ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

いぬボランティアのつぶやき

2012-04-29 11:11:49 | いぬ・シロさん
初体験の犬のお散歩ボランティアはこんなふうに終わりました。
 
どんなふうに?と疑問に思った方は、こちらから順にお読みください。→「いぬボランティア
くれぐれもお時間のございます時に。
 
本日後半に、お食事前の方や中の方にはふさわしくない内容が一部あります。
ご了承ください。
 
   
 実家の愛犬、目に入れるには大きすぎて、相当痛いと思われるシロさん。ハスキーMIXの弾丸娘。
 
震災ボランティアで何かしたいけれど、何をしたらよいかわからない。
犬や猫を飼っている、飼っていたけれど、その経験が何かにいかせるのかわからない。
犬や猫は好きだけれど、飼えそうにない。でもふれあいたい。
最近運動不足気味で。
 
 
そんなあなたは、お散歩ボランティアにGO!!
 
 
私が勝手にしゃかりきになっていただけで、
お散歩のペース(時間内に何匹いくか)について、ノルマっぽいことは一切ありません。
運動量の多い子が無理そうなら、小型犬を選ぶこともできるみたいだし、猫と遊ぶだけでもいいみたいです。
彼らにとっては、誰かと運動して、同時に社会性も身につけることは、とても有意義ですから。
 
時間や労力の必要な活動はちょっと、というあなたにも道はあります!
 
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あなたが余分に負担する必要はまったくナシ。
 
     彼女は「動物愛護センター」という公共の施設で、殺処分される寸前でした。
 
 
こういった団体の活動や、それを支援するボランティアを偽善とおっしゃる方もいらっしゃると思います。
 
自分でそう考えたことないの、とか。
そんな少しだけを助けたって、助けられない命の方がずっと多いわけでしょ、とか。
 
それは私が面と向かって言われた言葉なわけですが。
 
でも、
行動しない慈善よりも、行動する偽善の方が、いいんじゃないかなあ、と。
助けられない命の方が多くったって、助けられる命があるならば、助けたらいいんじゃないかなあ、と。
私自身はシンプルにそう考えています。
 
ムツカシイ話は後で聞くから、先に行動させて、って。
 
目障りなら、こっち見ないで、って。
 
助けが必要な方にとっては、まずは助かることが最優先で、
相手がほんものの善か偽善かなんて、問うている余裕はないでしょうし。
 
        
    今は大切な家族。しつけはできなかったけれど、のびのび元気に長生きしておくれ。
 
 
 
その後もこのボランティアには参加しました。
 
またしても犬選びとハーネスをつけるのはスタッフさんにお願いしましたが、
犬の難易度、若干、あがったような気がします。
 
元気な男の子の割合が増えた。
 
燃え尽きないように逆算したので、初めてのときほどは疲れず、終始、楽しかったです。
初めての日も、終わってみると、楽しかったんですよ。
心からそう思います。
 
やっぱりボランティアを名乗るのは、おこがましいかな。
 
  でも散歩中、道なき道を突き進むのは手加減しておくれ。 
 
 
           
後から知りましたが、ハブアゴーは、被災犬。
交通事故にあって、あごが砕けた状態で発見されたそうです。
目も両方、治療が必要な状態だったって。
 
今はあんなに元気なのに、信じられません。
 
保護されなかったら、間違いなく命を落としていたでしょう。
危険も多い被災地での活動は、本当に尊いと思います。
 
そして、民間の団体にほとんどまかせっきりで、どうしても後回しになる、
動物たちの救助が悲しいです。
 
この国の現実ですね。
 
 
ハブアゴーのように、MIXの老犬で障害もあるような子は、なかなか里親さんは見つからない。
そんな子たちのことも、施設では責任と愛情を持って、終生、世話なさいます。
頭がさがります。
 
私がこの団体のことを知ったのは、ここから犬をひきとったという友人に教えてもらって。
本当に細々とですが、長く支援したいです。
 
 
 
 
ところで、
誰にでも何かしら才能がある、とか、言うじゃないですか。
今回私は気づきましたよ、自分の隠された才能に。
 
何の才能もない、能ナシだと思っていたのに、
神さまは私にも素晴らしい才能を与えてくださった!!
 
この年齢で気づくなんて。
 
 
 
私の隠れた才能、
 
 
 
それは、
 
 
 
短い散歩時間内で、たいていの犬に
 
 
 
ウンチを2回させられること
 
 
 
 です。
 
 
 
わが家の犬たちが代々、ウンチ大量生産犬だと思っていたら、そうじゃなかったんだ。
私の才能だったんだ!!
そういえば、彼らも他のひとの散歩ではしないことがあるみたいだし。
 
もしかして、しゃべれない彼らは行動でもって、私に言ってるのでしょうか?
 
「Shit!!」って。
 
 
 1回の散歩で最高3回の生産能力を誇る、ノウハウのつまったお尻。品質良好。 
 
 
 
こんなお尻の写真の後にこれを書くのもどうかと思うのですが、
このブログを始めて、今日は1周年の記念日であると、今わかりました
 
 
お読みくださっている方々、いつもありがとうございます。
 
 
これからも細々続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。
 
 
動物保護団体の支援も細々なら、ブログも細々
どちらも細々と続けるという本人が、むくむく太り続けているというのは、どうなんでしょうね?

いぬボランティア その3

2012-04-28 21:52:31 | いぬ・シロさん
今日のお話は昨日の続きです。
最初からお読みいただけるという奇特な方は、こちらから順にどうぞ。→「いぬボランティア
  
燃え尽きるまで犬たちの散歩に精を出し、帰ってきたところへ、
ベテランの先輩ボランティアさんに呼び止められた私。
 
力尽きた私は顔まで力が入らないので、へらへらしながら振り返りました。
燃えカスだから、振り返り方にも切れ味ナシ。
 
そんな私に、午前中からずっとお散歩ボランティアをしているというのに、
きびきびとした先輩ボランティアさんは言いました。
 
 
「私、4時過ぎに終わるから、バス停まで送ったげる。
 
ぎりぎりまで散歩しようよ!!
 
 
 
 
あっ、ありがとうございますー!! 
 
 
 
 
 
 
私は倒れるかもしれない。
 
 
 
 
 
 
終わる時間から逆算して燃え尽きた私に、とことん親切なお申し出。
 
 
 
もう、感無量でむせび泣きしそうです。
 
 
 
 
ということで、あと1匹だけ。
 
 
燃え尽きた中高年の体にムチ打って、
 
 
6匹め…パディ。私を熱烈歓迎してくれた中型の男の子。
犬舎のなかの自分のハウスに飛び乗ったり、降りたりして、大興奮。
よりによって、そんな元気な子を選んでくださるのですね?
 
パディの勢いは犬舎から出てさらにヒートアップ。
元気いっぱい、ひっぱりも強い。燃えカスの私をひっぱる、ひっぱる。
そんなに元気なら、お願い、おばさんをそりに乗せて、引いておくれ~。
 
 
燃えカス、気を抜くと引きずられそうになりましたよ。
もう精根尽き果ててるから、踏ん張りがきかなくて、キケン、キケン。
 
彼のひっぱりが強かったおかげで、
 
30分経たずして、帰ってきてしまいました
 
 
ああ、なんということでしょう。
 
 
 
ありがたいことに、もう1匹いけそうです
 
 
 
お礼を言うよ、パディ。
 
 
 
でも、次もアンタ級だったら、私は本気で倒れるからね
 
 
 
よたよたのふらふらになりながら、スタッフさんに言いました。
 
 
 
「最後の子を、お願いします。できれば、こう、無理のない子を」
 
 
 
「そうですね…。じゃあ、この子をお願いします」
 
 
私の疲労コンパイぶりを見て考えたスタッフさんが選んだのは、
 
 
7匹め…ハブアゴー。白くてきれいな毛並み。老犬で耳が不自由だとか。
2部屋続きの広い犬舎を与えてもらっているのに、端っこで丸くなっていることが多いみたい。
散歩よ~、ってスタッフさんが肩をぽんぽんして合図しても、おっとりとした反応で、まったく興奮しない。
この子は…楽勝では?
動きが緩慢なこの子を、無理にひっぱったりしないように、気をつけなければ。
 
 
ゆっくりとおとなしくハーネスをつけてもらって、
 
さあ、ハブアゴー、GO!! GO!!
 
なんだか元気になる私。
完全にカラ元気だけど。
相手に元気がないのを見て、自分の元気を取り戻すなんて、私ってばイヤラシイ。
 
でもね、本当に、疲れてるの。
足も重けりゃ、リードを持つ手も力が入らんの。
体が鉛のよう。
 
 
さすがにハブアゴーは、ぼろ雑巾の私向けに選ばれただけあって、おとなしい。
ひっぱりもなければ、嫌がりもしない。
すたすたと歩く感じ。
中型だから、疲れた私の歩調とちょうど一緒くらい。
 
 
 
ああ、最後がこの子でよかった。
 
 
これを言うの、2回目ですね。
 
 
 
さあ、施設の外へ。
 
 
お散歩ですよ。
 
せっかくだから、楽しみましょー。
 
しっかり歩いて!
 
 
自分のことを棚にあげて、ハブアゴーにそう話しかけました。
 
 
ハブアゴー、GO!! GO!! ですよ。
 
 
 
施設の外へ出ると…
 
 
 
ええっ!?
 
 
 
 
ハブアゴー、走り出した!?
 
 
 
うそ!?
 
 
話が違うよー!!
 
 
あの犬舎でのおとなしさはナニ!?
 
 
みんなが優しくしてくれるようにって、
 
アンタ、年寄りぶってたんじゃないの!?
 
 
 
ハブアゴー、STOP!! STOP!!
 
 
私を無理にひっぱらないでーっ!!
 
 
 
だまされたー。
 
 
 
最後の最後に、
私の期待を見事に裏切って、元気よいハブアゴーに先導され、
ぼろ雑巾の燃えカスはなんとか無事に戻ってまいりました。
 
足がもつれて、危うく山道の脇から転がり落ちそうになりましたが
 
 
はあ、こんどこそ限界。
 
きつかった。
 
特にラスト2匹が。
 
 
今日の感想。
 
初めてハーフマラソンを走った時よりも、はるかに疲れました。
 
 
 
 
その後、燃えカスの体にムチ打って、のたのたと、
先輩ボランティアさんの車に乗せてもらいました。
 
「あー、あの子ねー。
 
うずくまってじっとしてるけど、外へ出たら、びっくりするくらい元気だったでしょ?」
 
先輩ボランティアさんはハブアゴーの正体をご存知でした。
さすが!
 
この方、週3回、2年間もお散歩ボランティアを続けてらっしゃるそうです。
心から尊敬します。
 
 
 
そうして、バス停で降ろしていただき、もと来た交通手段で帰路に。
 
       まだ新しい前掛けをしたお地蔵さんの前でバスを待ちました。
 
 
足取り重く、やっとのことでマンションへたどり着きました。
 
もうね、玄関で長靴を脱ぐのもしんどかったです。
長靴をひっぱる手に、力が入らないのですよ。
 
やっとのことで脱いで、
その場ですぐに横になりたいのを、廊下を這うように歩き、
せめて畳か、ソファまで…
 
そう思っていたのに、途中にあるキッチンのフローリングで転がって、
 
そのまま力尽きました
 
 
 
爆睡。
 
昏睡だったかも。
 
 
 
仕事から夜遅くに帰ってきたシロクマ相方につまづかれて、目が覚めました。
 
 
「君は…」
 
 
よれよれの服に、よれよれの体。
目をごしごしこすって、
おかえりなさい、をぼそぼそとつぶやく私に、相方は言いました。
 
 
 
「君は、色々と…自由でいいね
 
 
 
こ、これには、事情が!!
 
 
 
 
今日で終われると思ったのですが、
スイマセン、明日は後日談など。
 
 
 
  
  村のはずれの山中、この橋の向こうに施設はあります。
  「あの橋は渡らないでください」、散歩前、スタッフさんに注意を受けました。
  ここが境界線。
  村に出て行ってはいけない、村の方々に迷惑をかけてはいけない、そういうことなんでしょう。
  この橋を渡って、不幸な動物たちは施設へ連れられてきます。
  そして、里親が見つからないまま、二度とこの橋を渡ることなく、生涯を終える子もたくさんいるのです。
 

いぬボランティア その2

2012-04-27 17:33:36 | いぬ・シロさん

今日のお話は昨日の続きです。

途中、お食事前の方や中の方にはふさわしくない内容が一部あります。

 
発作的に動物保護施設のボランティアに申し込み、やっとの思いで現地に到着した私。
 
犬舎の掃除など、濡れたり、汚れたりするお仕事だって、へっちゃら~
 
そう思って重い長靴をはいていったのに、今日の私のお仕事はお散歩だけらしいです。
わざわざ実家まで往復4時間半もかけて取りに帰ったのになあ。
 
なんだか、拍子抜け。
 
だって、ちょっときついお仕事の方が、なんかこう、私はやった!! 役に立った!!
っていう、充実感とか達成感があると思うのですよ。
 
それが、犬のお散歩だけだなんて、そんなの私にとっちゃあ、娯楽ですよ。
 
ご・ら・く。
 
 
犬好きにとって、いろんな犬のいるここは、ザ・お散歩パラダイス
 
いいのかな、ラクチンで楽しい思いをして、ボランティアなんて言っちゃって。
 
なんだかずうずうしいよね~。
 
 
犬たちとの楽しいお散歩を想像しながら、にやにやと、
ボランティア初参加向けのビデオを見て、ボランティア保険に加入して、スタッフさんから説明を聞き、
ベテランボランティアさんから色々教えていただきました。
 
  最初に入った部屋にいた美猫、ミケさん。三毛じゃないし!
 
 
犬舎の位置で、何グループかにわけられている犬たちは、確実にお散歩にいけるのは2日に1回らしい。
(ちなみにご家庭の犬たちは1日2回の散歩が日課かと。シロさんの場合、朝夕で合計1時間半です。)
 
もちろん、健康上の理由や犬舎の環境を考えて、毎日行ける子もいるのだけれど、そうでない子の方がずっと多い。
 
そんな子たちをボランティアが担当して、お散歩に連れ出してあげる、らしいのです。
1匹30分がめやす。
 
ほほー、なるほど。
 
 
 
専属スタッフさんたちはとても忙しく、お非番の犬たちまでお散歩に行く余裕はないとか。
少ない人数で仕事は山積みなんだもん、そりゃそうだ。
 
お散歩は知識や経験がなくても、特別な犬じゃない限り、素人でも行けるもんね。
 
 
 
 
まかしとけ!
 
 
 
 
 
あれ?
 
 
 
ちょっと待って。
 
 
 
2日に1回散歩にいける割合は、単純計算して、250匹÷2で、125匹では?
そのうちのワケあり毎日お散歩組を仮に25匹として、ボランティアが担当する犬は…
 
 
 
 
 
100匹!?
 
 
 
ちょっとスイマセン!!
 
 
 
 
私の目には、ボランティアはど素人の私を含めて、
 
 
 
 
3人しか映ってませんが!?
 
 
 
 
ひいいぃぃ~っ!!
 
 
 
だれがお散歩パラダイスなんて言ったの!?
 
 
ザ・お散歩地獄じゃん!!
 
 
 
時刻はすでに午後1時前、
 
2時間に1本という帰りのバスの都合上、私、3時半には終わらなくてはいけません。
 
 
いや、雨も上がったから、ボランティアはもっと来るでしょうし、
スタッフさんも、ちょっとでも時間を見つけては、お非番犬の散歩もします。
 
 
でも、でも、 それをアテにして手を抜くと、
今日1日、散歩に行けない子が増えてしまうのですよ。
 
私ががんばったら、そんなかわいそうな子が、わずかとはいえ減らせるのです。
 
 
これは、なんとしてでもがんばらないと!!
 
 
ノンストップで2時間半、散歩に全力投球いたします!
 
 
ふんがーっ。(←鼻息)
 
 
                ミケさんは私にもなでさせてくれます。耳に白髪が。意外にもご高齢。
 
 
初めての私は、犬を選ぶのもハーネスをつけるのも、スタッフさんにお願いしました。
 
障害を持っている子、病気療養中の子、虐待を受けていた子、
いろんな子がいますが、
私がビギナーだということで、お散歩しやすい子を選んでくださったと思います。
 
それが証拠に、みんな里親募集中だったし。
(問題のある子は、里子に出さないというのがここの決まりのようです。
 一生をここで終えると運命付けられた子もいます。)
 
犬と一緒に散歩に行って、ウンチをしたらそれをきちんと回収して持って帰る。
戻ったら、回収したのを所定の場所に捨てる。
犬を犬舎に戻して、ハーネスをはずしてあげて、犬舎をロックする。
一覧表にウンチの状態を書き込み、終了。
という段取りです。
 
その繰り返し。
 
スタッフさんがハーネスをつけてくださる際に、
その子の性格や健康状態、注意すべきことなど、カンタン、的確に説明してくださいました。
 
 
 
 
ということで、
お散歩タイム、スタート!!
 
栄えある1匹め…こころちゃん。中型のMIX。女の子。
スタッフさんが同じ犬舎の男の子を連れて、同行してくださいました。
陽気で人懐こくて、ひっぱりもそれほど強くなく、行動の読みやすい、散歩しやすい子でした。
さすが、スタッフさん、ビギナー向けな人材(犬材)を選んでらっしゃる。
 
2匹め…ランちゃん。甲斐犬のような渋いガラのすらりとした中型の女の子。
この子もぴちぴちと元気よかったけれど、走るリズムの取りやすい、散歩しやすい子でした。
性格の素直な子なんじゃないかな。私、この子、好きだなあ。
 
 
ほら、私ってば、
30キロの巨漢野良犬出身のろうぜき弾丸娘ハスキーMIXのシロさんを散歩してるでしょ。
だから私にとってはたいがいの子が、扱いやすい、いい子ちゃんなんですよ。
 
シロさんのひっぱりがどのくらいすごいかは、
彼女の散歩が原因で母も私も病院送りになっている、といえば、おわかりいただけるかと。
全治何週間かの。
母は確か、骨にひびを入れた。
私の足には今も傷跡がある。
 
「30キロったって、自分の体重の6割くらいでしょ?あなた方が軟弱すぎるのでは?」と、お思いの方、
本物のハスキー犬の例ですが、彼らは重さ900キロのそりだって、ひけちゃうんですよ
たった1匹で。
 
900キロって、あと100キロで1トンですよ!
 
MIX犬のシロさんだって、その血を引いているのです。
気を抜いたら、あっという間に西部劇の引き回し、です。
 
 
ここの子たちの散歩をラクに感じるのは、シロさんのおかげなんだなあ。
ありがとう、シロさん。
 
 
 
3匹め…モロさん。スピッツのMIXかな。きゃしゃで真っ白な女の子。
鳴き声がルックスに似合わない独特の野太さで、ちょっとびっくりしましたが、
ご高齢なのかひっぱりも少なく、ふわり、ふわりと歩く感じ。
そのたびに、毛足の長い立派なしっぽも、ふわり、ふわり。
優雅な散歩ナリ。
 
 
とはいえ、ちょっと疲れてきたかな。
だって、ふだんのシロさんの散歩でも、1時間か1時間半くらいだから、同じくらいの時間は経ったし。
初顔合わせの子たちの散歩は、彼らが(シロさんより)小柄とはいえ、気を遣う分、疲れるのです。
 
朝からもいっぱい運動してるしね。(上り坂ウォーキングは立派な運動です。)
 
 
でも、休憩なんてできませんよ。
 
ぎりぎりまで散歩し続けたら、5匹はいけるんだから。
 
 
 
4匹め…ボジョレー。黒っぽい毛色、中型でスレンダー、小顔な男の子。
元気よくって、いっぱい飛びつかれたけれど、ふだんから大柄なシロさんに飛びつかれているから、動じません。
男の子だけあって、思ったより力も強かったけれど、シロさんの怪力のことを思えば!
 
 
あ、シロさん、私を鍛えてくれて、本当にありがとう!!
あなたのわがままと怪力は、今日の日の私のためにあったのね。
 
そう、シロさんのことを思えば、らくちん、らくちん。
 
 
でも、正直、休憩ナシで、2時間散歩は疲れました。
シロさんの場合、そんなに長くいくなら、それは森の中だから、
私、彼女のリードを放して、野原で読書を楽しんだりしておりますから。
 
でも、私ががんばったら、1匹でも多くの子が今日の散歩にありつける!
がんばれ、私!!
 
それに、時間的に、あと1匹しかいけないし!!
 
 
さあ、最後の力を振り絞ろう!
 
 
ラスト、5匹め…かあちゃん。
へんてこな名前に反して、見た目も愛らしい柴犬MIXの小柄で内気な女の子。
おお、ラストがこの子でよかった。
なんて、無理なひっぱりのない、ききわけのよい子なの。
見かけどおりのおとなしさ。
まだ2才と若いこの子、貰い手さん、見つけやすいですよ、きっと。
 
 
途中、燃え尽きかけましたが、
そんな私の疲れを知ってか、走り方もゆっくりとおしとやかなかあちゃん。
折り返し地点を過ぎる頃には、楽しくなってきました。
るるるん、るるるん。
かわいいかあちゃんを連れて、軽快に施設に向かって小走りました。
 
 
ゲートに入って、ゴール!!
 
 
さあ、終わりましたよ。
 
は~、ちょうどいい感じに燃え尽きたな~。
 
今日は、本当にいい運動したな~。
 
 
かあちゃんを犬舎に戻すため、そちらに向かうと、
その先にはベテランの先輩ボランティアさんとスタッフさんのお話しする姿が。
 
「3時40分には出ないといけないんやね。バス停、遠いもんねえ」
「せっかくなのにそんなに早く終わるなんて、残念やね」
 
私のことかな?
 
「ただいま帰りました~!かあちゃん、犬舎に戻して、今日は終わらせていただきますね」
にこやかにご挨拶して、ふたりの脇を通過。
 
 
おわり~。
 
おわり~。
 
らんら、らんら、ら~ん。
 
 
今日お散歩にいけない子はきっと出るとは思うけれど、私は私なりに精一杯やった。
うん。
そのやり遂げた感と、力尽きた感で、
顔の筋肉にまで力が入らなくなって、へらへらと笑えてきました。
足もがくがくだから、ひざまで笑ってます。
 
 
 
その時です。
 
 
「ねえっ!!」
 
先輩ボランティアさんのお声。
 
 
 
 
わ、私ですよね?
 
「はい!?」
 
返事はハキハキ、でも力が入らず顔も体もへらへらしている私。
 
 
 
長くなりましたので、続きは明日。
明日で終わります。
 
たぶん。
 
  
 ミケさんてば、寝転がっておなかを見せてくれるので、胸をまさぐったら、前足でひっかくなんて。
 誘ったのはそっちじゃん! 

いぬボランティア

2012-04-26 17:54:51 | いぬ・シロさん
帰国して最初に読んだ本は、先日ご紹介した『いまやろうと思ったのに』ではなく、こちらでした。
 
                      『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』
 
ずっと読みたかったので。
震災で犬猫や家畜たちがどうなったのか、とても気になっていたので。
 
で、想像以上の凄惨な様子と、著者さんの勇気ある行動に心を動かされ、
私も何かしなければ!!」と思ったというのが、今回のお話のきっかけで。
 
ほんっと、私ってどっこまでも、たーんじゅん
 
いえね、何かはしているんですよ。
震災の際には、世界中の多くの方々と同じように、思い切って寄付したし、
もう無職であるというのに、毎月、支援も続けています。
 
 
でもね、
 
「どっちも私、汗を流してないじゃないの!?」
 
「現実と向きあってないじゃないの!?」
 
と思いまして。
 
 
今まではシンガポールにいたから行動できなかったけれど、今は日本。
やっぱり行動するべきじゃないの、私!?
 
ということで、単純明快な私は、さっそく、福島に…
 
 
 
行きませんでした
 
 
 
 
そこまで行動力もなけりゃあ、財力もないです。
というか、突っ走ってたどり着いたとして、具体的に何をしたらいいのかわからないだろうし。
突っ走らなかった私、
さすがにオトナになったなあ、と、ひとり感慨深くなったりして。
 
で、オトナになった私は今の自分にできることを冷静に考え、
支援している団体に連絡して、
そちらでボランティアとして使ってもらうことにしました。
 
 
そこは、今回の震災でも被災した犬猫たちをたくさん保護しています。
私が読んだ本の著者さんの行動力とは雲泥の差ですが、何もしないよりは。
被災地からの犬猫たちのボランティアに限定されるわけじゃないですが、役に立つならば。
 
その施設では仕事の割り振りのため、ボランティア参加者は希望日をあらかじめ連絡することになっています。
さっそく電話してみて、平日参加希望と伝えると、いつでも来い、と。
土曜、日曜、祝日は、希望者も多いらしいのですが、
平日は人手不足気味で、いつでもウェルカム、なんだそうです。
 
気が変わったりしないように(←私のボランティア精神なんてそんなもんですよ)、なるべく近い日を希望。
 
何年も支援しながら、施設に足を運ぶのは初めてです。
 
 
 
緊張しながら当日を待って、ついにその日。
 
 
実家から持ち帰った長靴をはいて、
着替えと朝から作った玄米おにぎりをバッグに詰めて、
 
 
いざ!!
 
 
 
行ってきました
 
 
 
電車を4回も乗り換えて、最後は単線にガタゴト揺られて、山桜をめでながら。
 
   
 
電車を降りると、
これが路線バス!?私が乗ってもいいの!?
というようなマイクロバスに車酔いしそうなほど揺られながら。(←山道はカーブが多い!揺れます!)
 
   
 
 
ホームページで確認したバス停で降りると、
 
 
そこは私の実家、奈良のど!ど!ど!田舎よりもさらに田舎でした。
 
                       
 
どこにもそれらしい建物は見えないけれど、本当にこの先にめざす施設があるのか!?
 
ぐんぐん歩いて、
 
 
 
ぜえぜえ言いながら坂を上って、
 
    
 
なんだかどんどん山中へ。
 
              
 
途中、道に落ちている、こんな方を保護したりして。
 
動かないので、一瞬、車に轢かれてしまったトカゲかと思ったら、
   
            サ、サンショウウオですよ!? 
          オオサンショウウオではなく、ただのサンショウウオ。
       いやでもしかし、ただのサンショウウオがご近所にいますか!?
       田舎もんが自慢の私も、手に乗せたのはさすがに初めて。
 
 
どんなけ大自然なんですか!?
 
 
しつこいようだけど、
 
本当に、この先に、めざす施設はあるのか!?
     
                     電線が通ってることから、何かしらひとのいとなみはある模様。
 
限界集落とおぼしき村にあるバス停から歩くこと、すでに40分、
 
うば捨て山の気分になってきました。
 
自主的うばすて山
 
うばを名のるほど、年老いてはいませんが。
 
限界集落…長かった道中、ご老人しか見かけなかったので。
しかもバス停近くの集落でだけ。
3人だけ。
 
 
           畑のあぜにはこんな標識。イノシシ進入禁止のためかな?
 
 
あきらめずに希望を持って、どんどん歩くと…
 
 
あ、遠くに犬の鳴き声。
 
 
それも複数の。
 
 
 
 
 
ということで、
 
一度は道を間違えながら
 
歩くこと約1時間、無事到着しました。
 
やっぱり間違えてたのか!
どおりで遠すぎると思った。
 
 
間違えなかったら、40分で着いたって。
 
いや、どっちにしろ十分遠くないですか?
 
 
朝9時に家を出て、もうすでに12時半ですよ。
 
自宅から電車に乗るまでも、交通費節約のため、最寄り駅じゃない駅まで半時間歩いたので、
すでにこの時点で1時間半歩いたことに。
どっちもずっと上り坂
 
いやあ、今日は、いい運動したなあ。
 
 
なんだか1日が終わった気分ですが、
これから始まるのです。
 
すでに疲れが出てるけれど
 
 
今回は、施設内の様子を紹介していいものかどうかわからないので、写真は撮りませんでした。
どっちにしろ、忙しすぎて、カメラを手にする時間なんてなかった!
 
 
この施設には専属スタッフに獣医師さんや動物看護士さん、トリマーさんもいらっしゃいます。
相当にしっかりした団体で、動物たちの待遇はよいと思います。
犬舎もほとんどが個室か2匹の相部屋で、広々としているし、
どの子も全然汚れてなくて、犬特有のあのニオイもあまりしない。
大事にされている実家のシロさんより、ずっときれいなんじゃない?
 
 
 
シロさんが、きたなすぎるのか?
 
 
 
なんだか、ショックなお話ですよ。
 
そんなことは、後でゆっくり考えよう。
 
 
ここには犬250匹、猫150匹が保護されています。
他にもアヒルやタヌキ、うさぎもいました。
日本でも最大規模の保護施設で、20年以上の歴史があり、寄付金で運営されています。
そして、意外なことに、代表者はイギリス人女性です。
外国でそんな活動を始めたなんて、すごいひとだなあ。
というか、
外国人である彼女が行動せずにいられなかったぐらい、
日本の動物保護活動が遅れていた、ってことなのでしょう。
 
長くなって、スイマセン。
 
 
それでは、いざ、ボランティアを!
 
 
 
と、長くなったので、本日はここまで。 
明日に続きます。

マイちゃんと再会

2012-04-20 21:26:32 | 外出&食い意地
四季のある素晴らしいニッポンですが、
私があんなに楽しみにしていた桜ももう終わり。
 
4月の1週目、その桜のいちばん美しい頃にねらいを定め、
元クラスメートのマイちゃんとそのご家族がタイから来日してくれました。
 
ツアーで来ていた彼女たち、
ぎゅうぎゅうづめのプランだったので、会うのは難しいかな、と案じたのですが、
最終日に大阪で再会を果たすことができました。
 
アジアからのツアーの王道は成田や羽田から入って、
首都、東京に圧倒され→箱根あたりで温泉に浸かり→富士山を仰ぎ見て→
古都、京都で寺社仏閣ざんまい→大阪で食い倒れとショッピング、
関空から出る、というもの。らしい。
 
マイちゃんファミリーも雪見露天風呂に世界遺産、白川郷を加えた盛りだくさんプランを強行中でした。
だって、名古屋から移動した当日に、午前・京都で午後・大阪なんだもん、相当ぎゅうぎゅうですよ。
 
最後にフリータイムで大阪、心斎橋で解き放たれた一行に、私が会いに行ったわけです。
 
心斎橋駅近く、クリスタ長堀のちょうど上にあるZARAの前、
そこは大型バスが停められることから、彼らの放牧ポイントとなっています。
晴れて自由の身となった彼らは、
そこから心斎橋筋商店街をなんば方面に向けて、
三々五々に、ご庶民の街の買い物と食を楽しみながら、南下していくわけです。
 
   通称「ひっかけ橋」、そのゆえんをファミリーに説明。  
 
このあたりでは最近、中国人をはじめとする外国人のお買い物客をよく見かけるようになった、
そう友人から聞いていたのですが、そういうわけでしたか。
 
         今日も元気に動くかに。
 
ここが日本の最終地となる彼らは、最後に日本円を使い切る、という使命感に燃えています。
その例にもれず、マイちゃんファミリーの購買意欲もすごかった。
 
特にお母さまが
 
もうね、熱く熱く、
 
メラメラと燃えていました
 
どのくらい熱いかというと、
お札を片手に丸め持って闊歩している、というくらい。
 
一万円札を、何枚も。
 
いちいち財布から出し入れする時間も惜しい、しゃらくさい!
 
その男気、みなぎる闘志。
 
私、圧倒されてしまいました。
 
外国人客が急増した事情にあわせて、
このあたりのお店は中国語や英語を話せるスタッフを配しているところが多いようです。
でも、マイちゃんファミリーはタイ語を話しているので、
どちらも話せない日本人の店員さんは私にSOSの視線をよこすわけです。
家族とはもちろんタイ語で話しているマイちゃん、中国語も英語も堪能なんだけどな。
だから、どちらかを話せる店員さんが対応してくれれば、それがいちばんなんだけどな。
結局、おぼつかない英語の私が、店員さんとの通訳を果たすことに。
 
「これはどう使うの!?」
 
「あっちとこっちじゃ、どっちがおススメ!?」
 
ドラッグストアの化粧品コーナーで、一気に炎上するマイちゃんママ
とっても若く見える色白美人の彼女、やっぱり美人を保つにも情熱努力が要るのですね。
 
在庫はいくつあるの!?
 
…要るのはお金か。
 
 
海外からのこういうお客さまが、日本を元気にしてくれるんだなあ。
買って買って買いまくって、日本の景気を支えてください!!
 
   シンガポールでも人気だったタコ焼き。マイちゃんは初体験ですって。
 
お買い物の後は、ご庶民の味、食い倒れです。
ビンボーな私もこのくらいならご馳走できるわ、と思ってたのですが、
ママさんってば、私がお金を出すことを許さない。
私が渡したお金を店員さんから、しゅっと奪い返して、
私にぎゅ~ぎゅ~押し戻し、自分の万札を店員さんに渡しちゃうのです
 
いやもう、大阪のおばちゃんより強引やで
 
   店内にはこんなサイン色紙も。
 
    ラーメン前に本気のマイちゃん。
 
せめて自分の分くらい、と思っていたのに、すっかりご馳走になってしまいました。
  
    夜の道頓堀。   くいだおれ太郎とマイちゃん。
  
楽しい時間はあっという間に過ぎて、もうすぐ集合時間。
集合場所近くのユニクロで、ふと見るとマイちゃんパパはママさんの肩をもんでやってました。
パパさんったら、優しい。
 
               ママさんをいたわるパパさん。
 
…ママさんが強いのか!?
 
ママさん、「疲れたわよ~」って感じのことを言ってたと思うのですが、
そりゃ、あんた、疲れるわよ。
あの勢いだもの。
あの炎上ぶりだもの。
ともあれ、満喫してもらったようで、よかった、よかった。
 
ママさんにすっかり圧倒されてしまった3時間半。
本当に楽しかった。
マイちゃんたちが日本のことを大好きって言ってくれたのも、とってもうれしくて。
ありがとうを何回も言って、お別れしました。
 
マイちゃんファミリーはみんなとってもオープンハートで優しくて、楽しい人たちでした。
短い時間だったけれど、彼女の家族を見ていたら、
彼女が持つ優しさや賢さ、ユーモアの源流を理解できました。
 
どうぞみなさん、お元気で。
そしていつまでも仲良くね。
 
   バスから盛んに手を振ってくれたマイちゃん母娘。
 
 
                  さよなら~!!