今年の夏休みの旅行は、焼津の温泉。その名も「焼津黒潮温泉」。お宿は、港に面した「湊のおやど 汀家」。
旅館に申し込んだプラン名は「"ありがとう"の感謝を込めて奥様にご褒美プラン」。
妻から「何か仕込んでんじゃないのぉ~」とさんざん言われましたが、何も仕込んでいません。宿でのんびり、でお願いします。
久々のロングドライブ。お天気が崩れるという予報でしたが、スタートは青空。ただ、いつも厚木あたりで見え始める富士山は残念ながら雲の中。
せっかくなので、新東名を走ってみましょう。
全然混んでいません。ほとんど車が走っていない状態。
いつも通っている散髪屋さんが言っていた通り、アップダウンがなくカーブも少ない。かなり走りやすい高速で、それだけに知らないうちにスピードが出ています。注意が必要。
で、新東名と言えば、SA。入れるSAには全部入るつもりです、、、が、道路はガラガラなのにSAは「満車」or「混雑」の連続。
運良く人気の「駿河湾沼津SA」に入れました。
「宿の食事が海鮮系だろうから、お昼は肉で」。夫婦で意見が一致して、こちらに。「しおや」。
私は「しおや名物 特別牛タン定食」を、妻は「ビーフシチュー定食」を。
まぁ、うまいですわ。あと5枚は食べたい気分。
定食でなくても、「牛タン弁当」や「牛タンの串焼き」などテイクアウトメニューも充実。駿河湾の雄大な景色を見ながらテラス席で食べているご家族も多かったですよ。
ちょっと早めの昼食だったのですんなり入店できましたが、出てきた時は行列。テレビの影響もあるんでしょうね。
静岡の農産品も直売しています。
スイカ好き夫婦なので、迷わず一玉購入。
「farmers TOMATO」というトマト専門店もあります。トマト好き夫婦なので、ジュースを迷わず購入。
大賑わいの駿河湾沼津SAを出発して、次は「清水PA」にイン。
飲食店はフードコート中心ですが、ショップの方に特徴があるようです。
なぜか、クリーンカンティーンとユナイテッド・アローズのコラボ商品もある。
フードコートの脇にかっこいいレース用バイクがあったのですが、後で観たテレビで「1億円」と知って、写真を撮ってくれば良かったと。
ここ清水PAには、レンタルバイクがあります。車で来てバイクに乗り換えて"おいしいところだけ"ツーリングを楽しむ、というコンセプトだそうです。需要、あるんですかねぇ、、、
で、出発しようと思ったら、いきなりの豪雨。何とか車に乗り込んで、出発。
(こんな豪雨の中を走るのはいつぶりだろう。おかげで車がきれいになりました。)
清水JCTで東名に復帰。ここから焼津はすぐ。あっという間に「汀家」(みぎわや)に到着。
チェックイン時刻よりも早い到着でしたが、快く案内していただきました。
「汀家」は、離れ5棟と3部屋の全8室という小ぢんまりしたお宿。
私たちは一番奥まった離れへ。
全室、プライベートの露天風呂付き。これは最高です。
この露天風呂、結構大きくて、私が足を延ばしても全然余裕。こんなに広いプライベート露天風呂は初めてです。
部屋は、板間(ベッドルーム)+畳。天井を設けず室内は屋根の高さまである開放感。柱と梁には古民家から持ってきたらしい堂々たる古木を使っています。柿渋色の木材に漆喰の壁が何とも言えずぬくもりのある雰囲気を醸し出しています。
宿のこだわりを随所に感じます。
浴衣は離れの名前ごとの染め抜き。
鍵は駿河漆器の素晴らしい一品。
「汀家」には共同の内湯はありません。部屋の露天風呂と、貸し切りの大露天風呂のみ。
早い到着だったので、すぐに貸し切り風呂に入れました。
お隣には清潔なシャワールームもあるし、十分な広さの脱衣場には休憩スペースや冷たい麦茶も。とにかく快適。
湯上りに無料の冷凍ミカン、アイスキャンデー、麩菓子をいただいて部屋へ。
何もしない、何も考えない、ごろごろ、ごろごろ、、、気が向いたら温泉にざぶん。
ようやく夕食となりました。
夕食は「八丁櫓」という食事処ですが、広い部屋に8家族だけですので、他家族の気配を感じないでくつろげます。
ちなみに、「八丁櫓」とは、江戸時代、船の櫓の長さは「七丁」と幕府が定めていましたが、漁業が盛んな焼津では速度の出る「八丁」の櫓を使えるように家康にお願いしたところ許され、以来、焼津の漁師だけが「八丁櫓」を使えるようになった、という故事が由来。
本日のメインはこちら。大きなアワビ。料理長自ら調理前のアワビを見せに来てくれました。
静岡と言えば、日本酒「磯自慢」ですが、どえらい値段でしたので、夫婦で楽しめるワインを。
(食事処は照明を抑えて、各テーブルにLEDのスポット。大広間ですが、個室の雰囲気です。)
こちらが、大阪ではお目にかかったこともない超高級レベルの「磯自慢」。
料理はもちろん言うことのない美味しさですが、印象は、一品一品にかなり"仕事"をこらしている、鰹などの削り節の名産地だけあって出汁がとにかく濃くてうまい、ということ。
刺身登場。マグロ2種、キンメ、サワラ、ヒラメなど、本日の港に揚がった魚が盛られています。わさびはもちろん本わさび。わさびってこんなに香りがいいんだ。
アワビとの再会です。
やっぱりアワビはソテーですね。柔らくて最高。身の下には肝のソテーが隠れています。
最後にご飯もので〆て終了。
この後、デザートとコーヒーでゆっくりと余韻を楽しみました。
たっぷり2時間の食事。夫婦ともに大満足でした。
お宿の従業員の方は皆さん、これがユニフォーム。
その昔、焼津の漁師が着ていた「鰹縞」のシャツ。なかなか粋な感じで良かったです(写真のは“縞”じゃないですね)。
夕食後も気の向いた時に温泉に浸かり、ぐっすり眠ることができました。
、、、が、夜中から雷鳴と豪雨がいよいよ激しくなってきました。私たちは観る予定はありませんでしたが、この花火大会のために予約を入れた方はがっかりかも。
(「汀家」は特等席。部屋のウッドデッキから、あるいは部屋の温泉に浸かりながら至近距離で花火を楽しめるロケーション。)
さて、明朝。
朝食も「八丁櫓」。離れを出て向かいますが、雨が激しさを保っています。
料理長が鰹節を削ってくれます。削りたてをご飯や手作り豆腐にかけていただくと、なんと濃厚な味がすることか。
(かなり小気味いい音がします。昭和世代の夫婦には懐かしい音です。)
朝の料理も品数、"仕事"とも満足。
(妻はサバ、私はアジの干物。鰹・鯖・鰯の3種類の削り節の食べ比べという趣向も。)
食後のデザートは、マグロのコラーゲン入りのヨーグルト。
ごちそうさまでした。すっかり食べ過ぎです。
私たちのプランは11時チェックアウト。食後も温泉に浸かってのんびり。気持ちがゆったりしていると激しい雨も風情に感じるから不思議なものです。
帰りにどこかに寄って行きたいところですが、あいにくの雨。本当なら、宿の前のこんな景色の中を散歩したかったのですが、仕方ないですね。
(ネットより拝借。港を歩く。天気がよければ富士山が見える、、、はずだった。)
「さてどこに行ったものか」と思っていたら、宿の若大将でしょうか、「是非、『焼津おさかなセンター』に寄ってみてください。」とのアドバイス。
チェックアウトして、さっそく行ってみました。
外観が意外と地味だったので、どうかなって思ったのですが、入ってみると、大賑わい。
規模もめちゃでかい。当然、焼津ですからマグロの回転ずしもある。
見て回るだけでも面白い。
美味しそうなマグロの佃煮ふうのものと、東京では高い桜海老をお土産に買いました。
さぁ、あとは帰路。せっかくなので、焼津ICではなく、新東名の「藤枝岡部IC」からイン。
帰りも、新東名のSAに寄りたかったのですが、「静岡」、「清水」、「駿河湾沼津」、全て「満車」。進入しても係員に阻止されます。
ならばと、東名ですが、新装なった「海老名SA」へ寄ってみようということで、無事イン。
(これまた「満車」表示でしたが、ここの係員さんは駐車場に入れてくれました。)
大混雑でした。朝食でお腹いっぱいの私たちですが、海老名SA、なかなかよくできています。こんな"ストリート"が。
ここで話題のカレーパンを購入。
焼き立てメロンパンも買って、車の中で簡単お昼ご飯。
この後、さしたる渋滞もなく、スイスイと帰宅。
今晩は、旅の思い出話をしながらお土産を食べて、もう一度旅情に浸りたいと思います。
「汀家」、本当にいいお宿でした。違う季節に是非また行きたいものです。
・・・一夜明けてネットでチェックすると、「焼津海上花火大会」は無事開催されたようです。よかったよかった。
最高のお宿ですね~。
嫁さんが
「同じ盆休みでもこういう時間の使い方があるねんなぁ」
と羨ましそうに呟いていました。 ^-^
ホントに極上の時間、お料理、お湯ですね。
写真を見ているだけで旅行した気分になれました。
いつか僕らも夫婦でこんな宿に泊まることを目標に頑張ります!!
「"ありがとう"の感謝を込めて奥様にご褒美プラン」
最近はすっかりお盆のピーク時しか夏休みが取れず、身動きできない“あせり“みたいなものを感じています。
特にどこに行くでもなし、今年は「一泊贅沢作戦」にしました。
本当にいい宿で大満足でした。
その後は地味に過ごしています。
今、甲子園は雷雨ですごいことになっているようですが、こちらはなぜか冷房いらずの爽やかな天気になっています。そのうち暑さが戻るんでしょうけど。
では、残り少ない夏休み、まったりしたいと思います。
そうそう、さっきCATVでフラダンスの全国大会をやってました。奥様によろしく。