コロナ6年3月31日(ウクライナ、ロシア戦争4年)
現代医療は確かに進歩しました。しかし、それは医療ケアの面での進歩であり、人間の身体そのものの本質を理解するという点では、必ずしも前進しているとは言えません。むしろ、昔の方が人間をトータルに見ていたのではないかと感じることがあります。
特に東洋医学の考え方は、人間を全体として捉えるものです。しかし、現在の日本では、東洋医学は医師免許には含まれていません。それを考えると、私たちは改めて「人間はトータルな存在である」という視点を持つことが重要だと考えます。
人間は自然界の一部であり、他の生物とも共存しています。この観点から見ても、人間を部分的に診るのではなく、全体を理解することが大切です。この点、中国や韓国では医師免許に含まれているようです。日本はなぜこの視点が落ちているのか?
【心と身体のつながり】
人間には身体だけでなく、心の働きも大きく関わっています。心の在り方が全身の臓器に影響を及ぼすというのは、昔から言われてきました。西洋医学の視点では、自律神経の働きとして交感神経と副交感神経が関係していると説明されますが、もっと人の心は複雑ではないかと思います。心の持ちようが健康に大きく影響することは間違いありません。病気は病が半分、気が半分と言うんじゃないですか?
近年の研究では、腸が脳に影響を与える「腸脳相関」という考え方も注目されています。つまり、脳だけでなく、腸の状態が私たちの思考や健康に深く関わっているということです。
【歳をとることと健康管理】
歳をとると、すべての機能が衰えていきます。例えば、心臓に不整脈がある場合、それを循環器内科だけで診るのではなく、身体全体のバランスを考慮することが重要です。食生活や生活習慣が健康に与える影響も大きく、単に症状だけを見て対処するのではなく、根本的な原因を考えることが求められます。
食べ物に関しては、特に現代の日本の状況に懸念を感じます。外国では禁止されている食品添加物が日本では許可されており、日本は「食品添加物大国」と言われることもあります。こうした問題も含めて、私たちは食生活を見直す必要があります。日本には医食同源という言葉もありますね。
【健康を守るために】
健康を維持するためには、身体全体をバランスよく整える習慣が大切です。例えば、風邪をひいたとき、単にウイルスが原因と考えるのではなく、体の自然治癒力が低下しているからこそ発症したのだと捉えるべきです。
特に血流の流れは全身の健康に関係します。血液が体の隅々までしっかり流れることで、栄養素が行き渡り、健康が保たれます。しかし、加齢とともに血流が悪くなり、必要な栄養が不足していきます。その結果、人間は最終的に寿命を迎えるわけですが、その過程でどのように健康を保つかが重要です。
今回は気づいたことを述べましたが、結論として言いたいのは「人間は部分ではなく、全体として診るべきである」ということです。日々の生活の中で、自分の身体と心をトータルで考えながら健康を守っていきたいものです。