カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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「今週の公教要理の錠剤」23 

2012年04月26日 | メッセージ(その他)
B年 復活節第四主日              2010・4・29
「カトリック教会の教え」から
「教会の成立」
イエス様の教会の源泉は、復活されたイエス様の存在と弟子達が全世界に派遣されたことです。「全世界に行って・・・」イエス様が全世界に自分の弟子を(二人ずつ)共同体として派遣しました。それにイエス様が派遣された弟子達の行く所先々で、また自分を信じる者に出会う為にあらゆる所で待っておられます。「私の名前で集まる二人、三人の間に私がいる。」という表現によって、イエス様がご自分の教会を設立します。小さな共同体、祈る家庭の中、復活されたイエス様を見つめる所、そこが教会の始まりです。イエス様の教会は、聖霊の力で一人一人が結びあって、平和と赦す心を広げて支え合う場です。イエス様の初代教会はイエス様の体で生きるようになりました。初代教会の構造は、弟子達の言葉によってイエス様を信じたいろんな所から集められたキリスト信者の集まりでした。ユダヤ教から、つまり割礼されて旧約聖書のモーセのルールに従った人々も、イエス様を信じて改宗しその教えと言葉に従ったのでした。それに伴って異邦人である者たちも、あらゆる所から集まった一般の人として、イエス様の言葉に従いました。次に初代共同体、あるいは、最初のイエス様の体である教会の構造は、次の通りでした。イエス様の弟子はいつも中心的な役割を果たして、イエス様の言葉を述べそれを解説し、イエス様の最後の晩餐を記念し、同時にイエス様に従う者たちを司牧していました。それに助祭達は奉仕者として弟子達を手伝い、貧しい人、病人を訪れたりして、共同体の中で集められた贈り物を配っていました. 
                         モヨリ神父

「今週の公教要理の錠剤」22 

2012年04月19日 | メッセージ(その他)
B年 復活節第三主日            2012・4・22
      「カトリック教会の教えから」
「神様の人間への恵み」
イエス様は復活されてからいろんな方法で、弟子達だけではなく幾人もの人たちの前に出現されました。ある日、週の始めの日、朝早く、弟子達が集まった時に、イエス様が弟子達に現れて、ご自分の「息」(つまり自分の心)を弟子達の上に吹き込んで、それと一緒に心の平和を贈り物として弟子たちに与えました。つまり、イエス様が与えたのはご自分の人生です。それは神様の思いに合わせる希望であり、同時に聖霊である神様が満たされる愛の力でした。さて神様から、同じようにイエス様から、人間に与えられた心の平和、それに聖霊のことも神様の「恵み」と言われています。その恵みは人間の人生を満たしています。時によって神様がそれを味わわせるのです。もう少しはっきりと言えば、人間の心の平和は神様の愛の思いと、人間の救いの計画に合わせる心のありさまで、それは神様から頂いた恵みです。そして神様は、私たちが知らないうちに私たちの人生の中で豊かに働いておられます。しかしそれに気付いていない時が多いのです。それを気付かせるのは聖霊です。神様の働きに気付いた時、それは恵みの時になります。神様は不思議な方法で、つまりみ摂理としてわたしたちを見守る、いい道へ導く、それにより深いものを理解させて、私達の心の中に大きな喜びを起こします。病気の時や苦しい時も神様はすぐそばにおられて慰めてくださいます。その時も神様の恵みの時です。そして最後に人生の歩みの中で気付く時、気付いていない時でも神様から頂いた贈り物や大きな喜びもあるのです。それも神様から頂いた恵みです。
                          モヨリ神父

「今週の公教要理の錠剤」21

2012年04月13日 | メッセージ(その他)
B年 復活節第二主日         2012・4・15
「三位一体」
神様について話すのは簡単なことではありません。神様とはどのようなものであるかは、言いにくいし、誰も見たことがないからです。神様は人間の想像を遥かに超えた神秘的な世界におられるので、人間にとって遠いものだと思われています。しかし人間にとって神様は、憧れでありずっと探し求められています。神様は人類の歴史の中のそれぞれの場合によって関わりを持ち、少しずつご自分の姿を示してくださいました。そしてイエス様はご自分の言葉や行い、死と復活によって神様の本来の姿を示してくださいました。神様は唯一の神であり、人間といろんな時、いろんな方法で関わってくださる方です。その時、御父の姿、イエス様の姿、聖霊の姿を示しながら人類にご自分の心、大きな愛を寄せてくださいました。旧約聖書の時代から神様は父親のようにイスラエル人の民族を大事に見守り、奴隷にされた民族をずっと指導しながら、大きな愛情でご自分の方から、離れようとしている者たちをも呼び寄せようとなさいました。最後にご自分のより大きな愛を人類に示す為にご自分のひとり子イエス様をこの世に送ってくださいました。そしてそのひとり子イエス様が十字架にかけられて死ぬほど父である神様の愛を示してくださいました。その後復活されたイエス様は、ご自分の言葉を信じた者たちとずっと一緒にいると約束されました。またキリストとしてイエス様を信じた者たちの心に、イエス様が復活された後、ご自分の息(ご自分の心)を吹きかけて聖霊を与えました。聖霊の働きによってイエス様を信じる者は、深くイエス様の言葉を理解し、共同体になり、お互いに助け合い、祈りの中で、三位一体「父と子と聖霊」である神様と交わって話しています。            
                       モヨリ神父       

「今週の公教要理の錠剤」20 

2012年04月04日 | メッセージ(その他)
B年 復活祭の主日                   2012・4・8
      
「ご復活!!おめでとうございます!」
カトリック菊池教会で、復活されたイエス様を10時のごミサで一緒にお祝いしましょう。

「聖霊は神の命」
聖霊とはどのようなものであるか、言葉などで説明できるものではありませんが、聖霊は人の心の中で、人の人生の中で神秘的な存在を体験するものであり、純粋な信仰の世界だけに属する神様ですから、皆の心の深い所で出会う神秘的な存在だと思います。聖霊の存在は、その働きにより理解できますから、その働きを聖書全体にわたり、キリスト信者の人生の中に確認したいと思います。聖霊は三位一体の第三の人格であって、神様と一致して人間と神様の関わりの一面を示しています。宇宙万物の創造の時から、聖霊は全ての上を支配しておられた方です。神様のみ心の愛を表現される役割をもって、それぞれ時期によって大いに神様のみ心と愛を示し、神様ご自身が、人間にご自分の存在を身近に表してくださいました。旧約聖書の中に出てくるアブラハムとその子孫、預言者達も、時代を渡って神様に身近に出会ったりした時に聖霊の働きによって、より深く神様の素晴らしさを理解するようになりました。聖霊が神様の姿を人間にまで宣べ伝えて、人々の心を回心するように導かれました。時によって、人類の救いの歴史の中で、聖霊は主役として、神様に仕える為に人々を王、祭司として選んだり、人生の流れの出来事によって神様の救いの計画を表し、人間を幸せな喜びの方へ導いてくださいました。聖霊とは、神様のみ心だと思えばふさわしいかもしれません。聖霊が弱いものを通して、人類の救いを求めながら神様の神秘的な愛の計画を人間の歴史に示してくださいました。最後に聖霊はキリスト信者の心を照らし、それぞれの人々に神様の愛の働きを示し、人々の心の中で良い思い、希望、行いを発生させます。聖霊をあるいは、神様のみ心を信じて頼りながら、キリスト信者は神様が自分の心の中に宿ることに気付き、神様と一緒に生き、人生の中での苦しい時も、イエス様と一緒に喜びの復活とその幸せを味わうことが出来ます。
                             モヨリ神父