京都府立植物園では松谷名誉園長さんと金子園長(現園長)さんとが隔月交替で園内を案内されます。
松谷名誉園長さんは「名誉園長さんと気まぐれ散歩」
園内の見ごろの植物はもちろん、隠れた名所なども案内されます。
ただし、どこをどのようにご案内されるかは、その日に 歩きながら考えはるそうです・・・まさにきまぐれ散歩!
金子園長さんは「園長さんと季節を歩く」
金子園長さんが園内の四季折々の草木について、園長さんが設定されるこだわりのテーマで案内されて解説しはります。
金子園長さん秘蔵の植物についてのエピソードが聞けるとか?
植物観賞がさらに興味深く楽しめますね。
先日、金子園長さんご案内で「園長さんと季節を歩く」に参加してまいりました。
前回、名誉園長さんとの観察会の時
「駐車場にカンレンボクがあります、面白い樹なんで、時々来園していただいて、継続して観察されるのをお奨めします」っておっしゃってました。
「今日はカンレンボクからいきましょう、駐車場なんでいったん外に出ますが私について来て下さい、はぐれるともういっぺん入園料が要ります・・・」
かたまってゾロゾロゾロと付いて行きます。
「あのぉ観察会なんでヨロシク・・・」って入場門の関係者さんに何回もおっしゃってました、金子園長さんです。
カンレンボク(旱蓮木)ヌマミズキ科
2011.9.18
見上げると、はるか上の方に何やらぶら下がってます、
1937年(昭和12年)中国総陵理植物園から種子導入。
種から育てて70数年の年月が・・・
丸い塊になってぶら下がっているのは、だんだんと黄色くなりミニミニバナナのような?モンがたくさん丸い形になるそうです。
細長い種が中に入っているのでソレを保護するような形やそうです。
来月中旬ごろになると黄色い状態が見れるそうです
「ぜひ、黄色い実の状態を見に来て下さい」と・・・おっしゃってましたよ。
2011.12.18
花は7~8月頃、白いハリネズミのように球状に咲きます、見逃せませんね(またね、その頃にもね・・・)
カンレンボクのお花の様子については、そよかぜさんのblog「そよ風のなかで」
→こちら←をご覧ください
ヒマラヤスギ(ひまらや杉) マツ科
「可愛いでしょ?コレは雄花です、そのうち花粉を飛ばしますので、ヒマラヤスギの花粉に弱い人はこのそばを通らないようご注意ください」と。
松ぼっくりは、もうちょっと大きくなり11月の下旬ころになるとわんさか落ちているそうです。
こっちはヒマラヤスギの雌花です、
上の方が飛んで行ってしまってバラバラになるんですね、大きな松ぼっくりがボトンと落ちてる雰囲気ではないそうで、たま~に先っちょの部分がバラの花のようになって落ちてくることもアリだそうです。そんなんをローズなんとかと言うんですよねぇ・・・
雄株と雌株が別々にあって“雌雄異株”と言われていたのですが、どうも同木に雌花も雄花もつける“雌雄同株”じゃないかと・・・言われてもいるそうです。
ローズなんとかはシダーローズと判明
詳しくは→こちら←をご覧ください
カジノキ(梶の木)クワ科
緑の実の中からその赤い種が飛び出てくる、赤く見えてるだけ~だそうです。
「果実は集合果(偽果)です。直径2~3cmの球形になります。甘みがあり食べられます。」と教えていただきました、
けど、なんかジュルッとしてそうで、ボテ~ンと土に落ちていたので甘味を試すのにはちょっと躊躇のわんちゃんでした。
見上げると高~いところにいっぱい実ってました。
ネコノチチ(猫の乳)クロウメモドキ科
「じぃ~っと眺めていただきたい、フツー葉っぱのつき方って言うのは互い違い(互生)か向い合せ(対生)とか・・・ですが、コレはどうでしょう?」
おっ!♪右右・左左・右右・左左♪
コクサギ型葉序と呼ぶそうな・・・
最初、輪生と言って茎の周りにいくつも葉っぱが付くのがあってそれが対生に変っていって、互生に変っていく、このコクサギ型葉序は対生から互生に替わる前の、だそうです・・・
ネコノチチっていうのは、この実が可愛らしいという意味で、猫のおっぱいみたい・・・っていうところからの名前
色はもっと赤くなって、そのうち黒くなるそうです。
う~~ん、ミーコのおっぱいを思い出しました
色は薄いピンクだったけど、形は確かにこんなんだったわ~~
フウ(楓)マンサク科
木に風と書いてフウ、楓(カエデ)じゃないかと言われそうですが、中国で漢読みではカエデじゃなくってフウと読みます。
フウはカエデ科じゃなくってマンサク科なんです、カエデ科が無くなってしまいました、だんだんといろんな科に変っていきます。
「今は緑ですが、11月下旬から12月にかけて黄色から橙色が一般的なんですがコレはすべてじゃないけど、7~8割がた紅く染まっていきます、そんな様子をまた見に来て下さい」ともおっしゃってました。
あの実は栗を柔らかくしたようなカンジですね、あの実がすべて落ちてくるとここを通ったとき転びそうになる・・・そうです。
ヤハズホオノキ(矢筈朴の木)モクレン科
矢をかける矢筈に似てることから
(葉の先がへこむのが普通の朴の木と違う特徴)
オーストラリア蓮
これだと、あと1週間ぐらいで咲くかな?と。おっしゃってました。
オーストラリアでも北の方になると、赤道に近いので、基本的には眠る性質(休む性質)を持っていません、温度が一定でドンドン成長していくんですね、ですから、日本のハスは今頃はレンコン作って休みに入っているんですが、コレはそういう性質を持ってないので、まだまだ蕾を作っていく状態です、。
「蓮で言えることですが日本で考えたことが、よそでの同じ植物でも違う・・・そんなことがありますよ、と言うことを紹介しとこうかなと思います。」とも、おっしゃってました。
この後、植物生態園の方へも金子園長さんと観察が続きました
京都府立植物園のなかではこの植物生態園エリアが大好きなわんちゃんです。
この日も午前中は植物生態園の中をウロウロ写真を撮ってました
そんなお花たちのことで園長さんが詳しく説明されたのを次回の記事にまとめました・・・・・・
【おまけ】
名月にヒマラヤ杉の伸びてをり(杉本寛)
↑ 道草さんよりいただきました。
松谷名誉園長さんは「名誉園長さんと気まぐれ散歩」
園内の見ごろの植物はもちろん、隠れた名所なども案内されます。
ただし、どこをどのようにご案内されるかは、その日に 歩きながら考えはるそうです・・・まさにきまぐれ散歩!
金子園長さんは「園長さんと季節を歩く」
金子園長さんが園内の四季折々の草木について、園長さんが設定されるこだわりのテーマで案内されて解説しはります。
金子園長さん秘蔵の植物についてのエピソードが聞けるとか?
植物観賞がさらに興味深く楽しめますね。
先日、金子園長さんご案内で「園長さんと季節を歩く」に参加してまいりました。
前回、名誉園長さんとの観察会の時
「駐車場にカンレンボクがあります、面白い樹なんで、時々来園していただいて、継続して観察されるのをお奨めします」っておっしゃってました。
「今日はカンレンボクからいきましょう、駐車場なんでいったん外に出ますが私について来て下さい、はぐれるともういっぺん入園料が要ります・・・」
かたまってゾロゾロゾロと付いて行きます。
「あのぉ観察会なんでヨロシク・・・」って入場門の関係者さんに何回もおっしゃってました、金子園長さんです。
カンレンボク(旱蓮木)ヌマミズキ科
2011.9.18
見上げると、はるか上の方に何やらぶら下がってます、
1937年(昭和12年)中国総陵理植物園から種子導入。
種から育てて70数年の年月が・・・
丸い塊になってぶら下がっているのは、だんだんと黄色くなりミニミニバナナのような?モンがたくさん丸い形になるそうです。
細長い種が中に入っているのでソレを保護するような形やそうです。
来月中旬ごろになると黄色い状態が見れるそうです
「ぜひ、黄色い実の状態を見に来て下さい」と・・・おっしゃってましたよ。
2011.12.18
花は7~8月頃、白いハリネズミのように球状に咲きます、見逃せませんね(またね、その頃にもね・・・)
カンレンボクのお花の様子については、そよかぜさんのblog「そよ風のなかで」
→こちら←をご覧ください
ヒマラヤスギ(ひまらや杉) マツ科
「可愛いでしょ?コレは雄花です、そのうち花粉を飛ばしますので、ヒマラヤスギの花粉に弱い人はこのそばを通らないようご注意ください」と。
松ぼっくりは、もうちょっと大きくなり11月の下旬ころになるとわんさか落ちているそうです。
こっちはヒマラヤスギの雌花です、
上の方が飛んで行ってしまってバラバラになるんですね、大きな松ぼっくりがボトンと落ちてる雰囲気ではないそうで、たま~に先っちょの部分がバラの花のようになって落ちてくることもアリだそうです。そんなんをローズなんとかと言うんですよねぇ・・・
雄株と雌株が別々にあって“雌雄異株”と言われていたのですが、どうも同木に雌花も雄花もつける“雌雄同株”じゃないかと・・・言われてもいるそうです。
ローズなんとかはシダーローズと判明
詳しくは→こちら←をご覧ください
カジノキ(梶の木)クワ科
緑の実の中からその赤い種が飛び出てくる、赤く見えてるだけ~だそうです。
「果実は集合果(偽果)です。直径2~3cmの球形になります。甘みがあり食べられます。」と教えていただきました、
けど、なんかジュルッとしてそうで、ボテ~ンと土に落ちていたので甘味を試すのにはちょっと躊躇のわんちゃんでした。
見上げると高~いところにいっぱい実ってました。
ネコノチチ(猫の乳)クロウメモドキ科
「じぃ~っと眺めていただきたい、フツー葉っぱのつき方って言うのは互い違い(互生)か向い合せ(対生)とか・・・ですが、コレはどうでしょう?」
おっ!♪右右・左左・右右・左左♪
コクサギ型葉序と呼ぶそうな・・・
最初、輪生と言って茎の周りにいくつも葉っぱが付くのがあってそれが対生に変っていって、互生に変っていく、このコクサギ型葉序は対生から互生に替わる前の、だそうです・・・
ネコノチチっていうのは、この実が可愛らしいという意味で、猫のおっぱいみたい・・・っていうところからの名前
色はもっと赤くなって、そのうち黒くなるそうです。
う~~ん、ミーコのおっぱいを思い出しました
色は薄いピンクだったけど、形は確かにこんなんだったわ~~
フウ(楓)マンサク科
木に風と書いてフウ、楓(カエデ)じゃないかと言われそうですが、中国で漢読みではカエデじゃなくってフウと読みます。
フウはカエデ科じゃなくってマンサク科なんです、カエデ科が無くなってしまいました、だんだんといろんな科に変っていきます。
「今は緑ですが、11月下旬から12月にかけて黄色から橙色が一般的なんですがコレはすべてじゃないけど、7~8割がた紅く染まっていきます、そんな様子をまた見に来て下さい」ともおっしゃってました。
あの実は栗を柔らかくしたようなカンジですね、あの実がすべて落ちてくるとここを通ったとき転びそうになる・・・そうです。
ヤハズホオノキ(矢筈朴の木)モクレン科
矢をかける矢筈に似てることから
(葉の先がへこむのが普通の朴の木と違う特徴)
オーストラリア蓮
これだと、あと1週間ぐらいで咲くかな?と。おっしゃってました。
オーストラリアでも北の方になると、赤道に近いので、基本的には眠る性質(休む性質)を持っていません、温度が一定でドンドン成長していくんですね、ですから、日本のハスは今頃はレンコン作って休みに入っているんですが、コレはそういう性質を持ってないので、まだまだ蕾を作っていく状態です、。
「蓮で言えることですが日本で考えたことが、よそでの同じ植物でも違う・・・そんなことがありますよ、と言うことを紹介しとこうかなと思います。」とも、おっしゃってました。
この後、植物生態園の方へも金子園長さんと観察が続きました
京都府立植物園のなかではこの植物生態園エリアが大好きなわんちゃんです。
この日も午前中は植物生態園の中をウロウロ写真を撮ってました
そんなお花たちのことで園長さんが詳しく説明されたのを次回の記事にまとめました・・・・・・
【おまけ】
名月にヒマラヤ杉の伸びてをり(杉本寛)
↑ 道草さんよりいただきました。