまるまるとしたマスコット、ビーン氏が店じゅうにかざられています。
キャンペーンかなにかでもらえるのでしょうか?
このお店では、仙草ゼリーやタピオカを入れたり
かき氷やアイスクリームをトッピングした豆乳ドリンクメニューが充実していて、
ほかにはソフトクリームや、日本の大判焼きそっくりのあんこやクリーム入りの焼き菓子も売っています。
今回買ったお饅頭みたいなお菓子は大判焼きよりずっと小ぶり、
ほかほかと温かく、甘いけれどくせのない味でした。
お店の特徴からして、生地に豆乳が練りこまれているのではないかと。
中身のあんには、プレーンとパイナップル味があります。
手前の割ってあるのはパイナップル味。
上海でも思ったんですが、中国系の方の好きな焼き菓子って、さくっの後に、ぱさぱさした食感が続くんですよね。
パイのようにサクサクと大きく砕けるのではなくて、
ぱさぱさした細かいカケラというか粉で口の中が覆われる感じ。
上手に食べないとカケラがちらかるし、
のどがいがらっぽいときなど(上海は空気がよくないので)、遠慮したい。
元気なときでも飲み物がないと若干食べにくいです。
日本人なら中身のあんとの組み合わせを考えると、
しっとり、ふんわりの食感のほうが好きじゃないかな。
中国語の若い先生に教えてもらったおススメのイマドキ月餅を食べたときも、
【カレーパフ】
人気店のエッグタルトのタルト生地をかじったときも、共通する食感でした。
上海で働くとある日本女性は、それらのお菓子を総称して「ぱさつきもん」と呼んでました。
このお饅頭もぱさつきもんに分類できます。
ふたつで$2.5(約170円)くらいじゃなかったかと。
いつもいく市場の端にあるインド系のスタンドで買いました。
店員さんの服装も簡素ながらパンジャビドレスという民族衣装でした。
中身はブラックペッパーチキンと、マトンカレーです。
具沢山でおいしかったです。
大きさとボリュームはカレーパンくらい。
ふたつでこの日のご飯代わりになったくらいですから、うえのぱさつきもん菓子よりお得感があります。
このスナック菓子に限らず、インドのお菓子やお料理は揚げたものが多いようです。
これは、油で調理することで食品が浄化されるという考えにもとづくそうですよ。
これも中までしっかり浄化されており、ひんぱんに食べる気にはなれません。
フォークとナイフで食べたのは気取っているからではなく、
情け容赦なく油を吸収しているので、手で持つのを躊躇するからです。
【とある中華料理店の動物点心】
手前がハリネズミ、奥がゾウです。
駐在員婦人たちとランチをご一緒させていただいく機会があり、
割り勘したものだから各々の値段はわかりませんが、今日紹介した中では、文句なくいちばん高かったかと。たぶんひとつ$3(約200円)はしたんじゃないかな。
食材はどっちがどっちか忘れましたが、外がジャガイモとタロイモ、中身が甘く炒めたひき肉とコーン、
全体としてはお子様向けコロッケといった味わいでした。
スライスアーモンドや黒ゴマ、もやしを使って、顔や体を上手に作ってありますね。
相方との食事でなら決してオーダーを認められないたぐいの料理、
自分でも大人ばかりのランチでこれをオーダーするという発想がなかったので、いい記念になりました。
マクロビアンの相方はスィーツにもおやつにも大変否定的な考え。
だから、一番下の点心を除き、前日のスィーツ同様、どれもひとりで買って、ひとりでこっそり食べたものです。
鬼のいぬまの間食。
日々の間食はたいてい果物なので、こういったものを食べるのは週に1、2度といったところ。
なのに相方には中毒呼ばわりされているかわいそうな私。
いくつになってもスィーツやおやつが時々食べたくなるのは、
多くの女性に共通することだと思うのですが、いかがでしょう?