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想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

ストレッチ体操の良さ

2025年05月13日 | 健康
 小学校の教師をしていた頃のことです。学校の体操の時間には、準備体操の一環としてストレッチをよくやっていました。とはいえ、当時は「ただなんとなくやっていた」というのが正直なところです。

 それが最近になって、ようやく「ストレッチにはこういう意味があったのか」と、深く納得できるようになりました。ストレッチというのは、言い換えれば「時間」なんですね。時間をかけて、緊張と弛緩を繰り返す動作です。私たちの体は緊張すると、筋肉がギュッと縮まります。そしてその緊張状態を30秒、長ければ1分ほど保つ。その後、ふっと力を抜くと、筋肉が自然とゆるみ、そこに一気に血液が流れ込むような感覚になります。

 まるでたい焼きのように、型に生地を流し込むような…そんな感じでしょうか。筋肉に緊張と時間を与えてから解放することで、体内の血の巡りが良くなり、結果として健康にもつながる。そう考えると、ストレッチは本当に理にかなった運動なんだなと、つくづく実感しています。

 最近はヨガも少しずつ取り入れるようになり、そこでもやはり同じようなことを感じます。体をじっくり動かし、呼吸とともに緊張と弛緩を繰り返す。人の体は、そうやって整っていくのかもしれませんね。

 かつては、何も考えずに体を動かしていた時期もありました。でも今は、ただ動かすだけでなく、「今、この筋肉がどう働いているか」「血液がどう流れているか」ということを意識しながら運動しています。そのことで、体液の流れが整い、健康に一歩近づいているように思うのです。

 ストレッチの良さ――それは、単に体を伸ばすというだけでなく、「時間をかけて、体の声を聞くこと」なのだと、改めて思います。これからも健康第一で、無理せず、ゆっくりと、自分のペースで体を整えていきたいと思っています。

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高齢者医療:全人的アプローチの必要性

2025年04月07日 | 健康
 
 私もついに先日78歳を迎えました。まさに今は老いと向き合う最中です。

 そこで、老人医療について少し考えてみたいと思います。私も年を重ねるにつれて感じることですが、人間は徐々に体全体が弱ってきます。理想的な最期というのは老衰であると思います。特定の病気があるわけではなく、全身の機能が次第に衰え、自然に人生を終えること。それが本来あるべき姿ではないでしょうか。

 人間の体は心臓、大腸、胃腸、消化器、循環器、神経系など、複数の器官・システムが連携して一つの生命体として機能しています。単一の器官だけでは成り立ちません。そして忘れてはならないのが、心(精神面)の存在です。体全体が一つの有機体としてまとまっているのです。

#現代医療の盲点

 ところが現在の医療は、全体観を欠いています。心臓に異常があれば心電図を測り、血圧が高ければ降圧剤を処方する。このように根本を突き詰めるのではなく、症状に対応するだけの対症療法に終始しがちです。生活習慣や栄養も含めた人間全体を広く捉える視点が必要なのに、現代医療ではしばしば一つの側面だけを個別に見て対処するというアプローチになっています。

 これでは人間の体の本質を理解することはできません。現代医療の欠点はまさにそこにあるのです。人間の身体は全体が有機的につながっており、神経系を含めたさまざまな要素が複雑に絡み合っています。

# 身体は統合されたシステム

 年を取ると肩が痛くなったり、膝が悪くなったりと様々な症状が現れます。しかし、よく考えてみると、痛みのある部位だけが問題なのではありません。内臓に問題があれば肩に痛みとして現れることもあります。右脳に問題があれば左側の身体に症状が出るというように、人間の体は全体が連動しているのです。

 このような全体のつながりの中で人間を捉えなければ、真の健康を維持することはできません。今の医療は何か問題があれば消化器科に行って胃カメラで検査をするといったように専門分化しています。しかし、胃カメラで異常が見つかるような状態になった根本原因を正さなければ意味がないのです。

# 全人的医療へのシフト

 このように全体を見るという視点が、今の医療には非常に欠けています。日本の医療は確かに命を救う技術では最先端かもしれませんが、人間を全体として捉える視点をより重視してほしいと思います。

 私自身も年齢を重ねるにつれて、体のさまざまな部分に不調を感じるようになりました。そして、すべてがつながっているという事実を、身をもって実感しています。

   高齢者医療が今後向かうべき方向は、専門分化した対症療法から、人間を全体として捉える全人的アプローチへのシフトではないでしょうか。すべて体はつながっているのですから。

✳︎ 「ホリスティック」とは、ギリシャ語の「holos(全体)」を語源とする言葉で、日本語では「全体論的な」「包括的な」といった意味で使われます。
より具体的には、以下のような意味合いを含んでいます。
 * 全体性: 物事を部分に分解して考えるのではなく、全体として捉える考え方です。
 * 関連性: 個々の要素は互いに関連し合い、影響を与え合っているという考え方です。
 * 包括性: 身体、精神、環境など、あらゆる側面を考慮する考え方です。
医療の分野においては、ホリスティック医療という言葉があり、従来の西洋医学のように、病気や症状だけを部分的に見るのではなく、患者さんを心身全体として捉え、その人の生活習慣や環境なども含めて治療を行う医療を指します。
ホリスティック医療は、以下のような考え方に基づいています。
 * 病気は、身体、精神、環境など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こる
 * 治療は、病気や症状だけでなく、患者さん全体の健康を回復することを目指す
 * 患者さん自身の自然治癒力を最大限に引き出すことを重視する
ホリスティック医療では、西洋医学的な治療に加えて、鍼灸、漢方、アロマセラピー、マッサージ、心理療法など、さまざまな代替療法が用いられることがあります。
ホリスティックという言葉は、医療以外にも、教育、ビジネス、ライフスタイルなど、さまざまな分野で使われています。

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年齢に負けない!三半規管を鍛えて健康寿命を延ばす秘策

2025年04月04日 | 健康

 年齢を重ねると、体の様々な機能が衰えてくるのは避けられません。

 特に、運動機能の低下は顕著で、筋力の衰えに加え、体のバランスを取る三半規管の機能低下を感じる方も多いのではないでしょうか。

 私もその一人で、日々の生活の中で少しずつバランス感覚の衰えを感じています。そこで、三半規管を鍛えるために、ある運動を習慣化しようと試みています。

 その運動とは、歩きながら首を回すというシンプルなものです。歩行中に首を右へ左へとゆっくり回すことで、体が左右に揺れます。この揺れに対し、まっすぐ歩こうと意識することで、三半規管が鍛えられるのではないかと考えています。

 この運動を1年間継続し、その効果を検証してみたいと思っています。健康寿命を延ばすためには、体の健康だけでなく、認知症予防のための脳の健康も重要です。

 健康な体と冴えた頭脳を維持し、毎日をいきいきと過ごすこと。そして、社会に貢献できる存在でありたいと願っています。

 このブログでは、私の健康維持のための取り組みや、日々の生活で感じたことなどを発信していきたいと思います。

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【医療の進歩と人間の本質】

2025年03月31日 | 健康
コロナ6年3月31日(ウクライナ、ロシア戦争4年)

 現代医療は確かに進歩しました。しかし、それは医療ケアの面での進歩であり、人間の身体そのものの本質を理解するという点では、必ずしも前進しているとは言えません。むしろ、昔の方が人間をトータルに見ていたのではないかと感じることがあります。

 特に東洋医学の考え方は、人間を全体として捉えるものです。しかし、現在の日本では、東洋医学は医師免許には含まれていません。それを考えると、私たちは改めて「人間はトータルな存在である」という視点を持つことが重要だと考えます。

 人間は自然界の一部であり、他の生物とも共存しています。この観点から見ても、人間を部分的に診るのではなく、全体を理解することが大切です。この点、中国や韓国では医師免許に含まれているようです。日本はなぜこの視点が落ちているのか?

【心と身体のつながり】

 人間には身体だけでなく、心の働きも大きく関わっています。心の在り方が全身の臓器に影響を及ぼすというのは、昔から言われてきました。西洋医学の視点では、自律神経の働きとして交感神経と副交感神経が関係していると説明されますが、もっと人の心は複雑ではないかと思います。心の持ちようが健康に大きく影響することは間違いありません。病気は病が半分、気が半分と言うんじゃないですか?

 近年の研究では、腸が脳に影響を与える「腸脳相関」という考え方も注目されています。つまり、脳だけでなく、腸の状態が私たちの思考や健康に深く関わっているということです。

【歳をとることと健康管理】

 歳をとると、すべての機能が衰えていきます。例えば、心臓に不整脈がある場合、それを循環器内科だけで診るのではなく、身体全体のバランスを考慮することが重要です。食生活や生活習慣が健康に与える影響も大きく、単に症状だけを見て対処するのではなく、根本的な原因を考えることが求められます。

 食べ物に関しては、特に現代の日本の状況に懸念を感じます。外国では禁止されている食品添加物が日本では許可されており、日本は「食品添加物大国」と言われることもあります。こうした問題も含めて、私たちは食生活を見直す必要があります。日本には医食同源という言葉もありますね。

【健康を守るために】

 健康を維持するためには、身体全体をバランスよく整える習慣が大切です。例えば、風邪をひいたとき、単にウイルスが原因と考えるのではなく、体の自然治癒力が低下しているからこそ発症したのだと捉えるべきです。

 特に血流の流れは全身の健康に関係します。血液が体の隅々までしっかり流れることで、栄養素が行き渡り、健康が保たれます。しかし、加齢とともに血流が悪くなり、必要な栄養が不足していきます。その結果、人間は最終的に寿命を迎えるわけですが、その過程でどのように健康を保つかが重要です。

 今回は気づいたことを述べましたが、結論として言いたいのは「人間は部分ではなく、全体として診るべきである」ということです。日々の生活の中で、自分の身体と心をトータルで考えながら健康を守っていきたいものです。

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風花させてはならない、最大の薬害事件、サリドマイド

2025年03月28日 | 健康
コロナ6年3月28日(ウクライナ、ロシア戦争4年)

1 はじめに
 
  サリドマイド事件は、20世紀最大の薬害事件の一つであり、多くの尊い命と未来を奪った悲劇的な出来事です。この記事では、この事件の全体像を振り返り、二度と同じ過ちを繰り返さないための教訓を共有します。

サリドマイドとは
  サリドマイドは、1950年代後半から1960年代初頭にかけて、主に妊婦の吐き気や不眠症を治療するために処方された睡眠薬・鎮静剤です。当時、画期的な薬として世界中で販売され、特に妊婦に対して安全だと広く宣伝されていました。

   しかし、この薬には恐ろしい副作用がありました。妊娠初期に服用した母親から生まれた子どもたちの多くが、重度の先天性障害に苦しむことになったのです。四肢の欠損や変形、聴覚・視覚障害など、子どもたちの人生を根本から変えてしまう結果をもたらしました。

2 事件の経緯
1. 起源と販売開始
1954年、ドイツの製薬会グリュ ネンタール社によって開発
1957年、ドイツで販売開始
1958年、日本でも販売が開始される
2. 被害の拡大
1960年代初頭、先天性障害との関連性が徐々に明らかに
1961年11月、ようやくグリュネンタール社が販売中止を発表
日本では1962年に販売中止

3 情報伝達の遅れと根本的な問題(ここが大切)

 悲劇の教訓:サリドマイド事件が私たちに伝えるもの当時の薬事行政と医薬品開発には、致命的な欠陥がありました:
厳格な臨床試験の不足
副作用情報の隠蔽
製薬会社の利益優先主義
規制当局の無責任な対応
 製薬会社は長期間にわたり、薬の危険性を隠し続け、被害の拡大を招きました。医学界や行政機関も、迅速かつ適切な対応に失敗したのです。 

4 事件がもたらした教訓

  この悲劇は、医薬品安全性に関する法規制を根本から見直すきっかけとなりました:
新薬承認プロセスの厳格化
副作用モニタリングシステムの強 化
製薬会社の透明性と説明責任の重視
被害者救済制度の確立

5 被害者の現状

  サリドマイド被害者とその家族は、今なお多くの困難に直面しています:
身体的障害による日常生活の制限
精神的トラウマ
社会的偏見との闘い
高齢化に伴う新たな健康課題 

6 おわりに

   サリドマイド事件は、科学技術の進歩と人間の倫理が常に慎重に balanceを保つ必要があることを私たちに教えてくれます。絶対風化させてはならない事です。

 私たちは過去の過ちから学び、より安全で人間中心の医療システムを構築する責任があるのです。

  一人一人が、この悲劇を風化させることなく、教訓として心に刻み続けることが大切です。
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