カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 C年 年間第十七主日

2010年07月23日 | メッセージ(その他)
イエス様のことを愛される皆様へ、

「ミサは驚くほど力があります。心は深いなぐさめに満ち溢れるでしょう。」聖フランシスコ・サレシオ

7月23日頃を旧6月末の月の中気といい、一年中で暑さがもっとも厳しく、時々大雨が降り、蒸し暑くなる「大暑」と言います。「夏の土用」はこの節季に入ります。山肌に沿って流れ落ちる水、草の間から滲みる水、水底からこんこんと湧き出す水。どのような清水も清冽で手に触れて冷たく、口に含めば歯にいたいほどです。また夏空にむくむくと湧き上がる入道雲の学名は積乱雲です。陶淵明(とうえんめい)の「夏雲奇峰多し」などから作られた言葉です。白く濃くいかにも力強く紺碧の空や海に良く映ります。この時期の野外活動の花であるキャンプは、学校の夏の行事として、かつて盛んに行われました。親元を離れて泊まるキャンプは子供たちの夢であると同時に、集団生活のルールを覚える場でもあります。さて、海に出た船に欠かせない道具は磁石盤(じしゃくばん)コンパスです。同じように歩きつづける人も磁石盤コンパスの助けによって、困難の中でも安全に目標に向かうことが出来ます。イエス様に従う人は自分の人生の中で磁石盤コンパスのような機能を持っています。それはイエス様のみ言葉です。そのみ言葉を受け入れれば、それについてイエス様と相談しながら、暖かく神様と話し合うことが出来ます。それに基づいて神様に祈りながら、み言葉によってイエス様の仲間になったものたちは、その磁石盤コンパスに誘導されて人生の嵐の中を安全に通り抜けることが出来ます。イエス様の言葉は時の判断の基準になり、神様に親しむ方法です。選択する光です。嬉しい出来ごと、悲しい出来ごと、どんな出来ごとでも正しく神様のみ旨の通りに読み取る方法です。
ルカによる福音書11・1-13
初代キリスト信者の間の教えの中に、断食について話してから、主の祈りを教えられています。そしてイエス様が教えられたようにいつも祈るように勧められて、主の祈りは一日3回唱えるような習慣がありました。この祈りによって初代キリスト信者は独特なグループであることを実感しました。イエス様の福音書が照らす光によって、イエス様が教えられた祈りを深く理解出来ます。イエス様の祈りの意味は、福音書全体を通して明らかにされているからです。現在の教会ではマタイ福音書に書かれたイエス様の祈りが使われますが、ルカの福音書にも主の祈りがもっと簡単な形で伝えられています。わずかな言葉で主の祈りを説明するのは難しいのですがしかし、ほんの少しだけでも、中身にそって主の祈りの素晴らしさを深めるようにしましょう。皆のお父さんである神様が、あなたの命によって、一人一人、人類の歴史を生かしてくださいます。人間的な考え方を乗り越えてあなたの思いをお伝えください。わたし達にとって、この世界にとってもあなたの思いは確実であり、未来の安心です。神の国のしるしを通してわたし達に必要なこと、霊的な、物理的なことも全てお与えください。わたし達の罪を赦してください、そうすることによってわたし達もすぐに人をそうできるようなものになれます。いつもお父さんのように抱っこしてください。わたし達の愛するお父さんであることをちっとも疑わないようにしてください。いつもどんな悪いものからでもお守りください。イエス様が祈りを教えられてから、いつでも、力強く絶えず祈るように勧めています。イエス様が祈りを勧めているのはしつこく自分の思い通りの願いを得る方法ではなく、聖霊を願う方法です。なぜなら聖霊だけがわたし達に必要なことを祈りに転換して神様に届けることが出来るからです。
                      モヨリ神父 

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