4日目。
明日には帰国ですから、最終日です。
初日に申し込んでおいたオプショナルツアーへ。
2本立てです。
① 古都「ホアルー」と、2ヶ月前に世界遺産に登録されたばかりの「チャン・アン」
② タンロン水上人形劇場
一日の始まりです。
新聞の切り抜きが届けられます。びっくりのサービス。
ベトナムの英字新聞も。
6時半には朝食へ。
昨晩のクラブラウンジが快適だったので、朝食もそちらで。
オムレツも作ってくれるコックさんに「フォー」を注文。
これが激うま。
チキンのトッピングにしたので、ビーフバージョンも食べたいっ、、、けど、なぜかがまん。
窓の外には、遠くの山並みと、今年開通したハノイ最大の橋、「ニャッタン橋」が見えます。
日本とベトナムの産業での関係は深く、メーカー系が勤勉と安い人件費を目当てに工場を建設するケースだけでなく、実は、この「ニャッタン橋」も三井住友資本とのジョイベン。
「日越友好橋」と呼ばれているそうです。
美味しいベトナムコーヒーをおかわりして、朝から余裕のくつろぎ。
さて、今朝も8時半のピックアップ。
ホアルーまでは約2時間半のドライブ。
郊外の幹線道路をひた走ります。
本日のガイドさんは、初日のガイドさんの予定だったのですが、昨晩、「急に用事ができた。」とオフィスに休暇申請の電話をしてきたそうで、急きょ、ピンチヒッターの方。
どうやら、確信犯のドタキャンのようです。
昨日の説明不足のガイドさんといい、ベトナムの観光産業はまだまだのようですね。
でも、結局、このピンチヒッターのガイドさんが大当たりで、段取りもしっかりしているし、説明もとても良かったです。
「ノンストップでホアルーを目指します。」
是非そうしていただきたい。土産物攻勢は面倒ですからね。
で、到着。
車を降りると、写真右下に写っている人たちが、一気に来ましたね。
ベトナムの農作業用の例の帽子を勝手に被せてきます。
この他にも、勝手に写真を撮って売りつけるなんて商売もあるそうです。
(「カメラを向けられても微笑むな。」とのガイドさんからのアドバイス。)
ホアルーは、ベトナムの最初の都。
ハノイに遷都されるまで、986年から40年間ほど都があったとのこと。
行き詰った地形にあることから敵に攻められると逃げる場所がなかったらしく、都としては具合が悪かったのかもしれません。
また、当時の王や王子たちは毒殺されるなど、権力抗争もあったようです。
入場です。
ここが本当の門かな。
ガイドさんがいろいろと説明してくれます。
観光客も少なく、古都の趣き十分です。
ベトナム式のお参りの仕方を教えてもらって、きちんとお参り。
こちらではこの果物、「仏手柑」(ぶっしゅかん)をよくお供えするそうです。
それにしてものんびりしています。
カモ(?)が歩いていたり、、、
牛もいる。
この牛、鳥取砂丘のラクダと同じシステムで、有料で乗って記念写真が撮れる、って商売。
さて、次は、世界自然遺産登録ホヤホヤの「チャン・アン」へ。
チャン・アンは「陸のハロン湾」と言われていますが、実は、「タムコック」という別の景勝地もそう言われています。
オプショナルツアーでは、「古都ホアルーと『陸のハロン湾』タムコック」という表記しかないように、現時点では、「タムコック」の方がメジャーらしい。
(ちなみに、タムコックは世界遺産ではない。点在する寺院や遺跡はベトナムの重要文化財になっている。)
ガイドさんのおススメは、超観光地化しているタムコックよりもチャン・アン。ベトナム人もチャン・アンに行くそうです。
車で10分もかからず到着。
こりゃ絶景!
チャン・アンは手漕ぎボートで約2時間半、このような景色と途中洞窟(鍾乳洞)、寺院をめぐるゆる~いクルーズ。
出発はここから。
基本4人一組らしく、ガラガラだけど、ベトナム人の若者2人と同乗。
漕ぎ手はおばちゃん。
(お客さんを待っている漕ぎ手は全員おばちゃん。2時間半も漕ぎ続けられるのはすごい。)
手漕ぎなので漕ぐ音以外は、自然の音しかない。風の吹きわたる音、鳥の鳴き声、セミの声。
寺が見えてきました。
(写真に写っていませんが、左の山の中腹にも寺らしきものがある。すごい所に建てたものだ。)
おばちゃんが解説してくれているのは分かるのですが、ベトナム語なので全く分からず。
暑いけど風が気持ちいい。(日傘がないと確実に熱中症になる。帽子よりも日傘がいいと思う。)
前方の大きな岩山。下に隙間が、、、まさかここに入るのか?
「頭を下げろ!」と言われているような気がしたので、頭上注意。突入です。
暗くてうまく写りませんが、なかなかの迫力です。それにしても、おばちゃんの手漕ぎ技術の高さに感心。
ノリのいいベトナムの若者。左側の若者は、“お手伝い”用のオールでずっと漕いでいましたね。
時々振り向いて、「ここ写真スポットだから撮れ。」みたいなことを教えてくれる。
前方のボートのおばちゃんを見ると、何と、足漕ぎ!
やはり、2時間半漕ぎっぱなしは無理のようで、休憩を兼ねて、ここで一時上陸。
この岩山のほぼ頂上に寺(?)があるので、そこまで登ろうとする若者2人。
誰もいない。何ともいい雰囲気。
再び乗船し、漕ぎ始める。素晴らしい景色です。
(ベトナムのスイレンはもちろん、熱帯スイレン。咲いているのを見たかったなぁ。)
鍾乳洞を5、6ヶ所くぐって、そろそろ終盤です。
涼しげに見えますが、暑さMAX。
時折すれ違うボートには、熱中症なのか、ダウンしているお客さんもいましたね。
たっぷり2時間半の“舟遊び”。終着です。
暑かったけど、すごく良かったです。
変化に富んだ美しい景色、急峻な岩山に建つ寺院の神秘さ、鍾乳洞の不思議、そして、ノリのいいベトナムの若者。
上陸後、ガイドさんに言われた通り、2時間半もがんばってくれたおばちゃんにチップを渡しました。
ベトナムの若者2人とも握手と記念撮影をしてお別れ。
ひとつ身をもって知ったのは、8月のチャン・アンは、午前中でないと暑さに耐えられないってことですかね。
さて、ランチは併設されているレストランで。
揚げ春巻き、鶏、牛、魚の料理など、ベトナム料理でした。
日差しにさらされて火照った体に、右手前のキュウリとトマトのサラダがめちゃうまい。生野菜はヤバいと思いつつも、ついついパクパク食べてしまいました。(何の問題もありませんでした。)
妻は、冬瓜みたいな野菜の入ったスープがよほど気に入ったのか、おかわり。
ごちそうさまでした。
チャン・アン、おススメです。
日本ではほとんど知られていないので、勉強しようにも情報不足なのと、おばちゃんがベトナム語での解説なので、何も分からないのが少し残念ですが、ほとんど誰もいない中、これだけの自然を満喫できるのは最高です。
さぁ、灼熱のチャン・アンを出発して、再び3時間のドライブ。
ハノイ市街に戻ります。
幹線道路と鉄道の線路が平行しているのですが、初めて汽車を見ました。
先頭に近い方から、個室、上級客席、後ろの方に普通客席でしょうか、窓が金網でしたね。最後の車両には、窓から食器やコンロが見えましたので、食堂車かな。
途中トイレ休憩に一度土産物屋さんに寄りましたが、ガイドさんもろとも、基本、爆睡。
あっという間にハノイに戻ってきました。
ホアンキエム湖の近くにある、「タンロン水上人形劇場」。
開演の入れ替え時、ものすごい混雑。
ベトナムの水上人形劇は、昔「世界ふしぎ発見!」でもやっていたことがあるので、ご存知の方も多いかも。
これです。
カメラの持ち込みは別料金(といっても¥100ぐらい)が必要ですが、暗くなるので、持ち込んでもうまく写りません。
ベトナムの農家の風習や、鶏・龍、亀など縁起もの・神聖なもの、ホアンキエム湖の宝剣伝説などを水上を舞台に人形劇が展開されます。
お囃子や語りもつくのですが、ベトナム語で全く分かりません。
でも、市内観光の後やツアーの最後の方に観れば、何となく分かりますね。人形劇を観るなら何日か観光してからがおススメ。
1時間弱のコンパクトな人形劇。
感想は人それぞれのようですが、私たち夫婦は結構楽しめましたよぉ。
さて、夕食場所までは歩いて。
初めて街中をそこそこの時間歩きます。
相変わらず、道路の横断は難しい。
びっくりしたのは、辻々にいる天秤棒を担いだ果物売りのおばちゃんが、勝手に天秤棒を担がせようとします。
ガイドさんに聞くと、その気になって写真を撮ると、その後でお金を請求したり、それを断ると、果物を買え、と迫ってくるそうです。
ひったくりも多いらしく、カバンを前に抱えつつ、歩くこと10分ぐらいでしょうか。
ここが本日の夕食のレストラン。
照明暗めですが、小ぎれいな店内。今回の旅行で初めて日本語を話す店員さんがいました。
ベトナム料理のコースとなります。
フォーではなくビーフンから始まるコース。
生春巻き、揚げ春巻き、肉の炒め物、空芯菜、チャーハン(?)など。
これらがめっぽう美味しい。
「この店、当たりじゃないの?」って妻と話していると、ツアーの欧米人、飛び込みの日本人など、お客さんがどんどんやってきます。
ガイドさんに聞くと、美味しくて評判の店らしいです。
確かに、生春巻きはこの店が一番美味しかった。
最終日の夕食も大当たりでした。ごちそうさまでした。
店の前に呼んでもらったタクシーでホテルへ。ガイドさんが同乗してくれましたが、初めて乗るタクシー、自分たちではハードル高いかも。
思いっきり楽しんだ最終日でした。
明日は帰国です。
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