ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

さようなら、シンガポール

2012-03-25 22:04:31 | Singapore/日記
みなさま、こんばんは。
『会いたい人に会って、さよならを言ってまわるぞキャンペーン』、
最後の予定を本日午後3時半に無事、終了しました。
 
おつきあいくださったみなさま、お忙しいなか時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
また色々とお心遣いいただき、本当にうれしかったです。
 
 
さて、空港に向かうまであと1時間と迫ってきました。
 
が、ただいまパッキング真っ最中です。
宴会でたとえるなら、まさに今、宴たけなわでございます。
 
最後の最後までキャンペーンに燃えていたので、
たぶんこうなるだろうなあ、最後は地獄を見るんだろうなあ、と他人事のように予想はしておりましたが、
予想以上の地獄を見ています。
大事なアテンドもパッキングを理由に、途中で投げ出したというのに、この有様。
何事にも中途半端、土壇場にならないとお尻に火がつかない、
そんな性分は、シンガポールでも最後まで直りませんでした。
来週までこちらに残ることになったシロクマ相方にもさじを投げられました。
今ごろ彼は、こちらで仲良くなったゴルフ友だちのお嬢さんの結婚パーティで楽しんでいるはず。
 
あちらは天国、こちらは地獄。
 
パッキング地獄、まだ、3丁目くらい。
お尻はぼ~ぼ~に燃えています。
 
私は11時にここを出ることができるのでしょうか?
 
ああ、不安。
 
 
こんな落ち着かない状態でご挨拶するのは残念ですが、
シンガポールからこのブログをお届けするのは、これが最後になります。
 
この国は私には大変過ごしやすく、快適でした。
人工的ではあるけれど美しくて、景気よく暑くて、治安がよくて、不景気とはいえ、勢いが感じられる。
人々も中国系とは思えないくらい穏やかで親切、そして私が目立たないくらい大雑把。
長くいると退屈するんだろうな、とは思うのですが、
できることなら、もう少し長くここで生活してみたかったです。
上海の時もそうでしたが、私、ここでの生活を本当に気に入っていました。
 
この1週間は、バタバタしながらも、ずっと寂しくて、
お豆腐の賞味期限を見ても、
「この賞味期限が来る頃には、もう私はここにはいない」と、ほろりとしておりました。
そこまでセンチメンタルになるくらい、この国での毎日が幸せだった、ってことなんでしょう。
単に歳のせいで辛気臭くなっているだけかもしれませんが。
 
運悪く私に出会ってくださったたくさんの方々、
おかげさまで私のここでの生活は大変充実し、楽しいものとなりました。
お礼を申し上げます。
こちらに住まいの方も、ここを訪れてくださった方も、
一緒にこの国で時間を過ごすことができたすべての方々に、深く感謝します。
 
またどこかでお会いしましょう。
 
お元気で。
 
 
そして、こんなおたんこなすブログにおつきあいくださった方々にも、
深くお礼を申し上げます。
私のつたない文章をどこかで、どなたかがご覧くださっている、
そう思いながら綴るのはとても楽しかったです。
ありがとうございます。
 
 
しばらくバタバタしておりますので、次の更新は週末くらいと考えています。
シンガポール、最後の1週間は大変濃厚だったので、
その思い出をお届けできたらと思います。
 
その後はなんでもない日常を、ブログタイトルどおり、ゆっくり綴っていきます。
今まで以上に平凡な内容になりますが、
お時間のございます時におつきあいいただければ幸いです。
 
それでは、みなさま、
シンガポールから、さようなら。
 
そして、シンガポールにも、
さようなら。
 
感謝の気持ちをこめて。

無事カエル

2012-02-02 19:04:03 | Singapore/日記
相変わらずタイミングをはずしていますが、
昨日、2月1日から、東京に住む友人のひとりが転職し、新しいところで働くこととなりました。
これが天職となりますように。
 
私と彼女は密に会ったり、話したりする仲ではないものの、
価値観といいますか、
世の中こういう方向に向かってほしいよね、という思いが似ています。
そのために自分はこういうことがしたいな、という志も似ているかも、というか、似てい
今はまったく似ていない私たちの違いは、
私の場合、理想と現実のハザマであっけなく挫折したのに対し、
彼女は一歩ずつ着実に実現していってるところ。
 
で、彼女の新しい職場のボスといいますか、会社でいうと社長さんですね、
その方が、私の尊敬するひとであると、後からわかりまして。
 
 
原丈人さんという方です。
 
 
慶応卒の考古学者で、スタンフォードでMBAを取得して、
IT系の会社を設立してから、アメリカでも指折りのベンチャーキャピタリストになって、
いくつもの大きな会社のコンサルタントをしたり、役員をした後、
国連や日本の財務省なんかでもご意見番をやったりして、慈善事業団体を立ち上げた、という。
 
脈絡のない経歴なので間違っているみたいですが、本当にこんなみたいです。
日本に著書をおいてきたので、ウィキからの情報ですが。
こういう「なんでまた?」が連続する変幻自在の経歴って、日本人には相当珍しいですよね。
 
普通、実業家で慈善事業家というと、
本業で成功したお金を慈善事業に注ぎ込む、というパターンが多いと思うのですが、
彼がすごいのは、
慈善事業を利益を生むビジネスとして成立させるところ、じゃないかなあと。
 
 
友人とは、彼のことについてひとことも話したことがなかったので、
彼女が彼のもとで働くことになったと聞いて、驚いて、うれしくて、驚いて、うれしくて…。
いいほうの感情がすべてないまぜになって、いっぺんにどわっと噴き出した感じ。
 
新しいスタートを切った友人に幸多からんことを祈って。
 
さっそくしばらくバングラデシュに出張するみたいです。
どうぞ気をつけて。
 
私は彼女をとおして夢をみましょ。
 
 
 
ということで、彼女の無事の生還を祈って、
さらにこれからのお仕事の躍動感ををイメージして、元気なカエルのお写真など。
    
 
                              …彼ら、市場の食材なんですが。
                              

Xday

2012-01-17 18:10:06 | Singapore/日記
先日、晩ご飯の支度をしていたら、帰宅したシロクマ相方が言いました。
 
「買い込んでいる食材を使い切って、モノも減らしていくように」
 
       
 
…ついにこのときが来ましたか。
 
して、期限はいつですか?
 
 
「2月末に、ここを出る」
 
 
らじゃっ!
 
                                                                 
 
ということで、撤収態勢に入りました。
マンションを引き払った後、
彼はホテルに移り、残務整理をして帰国。
私は別行動で、えくすて今ターム終了までひとり残る所存です。
どこまでも野放しのツマ
 
                                
 
シンガポールは暑くて、暑くて、暑くて…ゴルフ以外、まともに外出できなかった相方。
まあ、シロクマですからね。
私には南の楽園でも、彼には灼熱地獄のようです。
絶滅を避けるためには、帰国も仕方がないかと。
ゴルフに限り心頭滅却できる不思議には、触れないでおきましょう。
 
 
 
彼は、ボスからあと一年いるようにと要請を受けていたようです。
今の生活を大変気に入っている私は、
それを受けることをかすかに期待していただけに、今回の決定は残念です。
 
再三にわたる要請を蹴散らして帰国を決意したシロクマ。
私、そういう生き方、嫌いじゃないですが、
社内で絶滅しないか、大変危惧しております
 
ま、元気で機嫌よく、自分のご飯さえ調達してくれたら、それでいいです。
私のことはどうとでも。
  
                                 
 
冬山にひとりで登ってビバークしても、嬉々としているシロクマ。
早く寒いところに帰れるといいねえ。
                                                                                              
                                                                                                              

とっくにあけてますが

2012-01-02 23:02:51 | Singapore/日記
おめでとうございます。
 
今年もよろしくお願いします。
 
 
 
本日午後、ビンタン島より帰ってきました。
 
洗濯していった寝具を取り入れてベッドメイキングして、
山のような衣類やタオル類を洗濯して干して、冷蔵庫にあるものと乾物でご飯を作って…
主婦って帰ってくるなり日常ですね。
 
明日からNUSえくすて、新しいタームが始まります。
8時半からリポーティングタイムというのがあるそうで、
ほとんどシロクマ相方の出勤と一緒の時間に家を出ないといけません。
ああ、忙しくなるなあ。
 
 
 
去年は世界も日本もわが家も色々あった一年でした。
 
新しい年がより良い年となりますよう、
みなさまにとってしあわせな一年となりますようお祈りしています。
 
 
       ビンタン島はずっといいお天気で、相方も私もしっかり黒こげ。
     

クリスマスですね。

2011-12-25 11:44:18 | Singapore/日記
上海に住む友人の、
お父さまがお亡くなりになりました。
 
お父さまの容体悪化で彼女が日本に一時帰国したのは知っていたので、
あえて連絡を取らないでいました。
今朝、彼女のブログで訃報を知りました。
 
彼女の思いがこもったお父さまのエピソードに
自分の父の記憶と重なって、目からも鼻からもありったけの液体を放出する私。
 
彼女のお父さまは転勤族で大変な激務だったようで、
そんな彼を深く愛するお母さまは、いつも一緒にいてサポートすることを決心。
だから、彼女と弟さんは子どものときから全寮制の学校に入れられていた、というのも聞いていました。
お父さま、退職後はゆっくりのんびり過ごして、お母さまとずっと仲良く、長生きしてほしかった。
 
そう思うと、自分の父の早すぎる死とも重なって、無念で悲しくて…。
でも彼女のあたたかい文章を読んでいると、お父さまはしあわせな生涯だったんだと感じられて。 
 
パソコンを前にそんな液体大放出の私の部屋に、
シロクマ相方がやってきました。
 
「ねえ…」
 
やばい。
 
何事かと心配させちゃったかな。
でも私、声を上げてなかったよね。
 
液体大放出のまま平静を装おうとする、どう見ても不自然な私。
 
そんな私に、
毎週恒例のマレーシアゴルフに行く前の彼が放ちました。
 
 
 
「なんだか取り込んでる?」
 
は?
確かにとても平静とは言いきれない状況ですが、何か?
 
 
 
「マッサージしてほしいんだけどなあ」
 
 
 
ニコニコニコ。 
 
 
 
 
このひとも転勤族で激務ですが、
 
 
きっと長生きすると思います。
 
 
 
 
クリスマスらしからぬ話題で申し訳ありません。
 
 
私はクリスチャンではありませんが、
亡くなった人たちとは空と心でつながっていると感じることがあり、
それでずいぶん救われました。
それってやっぱり天国の概念なのかな、と思うと、
こじつけのようですが、今日こういうお話をしても許されるかなあ、と思いまして。
家族で集うのがクリスマスなら、
家族を想うのもクリスマスですしね。
 
ちなみに私はクリスチャンではありませんが、
相方は、シロクマに見えて、実はクリスチャンです。
空気どころか、液体も読まぬクマですが。
そして家族で集わず、今日もマレーシアに旅立ちましたが。
 
みなさま、どうぞ楽しいクリスマスを。
そんな気持ちになれない方にも、どうか穏やかな休日を。