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鎮守の杜から

葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。

奥山注連縄かけ登拝

2009年01月12日 | 御歳神社の奥山
昨日は、奥山注連縄かけ登拝の日でした。

朝から注連縄を作り。
9時前から集まりだして、立派なしめ縄ができました。
今年は良い出来^^
なので、3mくらいの注連縄も作りました。

しめ縄を拝殿に並べて、今年の安全祈願祭&しめ縄のお祓い。

お昼は鏡餅を柔らかくゆでて頂きます。
友人が炊き込みご飯や筑前煮を作って来て下さいました。
美味しかったです^^
ありがとうございました。
ワイワイ頂いて、鍋一杯のお餅も完食~

さて、予定を少し過ぎて、午後2時過ぎから登拝。
なんと、21名もの隊列です^^
8本の注連縄をかけました。

前日は雪模様で葛城金剛山もすっかり雪化粧でした。
積雪で道路状態が悪くならないかと心配しましたが、
当日は、お日さまも差しました。

年が明けると、お日さまの光が強くなっていくように感じます。
日が差せば、寒いですが、春のような日差し^^
時折雪が舞って、雪に太陽の光がきらきら反射します。
美しい光景を見られて、神計らいに感謝^^

夜は、和食の店で宴会でした。
その道中、今度は、黄色いまんまるお月さま♪

この日は、雪と太陽とお月さま。
何とも嬉しい日でした。

お集まりくださいました皆様、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いしますね^^


奥山登拝

2009年01月04日 | 御歳神社の奥山
明けましておめでとうございます。
今年も実り多い良き年となりますように。。。

御歳神社の歳旦祭も厳かな空気の中、執り行うことができました。
今回は、「歳迎え」のお祭りのような気持でした。
新しい年を厳かにお迎えした気分でした。

先日も告知しましたが、
1月11日(日)にしめ縄を作って奥山登拝いたします。

初参加も歓迎~です!
皆さまのご参加をお待ちしています。

〔およその予定〕

☆午前9時半集合。
10時ごろから注連縄作り。
しめ縄を7つ作ります。(初心者歓迎~♪)

☆拝殿でお祓いと今年の安全祈願

☆鏡餅で境内できな粉餅を作って昼食。
午後1時半~2時ごろ奥山へ登る予定です。
4時半には下山できるかと思っています。

☆その後、新年会を兼ねた直会という名の夕食会。

午後からや、途中のみの参加も歓迎です^^。

ワイワイ楽しく登りたいと思っています。
山の空気はとても清々しく、葛城金剛の峰々と山麓が一望出来ます。^^

参加予定の方(予定で結構です^^)は必ずご連絡くださいね^^
こちらでもメールでもOKです。

*下記リンクは2007年注連縄登拝の様子です。
http://blog.goo.ne.jp/mitoshi7/e/fe42c62483b090ea7f1e562c56640fba
多くの皆様のご参集を心よりお待ちしています。



*こちらの写真は幕の紋です。
普通の稲紋は五重だそうですが、ここは格式が高いから、七重の紋になっているそうです。

しめ縄掛け登拝

2008年12月18日 | 御歳神社の奥山
毎年、年が明けてから、奥山の注連縄張りに行きます。
小正月の頃に大和では勧請縄を張る慣わしに倣ったものです。

今年は、1月11日(日)にしようと思っています。
朝から稲ワラで注連縄作り。
午後、安全祈願祭をして、奥山登拝。
夜は、直会という名の新年宴会^^の予定です。

誰でも参加可です^^初参加、大歓迎です!
皆さま、ぜひご参加くださいね。

人数の把握が必要なので、参加表明(予定程度でよいですよ^^)は、
必ずメールか電話でくださいませね。

少雨決行。大雨なら翌日の月曜祝日にしましょう。

*下記リンクは2007年注連縄登拝の様子です。
http://blog.goo.ne.jp/mitoshi7/e/fe42c62483b090ea7f1e562c56640fba

多くの皆様のご参集を心よりお待ちしています。

50年前と現在の奥山

2008年12月11日 | 御歳神社の奥山





昭和33年発行の葛上村史に載っていた御歳神社の奥山です。木が根こそぎ伐採されてはげ山になっています。地元の方にお聞きしたら、戦中戦後に燃料の為に木が切り出されたとのこと。あちこちの山で同じような状況だったそうです。

まるで土石流が流れたような無残な状態でしたが、50年経った今、見事に再生しています。ちょうどむき出しだったところには、広葉樹が育ったようで、紅葉の筋となっていてよくわかります。

山の回復力はすごいものですね。

でも、これも土取りがなされなかったからこそ。

この辺りの土は「御所土」と言われて大変価値のあるものだそうです。
東側の朝町では無残に土取りされて山肌がむき出しになっています。

ここでも何度か、山が崩され土を取られそうな危機がありましたが、地元の人が神の山として守ってくださったからこそ、今の奥山があります。

北の御歳神社と南の船宿寺。

その間に広がる300m程の山々は、神仏がおわします山として地元の人々が守ってくださいました。
もし、山が削られていれば、再生は不可能だったでしょう。

だからこそ、これから数百年、また守っていきたいと思います。
美しい神宿る山として。。。





間伐して奥山整備

2008年12月05日 | 御歳神社の奥山

崇敬会の立ち上げは、どちらかというと、
奥山整備に引っ張られた感じで、決めました。

大神神社の樹木医の資格を持つ方と御縁ができて、
アドバイスを頂きました。
樹木医さんも、今動かないと、また動けなくなると仰せでした。

ボランティア活動で山整備をしてきた方と知り合って、
神社役員さんや山の持ち主様がGOサインを下さって、
樹木医さんからも協力するよと嬉しいお言葉を頂いて、
これはなんとか動かさなくては!と思っています。

御歳神社の奥山は大半が私有地です。
でも、切り出した木を運ぶ道がなく、
誰も間伐をしなくなって、放置されて数十年が経っています。
木々の大半が立ち枯れて、材木としての価値もほとんどなく、
ただ忘れられた状態でひっそりとありました。

私が神職になって、神社の境内だけでなく、
奥山も含めて、鎮守の森(=社叢)として考えて行きたいと思いました。
神の宿る神奈備山(=ご神体山)を荒れたままにして良いはずがありません。

宗教的な意味だけでなく、貴重な日本の自然が残っているのが、鎮守の森です。鎮守の森には光が適度で変わらない安定した植生が守られています。西洋の雑草もはびこらない不思議な空間です。

宗教施設としての神社だけでなく、
自然環境として神社の杜を見て行く視線が、
これからは必要だと思います。

山を再生するためには、間伐が必須です。
神社を良くするのと同時に、
山の間伐をしていきたいと思っています。

なんとか、進めたいなあと思っています。
崇敬会と奥山の間伐事業。
なんとか動けば、素敵なことです。

夢みたいですが、夢を描いて、忘れなければ、
いつかは実現できます。
そんな事を、「夢見て」います~

大神神社の神地課の中野悟様より頂いた神社奥のご神木のシイの木と山に関しての樹木診断調査報告書です。見てくださいね^^http://www.mitoshijinja.com/renraku/shiinoki.pdf




葛城の岩橋

2008年11月16日 | 御歳神社の奥山
土曜日、6月以来、久しぶりに御歳神社の奥山に入りました。
予報は雨模様で、明け方にかなり降った様子でしたが、御山に入る頃には、御山の上には、青空が見えていました。
雨の吸った木から水蒸気が上がります。それが霧となって幻想的。。。
青空から日が差すと霧に乱反射します。

晩秋の空気は夏の頃より、澄んでいるように思えます。
「静謐な」という形容がぴったりくる空気。

それだけで、ああ、今日の登拝を嬉しく思います。

尾根筋に出ると、葛城金剛の山裾に広がる棚田が美しく、水の道には木々が標のように並んでいます。ああ、稲の恵みをもたらす地に感謝。

頂上からは、葛城金剛の峰と、遠く、大峰や吉野の峰を感じます。

昔、葛城から岩橋をかけようとした伝説があります。
見えない橋がかかっているとすれば、この奥山にも橋脚が作られているのかも?
見えざる岩橋は、神々の往来に使われているのかもしれません。

三輪山からも奥山がみえました。
神々がダイナミックに動かれるその道を空想しました。

新嘗祭での能「葛城」はその伝説を能楽にしています。

古の神々の記憶がそこには残っているのかもしれませんね。

私自身、楽しみにしています。
多くの方のお越しがありますように。。。
http://www.mitoshijinja.com/maturi/niiname08/niiname08.pdf


*境内のヒノキの古木の足元に、ふかふかの苔が生えています。
苔の保護と、ヒノキをお祭りしたい気持から、ロープを張って紙垂を付けました。
前から気になっていたので、ちょっとホッとしました。

奥山しめ縄掛け登拝

2008年01月14日 | 御歳神社の奥山
1月12日は奥山の磐座と道のしめ縄の掛け替えに登りました。
朝から雨でしたが、神饌所でまずは皆でしめ縄作り。
もう3回目で慣れた方もいらして、まずまずの出来でした。

午後には雨が上がる予定なのだけど、遅いなあ。。。
で、小雨が降っていましたが、しめ縄を持って奥山へ上がりました。

奥山へのゲートになっている竹の鳥居のしめ縄を替えて、
尾根道へ出る頃にはすっかり雨も上がっていました。
「こうでなくっちゃね!」

雨上がりの御山はいつもに増して幻想的で空気が心地よかったです。
幽玄の世界ってこういう感じを言うのかなあと思いながら、
心地よい空気を胸一杯に吸い込んで登りました。



尾根へ出たところにもしめ縄を張りました。
整った感じで満足^^

奥山に登ると毎回ですが、皆がかなりハイテンションになるから面白い。
かく云う私もそうです。
心がうきうきするというか、自然に直接触れる心地よさからか、
なんとも爽快で、踊りだしたくなる気分。
怪しい会話も弾ませながら、7人でワイワイと登りました。

途中何箇所か空気が変わる場所があります。
それを確かめながら登って行きます。

頂上の磐座にも途中何箇所かある磐座にもしめ縄を掛けて祈りを捧げます。
この日は雨模様でしたが、寒くなくて春のような匂い。

「ここは5月にはミツバツツジでピンクに染まりますよ」
などと話しながら、春を待つ気持ちも楽しい。

雨の後で、道はかなり滑りやすかったですが、
誰も怪我もなく良かったです。

途中登山用のロープもつけました。
もう何箇所かロープが必要です。
一か所細いところには杭を打ってみるかなあ。
などと整備計画も話しながら登りました。

奥山への道は、昔、朝町へ抜けたり、芝取りをする尾根道でした。
登拝の道としての整備はきっとOKのはず。
逆に本殿背後の御歳山は御神域として立ち入らない場所にしなくては。
そこにはぐるりに縄を張りましょうと決めました。

色々形を整えていきたいなあと思います。
杉を植えて荒れたまま放置されている植林地も間伐して手入れしたいなあ。
色々ゆっくりじっくり整えられれば良いなあと思いました。

しめ縄張りは、小正月前後にする神社も多いです。
大和特有の勧請縄張りもほぼこの時期です。
小正月は農耕の祭りでもあります。
そんなことで、この時期に定着させました。

稲藁を木槌で打って三人がかりで綯って奥山登拝。
無事うまくできて良かったです。

次回大勢で御山の登拝はミツバツツジの咲く5月の予定です。
山全体がピンクに染まる幻想的な様子を体感してくださいね。
私も楽しみです。

お手伝い下さった皆様、
本当にありがとうございました。

奥山整備 No.210

2007年11月20日 | 御歳神社の奥山
土曜日は、気持ちの良い日でした。
そろそろマムシもスズメバチも眠った頃なので、奥山整備を再開です。

今回は森林ボランティアや山岳ガイドもできる方が加わって下さり、
本格的に奥山へ続く山の間伐をしながら、道をつけようという段取りです。

自然林のご神域はそのままにして、杉を植林したまま手入れがされずに立ち枯れたり日照不足で育たない部分に手を入れて整備しようという計画。

まずは拝殿で事の由告げ奉らんと祭典。
清々しい空気に満ちた日で、ああ、GOサインを頂いた気分。

その後、秋の澄んだ気に満ちている奥山登拝。
風と光を感じながら、登ります。

午前と午後、奥山頂上まで二往復しました。

奥山の空気をいっぱい吸ってだんだん体が軽くなっていくのがわかります。
心も軽くなっていきます。

ああ、そうです。これがうれしいのです。

日常のチャンネルとは違う次元にいるような感じ^^

今日は、奥山を見て感じて頂きながら、
今後のイメージもふくらませて頂きました。

「山はあと50年したら、木が育って保水力がついて、
良い森になりますよ」

ああ!そうなんだ。。。
長いスパンで見ることを忘れていたかも?

50年後を夢見ながら、ゆっくり山を整える。
いいなあ。。。
神社もそうですよね。
二千年ここにあったのだから、あと二千年を思って。。。

それでも、今、私たちがここに存在している時間も確かな時間。
私たちの思いの跡もついていくのです。。。

風になって、光になって。。。


〔奥山登拝〕Np.186

2007年05月13日 | 御歳神社の奥山
爽やかな良い天気でした。

今日は老若男女20人で奥山登拝してきました。
清々しい五月の風が吹きわたり、新緑が目にまぶしい日となりました。

御歳神社の奥の山には磐座があります。
昔はこの頂上でもお祭りしていたとの伝承があります。


50年前まで村の人たちが歩いた道でもありますが、すっかり薮に覆われていました。
それを二年越しで整備にしてなんとか歩けるようになりました。

参加者にはご年配の方もおられ、まだまだ整備途中なので、かなり悪路で心配しましたが、「無事に登れますように!」と時折立ち止まって手を合わせて登っておられました。
皆さん、無事下山できて良かったです。

今日ご参加の皆様、お疲れ様でした。

これからどう整備していくのか、ゆっくり考えながら、お祭りして行きたいと思っています。




*アダルト書き込みがありましたので、コメントは承認制にしてあります。
遠慮なく、コメントしてください。後ほどUPさせて頂きます。

〔奥山単独行〕No.175

2007年03月21日 | 御歳神社の奥山
今日は春分の日。
朝から良い天気でした。
突然お昼過ぎに「ああ、奥山へ行こう!」
と思い立って、単独出かけました。

何度も奥山へ入っていますが、実は単独で行くのは初めてなのです。
柔らかな風と優しい光に満ちた御山は、心地よかったです。

今日は特別暖かでした。

御山に登りながら、時折此処という場所で立ち止まって、
座して、地と風と光を感じていました。

日の神様と称え奉る神様は暖かく迎えてくださいました。
地の神様も鉄の神様も。。。
私が水の神様と称え奉る磐座は、とても静かで、今日はお出かけだったかも?
龍神さまと天駆けている真っ最中だったかもしれません^^

なんて、一人語りかけながら、ゆったり巡りました。

あんまり気持ちが良かったので、そのまま仰向けになって見上げた空が上の写真です。
一本だけツツジが咲いていました。
今年はやはり早いです。
5月13日に予定している奥山登拝ですが、4月のほうがいいかも?

またワイワイ行きましょう!

〔光射す〕No.167

2007年01月28日 | 御歳神社の奥山
雨が降った翌朝、素晴らしい光が注ぐと、
御山に光が満ちます。

木々の間から、清々しい朝の水分をたっぷり吸った空気に光が浮かび上がります。

そのさまに震える心はどこからやってくるのでしょう。
何故にこれほど心が洗われるのか。

本当はね、誰かと一緒に分かち合いたかったけれど、
私はひとりでした。

だから、ここに置いておきます。
誰かに分けられたらいいな。




〔奥山の風景〕No.165

2007年01月16日 | 御歳神社の奥山
1月14日、10人余のお仲間が集合。
昨年の同じ時期に掛けた注連縄を新しくする。
午前中、注連縄作り。
皆、殆ど素人だが、味のある注連縄が出来た。
まさに、蛇がうねっているような味わい深い注連縄。。。

〈注連縄作り photo by 加賀見さん〉




ワイワイガヤガヤ言いながら、奥山=カナ山にある磐座5つ分の注連縄が完成。
鏡開きしたお鏡餅で、きな粉餅をこしらえて、ぺろりと平らげていざ出発!

〈奥山への道 photo by 太古さん〉


〈注連縄を持って尾根道を行く〉


最初は急な斜面。扇形になった尾根道まで一気に登る。
尾根道へ出ると視界が開ける。
葛城・金剛の山々と山すそが一望できる。
初めて登った時の感動を再び味わう。

〈奥山から金剛・葛城山を望む1 photo by 太古さん〉


〈奥山から金剛・葛城山を望む2 photo by 太古さん〉


尾根道へ上がると比較的平坦な道になる。風を感じながら薮を払いつつ進む。
扇形の峰の一番高いところが通称「カナ山」
鉄や銅の金属が採れたからこの名前かと思う。
カナ山が近づくとやや傾斜が急になる。
ちょうどその境に三角の磐がある。
まるでゲートのような磐。境石と呼ぶべきか。

〈春のカナ山山頂〉


〈5月、ヤマツツジに染まる御山〉


この奥山が一番美しく化粧するのが春五月。
ヤマツツジとヤマザクラの饗宴である。
春の御山を見た時、ああ、この山は登って良い山だと思った。
50年ほど昔は村人が登っていた山。
柴を取りにや、山遊びによく通ったとご年配の方が懐かしそうに話してくださった。
磐座(イワクラ)は6つ。一番大きな磐は4mほどあるだろうか。
ただ、ここには今回はまだ注連縄をかけていない。
その他の5つの磐に注連縄をかける。
注連縄をかけるということは、神聖なものとしてお祭りするという意味。
皆で一つ一つ巡ってきれいにして注連縄をかけ替える。

今回、磐の写真をどうするか迷ってしまった。
友人が話していた。
写真や映像でほぼ同じものが見られる世の中になっても、
その場でないと感じられないものがある。
魂の響き合いとでも言うのか、そのものの質量を目にしてその場の空気を共有してこその感覚というべきか。
写真はその部分が欠落する。
だから、写真から得られるものはごく一部に過ぎない。

奥山へ人が入るのが良いかどうかも色々な考え方があると思う。
ただ、今までずっと人が往来してきた道。
当たり前に磐座を目にして、人と岩、山や木々が一緒にあった場所であると思う。
それが自然なことなら、そのままで良いのではないかと思う。

磐は静かに坐しますものでもあるが、人が祭ることが必要な気もする。
それも一つのあり方。
正解はわからなくても、今、それが良いのだと思うのは、
やはり、神さまのご意志だと思うことにしよう。

ワイワイ楽しく登って、神さまにご挨拶して、
皆、なんだかうきうきした気持ちになった。
きっと、神さまもお喜びだと思った。
それでいいとしておこう。

昨年注連縄をかけた後に発見した新しい磐には大木が倒れている。
もう日暮れ間近というのに、皆でノコギリを持って力をあわせて倒木を取り除く。
すっきりして良い場所になった。
予定を大幅にオーバーしたが、美しい夕日を目にする事が出来た。
神さまからの贈り物だね!
大満足で山を急ぎ下るのでした。
次は春の御山で。。。
また、あの風景に会える。。。今から心待ちにしている。。。

〈奥山から金剛山を望む3 photo by 太古さん〉



〈暮れゆく photo by 太古さん〉





〔80年以上前の御歳神社の風景〕No.158

2006年12月04日 | 御歳神社の奥山
奈良県南葛城郡誌」(大正15年4月1日発行)記載

葛上郡史の写真は持っていましたが、この写真は秀逸ですね。
写真家さんが何を見て何を撮ろうとされたか、伝わってきます。

鳥居も素敵ですが、山の美しさが格別です。
御歳神社のご神体山の御歳山(写真一番右)は、神奈備山の形である美しい円錐形と評されていますが、その形が現在では建物に邪魔されて見えにくくなっています。この写真家さんは、左右対称の美しい山の形がいちばん美しく撮れるアングルから撮って下さったように思います。

真ん中の山が通称「ハナキリ山」。
地元のお年寄りにお聞きしましたら、榊や花を取る山だとか。

そして一番左がこのあたりで何処からでも見える「カナ山」です。
三山が綺麗に並んでいます。
ああ、これですね!古代、祀ってきた山々。。。

御歳山は昔は松の山だったそうです。
岩に張り付いて松が根を張っていたのでしょう。
鳥居からは見上げるような松の並木でした。
ここに写っていますね。

穏やかな里山の風景。

奈良平安期、祈年祭には朝廷の使者が、白鶏・白猪・白馬を献上するためにここまでやってきたとあります。
でも、この地の歴史は弥生(あるいは縄文)まで遡ると思います。
古代、大切にされてきた場所を、引き続き大切にしていたと見るのが妥当だと思います。

御歳山と背後のカナ山。
どちらも祀られてきたのだと思っています。
その想像を掻き立てる写真でした。

また、「御所市史」には、『社殿が山の中央を避けて建てられているのは、巫女奉仕をした斎宮のしきたりにならったものと思われます。』とあります。

この出典が何処に記載されていたものなのか不明なのですが、
確かにこの写真をみれば、御歳山の東端にお社を建てた感じが出ています。
このあたりも含めて、古代の神祭りの様子がわかればいいなあと思っています。

なんだか、逢いたかった御歳神社に逢えた気がしました。


*いつも御世話になっている「むすひ」さんがお持ちだった「奈良県南葛城郡誌」を太古さんが借りられて、ぱらぱらとめくっていたら偶然このページが目に飛び込んだそうです。で、その日のうちにお目にかかって、コピーを頂くことになりました。ご厚意とめぐり逢った幸せに感謝です!

〔何をか語らん〕No.152

2006年10月20日 | 御歳神社の奥山


No.150の写真を写した日、同じシイの木を正面から写したものです。

霧の中、御山に独り入らせて頂きました。

関わらないものであるはずがないと思いました。
この木に深く頭を下げずにはおられないような。。。

何なのでしょう。
心が震える思い。
あたり一面に満ちる空気に浸って、私はいつか私ではなくなる。
遠い記憶をたどるような。。。

「是」

ああ、いらっしゃるのですね。良かった。

「ありがとうございます。」

私には私が出来ることしか出来ないけど、私だけではないから。
だから、大丈夫。

たぶんね。