昨日、むささびのムーちゃんを森へ帰しました。
案ずるより…で、想像以上にすんなり行きました。
友人たちと息子と私とで、巣箱を高い木に括りつけ、餌台を手作りして設置して、夕方ムーちゃんを迎えに自宅へ。
猫用バスケットに入れて、車で神社まで移動。
バスケットを開けると、早くも探索モード^^
拝殿の下へ潜り込みましたが、間もなく出てきて、息子の肩に乗って巣箱へ運ぶと、スルッと巣箱へ滑り込みました。
ああ、一安心~!とホッとして、散会して、1時間程夕食を食べて戻ると、すでに巣箱はカラでした。
辺りを探索すると居ました!巣箱の真上の木の高い梢の所に!!
「ムーちゃん!」と呼ぶ声に下を見下ろしますが、そのまま、木から木へ短い滑空をしながら飛び歩きます。
上ばかり見るのは首が辛いので、ベンチに寝転がって眺めました。
昨日まで、高くてもカーテンレールの上だったのに、地上15m以上も登っていきます。本能ってすごいですね~!
一度落ちてきましたが、下の枝につかまって何とか転落は回避^^
まあ、最後はパラシュートを持っているのですから、ムササビは強いですよね^^
鳥獣センターで過去の例を聞いたら、「2,3日は怖がって巣の中でじっとしていると思うので、餌台を作って食料を補充してください。1週間位で自由に滑空すると思います」との話でしたのに、全然違うや~ん!
やっぱりウチのムーちゃんは、好奇心旺盛の子だったんだよね?だから、赤ちゃんの時に冒険して巣から落ちて死にかけたのですものね。
しかも、神経も図太そう^^
体重が10倍もある猫のろろにも「ムーちゃんパンチ!」を繰り出すわ、ろろの背中に上からジャンプして飛び乗るし、やりたい放題でしたから^^
威嚇の足踏み鳴らしもやるしね^^
そうだろうとは思っていたけれど、あまりの大胆さに驚きました。
ベンチに寝転がって1時間以上眺めていました。
あっちへ行ったりこっちへ来たりうろうろしながら、
「うーん!たっのし~い!!!」という様子でした。
「ムーちゃん!」と私や息子が呼んでも降りてくる気配すらありません。
晴天が続く月夜の晩に放せて良かったです。
昨日まで、私の後ろを走って追いかけて、背中にジャンプして指を甘噛みして甘えていた子がですよ^^
背中を撫で撫でしたら、気持ち良さそうにうとうとリラックスしていたあの子がですよ。
膝の上でミルクを飲んで、慌て過ぎてむせ返ってくしゃみしてシャックリしていたあの子がですよ。
「ムーちゃん!起きや!」と呼ぶと、巣箱から顔を出して伸びをしてあくびをするのです。あーんと口を開けて可愛い舌をペロッと出していたあの子。。。
野生動物ってすごいなあ!と改めて感動しました。
鳥もそうですが、ムササビもある日突然、初めて巣から飛び出して、その瞬間、巣立ちをするのです。
突然未知の世界に飛び出すのです。
一旦飛び出すと、もう、そこへは帰らない。
たった一人で自分の世界を作っていくのです。
彼もまた、立派な巣立ちを果たしました。
本当に立派です。
よく育ってくれたね。本当に本当に良かった。。。
今朝も今日の夜も、様子を見に行きましたが、辺りに気配はありません。
巣箱には一度帰ったのか、木の皮が落ちていましたが、餌台の上は手を付けていませんでした。
息子と「ムーちゃ~ん!」と呼びながら探しましたが姿を見つけられませんでした。
巣箱の場所は、他のムササビの縄張りの可能性が高いので、もしかしたら追い出されたのかもしれません。あるいは、楽しい大冒険の真っ最中なのかも?
姿が見られなかったのと、巣箱に戻っていないのは気になりますが、心配しても仕方がないので、あとは、鎮守の杜の神様にお願いするだけですね。
どうか、ムーが元気で長生きしますように~!
素敵な彼女と出会って可愛い子どもが生まれますように~!
いつも学習塾の仕事が終わる夜の11時頃、生徒が帰るとムーちゃんが巣箱から顔を出していました。
それから、ミルクを飲んでオシッコして、階段を上がったり降りたり、カーテンレールに掴まったり、私や息子にジャンプして甘噛みして2時半頃までバタバタドタドタしていました。
そんな生活が5カ月、やっぱり喪失感は大きいなあ~。
淋しいなあ~
可愛かったなあ。本当に愛らしい子でした。
昨日はずっとムーの動画を見ていました。
あんなに小さかったんだよね。寒さに震えていたんだよね。なんて、息子と話しながら。。。
キミに会えて良かった。キミに会えて幸せだよ。
こんな幸せな5カ月を過ごせた事を忘れないからね。
いつまでも元気でね!
*巣立ちの前の晩の動画をアップしました^^
「last dance with Takayuki」
http://www.youtube.com/watch?v=TunB1Lec56o