ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

白山登山-1-

2018-08-31 11:11:04 | ラン&クライム
登山ブログのようになってきたけれど、
そんなに登ってはいません。
むしろ、あまり登ってないから記録しておこう、という。

8月9日から12日まで、
白山登山に行ってきました。

白山(2,702m)は石川県と岐阜県の県境にそびえ、
古くから敬われてきた霊山です。
富士山、立山と合わせて「日本三名山」と呼ぶのだそう。
標高が高くても山体が大きくなだらか、
登山道も整備されていて登りやすいとか。
ひきこもり中高年の小太り登山愛好家にうってつけではありませんか。


初日はバスで金沢駅まで移動して宿泊。


(金沢駅。この姿になってから初めて来ました)

到着したのがお昼過ぎでしたので、
近江市場をのぞいたりと観光も少しできました。

…もっと観光を楽しみたかったのですがね、
体温を超えるほどの記録的な猛暑でして、
街歩きでさえ命の危険を感じる様相でしたので…特に白いクマの方が。

金沢駅に戻って、
ショッピングモール内にあるまわるお寿司で早めの晩ごはんです。


(近海もの中心のセット。平日価格でリーズナボー!)


(のどぐろも食べましたよ)


(お得なセットをさらに追加…お寿司大好き)


(アスファルトの上で裏返っているセミを救出。
木の上、土の上で最期を迎えたかろう)

「それにしても暑い!夜なのに暑い!」

「明日から涼しい世界へ行けるじゃないですか」

ホテルに戻って、おやすみなさい。

続きます。


8月も終わりですね。
大人になってから8月31日の悲壮感がなくなったのはうれしいこと。

けれど、
毎年この日に泣きながら宿題をしていたその性格は、
大人になってからも変わりません。

お尻に火がついての本記事アップです。


ご覧いただきありがとうございました。

早池峰登山-後編-

2018-08-09 11:33:46 | ラン&クライム
早池峰国定公園内に建つ無人の山荘で過ごす最終日。

5時起床。
インスタントのカレーうどんを食べたら荷物を整えます。

朝からカレー?
以下、参考まで。
登山での食事の後かたづけにはお水が使えません。
お水は貴重ですし、ここのように豊富にある場合も、
汚れたお水を捨てるところがありませんから。
使った調理器具や食器はトイレットペーパーできれいにふき取って終わり。
なので、作るのもは段々と味も見た目も濃ゆいものにしています。
洗ってないことを気にしないで食べられるように。



(誰もいなくなってがらんとした山荘室内)

食材と飲料分軽くなったザックを背負って、
お世話になった山荘をあとに。


(『うすゆき山荘』って名前でした)


(途中出会ったクワガタ女子)

今日は北上駅まで出て、
駅から送迎バスに乗って夏油温泉(げとうおんせん)に向かいます。

営業は文字通り夏の間だけだそうですよ。
岩手県には、そういう温泉が多いです。
山の中の秘湯ですって。
宿のホームページに、
「お車の運転に自信のない方は送迎バスをご利用ください」
って書いてあるほど道中は難儀らしい。
どんな…?

シロクマ相方、どこまでも山を愛するクマ。


北上駅から徒歩15分のコープ内にある回るお寿司でお昼ごはん。


(この豪華なにぎりがひと皿500円!)


自炊だそうなので、食材も買い込みました。

自炊ね、これも岩手県の温泉に多いスタイル。
近代的な旅館になっても、
昔からある自炊部とか湯治部とかの棟が残っているのです。
湯治の長逗留を前提としているから低コスト。

送迎バスに小一時間揺られて、目的地に着きました。
…確かに相当山深い。


(お世話になった『元湯夏油』)


(奥が自炊部の棟。広いです)

これ、海外旅行先なら足を踏み入れてはいけない通りの雰囲気じゃないですか?
どこかスラム街的な。
元バックパッカーの鼻が、
「行ったらアカン」と訴えてますよ。


この施設、どこも冷房がないみたい。
28℃は岩手県民にとっては灼熱地獄。
写真にはおさめてないのですがね、
上半身ハダカ、パンツ一丁の湯治客がそこここを闊歩しておりました。

21世紀において貴重な光景。



(昭和のにほひがする室内)


(オートロックじゃないけど鍵はかけられるもよう)


(自炊コーナー。こちらも昭和の佇まい)

自炊コーナーにある調理器具や食器は自由に使えます。

まずはお風呂へ。
3日ぶりです。

シロクマ相方がこだわって選んだだけあって、
お風呂は内にも外にもいくつもあり、
しつらえにもお湯にもそれぞれ特徴がありました。


(いちばん入りやすかったのは手前の露天風呂)

この川を挟んで向かい合う露天風呂ね、
水かさが増すと危険なことになるみたいですよ。


(宿の温泉マップの注意書き)

さすが秘湯と言うしかない。


さっぱりすっきり生き返ったら晩ごはんです。


(自炊コーナー奥のテラス席?で焼肉)

登山道具がここでも活躍。
自由に使えるガスコンロもあるものの、
「飛行機では持ち帰れない燃料を使い切ってしまおう」と。

この日の深夜がサッカーW杯決勝戦でした。
お部屋にテレビはありません。
テレビを求めて広い宿のあちこちの棟を徘徊し、
スタッフさんに談話室にあると教えてもらいました。
知らないひとと観戦しましたよ。

予想どおりフランス優勝。
クロアチアもよくやりましたよね。

表彰式で印象深かったのは、
マクロン大統領とクロアチアの女性大統領が雨に打たれているのに、
ひとりしっかり傘をさしてもらっているプーチンさんの姿でした。


(翌日撮った談話室内。古い金庫がテレビ台に使われています)


(翌日の朝焼け)


(朝食はシロクマ相方愛する『宮古ラーメン』)


(ビタミンCもたっぷり)

お風呂は5回入りましたかね。
とてもいいお湯でした。

またバスで北上駅に送ってもらい、
電車とバスを利用して空港へ。


(花巻上空)

今回はお天気に恵まれ、念願の早池峰山に楽しく登れました。
シュールな温泉宿もお湯は申し分なかったし、楽しかったですよ。


ご覧いただきありがとうございました。


さて、
7月の海の日に山に登っていた私たちですが、
今月の山の日にも山に登る予定です。

いまは金沢駅行きのバスの中です。
今回向かうのは白山(標高2,702m)です。
今回も引きこもり中高年向け無理のないプラン。
本日はホテルに泊まり、
明日は標高2,000mのテント場にテントを張って、
明後日に山頂を目指します。

いってきます。

早池峰登山-中編-

2018-08-08 13:00:44 | ラン&クライム
午前3時起床。
いよいよ今日は早池峰山に登ります。

インスタントラーメンの朝食を済ませ、
手前の駐車場まで車で乗りつけるとおっしゃるおじさま方をお見送り。

4時半ごろ、
ほとんどの荷物は山荘に置いて、
空身に近い軽装備で出発しました。

坂道をひたすら歩いて標高1,250mの登山口に着いたのは6時前。


(いちばんメジャーな小田越の登山口)

登山口ですでに歩き疲れましたよ。

ここまで個人が車で乗り入れすることはできません。
路線バスの終着地点あたりから、
途中何か所か停車する登山者用シャトルバスが出ています。

なのに、
シロクマ相方はそういうのを利用するのを潔しとしないのです。
(と、前日に続き2回も書くあたり、私の嘆きの深さがあらわれております)

とほほ。

準備を整えて…

トイレにも行きました!
携帯用トイレもちゃんと買いました!

そう、早池峰山にはトイレがありません。
囲いだけのトイレブースは設けてあり、
登山者は持参した携帯用トイレを使い、
使用後は持ち帰ることになっています。
携帯用トイレは登山口でもふもとの宿でも販売しています。

携帯用トイレ…使ったことがありません。
できれば使いたくないなあ。

さあ、出発です。

花の山として名を馳せるだけあって、
特にこの季節は様々な花が競うように咲いていました。
ほんの一部をご紹介します。
名前を全部調べる気力がなくてごめんなさい。


(シャクナゲは登山口にも中腹にも)


(オダマキの仲間ですね)


(ミヤマアズマギク。高山植物っぽくない佇まい)


(たぶんハクサンフウロ。群生で咲いていました)



森林限界を過ぎるとガスが。
早池峰は雲に包まれて全容が見えないことが多い、
奥ゆかしい山なのです。


(ミヤマウスユキソウ。エーデルワイスの仲間です)


(ハヤチネウスユキソウは早池峰山の固有種。
日本でいちばんエーデルワイスに近い種らしいです)

ふたつのウスユキソウの違いが私にはよくわからない。
ハヤチネ〜の方が標高の高いところに自生し、丈が大きめで花がシャープな印象。

花々が咲く登山道を過ぎるとごつごつした岩場の登場です。
ところどころ鎖が張ってあります。


(ガスのせいで迫力倍増。左端のひとがかすんでます)

私の苦手なはしごも出てきましたよ。


(2本あるのは上り専用と下り専用)


(はしごの足元にナンブトラノオ。これも早池峰山固有種)


(見おろすとシロクマ相方が目に入りました)

あと半時間ほどで山頂です。


(ガスで前方の相方の姿を見失いそう)


(もうすぐですよ。ここから平地に)

ガスがほんの少しずつ晴れてきたような。


(目の前に広がるお花畑)

天空のお花畑の中を進みます。
なんだか別世界です。


(手前の赤紫の花はシオガマの一種。この花は変種が多い)


(コバイケイソウの群生。背の高い花なので見応えがあります)



(ミヤマシオガマ。このひと株は特にきれいでした)



(両側の花を眺めながら前進)


(最後の傾斜、左上に頂上の避難小屋の屋根が見えます)

9時53分、頂上に到着しました。

コースタイム2時間半なのに4時間かかっている私たち。
途中道を間違えて20分ほどロスしたとはいえ、
あちこちに咲く花があまりにきれいだからって、足を止めすぎ、写真撮りすぎ。


(頂上のお社。剣は祈りのシンボルだそう)

すっかり晴れていると太平洋が望めるらしいのですが、そこまでは。
そんな日はなかなかないそうです。

なお、私、避難小屋のトイレブースにて、
携帯トイレデビューしました。



(下山時はさらに晴れ間が)


(青い空、白い雲、緑とコバイケイソウの白)

この後、またガスの中へ。

下山する頃にはひとが増えてきました。


(上りよりも下りがこわいハシゴ)

下から続々とひとが上ってきます。
うわあ、私、早い時間でよかったですよ。
この間隔でこのテンポは、私には無理。


(ガスの向こうに早池峰と向かい合う薬師岳が見えます)

12時43分下山。


(雲の下に降りてきました)

携帯トイレゴミは所定のボックスへ。
持ち帰り推奨のようですが、
私たちのような遠方からの登山者が捨てられるのはありがたいです。

お天気はいいですのに、
見上げると早池峰山は途中からすっぽり雲の中でした。
頂上付近で青空が見えた私たちはラッキーだったのかな。

また山荘まで歩いて戻って(バスがあるのにですよ!)
遅い昼食です。

到着すると、お子さんふたりを含む4人家族がお泊り準備をなさってました。


(ドイツパンのサンドイッチ)

ブロートバール セセシオン』というお店のパン。
得意のドイツパンはスライスしてはかり売りしてくださいます。

ドイツパンってパウンドケーキほどの大きさで、
生地が詰まって固く、ずっしり重い。
薄くスライスしてもらっても十分な食べごたえ。
ライ麦ベースで栄養価が高く、風味も落ちにくい。
その上、形が崩れないから持ち運びしやすい。
なんて効率の良い食べもの。
登山食にもってこいだとわかりました。


(シロクマ相方はお昼間からビールにワイン)

お昼寝して、その辺を散策したり。
晩ごはんは外で調理していただきました。


(これが食材。真ん中の白いのはタマネギ)

コンビーフとブロッコリー、タマネギ入りミートソースパスタ。
サンドイッチで残ったチーズも投入しました。


(鍋ひとつで作ったパスタ)

美味しそうに見えませんが、美味しいのです。
雲に包まれているとはいえ、
登ってきた山を見上げながら食べられますしね。

午後7時過ぎ、雲が割れて早池峰の山頂が見えました。


(写真だとわかりにくいけれど、矢印が山頂の位置です)

明日は下界へ降りて、温泉に向かいます。

ご覧いただきありがとうございました。

早池峰登山-前編-

2018-08-07 23:23:22 | ラン&クライム
長いことサボっていたら、
8月に入ってしまいました。

毎日焦げそうに暑いですね。


7月13日から16日まで、
早池峰登山を主目的に岩手県に行ってきました。

早池峰山(はやちねさん)は標高1,917m、岩手県北上山地の最高峰。
日本のエーデルワイスが咲く山として知られる花の名山です。


(深い緑の中を進む路線バス。
乗客はほかに手押し車を持ったおばあさん。
ふもとの集落で下車されました)

終着地点でバスを降りた私たち。
そこから重いザックを担いで1時間半、
無人の山小屋まで歩き、そこで前泊と登山当日と2泊する予定です。


(ふつうは車かバスで通過する国定公園入口)


(沿道にはたくさんのヤマアジサイが咲いていました)


(キイチゴも摘んでみたりして)

実はこの行程、登山者用シャトルバスが走っているのですよ。
なのに、歩いていけるところなら歩けばいいと、
古式ゆかしい登山スタイルをこよなく愛するシロクマ相方。
私はラクして登れるならそれに越したことありませんのに。


(午後4時過ぎに目的の山荘着。もちろん電気ガス水道ナシ)

貸切かと思った山荘には先客がいらっしゃいました。
おじさま3人組。
車でお越しでたくさんの荷物をお持込み。
盛大な宴が催されていました。


(荷物を解いて、マットと寝袋を敷きます)


これでくつろげます。
あかりがない室内は日中も薄暗いです。

晩ごはんの支度に、
川に水を汲みに行きます。


(川の水の、汚れてなさそうな場所を探して給水)


(焼肉とモツ焼き…シロクマ相方のお酒のアテ)

おじさま方におすそ分けし、
お返しにブルーベリーをたくさんいただきました。
フルーツ大好き、うれしいです。


(わが家の定番、とり鍋)

山で食べるお鍋は格別の味。
鶏肉や肉だんごは凍らせたスポーツドリンクを保冷剤にして、
保冷バッグに入れて運びました。

シメは高野豆腐です。
軽くて持ち運びがラク。
たくさんカラダを動かした日は、
タンパク質を積極的に摂りたいですしね。


午後7時には就寝しました。
明日は早い。

ご覧いただきありがとうございました。