亡くなってから4年となる、「キング・オブ・ロック」忌野清志郎さん。
日本の音楽シーンに巨大な足跡を残した清志郎さんの歩みを、自作の絵画や遺品、ステージ衣装やレコード、コンサートのポスターなどで伝える展覧会「個展 忌野清志郎の世界」が、宮崎市のど真ん中にあるみやざきアートセンターにて開催中であります。わたくし、昨日(11日・土曜)観に行ってまいりました。
まずは、清志郎さんが終生にわたって描き続けてきた絵画やイラストの数々。これだけたくさんの清志郎さんの絵をまとめて観たのは初めてでした。本格的な油彩画から軽妙なイラストまで、その多彩さに圧倒されました。
まず目を引いたのは何点かの自画像。デビューした1970年、高校卒業時に描いた自画像には、顔が描かれていませんでした。さらに、喉頭がんの治療を受けていた頃に描かれた、治療のために丸坊主になってしまった姿の自画像も。清志郎さん、それぞれの絵を何を思いながら描いたのかなあ、と、しばし思いを巡らせました。
子どもたちを描いた何点かの絵には、清志郎さんの優しい眼差しが溢れているようで、観ていて胸と目頭が熱くなってくるのを覚えました。また、『おとうさんの絵』(2003年)などの絵本の原画も。それらにも温かみとともにユーモアがあり、どれもまことに楽しいものでありました。
清志郎さんが使っていた画材道具の一式や、愛用の自転車「オレンジ号」も展示されていました。ああこれが清志郎さんが手にしていた道具なのか•••と思うと、これまた感無量でありました。清志郎さんが描いた絵で飾られたスニーカーもありましたが、これは宮崎展で初公開、とのことでした。
下の写真は、1998年にタワーレコード新宿店のオープンを記念して描かれた大型の絵画の一部。ロビーに展示されていたこの作品のみ、写真撮影可でした。
そして、「キング・オブ・ロック」としての清志郎さんを伝える、ポートレート写真やLPレコードのジャケット、ツアーのパンフレットやポスター、ステージ衣装。折に触れて聴いていた、あの曲この曲が頭の中に蘇ってきて、懐かしい気持ちになりました(とはいえ、けっきょく一度も清志郎さんのコンサートに行くことはできなかったんだよなあ。涙)。「ZERRY」なる別人(?)になりきり、社会への怒りをぶつけた「THE TIMERS」のときにかぶっていたヘルメット、なんてのもありました。
1980年代から亡くなる年までにわたる中から選ばれた、11点のステージ衣装。いずれも趣向を凝らしまくった、それらのど派手な衣装を見ていると、「栗原清志」という、ある種の繊細さや優しさを持っていたであろう男が「忌野清志郎」であるためには、このようなど派手さが必要だったのかもしれないなあ、などと、勝手なことを思ったりなんぞしておりました。これらの衣装を身にまとい、ステージ狭しと歌いまくる清志郎さんを、一度でもいいから目の前で見ておきたかったなあ•••。
この展覧会のために作られた、プロモーションビデオやオフショット映像を編集したスペシャル映像を上映するスペースも。「トランジスタ・ラジオ」や「ベイビー!逃げるんだ。」など、こちらも懐かしかったなあ。「Oh!RADIO」のPVは、古い駅舎が残る肥薩線の嘉例川駅(鹿児島県)でもロケをやっていましたね。他に、さる小学校での卒業記念ライブのときの映像も。
物販コーナーでは、展覧会の図録をはじめ、CDや清志郎さんの著書、Tシャツなどなどが販売されていました。図録か著書を買おうかなあ、と思いつつ物色していると、DVDが目に止まりました。
2010年にNHKのBSで放送されたというドキュメンタリー番組をDVD化したものでした。まだ観たことはないものだったので、これはぜひ観たい!と思わずこれを購入することにしました。これから楽しみに観ることにいたします。
清志郎さんのさまざまな側面を伝え、その存在の大きさをあらためて認識させてくれた展覧会でした。やはり観ておいてよかったと思います。
「個展 忌野清志郎の世界」は、みやざきアートセンターで今月26日まで開催されます。この機会にぜひお運びのほどを。
日本の音楽シーンに巨大な足跡を残した清志郎さんの歩みを、自作の絵画や遺品、ステージ衣装やレコード、コンサートのポスターなどで伝える展覧会「個展 忌野清志郎の世界」が、宮崎市のど真ん中にあるみやざきアートセンターにて開催中であります。わたくし、昨日(11日・土曜)観に行ってまいりました。
まずは、清志郎さんが終生にわたって描き続けてきた絵画やイラストの数々。これだけたくさんの清志郎さんの絵をまとめて観たのは初めてでした。本格的な油彩画から軽妙なイラストまで、その多彩さに圧倒されました。
まず目を引いたのは何点かの自画像。デビューした1970年、高校卒業時に描いた自画像には、顔が描かれていませんでした。さらに、喉頭がんの治療を受けていた頃に描かれた、治療のために丸坊主になってしまった姿の自画像も。清志郎さん、それぞれの絵を何を思いながら描いたのかなあ、と、しばし思いを巡らせました。
子どもたちを描いた何点かの絵には、清志郎さんの優しい眼差しが溢れているようで、観ていて胸と目頭が熱くなってくるのを覚えました。また、『おとうさんの絵』(2003年)などの絵本の原画も。それらにも温かみとともにユーモアがあり、どれもまことに楽しいものでありました。
清志郎さんが使っていた画材道具の一式や、愛用の自転車「オレンジ号」も展示されていました。ああこれが清志郎さんが手にしていた道具なのか•••と思うと、これまた感無量でありました。清志郎さんが描いた絵で飾られたスニーカーもありましたが、これは宮崎展で初公開、とのことでした。
下の写真は、1998年にタワーレコード新宿店のオープンを記念して描かれた大型の絵画の一部。ロビーに展示されていたこの作品のみ、写真撮影可でした。
そして、「キング・オブ・ロック」としての清志郎さんを伝える、ポートレート写真やLPレコードのジャケット、ツアーのパンフレットやポスター、ステージ衣装。折に触れて聴いていた、あの曲この曲が頭の中に蘇ってきて、懐かしい気持ちになりました(とはいえ、けっきょく一度も清志郎さんのコンサートに行くことはできなかったんだよなあ。涙)。「ZERRY」なる別人(?)になりきり、社会への怒りをぶつけた「THE TIMERS」のときにかぶっていたヘルメット、なんてのもありました。
1980年代から亡くなる年までにわたる中から選ばれた、11点のステージ衣装。いずれも趣向を凝らしまくった、それらのど派手な衣装を見ていると、「栗原清志」という、ある種の繊細さや優しさを持っていたであろう男が「忌野清志郎」であるためには、このようなど派手さが必要だったのかもしれないなあ、などと、勝手なことを思ったりなんぞしておりました。これらの衣装を身にまとい、ステージ狭しと歌いまくる清志郎さんを、一度でもいいから目の前で見ておきたかったなあ•••。
この展覧会のために作られた、プロモーションビデオやオフショット映像を編集したスペシャル映像を上映するスペースも。「トランジスタ・ラジオ」や「ベイビー!逃げるんだ。」など、こちらも懐かしかったなあ。「Oh!RADIO」のPVは、古い駅舎が残る肥薩線の嘉例川駅(鹿児島県)でもロケをやっていましたね。他に、さる小学校での卒業記念ライブのときの映像も。
物販コーナーでは、展覧会の図録をはじめ、CDや清志郎さんの著書、Tシャツなどなどが販売されていました。図録か著書を買おうかなあ、と思いつつ物色していると、DVDが目に止まりました。
2010年にNHKのBSで放送されたというドキュメンタリー番組をDVD化したものでした。まだ観たことはないものだったので、これはぜひ観たい!と思わずこれを購入することにしました。これから楽しみに観ることにいたします。
清志郎さんのさまざまな側面を伝え、その存在の大きさをあらためて認識させてくれた展覧会でした。やはり観ておいてよかったと思います。
「個展 忌野清志郎の世界」は、みやざきアートセンターで今月26日まで開催されます。この機会にぜひお運びのほどを。