鎮守の杜から
葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。
 



お正月の準備が整いつつあります。昨日、神社周辺で調達してきた松、竹、梅で門松を立てました。英霊殿にも立てられました。門松は神様の依り代(よりしろ)です。正月、各家々でも門松を立てて、神様をお招きします。御歳神社の御歳神さまは、祈年祭の主祭神でありますが、年神様でもあられます。年神様については諸説ありますが、御歳神、相殿の大歳神、若年神の三神をさすと云われます。また、お正月に飾る鏡餅は御歳神さまに供える神饌であり、このお下がりには御歳神さまの魂がこめられているとされ、このお餅を「御歳魂-おとしだま」と呼んでいたものが今のお年玉の由縁であります。

 大変な由緒をお持ちの神様です。古代、葛城の地は朝廷にとっても重要な地でした。ですので、神格の高い神社が多数あります。此処葛木御歳神社も従一位の位を与えられていました。今は静かな古社のたたずまいですが、古代に思いを馳せると、全く違う趣だったのだろうと思います。

 本当に大切にお守りしたいと思います。気持ちを新たに、正月という特別な日を静かに迎えます。



コメント ( 1 ) | Trackback ( 2 )




今日は冬至。日の暮れが本当に早くなりました。時々神饌を下げるのが遅くなって、真っ暗になってから、神社へ上がることがあります。夜の神社はちょっと怖いけれど、凛とした空気が張り詰めています。昨日も暗くなってから神社へ上がりました。すると、英霊殿の背後の高い木々の梢から「グルルルル…」と警戒音。先日も聴いたのですが、何かわからず、「グルルルル…」と返礼しておきました。今日はその「グルルルル…」が右手の梢から左手へ飛びました。ムササビです。鎮守の森には木々が多く、たくさんの動物もお住まいのようです。秋祭りの前には、本殿へお猿さんが来訪した形跡を見つけました。このあたりでは結構さるくんが出没しています。ふくろうの声も聴かれます。キジは近くにねぐらがあるようです。一度だけですが、カッコウの声も、キツツキのトントンたたく音も聴きました。大阪から車で1時間。まだまだ自然が生きています。

 さると言えば、先日氏子である友人に「大晦日に甘酒用意するつもりです。」とメールしましたら、数日後、その友人から「拝殿で白装束に烏帽子姿のお猿さんたちとお酒を飲み交わした夢をみたよ!」とメールが来ました。「言葉はわからないから、困ってしまったけれど、注がれるままに飲んで、私もお酌したよ。」と。で、「白装束のお猿さんはいるかも!?」と返信しました。何だか楽しいですね。私たちが知っているのは、昼の神社。夜の月明かりの中で、酒宴が開かれているなどと想像すると楽しいです。本殿へ来られるお猿さんも神様のご友人だったりして。。。

 昔の人はそうやって色んな想像を物語りにしています。非科学的!なんて言ったらつまらないですよね。理屈ではなく感覚で楽しみたいなあと思ったりします。もうちょっと自分の感覚を信じてもいいんじゃないかなあと思ったりします。地震の前に動物は感じるものを私たちは無くしてしまいました。その代わりに計測器があるけれど、金魚やペットの方が当てにできるなんて言う学者もあります。

 目に見えないものを信じる信じないはともかく、想像力を働かせて楽しむ余裕は欲しいなあと思います。何もない同じ場所でも特別な場所になるかもしれません。その方が何だか楽しいですよね。冬至。長い夜。今日を境に太陽が力を取り戻してきます。自然を敏感に感じられなくなりましたが、心にとめておきたい特別な日ですね。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 この季節、神社にとっては忙しい時期。お正月の準備もさることながら、落ち葉の量に絶句しています。先日のすごい嵐のあと、境内だけでなく拝殿の中央まで葉っぱだらけになりました。杉の葉が枝ごと落ちています。落ち葉と追いかけっこになります。負けることもしばしば。そんなときにご参拝くださった方、ごめんなさいね。

 6月頃から、拝殿に由緒書とご芳名や感想などを書いて頂く紙片を置いています。 横の木箱に入れて頂くようにしています。社務所もなく、私は別の仕事も持っているのでなかなかご参拝の方とお出会いできないことが多いです。ただ、夕刻、神饌を下げる時、由緒書が減っていたり、紙片が入っていると、あ、どなたか参拝に来られたんだなあと、嬉しくなります。「葛城の道」の観光コースからも外れて、最寄の駅からは5km、国道からも1kmほど入った神社。訪ねてくださる方は、間違いなくわざわざ来られた方でしょう。 折角来られる方に、葉っぱだらけでは申し訳ないのですが、如何せん動ける時間は限られてしまいます。そこが心残りではあります。

 神社って難しいなあと思ったりします。遠くから参拝に来られる方のことも考え、ご祭神さまのことも考え、地域のコミュニティーの場としての神社の役割も考えなくてはなりません。大晦日からお正月、氏神さまへ初詣に来られる方々と、火のそばでお神酒を頂きます。今年は暖かい甘酒も用意するつもりです。一年の終わりと始まり。特別な日をもうすぐ迎えます。皆様も地元の氏神さまへご参拝くださいね。氏神さまもきっとお喜びになる事だろうと思いますよ。古くからそこに住んでいなくても、土地の神様です。新しい年にはご挨拶にいかれてはどうでしょうか?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )