ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

ケニアの旅の思い出~友人宅での暮らし~

2012-09-29 00:24:27 | Singapore/たび・現実逃避
なんてことでしょう。
今月は1回しか更新していませんでした。
 
こちらのブログ、『去年のあなたはこんな記事をUPしていましたよ』とか、
知らせてくれるのですが、それによると私は、ケニア旅行について書いていたらしい。
去年の今ごろ、学生生活がスタートする前に、
友人を頼って、シンガポールからケニアに2週間ほど旅したのです。
あれはシンガ帰国後、6回目まで書いたところで学生生活が忙しくなり、頓挫したもの。
6回目でまだ旅は3分の一。
あの調子で書いていたら、全20回くらいいきそうで。
 
あと1回分、最終回用にと書いたものがお蔵に入っていたので、出してきました。
なつかしいな。
 
 
では、突然ですが、
当時の原文そのままで眠っていたものをどうぞ。
(ひとり盛り上がっていて恥ずかしい文章だけど、修正する余裕がないのであります。)
「なんのことやら?」と首を傾げていらっしゃる時間のあるあなたは、
こちらの方から順にお読みください。→ケニアの旅1.到着
 
本当に突然でスイマセン。
 
 
************
 
友人には、
「プライバシーに配慮して、住まいの様子は写さないから」と断っていたのですが、
「別にいいよ。どこでも撮って」と言ってもらっていたので、最終日に室内も何ショットか写しちゃいました。
彼女の人格が否定されない範囲でここにも載せていいかな、と。
彼女の人格…
ちらっと見えてしまった彼女の寝室、写真は撮っていませんが、あれを公開したら、
仕事ができる!
いつも身ぎれいで美しい!
そこから形成された彼女のイメージが、雪崩のごとく崩壊すると思います。
 
では、
友人宅での暮らしを紹介します。
 
彼女の住むフラット。
このあたりでは有名な高級マンションです。
行き先がここだと言って、トゥクトゥクに乗ってから、(同じ方向の乗客を拾いながら進むシステム)
建物の前に来たら「ここです!」って言わなくちゃ、と、きょろきょろしていると、
「みんなそこ、知ってるから。大丈夫だから」と乗り合わせた人たちが口々に言ってくれるくらい。
でも、この立派な住まいは彼女としては不満だそう。
ケニアンと同じ視線で生活できるよう、平均的ケニアンと同じ暮らしがしたかった、とか。
その考え方、えらいなあ。
 
部屋から見える風景をいくつか。
 
マンション敷地内の駐車場。
 
この塀で囲った中に、盗難防止のため、夜は車を入れます。
左は放牧された牛。背中にコブがあるのはマサイ牛。ケニアではよく見ました。
普通の牛より高いらしい。
 
裏の空き地には、ゴミをあさるニワトリと犬たちも。
よく犬がニワトリを襲わないな、って思います。
ごみ、見たところ食べものなんてあるように思わないのですが、
犬、ニワトリ、ヤギ、カラスと、入れ替わり立ちかわり色々な動物が訪れます。
時にはヒトも。
 
目の前の道路をまっすぐ右に進むと、サイタマ中心に到着します。
トゥクトゥクのある風景、なつかしいな。
 
うらのベランダで彼女が洗濯物を干していると、ちいさいお友だちが寄ってきてくれました。
はき物、持っているのに、こっちの子たちははかないことも多いそうで。
「ゴミだらけなのに、裸足で大丈夫なの?」
友人に聞くと、
「よく、足の裏にくぎが刺さったとか言って、自分で引っこ抜いてたりする」とか。
痛いのと血がダメな私には、聞いてるだけでもコワイ。
 
右が玄関の様子、左が部屋の窓の様子。
玄関は鉄の扉で2重の鍵、扉の向こうにさらに鉄格子の厳重さ。
これが重くて、立て付けが悪くて…私にはかんぬきの抜き差しが大変難しかったです。
  
窓にも当然鉄格子。
そして、ガラスではなくて、アクリル製です。
簡単に割られないように、ということらしい。
 
友人が仕事に出た後に、水没した部屋の掃除と洗濯に追われていると、
ちいさいお友だちがやってきて、「ここを開けろ~!!」
左端に見える青いのは、私が使わせてもらっているマット、スポンジみたいにしっかり吸水しちゃいました。
ちびっこたちは何やら色々話してくれるのですが、スワヒリ語かカンバ族の言葉なので、サッパリ。
「ごめんね。私、J(←友人の名前)と違って、あなたたちの言葉、まったくわからないの」と言うと、
「あらそうなの?あなた、日本人ね。Jはどこ?」と、英語に切り替わる。
こんなにちっこくて、ばっちくてぼろっちい服を着ていても、バイリンガルですかっ!
聞けばケニアは幼稚園から授業は英語で行われ、小学校から国語としてスワヒリ語を学ぶとか。
だから学校教育を受けていれば、誰しもバイリンガルなのです。
シンガポールと同じだ。
参考までに、ケニアの識字率は70%を超えているそうです。
途上国としてはこれは大変高い。
アフリカ諸国の中でも南アフリカの80%超えに次ぐ数字。
蛇足ですが、世界最貧国のひとつ、ニジェールは識字率も世界最低レベルで28%。
(だからどんな国なのか、行ってみたかったわけです。)
教育はその国の発展と密接に結びついているのです。
 
家の近所の商店街、っていうか路地の売店。
私たちの目にはおんぼろで廃屋みたいですが、
どれも現役の店舗、野菜や果物など、チマチマと売っています。
「家のまわりでなんでも手に入るから便利だよ~」
「野菜なんて買ったらその場で刻んでくれるから、料理もラクチ~ン」
日本人には衛生面が気になるところですが、
ご機嫌に語る友人はそんなこと考えたこともないんだろうな。
 
料理上手な友人が作ってくれた最終日の朝食。
フライパンで焼いたトーストと、アボカドとトマトのサラダ、チャイ、というメニュー。
大変美味、ご馳走さまでした。
アボカドとトマトのサラダはケニアではポピュラーみたいでよく食べました。
アボカドは日本で売られているものよりずっと大きくて、ひとつ30円くらい。
濃厚でとろけるようなおいしさ。
シンガポールでアボカドは日本より高くて手が出なかったのですが、
安いスーパーを見つけた今は、私もこのサラダをよく作っています。
後日レシピ公開しますね。
 
暮らしの中での一番の思い出が、水にまつわるもの。
サイタマエリアは乾燥地帯で、水不足が深刻です。
水道水も乾季にはよく出なくなるそうで、
それぞれの住宅やビルで雨水をタンクに貯めたものを使ったり、外から買ったり。
 そのタンクが最上階の友人宅の天井上にあって、
 それが水漏れして私が泊まっている部屋が水没したというわけです。
友人宅の水も、さび臭いというか、泥臭いというか、歯磨きした後で、ずっと独特な苦い後味が。
そんな状況下でも、大切な水を使ってお風呂を準備してくれました。
これがバスルーム。
ホットシャワーがでないので、
お鍋や電気コイルで沸かしたお湯を、奥の青紫のたらいに入れて行水します。
赤道に近いから暑いと思われがちなケニアですが、
標高1,600メートルを越えているので、特に朝晩は大変肌寒い。
夜はダウンジャケットを着こんで寝ていたくらい、水浴びなんでとてもできません。
たった1杯のお湯で足りるのか、とっても不安で、
初日はシャンプーやボディソープを使えませんでした。
でも慣れてくると、シャンプーとコンディショナー、ボディソープ、クレンジングや洗顔料、
総動員してしっかり全身洗っても、お湯をいっぱい残せるようになりました。
いかに少ないお湯で、上手に全身洗って、かつ体も温められるか。
だんだんとコツもつかめるように。
「今日は半分以上もお湯が残ったの!」と、
うれしくなって、友人に報告したくらい上手になりましたよ。楽しかった。
ふだんどれだけ水を無駄遣いしているか、よくわかりました。
帰国してからはお金だけでなく、お水も節約上手になりました。
 
友人、本当にお世話になりました。
旅のプランから手配、そしてネットワークの駆使から、
週末旅行のおつきあいに、私の食事やお風呂の支度まで。
そこまでしてもらえるとは思ってなかったので、すっかり感激。
彼女が地域でも親しまれて、人々の中にすっかり溶けこんでいるというのも、納得です。
 
最後に、夕食に招待してくれた方のお家を目指す途中の、
村の子どもたちと仲良く手をつないで歩く、彼女の後姿を。
 
  
 
出会う人みんなが微笑みながら彼女に声をかけてくれて、ときにハグしてくれて、
それは夕暮れの美しさとあいまって、大切にとっておきたい、印象的な光景でした。
 
*************
 

マラッカ旅行 その4

2012-01-13 01:07:54 | Singapore/たび・現実逃避
これから宿題マウンテンに登頂します。
 
 
今日のお話はひとつ前からの続きです。
最初っからお読みいただける奇特な方は、こちらからどうぞ。
今日で完結しますから。
 
マラッカゴルフツアー便乗の旅、2日めはやっと観光です!
中国嫁2号の夫君が、彼の車で街を案内してくれることになったのです。
他の男性陣は今日もゴルフだというのに、優しいなあ。
かなりの歳の差カップルだし、2号がかわいいだけあって、きっと彼女にメロメロなのでしょう。
 
 
いざ、世界遺産、マラッカの街へ!
 
 
いよいよあの赤い建物たちを心ゆくまでながめて、
教会に入って、博物館に入って、有名な砦にものぼって…。
 
マラッカには見所がいっぱい、しかもお車ドライバーつき。
どこからどう攻めようか、わくわくです。
 
 
  
 車窓から。マラッカの信号は縦なんですね。右は警察署。
 
 
まずは、あのおなじみの赤い建物群に到着です!
 
  ムラカキリスト教会。1735年、オランダ統治時代に建てられたそうです。
 
文字どおり、待ちに待ってましたよ。
 
 
 
ハイ、降りて!
ハイ、そこに立って!
ハイ、写真撮って!
 
   
 左右の写真は、ムラカキリスト教会。
 真ん中はオランダ総督たちの居住を目的として1650年に建てられた「スタダイス」、街のシンボル。
 
フォトスポットもしっかり押さえている夫君、さすがだなあ。
誰かと一緒だと、写真の撮りっこができたりして便利だなあ。
 
と、ここで、夫君の号令が。
 
ハイ、車に乗って!
 
 
え?もう?
まあ、マラッカは見所がいっぱいだから、要領よくまわらないとね。
次はどこかな~?
車を運転してもらって、写真も撮ってもらって、まさに大名旅行です。
 
 
が、ここで車内に響く2号の甘えた声が。
 
「私、ショッピングに行きた~いの」 
 
「よしよし。朝ごはんを食べたらね」と2号夫君。
 
(私と交わす以外の会話はすべて中国語ですが、なんとなくわかるんです。)
 
 
 
って、えええええ!?
 
という展開で、
待ちに待ったマラッカ観光、5分で終了。
 
しかも写真を撮っただけ
これではまるで、アリバイ作り
 
200キロ、1泊二日で観光5分。
 
(お?何気に七五調。) 
 
さらにいうなら、
 
1日め、に振ったも悔やまれて
 
 
などと、一句詠んでいる気分ではないですよ。
 
あああああ。
ここまで来たというのに、なんという無念。
 
シンガポーリアンが今更マラッカ観光なんて興味ないのはわかってたけれど、中国嫁たちもか。
こんなこと言っては何ですが、
中国ってまず経済発展第一で歴史教育には力を入れてないような。
上海にいたとき、大卒で教養のある中国語の先生方からも、そんな印象を受けました。
ましてや、他国の歴史なんて…そう思うと、彼女たちの無関心も仕方ないのかもしれません。
 
その後、朝ごはんを食べて、巨大ショッピングモールへ移動。
 
   
 お店周辺と、朝ごはん。朝っぱらからラーメンにカレー麺です。
 
現在9時。
当然、開いてないでしょ。
 
「いったいいつ開くのよ!?」
またご立腹の中国嫁1号。
だから私にあたらないで。
10時開店って、ドアに書いてあるよ。
今日の彼女は寝不足で、絶好調に不機嫌です。
 
   1階建てで端っこが見えないくらいに続いている、その名も「メガモール」。
 
予想どおり、またも消える1号
本能のおもむくまま行動も、拍車がかかってる…。
2号と夫君は「マックでまったりしているから、探したら連れてきてね」と。
 
ようやく1号を見つけた頃に、モールがオープン。
と、広い売り場で性懲りもなく、やっぱり消えてしまった1号
 
もう驚いたりしませんよ。
ああ、彼女の周りの人間は、みんなこうやって馴らされていくのですね。
昨日のシンガポーリアン男性陣の平常心が、今理解できました。
 
広いし人も多いので、2号とともに探すことにしました。
 
 
それが、ある店で探していると、やがて2号も見失ってしまいました。
 
もーどーなるのー?
 
その店を出るべきか、とどまるべきか、考えていると…
 
 
 
試着室から、値札のついたジーンズをはいた2号の姿が。
 
 
おい。
 
 
試着してたんかい!
あきれる私に、悪びれもせず、「私たちも楽しむ!」。
うん、間違ってない。
 
それからは2号とついたり離れたりで、1号を探しましたが、見つからず。
 
そのうち、2号ともはぐれしまい…あれよあれよという間に、どうしたことでしょう?
洋服の買い物だけがこんなに。
 
   
 左写真は、日本にも店舗がたくさんあるスペインブランド、MANGOのもの。なぜここに来てまで?
 真ん中がマレーシアのもの。ネパールがテーマだそう。右写真が店舗。
 こういう気のふれたような配色の服、大好きなんですよ。
 年を取ると派手好きになるってほんとうですね。若い頃はモノトーン好きだったので、年取りすぎってこと?
 
買い物を抱えて、巨大ショッピングモールを出ると、入ったところと違ったみたいで、そこには遺跡が。
 
 急いで写真だけ撮りました。後から人気スポット、サンチャゴ砦(たぶん)と知りました
   
 マラッカではトライショーと呼ばれている名物デコ三輪車タクシーの写真も。
 
迷いながら、ようやく2号夫君の車にたどり着いて、立ちつくしていたら、
すぐに1号に発見されました。
 
「私、ずっと探してたのよ!」
 
 
おい。
 
 
 
確かに服を買ったり、迷ったりしていた私は悪いけれど、
それは私のせりふでもあるんだぞ。
そもそもコトの発端は誰だったんだ?
 
でも、迷惑をかけたわけだし、気まずくなるのは避けたい。
しばらく考えてから、謝りました。
「長時間、ごめんなさい」と。
すると、「そんなに長くないから」と。
それからまた何事もなかったかのように。
 
いったん人を責める言葉を発すると気まずくなるのが日本人ですが、中国人って、そういうのがないのかな。
言うだけ言って、すっきりしたら、わだかまりも残らないのでしょうか。
ちょっと子どものけんかに似てますね。
 
夕方、ゴルフが終わった男性陣とコテージで合流しました。
 
さっそく私は相方に駆け寄って、
まるで子どもが親に言いつけるみたいに、昨日と同じようにまた惨状を報告しました。
 
相方は昨日と同じようにニコニコして、ひとこと。
 
「今日も楽しい一日だったんだね」
 
だから、
 
ちーーがーーうーー。
 
 
 
それからコテージ前で解散して、一路、シンガポールを目指して車はひた走りました。
 
シンガポール入国審査では、やはり私の入国について色々言われたものの、何とか通過。
入国後、運転中の1号の夫君が、
「シンガポールの道路を走ると、ほっとするんだよね。ハンドルが軽くなる感じ」
と、おっしゃったのが印象的。
一見のんびりした感じのマレーシアですが、
やはり治安も悪ければ、車の運転も荒いようです。
そんな中、二日間、安全運転、ありがとうございました。
こういう温厚で余裕のある方だからこそ、1号の夫が務まるのでしょう。
 
 
私のマレーシア上陸記念、マラッカ旅行は
そんなわけで何をしに行ったのかよくわからない旅でした。
1泊二日だった割りに、そして観光なんて5分しかしてない割りに、
なんだかとっても疲労感が残ったのですが、ともあれ楽しかったです。
期待していたものと、かけ離れてはいましたが
 
 
私、中国嫁たちの悪口をいっぱい書いているみたいですが、
彼女たちのさばさばした性格や、本能のおもむくままの生き方、好きなんですよ。
彼女たちと一緒にいると、「空気を読む」なんて、どれだけむなしいことか。
彼女たちはあれで幸せ、そしてそんな彼女たちといると、無駄な気遣いはしなくてすみます。
これって意外と気楽で、気持ちいいのです。
 
 
とか一見すると草の根国際交流的なものわかりのよいことを言ってますが、
一緒に働いたり暮らしたりは、絶対無理。
と、正直な心がつぶやいております。
 
長いわりに内容のない旅日記におつきあいくださり、ありがとうございました。
 
   サンチャゴ砦近くにいたネコ。見返り美人。

マラッカ旅行 その3

2012-01-11 03:43:03 | Singapore/たび・現実逃避
昨日は、ICA(入国管理局)へ行ってきました。
新しいビザがおりたのです。
今回の取得までの道のりはスムーズ、前回の苦労がうそのようでした。
また、昨日の待ち時間も前回よりずっと短かったです。
(前回の取得当日の様子については、こちらをご覧ください。→祝、ビザ取得!!)
 
 
さて、今日も昨日のお話の続きです。
最初からお読みくださる奇特な方はおとといからお願いします。
 
マラッカゴルフツアー便乗の旅、
1日めのゴルフが終わった後、再び分乗して本日泊まるコテージへ移動しました。
 
 左が到着時の写真。真ん中と右は翌朝撮ったもの。新品のゴルフウェアに身を包む女性は、中国嫁2号です。
   
 
 
コテージ、外観はとっても素敵なんだけど、中に入ってがっかりでした。

     

掃除が行き届いてなくてほこりっぽいし、使ったシャンプーや石鹸がそのまま残っていたりだし…。
 
それに私たち女性陣にあてがわれた部屋は一番大きかったのですが、ベッドがふたつだけ。
ベッドはクィーンサイズ、
誰かがふたつのベッドの境、真ん中で寝ることになるのは、仕方ないですね。

他の部屋はもっとベッドが少なくて、10人もいる男性たちはどうするんだろ?
と、荷物を整理しながら思いをめぐらせていたら、

「あー、疲れた~!!」と、中国嫁1号2号が、
ふたつしかないベッドに
 
同時にばっふ~ん
 
 
…私、真ん中決定やん。

 

 

 
    
 
後から聞いたのですが、ここ、個人の私用の持ち物だそうです。
どなたかが所有者の友人で、今回お借りしたとか。
でも使用人に管理を任せていてあまり使っていないので、この有様なのだとか。
 
遅めの夕食は、地元マラッカでも人気のプラナカン料理のレストランでいただきました。
 
   人気店だけあって、お客さまでいっぱい。
  
マラッカのプラナカン料理、どれもおいしかったですが、
味も濃いし、うま味が濃すぎてちょっと不自然。
 
 
   
 
「大量のアジノモトを使っているんだよ」と、シンガポーリアンのひとりが教えてくれました。
へえ…味の素ってシンガポールでも味の素なんだ。
すごいな、味の素。
と、そこに感心する私。
  
         
 
その後、夜12時もまわって、一日の疲れを取るべく、みんなでマッサージ店へ。
全身マッサージ1時間でRM45(約1,100円)でした。
さすがに安い!
 
   
 
マッサージが終わってから、極楽気分でみんながそろうのを待って、再び車へ。
ああ、このままここで寝たい。
それができないなら早く帰って、ベッドとベッドの間でもいいから早く寝たい。
至福の心地よさで車内でうとうとする私。
 
 
 
が、
 
 
このとき、本日最大のハプニングが。
 
中国嫁1号、深夜のマラッカの街へ飛び出して…
 
 
闇に消える。
 
       
 
 
 
帰ってこないのです。
 
原因は…夫婦喧嘩?
 
 
手分けして探すことになったシンガポーリアン男性陣。
 
「君たちはここにいていいから」と、ひとりが後部座席に座る私たちに言ってくれたのですが、
そりゃ、そうやん!
しょっちゅう来てるあなたたちと違って土地勘もないし、
中国語だってしゃべれないから、彼女を探し出しても説得できないやん!
 
どこへ行ったの、中国嫁1号?
どこまで本能のおもむくままなの~?
 
私は早く寝たいし、みんなだって疲れていて早く帰りたいのよ~!
 
 
 
その後、彼女を無事捕獲。
私たちはコテージに戻ることができました。
たぶん午前2時前くらい。
 
 
どうもみなさん、
慣れていらっしゃる様子で、何事もなかったかのよう
さすが中国嫁とつきあう方々は違うなあ。
機嫌を直した彼女は、男性たちと一緒に酒盛りを明け方まで楽しんでいた様子
 
 
その頃、私は
部屋のあちこちをチェックしていた嫁2号に呼ばれて、使われていました
「シャワー、お湯が出ないみたいよ」って。
それは一大事でしょ。
彼女はバスルームでシャワーを出しながら色々言い(英語と中国語のちゃんぽん)、
私は外で壁にあるパネルのスイッチなどあれこれいじる役。
 
私が「これでお湯、出たんじゃない?」と聞くと、
「うん。お湯になってきた!」と。
やりましたよ!
言葉が通じなくても、気持ちは通じるもんですね。
 
「じゃあ、トイレに行きたいから、開けていいかな」と、
声をかけて、ノブを回すと、
 
 
鍵がかかってる!?
 
 
シャワー、もう浴びとるやん
 
 
でも、着替えもだけど、石鹸とかシャンプーとか、持って入ったのかな?と思っていたら、
案の定、中から声がして、「貸して~」と。
どこまでも本能のおもむくまま。
 
その後、私がシャワーを済ませると、2号はすでにベッドの中でした。
階下で酒盛り中の1号に、
「真ん中で寝るけれど、寝相が悪くてスペースが狭くなってたら起こして」とあいさつ。
二階へ戻り、ベッドに横になると、
目を覚ました2号が、
「そっちのベッド、さっき見たら、シーツがきれいじゃなかった。こっちへおいでよ」と、
ふとん(毛布?)をあげてくれました。
ふたりでひとつのベッドに。
 
明け方には1号もやってきて、
また2号が、私とは反対側のふとん(毛布?)をあげて、入れてあげました。
結局、私たちは、ひとつのベッドでくっついて寝たのでした。
 
マラッカで中国嫁たちと川の字…貴重な経験だなあ。
 
  これは翌朝撮ったもの。彼女たち、ゴミも床に捨てたままだ…。

マラッカ旅行 その2

2012-01-10 00:16:43 | Singapore/たび・現実逃避
これから宿題マウンテンに登頂します。
 
宿題ね、どれも期限まで何日かあるんですよ。
でも、やってもやっても減らなくて…
差し迫ったやつから向き合うことになるから、毎日、自転車操業状態です。
 
 
 
さて、今日のお話は昨日の続き、
12月に行ったマラッカゴルフツアー便乗の旅のお話です。
 
期待していなかった割においしかった昼食後、波乱はいきなりやってきました。
 
  ゴルフ場のレストラン
 
昼食後に入ったゴルフ場の売店で、中国嫁たち、ウェアの試着で時間をつぶし始めたのです。
店員さんをそれぞれ捕まえて、サイズ違いやら色違いやら、何着も出させて、
次々試着しては、私にチェックさせる嫁たち
 
そして買った服にその場で着替える!
 
 フィッシュヘッドカレーと鶏肉の甘辛いため。
    
 シンガポールのお料理とあまり変わらなくて異国感ゼロ。おいしかったからいいです。
 
 
服を買った後は、受付に行き、「どこか休めるところはないの?」と聞いておりました。
すると、受付読書室を案内されました。
そこには読書している男性のお客さまがいるというのに、
嫁ふたりとも、スカート姿でソファに横になる
 
ひとりは土足だ
 
しばらくすると健やかな寝息が…本当に寝てる!
休めるところって、寝られるところって意味だったの!?
 
  案内された読書室。私のとなりで中国嫁たちがすやすや寝ています。
 

 
    
  読書室においてあった健康雑誌。マラソン特集が組まれていました。
  右の女性、42キロ走るときもこの頭なのでしょうか?ムスリムって大変です。

 
しばらくすると中国嫁1号が目覚め、
どこかへ行って…帰ってこない!
 
中国嫁2号がついてきてくれて、ふたりで広いゴルフ場を捜索活動
 
嫁1号、無事見つかったのですが、相当ご立腹の様子
 
「いったいゴルフはいつ終わるのよっ!?」
 
私に食ってかかられても…。
気分を変えるべく、3人でプールサイドへ移動しました。

 

 
そこでも、
プールで泳いでいる知らないお客さまに大声で話しかけたりして。
本当にすごいよな、と思っていたら、
いつの間にかレストランのウェイターに缶ビールを運ばせて
 
昼下がりから1号2号の酒盛りが始まりました!
 
万一、酔っ払って暴れだしたらどうしよう?
他のお客さまに迷惑にならないよう、いざとなったら防波堤になる覚悟で、
隣でスイカジュースを飲む私。
 
  
 
 
円もたけなわな頃を無事乗り越え
夕方、やっと男性陣のゴルフが終了。
 
 
 
長かった。
 
 
 
私はシロクマ相方に駆け寄り、
ことの次第、いかにひどい目にあっているかを報告しました
 
相方はニコニコして言いました。
 
にぎやかで楽しそうだねえ。仲良くしてくれてうれしいよ
 
ちーがーうー。
 
とりあえず、嫁1号2号とのセットから開放されたのはうれしい。
彼女たちは、中国人らしい本能のおもむくままの行動形態とはいえ、
率直でユーモアもあって、気遣いを見せるところもあり、
つきあいやすいと言えなくもないのです。
 
でも私、ふりまわされ過ぎでしょう?
 
観光らしいことをまったくしていないわりに、長い1日でした。
まだまだふりまわされる私のマラッカ旅行は、明日へ続きます。

マラッカ旅行 その1

2012-01-09 01:57:48 | Singapore/たび・現実逃避
12月半ばに行ったマラッカ旅行について、
小分けにしてお届けします。
 
旅のいきさつについては、こちらをご覧ください。→シロクマさんのお洗濯物
 
 
マラッカへは何台かに分乗して車で出発しました。
私とシロクマ相方以外は全員シンガポーリアン、一行は数えてみたら13人でした。
奥さまは私を含めて3人です。
 
シンガポールは島国で、隣国マレーシアとは橋でつながっています。
陸路の国境越えは初めてではないのですが、
車に乗ったまま出入国審査を受けるのは初めてでした。
(バスの場合は下ろされるそうです。そりゃそうか。)
まずは橋の手前でシンガポールの出国審査。
   
審査官もハコモノに入ったままだし、まるで日本の高速道路の入り口みたい。
車内と距離もあるし、これでパスポートの写真との照合なんてできるのかな、と思って相方に聞いたら、
「時々彼らがこちらまでやってきたり、車から出て顔を見せろと言われたりするよ」とのこと。
 
私はビザなし時代に入出国を繰り返しているし、
保持している学生ビザはタームが終わると無効になると聞かされていました。
だからトラブルになっては皆さんに迷惑がかかると、どきどきしましたが、すんなり。
ほっとしました。
 
ゲートをくぐると1本の橋が。
橋の向こうはマレーシアです。   
 
   
                     さっそくケイタイ会社より「マレーシアへいらっしゃい!」のご挨拶メール。
 

橋を渡って、今度はマレーシアの入国審査。
ずら~っと車が並びます。
審査官の女性がヒジャブ(ムスリムの女性の髪を覆うスカーフ)をつけていたことで、
マレーシア入国を実感。
    
 
ゲートをくぐるとマラッカまではハイウェイで一直線。
200キロだから約2時間で到着だそうです。

 
マレーシアのハイウェイは、
以前、「両側に続くパームツリーのプランテーションが壮観だ」と聞いたことがあったので、
それを見逃さないように気をつけようと思っておりました。
 
が、心配無用。
本当に何時間もずーーーっとパームツリーが続きました
 
     
   左は成長したパームツリー、延々と続きます。右はまだこどもの小さな木。
 
これってイギリス植民地時代のものをそのまま引き継いだとか。
マラッカまでの200キロ、延々と続くプランテーションは確かに壮観。
すごいな植民地政策。
マレーシアではパームオイルの生産は主要産業のひとつ、世界第一の生産国だそうです。
  
   
  ハイウェイのインターにて。
  左がシンガポールのナンバープレート、右がマレーシアのです。
  シンガポールが淡路島サイズで人口500万人であることを考えると、桁数、多いですよね。
       左へ行けばクアラルンプール、私たちはもちろん右へ!
 
 
ハイウェイは事故があったみたいで大渋滞で、
予定より大分遅れてマラッカのゴルフ場に到着。
気候も同じようなものだし、景色もゴルフ場に限っていえば、マンションの庭と同じようなもの。
ということで、異国へ来たって感じがまったくしません。
 
                         
 
男性陣は軽く食べてそのままコースに出るので、
女性のみなさんは、今日は街へ出るのはあきらめて、そのへんで時間をつぶしてて、となりました。
そのへんって…聞けば、エステもマッサージもスパもないゴルフ場、どこで時間をつぶせというの?
 
  
   ヤシの木が茂る南国のゴルフ場。
 
私ひとりだったら勝手にゴルフ場から出て街へ行くのですが、
お連れさまがふたりいるので勝手なことはできなくて。
明日もこのメンバーで一緒に行動するわけですしね。
 
ということで、まずは奥さま方と一緒にランチ。
 
奥さま方は30代半ばと20代半ば。
意外においしいゴルフ場レストランの料理を囲みながら、親交をはかります。
 
が、ふたりとも私以上に英語が苦手なようでした。
私より若い世代のシンガポーリアンでそれは珍しい。
だって、シンガポールでは、小学校から英語で授業があるのですから。
ましてや、夫が自家用車で毎週ゴルフを楽しむような暮らしぶり、の奥さまですよ。
彼女たちのご夫君は、みなさん英語が堪能ですし。
と思っていたら、ふたりともシンガポーリアンではなく、
本土、中国からお嫁に来た中国人と判明。しかもたぶん最近のことかと。
 
話が少しそれますが、
中国のある程度情報を得られるエリア、階層の人々は、海外志向がとても強いようです。
特にひと財産築いた層では、その傾向が顕著だとか。
共産党政権の元では、いつ身包みはがれるかわからない、という不安があるのでしょうか。
脱出先を考えるとき、間違いなくシンガポールは上位にランクインするでしょう。
国民の75%が中国系、中国語も英語以上によく通じますから、違和感なく溶け込めて、苦労も少なそう。
一家そろっての脱出はそれなりの財力がないと難しいですが、女性ひとりならカンタンです。
そういうわけで、邪推かもしれませんが、中国嫁を持つシンガポーリアンは多いように思います。
彼らの見た目や話す言葉に違いはないので、一見するとわからないのですが。
ベトナムやタイなど旅先であったカップルもそうだったし、わが家のお隣さんもそう。
もちろん純粋な恋愛結婚もあるのでしょうけれど、すべてがロマンスだけでは語れないのでは?
今回の奥さまたちもふたりとも、ご夫君とはひとまわりかふたまわり、歳が離れています。
 
これから明日まで一緒に過ごすのが、中国の奥さまとは。
中国の方の、本能のおもむくままに生きる姿は、上海でよく知ったつもり…。
 
ああ、なんだか波乱が予想されつつ、明日に続きます。