風邪でまだ本調子ではないので、
また以前に書いておいたものでお茶を濁したいと思います。
ここシンガポールのマンションでは、小さな来客はトカゲさんだけではありませんでした。
*注:トカゲではなくヤモリだということでした。
彼のほかに困った来客がいます。
それは…アリ。
ごく小さいサイズのアリが大勢います。
彼らの訪問を受けているのはわが家だけではなく、ごく一般的なことらしいです。
ここは20階なのに、窓を閉めていても、どこからともなくやってきます。
列を成してやってきます。
甘いものを置いていなくても、台所や洗濯部屋を巡回しています。
当然、甘いものがあると嬉々として集まってくるので、油断できません。
即、冷蔵庫になおします。
ところが!
先日、冷蔵庫になおせない甘いものをうっかり買ってしまいまして。
【後列左がそのお買い物】
ニュージーランド産クローバーのハチミツです。
$3.7(約250円)でした。
*注:参考までに日本のスーパーで98円の手前のワサビ、こちらでは$4.3(約300円)と高価です。
ハチミツの右隣はニュージーランド産ゼラチンパウダー、$2(約140円)。手前はセロハンテープ、$0.5(約35円)。
とっても香りがよくて味が濃くて、全粒粉と豆乳で作ったパンケーキによくあいます。
←右端にハチミツ。オーガニックリンゴは皮ごといただきます。
でもこれは、固まるから冷蔵庫には入れられません。
開封後、台所は狙われるに決まってるからと、リビングのテーブルに移動。
…残念。
翌日、アリたちにあっさり発見される。
ではでは、と、裏をかいて、勉強部屋(と私が勝手に呼んでいる私の個室)に移動。
…無念。
翌々日に、アリたちに気付かれる。
それならば!と、意表をついて、寝室に移動。
…面目ない。
さらにその翌日に、アリたちに取り囲まれる。
アリたちとの攻防に勝利する次の一手を、
と、NHK大河ドラマ「江」をひとりで見ながら、軍師にでもなった気分で真剣に考えておりました。
できればやっつけないですむ平和的な方法で対処したいものです。
秀吉…憎めないキャラクターだけど、もうすぐ茶々を手篭めにしちゃうんだよな。
三成…誠実そうで好青年に見えるけど、なんで人望薄かったんだろう?
まったく対照的なふたり。
共通点は…
水攻め?
<ご参考>
秀吉…高松城の水攻め。結果→大成功。毛利方の城主、清水宗治自刃を条件に和睦。
三成…忍城の水攻め。結果→大失敗。三成の戦下手が天下に示される結果に。
(浮き城の異名をもつ忍城は水攻めに不向き。彼は秀吉の命に従っただけとの説もあり。)
【参考文献「のぼうの城」~おもしろいです~】
ということで、私も水攻め戦法でいくことにしました。
【ハチミツ城の水攻め~ケースはおなじみフィラデルフィアクリームチーズ~】
←わかりにくいですが、底に水を張っています。
ハチミツを攻めているわけではなく、守っているわけですから、正確には水攻めではないですが。
とにかく、これでアリたちは手も足も出ません。
おそれいったか!
しかも犠牲者、ゼロです!
あっぱれ!
アリたちとの戦いに完全勝利してしまいました。
私って、天才軍師かも!?
(っていうか、こんなレベルのことをずっと考えてるなんて、相当ヒマ。)
これで安心。
ハチミツは最後の一滴まで、すべて私のものです。
別にアリたちにわけまえをあげてもいいのですが、群がられると、ねえ。
帰ってきたシロクマ相方に、「水栽培?」と不思議がられました。
さすがにいくら南国でも、ハチミツが発芽することはないかと。
根が出て、芽が出て、花が咲いて、
さらにハチミツがいっぱい採れたら夢のようですが(うっとり)。
さて、昨晩の「江」で、
茶々は彼女の方からも慕うようになって秀吉と結ばれる、という展開となりました。
本当に両思いだったのかなあ、事実はそんなにきれいな話だったのかなあ、
そう思う私は、大人の世界を知りすぎたのでしょうか?