一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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地下室の防水検査など

2010年01月30日 16時17分34秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲地下室の配筋や外部側防水の検査です。


外断熱RC造の住宅の工事中ですが、地下室も付いています。

昨日2010年1月29日は、地下室の外壁配筋検査と外壁外部側の防水検査も行いました。
前回のブログで質問もありましたので、順を追って説明していきましょう。

 


▲配筋は、スタッフが私の到着前に検査を行い、すべて写真を撮っていますが
再度私が確認していきます。




▲地下室の床と壁のコンクリートは、別々に打設しますから、そのつなぎ目から
水が浸水しやすいのです。そのため、ここには止水版を取り付けます。
いくつか種類があります。ここでは、事前打ち込みタイプではなく、
後付けで、コンクリートを打設すると隙間ができないように膨張するタイプです。





▲外壁部分の防水がまず一番大切。これだけで終わることがありますが、私は2重に安全を
考えます。この防水方法もいくつかあります。外側から塗布したり、貼り付けたりするもの
です。

今回は、外部にシートで囲ってしまいますが、シート状のものは必ずつなぎ目にシーリング
が必要になります。この部分を充分チェックします。
また、このシーリングが将来劣化すると水が染み込む可能性があります。

シーリングがない防水タイプでも、必ずいつかは劣化します。

そのため、内側にも防水を行います。

さらに万一、将来両方の防水が劣化しても問題が生じないように、
今回は対策を考えています。



▼それがこれです。赤丸の中に水抜きパイプがあります。外周全てにこれを埋め込んでいます。
万一水が侵入したり、結露が起こった場合、この管を通してさらに下のピットに水を落とすことになっています。
壁も2重にしていますし、さらにこのあと防水や結露に関して工夫するのですが、まだ先です。




▼無事検査も終わりました。




地下室のカビは、防水だけでなく結露の正しい知識が大変重要です。
これについて知識が無い専門家や建築士が非常に多いので、いずれ写真と一緒に説明します。


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一級建築士事務所 横浜市

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