ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

GW帰省-4.盛岡観光-

2017-05-31 08:56:06 | たび・現実逃避
最終日、盛岡へ戻ってきました。


(北上川と岩手山。シロクマ相方学生時代の原風景)


(開店を待って相方の心のオアシスだった『光原社』へ。美しい中庭)


(光原社の中にある『可否館』というカフェにて)

カフェを出て道路を挟んで向かいにある同じ光原社の雑貨店へ。
おみやげ物を買おうと思ったら激混みでした。

そうか今日は5月4日、祝日なのでした。

てくてくてくてく歩いて岩手大学へ。


(旧正門へいたる道はしだれ桜のトンネル)

岩手大学はシロクマ相方の母校。

母子家庭、4人きょうだいの末っ子の彼は、
地元の国立大学への進学しか許されなかったとか。
しかも現役合格、奨学金受給が条件。

現実は厳しいなあ。


(北大みたいな広大な敷地。北国らしいのんびりした風景)

他に選択肢がない中で進んだ大学ではあるけれど、
相方は母校を深く愛しているようでうれしかったです。


(農学部や獣医学科があるので羊さんたちも安心。人懐こくてかわいい)


(馬術部の馬。この一頭だけなのかな?淋しくないかい?)


(ランチは地元の焼肉の名店『明月館』へ)

かわいい動物たちを見たあとに焼肉ですか!

でもお肉は美味しかったです。


(冷麺も美味しかった。盛岡で2番めに古い老舗だそう)


夕方フライトで神戸へ帰ってきたのは夜。


地元のだんじりがにぎやかでした)

GW1週間前に決めた今回の帰省、
趣の異なるふたつの温泉と宮古のお義兄さん宅での団らん、そして観光、
充実していてとても楽しかったです。

ご覧いただきありがとうございました。

GW帰省-3.宮古帰省-

2017-05-29 08:38:51 | たび・現実逃避
雪の八幡平から春らんまんの下界へ。


(バス乗り換え地点の雑木林に咲いていた八重咲きスイセン)


(小学生も乗ってきます。学童に向かうんだとか。
今日は5月2日、平日でした)

カランコロンと鈴をにぎやかに鳴らして歩く小学生集団。
まるでアルプスの牛の群れですよ。

鈴はクマよけ。
里山に出没するクマは近年増えています。

みんな毎日、無事に登下校するんだよ。



(盛岡でランチ。焼肉と冷麺の美味しい『盛楼閣』さんで)

この後、2時間ちょっと路線バスに乗って、宮古へ。

シロクマ相方のお兄さん宅で2泊お世話になりました。


(シロクマ相方が「世界一美味しい!」と太鼓判を押す『たらふく』のラーメン。
煮干が香る魚介系あっさりラーメン)


(お義姉さん宅へご挨拶に。猫ちゃんたちも元気でした)

お義兄さんファミリーも、
お義姉さんファミリーも、
みなさん元気でうれしかったです。

今回はお義兄さんの長女さんがお子さんふたりを連れて帰省しており、(ご夫君はお仕事)
その子たちとの団らんもとても楽しかった。

他に類を見ないほど人懐こい子どもたち、
私の「子ども苦手オーラ」なんて吹き飛ばされましたよ。

こんなに人懐こくて、
学校の行き帰りとか知らないひとについていったりしないのか?

ふたりとも毎日、無事に登下校するんだよ。


ご覧いただきありがとうございました。

GW帰省-2.藤七温泉-

2017-05-27 08:50:52 | たび・現実逃避
朝の送迎バスにて花巻駅へ、そこからは電車移動で盛岡駅へ。

盛岡駅からはまたバスに乗って八幡平へ向かいます。


(車窓から。牧歌的な風景と雄大な岩手山)


(八幡平に近づくとこのとおり、雪景色です)


(両側が雪の壁!高い!分厚い!)


標高1,614mの八幡平、山頂付近1,400mに位置する温泉宿、『藤七温泉彩雲荘』到着です。




(雪に埋もれてたのをここだけ掘りだした感じ)


(質素ながら清潔な室内。外がやたら明るいのは雪のせい)


(ロビー?にはストーブ。窓の外の雪の深さよ)

ここの温泉は東北最高地にある秘湯。

秘湯とはいえ、道路に面してるから秘めてる感じはなく、


こんなにオープン!

(この開放感はどうでしょう!道路から丸見え!!
こんな温泉が大小10個くらいあります)


藤七温泉彩雲荘は1年の半分は雪のため閉館します。
下界から八幡平へ続く道路が閉鎖になるのです。

4月29日に開業したところですって。
今年まだ3営業日めですよ。

そんなだから雪の影響があちこちに残ったまま。

建物内部も傾いており、
廊下は斜めで歩くにくいし、扉もなんだか開けにくい。

内風呂を出て露天風呂へ続く通路(すのこや緑の敷物が引いてあるところ)は、
以前来た時には囲いがしてあったのですが、
雪で破壊されたのを再構築するのがまだできていない。


(だからこんなに開放的!隠しごとナシ!全部見せます!)

これは入るのにちょっと勇気いるなあ。

と、内風呂にこもっていたならば、

ばーん!

と、外から男性が飛び込んできました。


内風呂から露天風呂へ出たはいいけど、
戻る段になって男湯と間違えて飛び込んだもよう。

雪で外れたのか、
露天風呂側から見えるはずの男湯、女湯の看板がないまま。

外は髪がパリパリになるような寒さですし、
急ぎ足で勢いつけて戻ってきますからね。

もちろん双方とも全裸です。

私はお風呂に浸かってましたけれど。

看板だけでも早くつけてくれないと、安心して湯浴みができないよー。

バスタオルを巻いて外へ出ましたが、
通行する車からの視線が気になり落ち着かない。


氷点下の夜は道路が凍結するので午後5時でゲートが閉鎖されます。
晩ごはん後にもう一度ゆっくり入ることにしました。

恥ずかしがるお年ですか?
誰も見たいなんて思ってませんよ、と言われそうですが。

むしろこの年齢になったからこそ恥ずかしい、見ていただきたくないのです。
若い頃は明るい混浴露天風呂だって入ってましたよ。
でもいまは、
見苦しいものを見せてはいけない、
世間さまに迷惑をかけてはいけない
って謙虚な気持ちなのです。


(晩ごはんはバッフェスタイル。珍しい山菜が盛りだくさん)


(きりたんぽ。八幡平は秋田県との境にあるのです)

夜遅くにまた露天風呂へ。
シロクマ相方以外、誰いませんでした。

段差も多けりゃ滑りやすい。
灯りも乏しく、足元が薄暗く、
たどり着くのまでがひと苦労。

また一度入るとね、
寒さで出られない。
ヒョーヒョーと冷たい風が吹きすさび、
まわりは深い深い雪ですよ。

↓イメージ的にはこんな感じです。

(地獄谷温泉のサル!画像はお借りしました)


でもね、

底にきめ細かい灰色の泥が厚くふかふかに溜まった白い温泉は、
いままで経験したことのない感触で、
お肌もつるっつるのすべっすべになるのですよ。
ここに来たら絶対入ってほしいです。


(ずいぶん登ったところにもいくつかあるのですって。
もちろんハダカで向かうのですよ)

たくさんある温泉は湯加減もさまざま、
底のあちこちでポコポコと温度が不安定なお湯が沸いてきているので、
よい湯加減の温泉の、心地よいスポットを見つけるのが大変難しい。
(しかも日により時間により、そのスポットは変化する)
そしてここに至るまでもなかなかの道のり。

藤七温泉、野趣あふれる、そして難易度の高い温泉ですね。


翌朝早くに内風呂へ。


(朝ごはんもバッフェ。もりもり食べます)

食後は上の写真の露天風呂とは反対側にある絶景がのぞめる男女別露天風呂へ。

(雲に隠れちゃってるけど、岩手山が一望です)

冷たい強風でハダカになる勇気なく。

誰もいないので足湯を楽しみましょうかね。


(極楽、極楽)

シロさんもいかが?

今回ももちろんシロさん(の首輪と遺毛)も連れてきています。


(ふだんはジップロックに閉じこめているシロさんを開放)


(雲の合間に岩手山の山頂が!)

さすがにシロさんを温泉に入れることはいませんでしたが、
風景と匂い、雪の感触だけでも楽しんでくれたかな。

ハスキー系のシロさんは雪が大好きな犬でした。


さあ、盛岡へ戻って、宮古へ向かいましょう。


ご覧いただきありがとうございました。

GW帰省-1.大沢温泉-

2017-05-25 08:40:28 | たび・現実逃避
いまさらシリーズ、
GWは今年もシロクマ相方の郷里、岩手県宮古市へ帰省しました。


(日の出より早くに家を出て…阪急岡本駅へ移動中にご来光)

ぎりぎりにスケジュールを固めたので、
希望どおりとはいかず、始発のフライトです。


(機内から。乗鞍岳ですね。大小ふたつの火口がきれいに見えます)

今回は、
初日…花巻観光の後、花巻温泉郷の大沢温泉泊、
2日め…盛岡でランチ後、八幡平にある藤七温泉彩雲荘泊、
3、4日め…盛岡へ戻り一路宮古へ、お義兄さん宅で2泊、
最終日…宮古から盛岡へ。観光後帰宅、
というプラン。


(満開のさくら。花巻空港駅の小さな駅舎)


(花巻駅。『さよぐおでったなっす』、わかりますか?
相方の郷里はこれ以上に日本語離れしています。
将来移住して私、やっていけるのかなあ)


(お出汁の匂いにたまらず注文の駅そば。朝食、早かったですから)


(『宮沢賢治記念館』入口の階段。
背負ってるザックが重くて何気に登山気分。前を歩くのは相方)


(新花巻駅前の食堂でランチ。かき揚げそば。
花巻はおそばの産地なのであります)

観光後、また花巻駅に戻って送迎バスを待ちます。

毎度のことなんだけど、
フライトは貯めたマイレージで無料、
陸地は公共交通機関とこんなサービスを利用。
宿泊もリーズナボーなところを相方が上手に見つけるから、
私たちの旅行はほんとに経済的。

そこを優先しているんだから、
バスや電車が2時間に1本とか3時間に1本とか
それは仕方のないことですね。

ええ、仕方のないことです。


疲れきった頃に、
花巻温泉郷の名湯『大沢温泉』到着です。

ここは現代的な旅館の『山水閣』、
風情ある離れのかやぶき『菊水館』、
宮沢賢治ゆかりの自炊部『湯治屋』と3タイプのお泊まり施設があります。
温泉は個性豊かに5つもあり、どこに泊まってもすべて利用できます。

私たちがお世話になるのは当然『湯治屋』です。

1泊2,900円(税込)です。

すばらしいではありませんか。

このあたりの温泉は古くから湯治で長逗留する人々をターゲットに、
湯治部とか自炊部とか、格安で素泊まりできるお部屋を抱えた温泉宿が多いです。

名前のとおり自炊できますし、食堂もあります。
コタツ、ストーブ、浴衣、布団一式などはすべて有料です。
っていっても50円〜300円くらい。



(歴史を感じさせる木造建築『湯治屋』)


(『千と千尋の…』に出てきそうなたたずまい)


(ほらね!自炊できるんですよ)


(斜面に建つ複雑な建物だからこんな標識があちこちに。
2階を歩いていたら途中から3階になってたりなのです)


(室内もレトロ。お布団はもちろん自分で敷きます)


(ご覧ください、この年季の入ったテレビ台。私より年上では?)

このお部屋、室内は質素でも窓からの風景がすばらしい。


(さくら満開!川の流れる音が気持ちよい)

窓から少しだけ身を乗り出すと、川べりの開放的な混浴露天風呂のすべてが見えます

今朝は4時起きと早かったため、私はしばし休息。
クロマグロ体質のシロクマ相方はさっそく名湯で有名なその露天風呂へ。


晩ごはんは食堂で。


(おろしそば、えび天トッピング)

なんか、今日は三食お蕎麦を食べていますね。

5つある温泉のうち、
夜遅くにいちばん設備の整った『山水閣』内のお風呂へ入りました。

極楽、極楽。


さて翌朝、
朝食前と食後に3つの温泉に入りました。

いつも混んでる混浴露天風呂はあきらめました。

トライはしたのですよ。
『8時から9時まで女性タイム』の表示を見て、
朝食後、8時過ぎに飛び込んだら…

男性ばっかり。

PMって書いてありました。

着衣でよかった。

(脱衣場も露天。露天風呂の近くで脱ぐのです)


(予約しておいた朝ごはん)

チェックアウトしたら八幡平へ移動です。


ご覧いただきありがとうございました。

30年も経つと

2017-05-23 08:55:55 | 外出&食い意地
高校の『卒業30周年記念同窓会』なるものがありました。

それは4月29日、シロクマ相方のお誕生日。

でも30周年記念ですからね、同窓会が優先ですよ。

私は自宅から最寄りの公立高校へ通っていました。
その昔は女学校だったという歴史の名残りからか3分の2が女子生徒。

朝から高校の講堂で記念総会があるというので、実家に前泊して出席。


(実家へ帰ればシロさんのお墓まいり。ナルコユリをお供え)

当時、
私は学力と家庭の都合で大学進学できないことがほぼ確実で。
(つまりデキの悪い女子に教育費を払う余裕はわが家にはなかった。
兄は院卒、私よりいまひとつの弟だって大卒ですのに)

他にも色々事情があって、
小心ながら私なりにやさぐれていたので、
高校生活にあまりよい思い出はなく。


部活動も(勉強も)やってなかったので友人もごく少なく。

そのごく少ない友人たちともいまはほとんど交流がなく、
そんな扱いにくい生徒が先生と親交を深めているわけがなく。

実家近くにありながら、
学校は進んで近寄りたい場所ではありませんでした。


それでも30年も経つとなつかしい。


(ああ、なつかしい!ここに3年間通ったんだ)


(歴史を感じさせる講堂もなつかしい!体育館は別にあります)

なんでしょう。
もはや漂う空気さえもなつかしい!

歳をとるというのはこういうことですかね。

総会開始前、ぐるりとあたりを見渡すも、
私の数少ない友人たちは誰も出席している様子がない。


(卒業後10年、30年、50年の区切りで合同の総会とそれぞれの同窓会があるもよう。
10年…呼ばれてないで?)

「もしやこの後の同窓会もずっとひとりぽっちでは?」
と、ひんやりした講堂の空気よりも肌寒いものをつかの間、感じたのですが。

3年のときのクラスメイトが話しかけてくれたことをきっかけに、
その後は堰を切ったかのよう。

会うひと、会うひと、
思い出すハシから誰とでも気軽に話せて、
当時の面影、思い出を引っ張り出しては盛り上がれる。
時にはハグまでしちゃったり。

30年の歳月は偉大ですね。

当時、
自分から話しかけることなんて考えられなかった先生方や、
あいさつくらいしかしなかったクラスメイト、
同じ中学出身の子たち、友人の友人、
怖くて話せなかった不良っぽかった男の子など、
臆せず話しかけて、途切れることなく会話を楽しめます。

私も人並みにおとなになったんだなあ。

同窓会って楽しい。

そんな気持ちのまま大阪のホテルへ。

総勢160名くらい。
1学年約400人だったからまあまあの出席率?

話が弾みすぎて、写真はほぼナシ。

「このあと、二次会あるんだって!行くでしょ?」

きゃーっ!
いく、いくー!!
いくに決まってるじゃん!

同窓会ってなんでこんなに楽しいの!?


が、

会費は自分が使い込まないよう事前にポチ袋に入れて準備していたものの、

二次会の参加費をお支払いしようとして、

がく然。


お財布がナイ。


自宅に忘れたのか、実家に忘れたのか?
それすらわからない。

とにかくお金がナイ。

貸すよってありがたい声もあったけど、
今度いつ会えるかわからないのにそれはアカン。


ほとんどの子たちと30年ぶりなのに、
こんなにこんなに楽しいのに、
ここでお別れだなんてー!!


(そのときシロクマ相方へ送ったLINEメッセージ)

そういや今日はシロクマ相方のお誕生日、
外食の約束をしていたのでした。
そうだ、そうだ、早く帰らなきゃ。

こういうめぐり合わせだったのでしょう。



でも行きたいな。

名残惜しいな。


未練がましく逡巡していると、
本日の目玉、商品券抽選会が始まりました。

3等、千円20人!

2等、3千円5人!



次々発表され、あちこちで歓声があがります。

1等、1万円ひとり!



これ当たったら行けるんちゃうの?





当てました。

派手な鳥さんは副賞のかぶりもの。
アタマの大きい私には入らず。(中身はからっぽですのに)


卒業後30年も経つと、
ひとは商品券で二次会に参加できるようになるものです。


さあ行くで!


優しい幹事さんたちが
商品券で支払いOKとしてくれ、二次会に無事参加。


この時点でスカッと気持ちよくシロクマ相方のお誕生日外食のことなど忘却の彼方へ。



あれ?

あれれ?

と途中で思い出して、
楽しい二次会を抜け出して帰って、
電車内でLINEで連絡を取るも既読にならず。


今日はゴルフ。
もう仲良しと飲みに行っちゃったんだな。
きっとそこでお祝いしてもらってるよね。


つぐないに、
せめてケーキだけでも買って帰ろう。


ケーキ屋さんではたと気づきました。


…お財布がナイ


こうしてGWの幕は開けたのでした。
なお、お財布は自宅キッチンのイスに鎮座しておりました。



当時、自分のちっちゃな事情なんか胸にしまって、
もっと素直になって高校生活を満喫すればよかった。
みんなちゃんとおとなになってて、いいひとばっかりでした。
「これから仲良くなればいいやん」って言葉にほろり。

歳をとるのは意外に悪くない。


ご覧いただきありがとうござました。