シロクマ相方の指南を受けて、
できるだけマクロビオテック的な食を心がけている私ですが、
ふたりそろってマクロビから大きく外れた食の志向もあります。
それは、
相方…無類のアルコール好き
私……無類の甘いもの好き
というところ。
そんなふたりが、そろってマクロビから外れて大好きなのが、
ドリア~ン!!
そろって、ドリアンLOVEな私たち。
相方なんて、「週に1回は、たらふく食べたい」とまで。
*注:ドリアンは体を熱くする果物なので、たらふく食べると夜、寝られませんし、おなかを壊します。
それが、昨日、いつものクリーニング屋さんと漢方薬局に行ったらですね、
商店街の果物屋さんの店先でドリアン大売出しをしておりました。
そのにおいに、ハエのように吸い寄せられる私。
にぎわっているので、私も買うことに。
パック売りじゃないのを買うのは、初めてです。
人ごみが引いたときをねらって、
なるべくひとの顔が入らないように(←プライバシーの問題とかあるかなあ、と)
カメラに収めていたら、
お店のお兄さんが積極的な方で、
撮れ、撮れ、とずんずん近寄ってくるのです。
じゃあ、お言葉に甘えて、と、
ドリアンを割って中の果肉を取り出すところに近寄り、手元のアップを撮ろうとすると、
お兄さん、かがんでレンズをのぞき込み、
オレを撮れ、と。
そのドリアン兄さんや他のお客さんと話したりで、
おいしいドリアンがどういうものなのか、ちょっとだけ教えてもらいました。
猫山王、というのがおススメの品種らしいです。
ねこやまおう(中国語発音は聞き取れず)…なんてラブリーな響き。
で、その猫山王の写真を撮っていると、さっきのドリアン兄さんがまたやってきて、
猫山王と一緒にオレを撮れ、と。
途上国の子どもでもあるまいし、なぜあなたはそんなに写りたがるのですか?
高級品の猫山王は私には高嶺の花なので、自分のはあっちから選ぼう、
と、その一角から去ろうとすると、
今度は背後から呼び止められ、
猫山王をさばいているオレを撮れ、と。
はい、はい、はい。
ドリアン兄さん、どこまでも陽気な男。
まあ、自分から撮れというだけあって、営業スマイルもなかなかですかね。
そんなやり取りを見ていたまわりのお客さんも、
自分が選んだ最高のドリアンを割ってもらうから、写せ、と。
ド、ドリアン撮影会?
しまいにはお客さんに後ろからカメラを奪われたので、
なにするの~!?と騒いだら、
アンタもドリアンと一緒に写れ、と。
ひ~っ、
まだマンゴーアレルギーの痕も痛々しいすっぴんお岩さん顔なのに~。
ということで、
むりやりトゲトゲドリアン(しかも他人の買い物)を持たされた私と
ご機嫌なドリアン兄さんとのツーショット写真は、割愛。
いいドリアンは、重さや鮮度、側面の香り、振ったときの音で見分けるらしい。
お客さんが選んだ上等な猫山王の例から察するに、
ずっしりしたのはイマイチらしく、鮮度はトゲトゲとじくの状態で判別するということか。
香りは弱いと熟してない、強すぎて臭いのは熟しすぎ、ということかと。
音の違いはよくわからないけど、小さくても大きくてもダメっぽい。
選ぶと、ちょこっとカットして果肉を見せてくれて、
それでOKなら、完全に開いて中身を取り出して、パックに詰めてもらえます。
果肉の色つやについては、
色は黄色が鮮やかで濃く、つやはつるん、ぽってり、としたのがいいみたい。
結局、果肉を見るまでの段階では、
これだっ、という決め手はわからずじまい、あまり参考にならなくてスイマセン。
ということで、ドリアン選びビギナーでケチな私は、
小さめのが3つで10ドル(約700円)というお手ごろ価格のを買いました。
中を開いてもらうと、
確かに高級品の猫山王と比べて、色が薄くて、つやも所々にかさつき、じゅくじゅく感があるなあ。
【他のお客さんの高級猫山王~King of Kingなのに脱力感いっぱいの名前がグー!~】
【私のお手ごろドリアン~1.3キロの中身で$10(約700円)~】
でも以前、相方と、高いものと安いもの、値段に5倍の差があるものを食べ比べして、
「違いはわかるけれど、タネの大きさ以外に値段ほどの差を感じない」
というのが一致した感想だったので、お手ごろので十分なんです。
高いものは、タネが小さく、果肉の繊維質に偏りがなく、
味はクリーミーでコクがあり、しっかりした甘さとほろりとした苦味がいいバランスでした。
日本では大変高価なドリアンですが、こちらではご庶民価格でも食べられるのがうれしい。
ドリアンを買って帰ると、玄関に入っただけで、
「あっ、ドリアンのにおいだ!」と、相方、大喜び。
ハエのようにぶんぶんと騒ぐので、どう、どう、と落ち着かせ、
即刻、ふたりで1パック平らげました。
まったりとしたおいしさに、うっとり。
ごちそうさまでした。