一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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スイス漆喰の壁、その後

2008年10月24日 19時48分59秒 | 住宅の材料を考える
▲この白い外壁部分は、スイス漆喰です 



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

気付いてみれば、このブログも丸2年経ち、3年目に入っていました。

皆さんから、時々励ましを受けながら、休みが長引くとご心配のメールを
頂き、何とか時間を割いて続いています。どうもありがとうございます。


さて、本日のご入居後の現場での話を紹介します。

今年の2月に新築が完成したお宅に、現場監督とお邪魔していたのです。

細かい追加のご希望などがあったからです。

その家では、外壁も内壁の多くも「スイス漆喰」を仕上げ材料に使っていました。

「このスイス漆喰は良いですね。」と現場監督。


「良いでしょ。オーストリアへ行ったときも、
 スイス漆喰の仕上げは多かったよ。」と私。

何が良いかというと、

他の似たような商品をその現場監督が他の現場で
使ったらしいのですが、「薄くてペラペラです」ということでした。

あまり薄いと質感が伴いません。




▲室内の白い壁もすべて、スイス漆喰です。




漆喰の良さは、アルカリ性が強いのでカビが生えないということです。

私は、色を付けずに真っ白を使っていますが、
同じ白さでも、合成塗料とは違う品のある落ち着いた質感なのです。

「えっ?真っ白! 汚れが…!?」という皆さんの声が聞こえてきそうですが、

「有機物に関しては、アルカリが分解していくので、外壁の汚れはいずれ
 雨に流される。汚れ防止のチタンコートを塗る必要はありません。」

というメーカーの言葉を、半値八掛け二割引で信じて、観察中です。


まあ、昔からの日本の土蔵は漆喰仕上げですが
合成塗料のような嫌な汚れ方をしているのは、あまり見たことはありませんよね。


ただ、若干のヒビや隙間などは、少しは出ますから、
工場製品のような家が良い方は、使わない方が良いでしょう。

住宅リフォームでも、私は使って行きたいのですが、
それを塗り切れる職人さんが近くに居なかったのです。

でも、左官屋さんを口説いて、ついに講習会にも行ってもらい、
マスターしてもらいました。


まもなく、住宅リフォームで外壁だけでなく、
「室内の壁もこれで塗り替えましょう!」

と宣伝していく予定です。





横浜市 住宅リフォームも…  

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