カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 C年 年間第十四主日

2010年07月02日 | メッセージ(その他)
イエス様のことを愛される皆様へ、

「何も要求せず、何も拒まないという金言を、あなたの心の中に刻み、生きてください。」
聖フランシスコ・サレシオ。

「半夏生」、夏至から十一日目の七月二日ごろです。田植えの終わるころで、梅雨明けもこのころとされています。この日が晴れか雨かによって今年の稲作の状況を占うなど、地方によって農事に関するいろいろの風習やもの忌みがあります。半夏生という、葉の半分だけ白くなる草が生じるのもこのごろです。 
さて、イエス様に従う素晴らしさを味わってみましょう。イエス様がメシアであることを何度も知らせますが、それはわたし達一人一人を大きな愛情で包む方であることを知らせてくださいます。同時にわたし達と一緒にずっとおられ、共に歩み、わたし達の日々の十字架も担い、わたし達の心と体を癒してくださいます。すべてのわたし達の過ちを赦し、わたし達の為に死んで、わたし達に普遍的な喜びを備えてくださいました。わたし達を支える食べ物になるほど、わたし達の心の中に宿ってくださいました。 どうして、わたし達にとってイエス様は一番、重要な人だと思わないのでしょうか、どうしてわたし達にとって欠かせない者になりませんか、どうして一人でも多くの者がそれを知らせる人にならないのでしょうか。是非、信じる共同体に尽くす喜びを持ってください。イエス様の神秘的な存在をわたし達の中に持って豊かに味わうようにしましょう。
ルカ10・1-12・17-20
弟子たちにイエス様が与えたのは「シャローム」です。普通に「平和」という言葉に翻訳されますが、実際には「神様の思い通りに生きる」と言うことを意味します。だからイエス様から与えられた賜物である「シャロ―ム」は、それを受け入れた弟子たち、そしてイエス様に従った者達からわたし達に至るまで、再びいろんな人に与えるようにイエス様から勧められています。当福音書のメッセージは、神様から与えられた喜びと慰めが誰にも与えられていることです。この福音書は三つの部分に分けられています。72人の派遣、宣教する方法とその活動の心、そして72人が帰って来た時の達成感と喜びです。イエス様に任命された弟子は場合によって72人だったり、70人だったりと古い書物に記されています。それについてはどちらともはっきりと決めることができません。ある解説者によると当時知られていた全世界の民族は72だったそうです、だからイエス様は当時知られていた全世界の民族に弟子たちを派遣されたということなのです。そのように派遣はイエス様の先生としての心の広さが示されています。
当時の狭い考え方を乗り越えて、イスラエルの民族だけではなく全世界の人々に神様の心を告げ知らせる為に、イエス様が「シャローム」をすべての人々に与える為に弟子たちを派遣します。イエス様の派遣は祈りから始まります。イエス様の派遣は行動よりまず信仰から始まり、その派遣は神様のみ心に忠実に従う行動です。神の国は強制的なメッセージではなく、貧しい中で弟子たちは人の心に神の愛を勧めています。派遣された弟子たちは、場合によっては受け入れられたり,拒否されたりする時を迎えますが、イエス様は全ての力を宣教活動に属し、そのためだけに努めるように暖かく弟子たちを励ましています。当福音書は大きな喜びで終わります。イエス様に派遣された弟子たちは帰ってくる時に、いろんな出来事を語りながら自分の成功したことを自慢しますが、それよりも、自分の名前が天国に記されてあることをイエス様から大いに喜ぶように勧められています。
                                モヨリ神父


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