ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

ただいま、です!

2011-06-30 15:24:08 | Singapore/日記
お久しぶりです!
 
シンガポールに戻ってきました。
といいますか、戻ってきていました。
 
日本への帰国は1週間くらい。
その間、ひとと会う予定はあまり入れないで実家でのんびり過ごしました。
といってもけっこう雑用があるものですね。
私たちの神戸の住まいはそのままなので、その掃除や郵便物のチェック、相方依頼の探し物をしたり、
金融機関や病院に行ったり、美容院に行ったり…。
毎日ちびちびと用事をこなしていました。
 
会った友人は帰国してから連絡を取ったふたりだけ。
私の友人は働いていたり、育児真っただ中だったり、もしくはその両方だったりで、みんなご多忙。
親しい間柄ではあっても、日本にいた時でも、もう何年も会っていない友人もいます。
友人も日本にいるとは限りませんしね。
みんなそれぞれに自分の世界や時間がありますから、ずっと会えなくてもじっくり育んだ友情は不滅なのです。
(と、思っているのは私だけだったりして。)
 
とはいえ、日本を2ヵ月離れていただけであっても、気のおけない友人との再会はうれしいもの。
おいしい日本のご飯をもりもり食べながら、もりもりしゃべって楽しい時間を過ごしました。
 
ひとりは以前にカードを送ったお嬢さんのお母さん。
彼女とは一緒に働いていたときからのつきあいだから、10年以上。
今回、急に連絡して会ったにもかかわらず、彼女は日本の美味をたくさん持たせてくれました。
それもマクロビ相方も食べられるもので、かさばらないもの。
れしい。
こういう心配り、私にはないものだなあ。
彼女は働いていたときからそんな感じだったのですが、長いつきあいの割には見習えてない私。
いつもいたれりつくせりしてくれる友人に申し訳なさを感じながらも、性根を直さず、つきあいつづけています。
お嬢さんは届いたカードを大切にしてくれているそうで、それもうれしかったです。
 
もうひとりは、私が相方のマンションに転がり込んでから知り合った、その地域でできた唯一の友人。
結婚を機に、学者の夫君の都合で日本に住むことになったソウル生まれの才媛でトリリンガル(韓国語、英語、日本語)。
私はひと様からすれば悲惨な英語力ですが、今まで別段、不自由は感じていませんでした。
それどころか“いかに少ないボキャブラリーとめちゃくちゃな文法、
ジェスチャーの駆使と度胸でその場を乗り切るかが腕の見せ所”と楽しんでいたくらい。
それがこちらの生活で、「やっぱりまともにしゃべれないとえらい目にあう」と痛感。
それも時々で深刻な状況でないなら楽しむ余裕もありますが、
今回はビザ云々でも情報収集に難儀したこともあって、心を改めました。
ですが、働いてもいないで、子どももいないとなると、なかなか英語を使う機会も限られるものです。(←言い訳)
で、その友人に、「ねえねえ、私たちの会話を次回から英語にしてよ」と頼んでみました。
「そんで、私の英語が変だったら、直してよ」と。
あっさりO.K.
次回、たぶんまた1、2ヵ月後、
神戸で、美しい英語を話す韓国美人と怪しい英語を話す関西のおばちゃんを見かけたら、それは私たちです。
 
 
日本でのお話や、シンガポールへ戻ってきて今日に至るまでの小ネタも色々あるのですが、
しばらくひきこもる予定なので、それらを小出しにして出し惜しみしようと思います。
 
 
     【梅雨の日本は雨続きでした。植物がいきいきしてシンガポールとは違う美しさ。】
 
 

おうちへGO!その3

2011-06-12 12:26:52 | Singapore/外出&食い意地
さきほど、シロクマ相方が嬉々としてゴルフに旅立ちました。
本日はマレーシアまで。
どんなに暑くても、ゴルフとくればへっちゃらなのです。
 
シンガポールではプレー代が高くつくので、多くのゴルフ愛好者が日帰りの気楽さでマレーシアに渡ります。
実は、三度の食事よりゴルフを愛するシロクマ相方、こちらではゴルフ仲間が見つけられず、いまだコースに出ておりませんでした。
それが、2週間ほど前、いつものように「ゴルフの練習に行ってくる」と言って車で出かけたのです。
が、いつもの国内の練習場に行かずに、そのまま思い切って国境を越えたそうです。
で、見つけたマレーシアのゴルフ場で、「ひとりなんだけど、どこかのグループに入れて欲しい」とフロントで依頼し、
無事、シンガポールからの中国系と韓国人のご一行様に入れてもらった模様。
中国系の方とは英語でのコミュニケーションがスムーズにいかなかったそうですが、韓国人の彼とは盛り上がり、意気投合。
「また次回も一緒に」と連絡先を交換し合ったのだとか。
以来、彼はまるで恋人からの電話を待つかのように、その彼からの連絡を待ちました。
そして、先週はすさまじい雷雨で中止になったものの、
念願かなって本日、マレーシアのゴルフ場を待ち合わせ場所に、みずからハンドルを切って出かけたというわけです。
 
国境を越えると、シンガポールナンバーの車は悪い人たちに狙われやすいというのがシンガポールの常識。
経済格差がすごいなかでも車を持っている人はお金持ちに属するそうだし、治安がよい国から来た人は、スキがいっぱいですからね。
だから、たいていの日本人はまずシンガポール国内でゴルフ仲間を見つけるか、
旅行会社にゴルフツアーをアレンジしてもらうなどして、ひとりでの行動は避けるらしいです。
それなのに、シロクマ相方のその向こう見ずさというか大胆不敵さ。
どこまでも個人行動。
シロクマなうえに、一匹狼。
そんなことだから、絶滅の危機にあるのでは?
まあ、機嫌よく日々を過ごしてくれれば、私としては放っておかれても満足です。
 
 
さて、大変長くなって申し訳ありませんが、前回の続きです。
本日、2回目の更新、1回目から続いております。
最初からご覧になってくださる方は、こちらからどうぞ。
 
小林氏は実に使命感の強い方でした。
曲がりかけた背筋もしゃんと伸ばして、凛々しく私を引率してくださいます。
横断歩道前では「Red!」と、私はすでに止まっているというのに手で制止し、
青になると「Follow me!」と、コブシを高く振り上げて力強く引率してくださいました。
 
その雄姿たるや、ジャンヌダルクを彷彿とさせるほど。
 
   【「Follow me!」の叫びが聞こえてきそうなジャンヌの雄姿。小林老人に重なります。】
 
後に続く自分がただひとりのフランス兵という事実がなければ
そして、オルレアンたらんとするこの地がシンガポール一のビジネス街であるという事実さえなければ
感動に胸がふるえそうです。
そして、ジャンヌよ、あなたは気にならないようですが、私は気になります…
私たち、群集の視線を集めています。
 
その後も、ヒナを連れた親鳥のように、
駅名やエスカレーター場所を教えてくださったり、ベンチに掛けるよう促してくださったり。
電車が来ると乗客が降りるまで「待て」といい、降りる乗客が途切れると「さあ、乗ろう」と合図したり。
車内ではシンガポーリアンの常識として当然のごとくご老人の小林氏に席が譲られたわけですが、
それを私にむけて「ここに座りなさい」と促したときには、
さすがに無抵抗を決めてかかっていた私も、まわりの冷たい視線に震え上がって力いっぱい拒絶しました
小林氏にとって、あくまで私は保護が必要な可哀想なひとなのです。
車内では駅につくたび、アナウンスがあるというのに駅名を復唱して教えてくれ、
小学生でも見てわかる車内の路線図の見方も教えてくださいました。
彼は最後まで決して親切という名の手綱を緩めず、
三國氏との約束どおり、「さあ、次がチャイニーズガーデンだからね」と言って、
通路を挟んで向かいの席で居眠りしていた私をゆすり起こして、電車を降りていきました。
ありがとう、小林氏。
こうして小林氏は三國氏の期待に見事に応え、責任を果たしました。
そして、私もふたりの期待に応えるため、最後までアレが不自由で可哀想なひとを演じきったのでした。
 
    【波乱万丈の末、持ち帰った美味ドリアンパフ】
←苦労の甲斐あってマクロビ相方はふたつもつまみました。21個中ふたつ!泣くな、私。
 
当然、私は無事、チャイニーズガーデンまで帰ってきたわけですが、
親切なおふたりのご好意をムダにしないよう、
アレが不自由で可哀想なひとのまま、バスではおとなしく無抵抗を貫き、
降りてからはずっとくっついてアレなわりにはお利口なひととして行動したおかげで、ぐったり疲れ果ててしまいました。
久々の底知れぬ脱力感。
三國さん、小林さん、ご親切にどうもありがとう。
あなたたちから受けた身に余るご恩はこの疲労感とともに、一生忘れません。
やはり私はひとの出会いには恵まれているようです。
うれしいな~。(棒読み)
 
  【疲れとのどの渇きで久々に体が渇望、チャイニーズガーデン駅のビーン氏。イギリスのあの方と違って素直にキュート】
             ←イギリスのあの方。一筋縄ではいかないキュートさ。
にぎやかしの私のビザなしシンガポール滞在も一筋縄ではいかず、
滞在期間切れで、明日、というか本日深夜便にて帰国します。
 
今度は、日本のおうちへGO!
シロさんに会えます!
 
というわけで、更新、しばしお休みします。
ながながとご覧いただき、ありがとうございました。

おうちへGO!その2

2011-06-12 00:40:20 | Singapore/外出&食い意地
今日のお話は昨日の続きです。
最初からご覧になる方はこちらからをどうぞ。
 
貫禄ある眼光鋭いインド系、三國氏に話しかけられ、どきどきしながら私は答えました。
「駅までです」
鼻をくんくんさせましたが、ドリアンパフは臭いってほどにはにおってないような。
でも私はドリアン好きだから、においにも寛容なのかもしれません。
 
三國氏、「駅ってどこの?」
心なしか表情がゆがんでいるようです。
私、「スイマセン。におうんでしょうか?どこの駅でもいいので、着いたらすぐ降りますから」
三國氏、「どこの駅でもいいってことはないだろう。どこまで行くんだね?」
怒っているのでしょうか。
大きな声にすくみあがります。
こんな炎天下の知らない土地で、すぐ降りろ、とかなったらどうしましょう。
それだけはやめて。
非はドリアン臭を漂わせている私にあるので、できる限り下手に答えることを心がけます。
ですが、緊張感にびびりんぼうがプラスされて、アワワワ英語にむなしく拍車がかかっただけでした。
私、「い、家の最寄はチャ、チャイニーズガーデンという駅ですが、と、と、と、とりあえず、ど、どこでもいいので駅に着けば、あとは電車で移動しますから」

老人気質のせっかちさか、私の話の後半を聞かずして、三國氏が声を大にして言いました。
 「アンタ、チャイニーズガーデンなんて、そんな駅に行かないよ、このバスは!」 

ええ、それは、わかっています。
わかっていますとも。
だから怒鳴らないで。
私の最寄駅はどちらかというとシンガポールの西の郊外で、ここらは東の郊外。
どちらも郊外だから、ふたつの駅を結ぶバスが都合よくあるわけがない。
でもとにかく、どこでもいいから駅に着けばいいの。
暑くて待ってられなかったの。
ある意味、端と端だから、間を西に走るバスは必ず家に近づくわけで。
ええい、冷静になれ、私。
さらさら英語が出てこないのがはがゆい。
まさか、こんなところで、降ろされるのか、私?
少ないとはいえ車内の乗客みんなの視線を集め、一層、緊張感が増します。
 
窮地に立たされた私が、どう言えばわかるのか、と頭を抱えている間に、三國氏が騒ぎ始めました。
この方、いちいち声が大きいと思ったら、補聴器をつけていらっしゃいました。
 
「だれか~、チャイニーズガーデンのほうに行くひとはいないか~!?」
 
え?
ここで降ろされるなら、行き先の同じ人を募ったりしないはず。
なんだか予想しない展開に。
そして、さらに注目を集める私たち。
そうすると、ご高齢の小林稔侍といった感じの中国系のご老人が答えました。
「そこまで行かないけれど、(手前の)ジュロンに行くよ」
小林氏は座席を移動して三國氏の通路を挟んで向かいに座りました。
「チャイニーズガーデンがどうしたって?」
三國氏と小林氏の会話に耳をすませます。
 
え?
ちょっと待って。
hard to go by herself
、とかそんなフレーズが聞こえたような。
問題は私も持っているドリアンパフじゃないの?
私自身なの?
 
このひと、ひとりで行くのが難しいみたいなんだ。連れてやってくれないか
  
どうもそんなふうに、三國氏が小林氏に依頼している模様。
ちょ、ちょっと、なんで勝手にそんな話に。
私、英語は弱いし、バス路線図にも弱いけれど、
ひとりで帰れないほどアレが弱いわけではないのですが?
私があたふたしながらもなすすべがないままでいると、老人ふたりの会話はどんどん進んでいきます。
「ああ、なら○○で降りるから、そこから手前の駅まで一緒に電車に乗って、次に降りるように教えてあげよう」と。
ええ~?
駅にさえ着けば、それがどこの駅でも路線図を持っているから、ひとりで大丈夫なんですけど。
注目を集めていた私たちに車内の緊張感は高まっていましたが、
小林さんが私を引き受ける展開になりそうだとわかったのか、一挙に安堵感が漂います。
車内にはもとののどかさが戻ってきました。
まわりの注目から開放されたのはうれしいけれど、保護者つきの移動ははっきり言ってありがた迷惑。
どうしよう、と困り顔の私を見て、後ろの方に座っていた大学生風の若いお嬢さんが、クスクス笑っています。
私と目が合うと、「大変ね」と言った風にニヤリと笑いました。
彼女には、私が言葉は不自由でもアレはそれほど不自由ではないとわかるみたいで、
私の意図することもわかっているみたいなんですが、
親切すぎる老人たちは、私のことを盲目的にアレが不自由な可哀想なひとと決めてかかってるみたいで。
彼らの正義感に燃えるマナコには、もう可哀想な私しかうつっていないのです。
も~、笑ってないで説明し~て~く~れ~。
 
「あの、駅に着いたら、路線図、持っているし、家はチャイニーズガーデン駅のすぐ近くなので大丈夫です」
と、私が精一杯冷静になって、一所懸命説明するも、
「うんうん。駅の名前はわかっているんだね。それはよいことだ」と、ふたりの老人は取り合ってくれず。
保護者不要をあんまり強く主張して、意気投合した彼らの親切をむげにするのも心苦しい。
結局、彼らの采配に任せて、無駄な抵抗はやめることにしました。
なんでこうなっちゃったのかな。
落ち込む私をよそに、三國氏&小林氏は、
「いいことをしたよね!」という英雄のような誇らしげな表情で、
私の話題で盛り上がり、その後は世間話に花を咲かせているようでした。
乗ることほぼ半時間、車窓には知っている風景。
いくつもの知っている駅を通り過ぎます。
それをむなしく眺める私。
小脇には私に無実の罪を着せられかけたドリアンパフ。
ああ、降りたい。
後方に座っていたお嬢さんは私の表情が見える前方に席を移動して、
おかしくてたまらないといった様子でまだ笑っています。
ち~く~しょ~。
 
ということで、私はバスを降りるまで三國氏の保護下におかれ、
小林氏が降りるというバス停にさしかかる前に「よろしく頼むぞ」というような言葉とともに、彼に引き渡されました。
私が小林氏についてバスを後にする際には、
主婦らしき方とおばあさんのあたたかくも間延びした拍手まで
や~め~て~。
降りたところは都心の知っている風景だったし、駅の案内板があったので、後はホントにひとりで行けるんだけどなあ。
とりあえず、親切心あふれる三國氏にお別れとお礼の会釈くらいはしておこう、とバスの窓を見上げると、
くだんのお嬢さんがまたニヤリ。
き~っ。
最後まで面白がりやがって!   
 
小林氏に引き渡されたアレが不自由な可哀想な私の旅は、もう少し続くのでした。
 
  【激ウマラクサのお店が入っていたフードコート】

おうちへGO!その1

2011-06-11 07:12:24 | Singapore/外出&食い意地
今日のお話は昨日の続きです。
 
さて、カトンにて無事ドリアンパフを買って、帰路に着くことにしました。
健脚には自信があったのですが、シロクマ相方でなくてもこの暑さはたまりません。
また半時間、駅まで歩くのがイヤになりました。
タクシーに乗ったりするのももったいない。
そもそも空車のタクシーがあまり走っていない。
 
幸いにも近くにバス停があったので、渡りに船でバスに乗ることにしました。
バス停にはバスの番号と行き先の停留所がすべて表示されたボードがあり、
それによるとこのバス停には6つの路線バスが止まるようでした。
6つのなかから、最寄駅までたどり着けそうな番号を探しました。
バス停の前に立ってボードを凝視すること1分、直射日光直撃でもう溶けてしまいそうです。
こんなところで長いこと待つのはイヤだなあ、そう思いながら探していると、バスがやってきました。
10番。
そのバスがどこにいくのかまだ確認できていませんでしたが、ここで待つのはイヤなので乗ることにしました。
方向はあっているから何とかなるでしょう。
 
バスも電車も、交通費が安上がりなのがシンガポールのよいところ。
時間さえあれば、目的地まで最短距離でなくって乗換することになったり、大回りになったりしても、
お財布にはさほど響かないので気軽に利用できます。
 
シンガポールのバス車内にはルートマップや停留所のアナウンスは一切ありません。
乗ったが最後、あとは自分の目だけが頼りです。
そしてたいがいのバスは、意外にルートが長い。
目的地まで1時間くらい乗ることもあります。
でもこんな小国の路線バス、必ず駅をとおるか、駅が終着点だったりするはずです。
そう考えて、駅近くになら必ずある道路上に立っている駅の案内板を探します。
それを見つけてから“降りますボタン”を押したらいいわけです。
 
治安が悪くて、夜遅かったりしたら、こういうことはしたくないですが、
治安もよいし、昼間だし、なんてことないのです。
間違えてあらぬ方向行きに乗ったからといっても、
ヨーロッパみたいに国境を越えてしまうことも、
アフリカやアラブのどこかみたいに襲撃されるということもないわけですしね。
昼下がりの車内は、老人や主婦、学生さん風と乗客もまばらで、バスはのんびりと郊外を走っています。
 
そんなのどかな光景のなか、駅の案内板を探すため、そわそわ窓の外を見やる私。
その私を長い座席に距離をおいてとなりに座っているご老人がじっと見ていました。
インドバージョン三國連太郎といった風の、三國さんをさらに濃くした顔立ちで、貫禄あるたたずまい。
そのするどい眼光が私に向けられているのです。
やばい、ドリアンパフがにおうのかな?
 
電車では持ち込み禁止のドリアン、
バスなら、そしてお菓子になったドリアンパフなら許されると思ったのですが、
念のため、箱を入れてもらったナイロン袋の口をきゅっとかたく結びました。
ご老人のはりつく視線も気になるのですが、
案内板を探さなくてはならないので、外へのきょろきょろは止められません。
 
しばらくすると、
「アンタ、どこまで行くのかね?」
ドリアン臭が我慢できなかったのでしょうか、険しい表情の三國氏に話しかけられてしまいました。
どきぃっ。
やっぱりバスも持ち込み禁止なんでしょうか。
 
ドキドキしながら、明日に続きます。
 
【手描きの華麗なプラナカンのレンゲ。ふたつで$15(約1,050円)と吝嗇家、大出費】
     
 
  

カトンへGO!

2011-06-10 08:55:18 | Singapore/外出&食い意地
先週金曜日の話です。
初めてのヨガレッスンの日で、動きやすい格好をして出かけました。
ところが、レッスンに向かう電車内で先生から連絡があり、私、レッスン開始時間を1時間勘違いしていることがわかりました。
昨日せっかく「今日は水曜日じゃなくて木曜日。だから明日は金曜日」と相方に教えてもらったのに。
ニートは曜日にも祝日にもうといですが、時間にもうといです。
ニートだからというより、ここまでくると人間に問題があるのかもしれません。
間に合わないので、というかレッスン開始時間をとうに過ぎているので、今回は欠席ということに。
せっかく出かけたのだし、と、そのまま行き先を変えて、同じ方向でより遠方のカトンを目指すことにしました。
ちょっとした遠足気分です。
 
ガイドブックではバスでの行き方を書いていたのですが、
健脚には自身アリなので、というか吝嗇には自身アリなので、最寄駅から歩くことにしました。
30分も歩けば中心街までいけそうです。
 
今日も天気がよいです。
 
よすぎます。
 
暑いです。
 
蜃気楼が見えそうなくらいです。
 
 
【途中にあったさわやかな印象のヒンズー寺院~ああ、涼しいところで白いダースが食べたいな~
 
     ←青と白のおいしいコントラスト→ 森永 白いダース 12粒
 
カトン、前々から行きたいと思っていたのです。
そこは高級住宅街で今もプラナカン文化が息づいているということです。
プラナカン文化とは、その昔、マレー半島に貿易でやってきた中国人がマレー人と結婚するようになったところが始まりで、
中国とマレーの文化をベースにヨーロッパの文化も混ざったりして独自に発展した文化なのだそうです。
陶器や衣服、建築物も繊細にして華麗。
女性の皆さんは惹かれること請け合いです。
 
           【住宅街(左)と商店街(右)~パステルカラーと細かい装飾がプラナカンのお約束?~
 
料理も中華とマレーのいいとこ取りとくればおいしくないはずがありません。
だから、プラナカン料理とかニョニャ(プラナカンの女性の呼称)料理とか呼ばれるものも絶品だそうです。
 
で、私の第一の目的は、当然のこと食にありまして。
絶品料理でもお高いものは圏外、私にとっての身近なニョニャ料理といえば愛するラクサです。
カトンは私の大好きなラクサの激戦区で有名だとか。
日本のラーメン激戦区みたいなもんですかね。
 
おいしいといわれる有名店に行ってきましたが、お昼時だというのに並んでいる風でもなく、
まわりのお店もほどほどに繁盛していたので、きっとどこともおいしいのでしょうね。
さすが激戦区。

 
ラクサは$3、$4、$5のスリーサイズ。
何事にも中途半端な私が選んだのは、$4(約280円)のミドルサイズです。
 
    【カトンラクサを代表する有名店の激ウマラクサ】
 
本家カトンラクサと呼ばれるお店のスープはココナツ味が濃くてとてもクリーミー、
ダシもよくきいていてコクがあって本当においしかったです。
何が違うんだろう。
ホーカーズ命の私も、どんぶりをひっくり返しても1滴も落ちないくらいにスープを飲み干したのは初めてでした。

 
その後は、第二の目的、ドリアンパフです。
私、実は大のドリアン好きでございまして。
ひとさまのブログを拝見して、高島屋でドリアンパフなるものが売られていると知り、しっかりハマってしまいました。
ドリアンパフとはドリアン果肉をクリーム状にしてつめたシュークリームのことです。
 
 【高島屋のドリアンパフ。中身を開いてもドリアン色のクリームは保護色で華やぎに欠けます。】
    ←当初持って帰るつもりが待ちきれずにフードコートで完食。こぶりなのが4個で$3.8(約260円)だったかな。
 
そのドリアンパフのおいしいお店もカトンにあるということで、買って帰ることにしました。
果物の王様といわれるドリアンをシンガポールへ来て初めて食べたマクロビ相方も、おいしいと言ってました。
乳製品や砂糖、小麦粉がたくさんのお菓子と違って、ドリアン100%のクリームのドリアンパフなら食べると思います。
 
ドリアンはその悪臭高きことで有名ですが、あのおいしさにハマってしまうと、
梅干を見るとつばが出てきちゃうように、あの悪臭をかぐと舌なめずりしてしまいます。
ハエのように引き寄せられてしまうのですが、けっこうお高いのでめったに買えません。
かいだことのない方のために説明すると、例えるならあれは生ゴミ臭です。
週明けの燃えるゴミの日に出し忘れて、その週2回目の日にも出し忘れて、私ったらダメな女、そして季節は夏。
そういう状況下にある生ゴミを想像していただけたらよろしいかと。
 
南国のホテルはドリアン持込み禁止なことが多いですが、ここシンガポールもそうみたいです。
電車内への持込みも禁止されています。
ドリアンパフ、持ち帰るのににおわないといいんだけれどな。
 
ドリアンパフを売るお店は、小さな店構えでした。
知らないと通り過ぎてしまいそう。
パフは21個入りで$11(約770円)でした。
高島屋の半分くらいの一口サイズ。
箱には「ドリアン100%のオリジナルクリーム。要冷蔵。当日中に食べてね」のシールが。
保冷剤を入れるとかいうサービスはないようなので、さあ、急いで帰らないと。
 
本日はこのあたりで。