みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。
さて、昨日の質問の答えです。昨日を読んでいない方は、昨日の平成19年5月17日をクリックしてくださいね。
私がメールした内容は、次の通りです。
「 ○○ さま
ミタス一級建築士事務所の清水です。
収納量とあなたが持ち込む量を比較して考えるべきです。
動線上は当然引き戸の方が良いで、一見お勧めですが、収納が溢れて使いにくいキッチンになるくらいであれば、今は、洗濯機も全自動、風呂も全自動になっているのでちょっと廻り込んでも大したことはないでしょう。
収納量が不足しているのに、無理に引き戸にしても多分食器棚かその類が引き戸の前に来ますね。既成の収納を使って半分かかってOKなら、
案外この方が使い易いのでしょうが、見栄えはよろしくありませんね。
万人にOKの間取りはありません。キッチンや流し部分の大きさ、収納量と
あなたの持ち込みの量、家電品も含めてですが、状況を冷静に想像して、どちらが自分に合っているか決めてくださいね。」
ここで大切な考え方を申し上げます。
様々な良い考え方や参考になるプランは、たくさんあります。
ですが、その全てを満たすにはスペースが不足しているケースが圧倒的に多いのです。また、両方同時に満たすことは、物理的にできないこともあります。
私は最初に皆さんの自由なご希望をお聞きします。
いままでの経験上、そのご希望を満たすには、予定の1.5倍くらいの広さが必要なのです。
例えば、40坪の家をお考えの場合、みなさんの夢は60坪くらいのスペースに拡がっているのです。もちろん、全ての要望をお聞きするので最初はこれで良いのです。
問題はそこからです。
プランを拝見して、気分が悪くなるような平面図をお持ちになる方があります。
他で考えてもらった設計なのですが、「本当にプロが考えたのだろうか…」というプランです。4~5人にひとりは、そういパターンをお持ちになります。
皆さんのご希望をとにかく詰め込んだだけのものだからです。
メリハリや空間の楽しさはもちろんなく、基本的な動線、押さえなければ寸法関係をわかっていないためメチャメチャになっています。
「せっかく、高いお金を出してこんなひどい新築をわざわざ創らないといけないのだろう…」と思いますし、それを考えたプロらしき人は、住宅の重みを感じて
もっと反省して勉強して欲しいと思います。
1.5倍に膨れ上がったものを、本当に必要なのかどうかをお話しながら整理していくと実際には不要だったり、代替案やアイデアが出てきたりします。
この過程が家創りの楽しさでもあります。
次回は、この相談に当てはめて、もう少し詳しく解説しましょう。
ミタス 一級建築士事務所のホームページ
さて、昨日の質問の答えです。昨日を読んでいない方は、昨日の平成19年5月17日をクリックしてくださいね。
私がメールした内容は、次の通りです。
「 ○○ さま
ミタス一級建築士事務所の清水です。
収納量とあなたが持ち込む量を比較して考えるべきです。
動線上は当然引き戸の方が良いで、一見お勧めですが、収納が溢れて使いにくいキッチンになるくらいであれば、今は、洗濯機も全自動、風呂も全自動になっているのでちょっと廻り込んでも大したことはないでしょう。
収納量が不足しているのに、無理に引き戸にしても多分食器棚かその類が引き戸の前に来ますね。既成の収納を使って半分かかってOKなら、
案外この方が使い易いのでしょうが、見栄えはよろしくありませんね。
万人にOKの間取りはありません。キッチンや流し部分の大きさ、収納量と
あなたの持ち込みの量、家電品も含めてですが、状況を冷静に想像して、どちらが自分に合っているか決めてくださいね。」
ここで大切な考え方を申し上げます。
様々な良い考え方や参考になるプランは、たくさんあります。
ですが、その全てを満たすにはスペースが不足しているケースが圧倒的に多いのです。また、両方同時に満たすことは、物理的にできないこともあります。
私は最初に皆さんの自由なご希望をお聞きします。
いままでの経験上、そのご希望を満たすには、予定の1.5倍くらいの広さが必要なのです。
例えば、40坪の家をお考えの場合、みなさんの夢は60坪くらいのスペースに拡がっているのです。もちろん、全ての要望をお聞きするので最初はこれで良いのです。
問題はそこからです。
プランを拝見して、気分が悪くなるような平面図をお持ちになる方があります。
他で考えてもらった設計なのですが、「本当にプロが考えたのだろうか…」というプランです。4~5人にひとりは、そういパターンをお持ちになります。
皆さんのご希望をとにかく詰め込んだだけのものだからです。
メリハリや空間の楽しさはもちろんなく、基本的な動線、押さえなければ寸法関係をわかっていないためメチャメチャになっています。
「せっかく、高いお金を出してこんなひどい新築をわざわざ創らないといけないのだろう…」と思いますし、それを考えたプロらしき人は、住宅の重みを感じて
もっと反省して勉強して欲しいと思います。
1.5倍に膨れ上がったものを、本当に必要なのかどうかをお話しながら整理していくと実際には不要だったり、代替案やアイデアが出てきたりします。
この過程が家創りの楽しさでもあります。
次回は、この相談に当てはめて、もう少し詳しく解説しましょう。
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