鎮守の杜から
葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。
 



6月4日に一匹目が翅化して、約一カ月。
次々に翅化して、7匹すべてが、蝶になりました。
幼虫3匹が、脱走してしまいました~が^^;

最初に翅化したオオムラサキは、奇形のようでした。
なんと、蜜を吸う口のストローが伸びなかった。
どうやっても吸えないので、思い切って、つまようじを使って伸ばしてみました。
そうしたら、吸えたようですが、やはり弱っていたのか、1週間程前に死んでしまいました。
もう一匹も、原因は分かりませんが、死んで、現在5匹です。

今日はお天気が良かったので、結構飛び回っていました。
雨の日は、じっとしています。

蝶の食事は、カルピスです。少々焼酎も混ぜます。
カルピスチューハイ^^
これを発酵させてにおいを強くして呼び寄せます。

しかし、なかなか飲んでくれません
ですので、神社に行くたびに、小さなトレイに入れて、蝶の鼻先(!)に持っていきます。
そうするとストローを伸ばして飲んでくれます。

オオムラサキは人を怖がりません。
今日は腕に止まりました^^
まさに人工飼育のノリです^^

現在、オスが4匹、メスが1匹。
卵を産むまでは期待しないでまずは、慣れてくださいと言われています。
産んでくれたらめちゃくちゃ舞い上がるんですけどね~

蝶が暮らす神饌所にエノキを鉢植えが置いてあるのですが、
実は先日、1センチ程の幼虫を見つけました。
これはオオムラサキ二世か!と色めき立ちましたが、
たぶん外においてあったときについた、ゴマダラチョウの幼虫ではないかと、秋山さん。

ゴマダラチョウも、オオムラサキと同じタテハチョウ科なので、幼虫が似ているのです。

オオムラサキではなかったですが、ゴマダラチョウの翅化も見られたらうれしいな~と思っています。


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何故オオムラサキなのでしょうか。
それは私が文章に書いてみるべき事だと思いました。
おとしだまの森倶楽部の隊長さんの文章にも書かれていますが、
http://blog.mitose-forest.org/?p=179
もう少し丁寧に書いてみますね。

私たちの親世代が子どもだった頃、日本中のどこにでも里山がありました。
私たち世代も、大都会以外では里山があり、私も虫取りをしたり、小川でダムを作ったりして遊びました。

里山というのは、人の手が入った山の事を言います。
ウイキペディア里山
典型的なのが、クヌギやナラ等の雑木林の山ですね。

戦前までは、「山へ柴取りに」行って風呂やかまどの燃料にしていました。
シイタケ栽培にクヌギを定期的に伐っては植える。
落ち葉をもらい受けてそれを堆肥にする。
適度な手入れが虫たちを育てていました。

カブトムシは、シイタケ栽培の後捨てられた古いほだ木が堆肥となった所へ産卵をして、幼虫はそれを良い肥料に変えたり…ですね。

オオムラサキの成虫はクヌギの樹液を吸います。
スズメバチが傷つけた木肌に、オオムラサキやカブトムシ、クワガタ、カナブンが集まります。
オオムラサキの幼虫の食樹はエノキ。
農機具の柄の木として身近にあり、エノキは多くの虫たちを育てる木です。

人と共に豊かな森が広がり、昆虫やそれを捕食する鳥が集まる。
農耕民族とともにあったのが、オオムラサキでもあるのです。


里山には昔から何度も危機が訪れます。
江戸時代には政策として里山保全を行ったというのですから、
江戸時代を馬鹿にしてはいけませんね。
エコでリサイクルも行われていたというから大したものです。
自然と人が調和していた時代として、ある意味良い時代だったのかもしれません。

山が荒れ放題になったのは、戦後です。
戦争中に燃料が足りなくなって、あちこちの山を皆伐してしまいます。
そして、復興のために杉・ヒノキを植樹しますが、海外の安い材木に追われて林業が衰退します。
農業では、手軽な市販品の肥料が使われるようになり、山は人の手から遠ざかります。

人の手が入らなくなった森は、枝打ちもされず、光が入らない暗い森になります。
杉やヒノキの暗い森は、虫も鳥もいない生命感の乏しい森になってしまったのです。
低木が育たない暗い森は、表層の土が大雨の度に流され、
土砂崩れを防ぐために砂防ダムやコンクリートで固めることでますます生命感が失せて行きます。

山は無用の長物のようにみなされ、宅地造成で削られてしまい、ますます人と森が遠ざかります。


「オオムラサキが住まう国」

それは一つの象徴たり得る存在なのです。

いくら、工業が発達してもサービス業が発達しても、
農業がなければ、生きていけないのですから。
それは「食」だけでなく、国土の保全という意味でも大切なことになります。

近代は、文明偏重で進み過ぎたように思います。

文明とともに、文化を守ることが、いかに大切か。
それをようやく考えられる時代になったのかもしれません。

文化は「culture」ー「耕す」を語源とする言葉です。
文明開化以来、文明を追い求めてきた日本人が、
ようやく、自分たちのアイデンティティとしての
「文化」を見直そうとしているのが、今なのかもしれません。

世界的にも時代の転換期を迎えた今、オオムラサキを想念して
国土を考えることってとても素敵な事のように思います。

神祭りが生きている国だからこそ、できることがあるような気がしています。

*今は、飼育室でオオムラサキを飼うだけしかできませんけれど、いつか…ね~^^

こちらもぜひお読みくださいね^^
ウイキペディアオオムラサキ
国蝶と保護の項目に書かれています。

*写真は、神饌所のオオムラサキ。あなむしガラス工房の矢野学氏に素敵に撮って頂きました♪
あなむしガラス工房へ

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17日はおとしだまの森倶楽部の作業日でした。
梅雨本番で、前日まで雨の予報でしたが、いつものように朝にはすっかり雨も上がっていました。

今日は、オオムラサキの飼育小屋を建てる予定。

ビニールハウスの材料で作るとよいとアドバイスを頂いて
材料が当日に届いたのですが、説明書類が一切なし
手探り状態での組み立て作業になりました

サイズも長いままで、金ノコで切りながらの作業^^

すみません
その辺の内容をよく聞かずに注文した私の責任で(^^;
皆様にご迷惑をおかけいたしました

午前中にできる位のものだと思いきや、
何と夕方までしっかりかかって、扉だけやり残しの状態でした。
皆様、本当にお世話をおかけしました。

来月に続きの作業を行う予定です。

蝶は順調に生育中♪
今、神饌所に5匹放蝶中です^^

できるだけ長生きしてくださいね♪



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明後日の6月17日(日)はおとしだまの森倶楽部の作業日です。
10時に飼育室の材料が届くので、それを組み立てして放蝶する予定です。

お天気なら、山の頂上の雑木手入れになるかも?です。
雨なら、無理のない範囲でやりたいと思います。

御歳神社の神饌所でオオムラサキが4匹(頭^^)羽化しています。
日曜日にお越しになれば、ご覧いただけると思います。

お越しになられる方はご連絡を頂ければ幸いです。
オオムラサキだけをご覧になりたい方も、ぜひお越しくださいね。

午前10時から開始、4時ごろ終了の予定です。

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道理は支配から導き出すことはできない。


神道って宗教というより「道」なんですね。
ことばのままですが。

でも、これは深い意味があると思いました。

神道は、他の宗教のように、教祖が無いのです。
決まった教義も無い。
これを以て、宗教ではないという言い方もあります。

きっと決まった道も無いのだと思います。
教祖が居て、教義があると、その先達の道の後を追っていきますが、
神道は捉われない自由さがあるように思います。

自由さ故、各自の心の持ちようが大切になります。

だからこそ、神道では、「祓え」を大切にするのですね。
「捉われない心持ちでいること」のために。。。

自然体であること、感性を磨くこと、内面を見つめること。
その清々しい心持ちで進めば、それは道になる。

気づきなのです。

己で気付くことが重要なのです。

他の宗教でもそうですが、先達に教えてもらったとしても、
各自が自分の中で「ハッと」感じられなければ、
それはただの模倣になります。
模倣するだけなら、それは心が支配を受けていることにもなります。

自分の感覚を大切にして、自分の道を歩くこと。
それが自然の理に適うかどうかをいつも確かめながら。

神は言葉を発するわけではありません。
だから、自然の理に適うかどうかを自分で判断する必要があります。
正しく判断できるためには、感覚を磨くことが大切です。

捉われない。囚われない。捕らわれない。

それは、他人からの支配だけではなく、自分自身で何かに固執しないということでもあります。

神道は、道なり。
神ながらの道を歩もうと努力することで、後ろには道ができるのです。
自然の摂理を生きようと努力を重ねるだけで、きっと道ができると思います。

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さてさて、幼虫を頂いてきたオオムラサキ。
食欲旺盛過ぎて、葉っぱを食べ尽くしそうな勢いになってきましたので、
急きょ、エノキの補充に繰り出しました。

池のほとりに立派なエノキの大木があるとの情報を頂いて^^



素晴らしいロケーションに枝をいっぱいに広げたエノキがありました。
が、残念ながら、草刈りをしてあるらしく、苗木はありませんでした。

困ってオオムラサキを分けて頂いた秋山さんに電話して、
エノキを鉢ごと借りることになりました。
秋山さん宅では、すでにオオムラサキが翅を広げていました。





さなぎがハウス内に吊るしてあります。
どんどん蝶になっています^^

で、さなぎを数匹頂いちゃいました♪
まだネットハウスは注文中なので、ひとまず、神饌所に吊るしておきました^^



翌日見ると、早速一匹が蝶になっています
感激~
御歳神社の幼虫も1匹さなぎになっていました。



6月17日が、おとしだまの森倶楽部の作業日なので、
その時にネットハウスを組み立ててオオムラサキの飼育場が出来る予定です。
それまで、御歳神社の神饌所に国蝶が舞います♪

ご覧になりたい方は、17日の作業日にお越しくださいませ。
作業は10時頃から開始して、4時ごろ終了の予定です。
お好きな時間にいらしてくださいね。

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